Nobee谷口の撮影日記 / 第二章

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ワンダフルという番組からの依頼

初回の打ち合わせでわかったこと(186ページ)

ピンとくるマーク打ち合わせに行ってスタッフと色々と話している最中に、私はあることに気がつきました。

(こりゃ、ここに呼ばれたのは私一人ではないな?)

とすぐに勘づきましたよ。

どうも周囲の反応や表情、スタッフの間でかわされている会話を聞いてると他にも何人かの先生が呼ばれている形跡があります。私の行った当日にも他の部屋で別の候補者の面接を行っている気配がありました。

その程度のことが読めないなら、こんな商売はやっていませんよ(笑)。

実際に他の先生の面接も行っていたという事実は、後になってスタッフに教えてもらいました。最初から、出演が私に決まっていたわけではないんですよ。

電話連絡の時点ではまったくそのようなことはいってませんでした。テストがあるとはいってましたが「他の人も来てる」とはいいませんでした。相手に失礼になるとか、知れば怒って帰るのではないか? と考えて、あえていわなかったのではないでしょうか?

その時点で、これはかなり難しい内容に挑戦しようとしているのか、もしくはよっぽど何らかの切羽詰まった事情があって大慌てで人を探している感じがありました。

実際には、その両方だったんですけどね。

先に催眠術の企画をスタートさせていて思ったような映像が撮れず、その先生の発言でタレントさん達から反発があって、担当者(催眠術師)を変えようとしていました。

私はワンダフルという番組そのものを知りませんでしたからね。

事情とか先に始まっていた企画など知るわけもない。ネット配信などない時代ですから。ワンダフルの録画VTRを見ている最中に担当ディレクターを紹介されました。 

ディレクターと話し合いが始まると、なるほど、他の先生方が出演を断ってきた理由もわかってきます。