男女の嘘のつき方の違い

2017/12/04改訂
1997/06/00初稿

男性と女性には精神構造の違いがある

過去にアメリカの大学で行われた実験で、面白い結果があります。

若い男女の学生を対象に行われた実験で「あなたの本心を相手に悟られないように、上手に隠してください」というものです。

複数の事柄についての質問をして行きます。その上で「隠してください」と言われた事柄に質問が及んだ時、どんな態度や視線を見せるかを詳細に調べる、といった実験です。

俗に言う「ウソ発見器」なども、まったく無関係な質問を並べてその中に幾つか、真実や抽出したい情報を混ぜます。実際の犯罪捜査もこういった質問方法によって行われます。

脈拍や血圧、汗腺(汗のかきかた)呼吸の乱れなどから、真実を探ろうというものです。

何かの事柄において疑わしいと思う人すべてに「ウソ発見器」を取り付けてみる訳にもいかないと思いますよ(笑)。

最近は持ち運びが簡単な簡易型のものやパソコンと連動したもの(イスラエル製)もあるようですが。絶対に正確というわけではないので過信はしないほうがいいでしょう。

相手が友人や家族、まして恋人や奥さんだったりした場合、ウソ発見器を取り付けてみたものの間違っていたり反応が出なかった場合大変です。

疑って調べてみたものの「あなたはウソをついてなかった」では済まされなくなります。

この実験の面白い所はそういった道具を使うのではなく、対象者(ウソをつくように依頼された相手)の視線や態度、表情から人間の嘘をつくときのパターンを探って見ようというのです。

統計をとってゆくと男女の間ではっきりとした格差が現われ、面白い結果となりました。

男性の表情、質問された時の態度

まず、男性に「本心」を隠せと指示した場合です。

男性の場合には質問者と目を合わせないように「視線」を外してしまい、いざ肝心な事柄に質問が及ぶとオドオドと動揺してしまったり、質問者に突っ込んだ質問等をされると不自然な会話や、不必要と思われる会話を付け足し懸命に誤魔化そうとする人が多かったそうです。

要するに多弁になる訳ですね(笑)。しなくてもいい解説が増えます。

「今日は忙しくてねー、残業が長引いちゃって」とか「今日はマージャンやってたんだ。おまえも知ってるだろ? 同僚の◯◯達とだよ」などと丁寧に話し、あげくに「幾ら勝った」「その金で何処に行ってきた」「これを買った」など。

聞きもしない部分にこだわりリアルに細かい説明をしてくれる場合、要注意になります。

面白いのは浮気に関する調査とか聞き取りを行うと。夫や彼氏がプレゼントをしたことでバレてるケースがあります。後ろめたさからか「普段とは異なる」行動をしてしまうわけですね。

これは私にも心当たりがあります。男性は自分の本心を隠したいあまりに多弁になって、やたらと詳細に「自分から」話すようになるのです。

木を隠すには森にということわざもありますが、男性の場合にはその「木」つまり自分の本心や困る部分を森の中に隠したいと思う余り、余分な植林(笑)を繰り返してしまい、話全体が膨らんでしまって不自然になる傾向があるようですね。

これは頭の回転の速い人とか計算に強い、話力に長けた人ほどそうなってしまう傾向があるようで。不安感から黙っていられなくなるんですよ。

ちなみに警察の取り調べなどでもっとも手強いタイプは黙秘する人だと言われています。雑談には割りと気軽に応じるが、肝心な点に及ぶとまったくしゃべらない。

そういうタイプのほうが手ごわいのです。

人間は基本的に沈黙に耐えられません。自分にやましい事があったり、何らかの落ち度や隠し事がある場合に「黙る」のは精神力が必要になります。

話し始めると止まらなくなります。不安感が増大するので、話す事で安心するからです。

犯罪者やヤクザ、警察で使われる隠語で「謳う」(うたう)という表現があります。チンコロする、というのは仲間の情報を誰かに密告することを指しますが、謳うというのは「しゃべくる」つまり、何でも簡単に歌ってしまう、取り調べに応じることを指します。

「謳うなよ!」と脅すのは歌を歌うなではなく、何もしゃべるなとの脅しなんですよ(笑)。

女性の対応、反応や目つき

次に女性に対しての同じ実験ですが、男性とは違った反応が現れています。

女性は肝心な質問になると質問者の顔に視線をじっと合わせてしまい、逸らそうとしなくなる例が多数報告されています。

おしゃべりや会話の数も男性と比べると極端に減ってしまい、突っ込んだ質問等をされると不自然な「間」が開くようになったのです。

男性が多弁になって本質を誤魔化そう、話を膨らませて話題を逸らそう、事実を森の中に「埋没させよう」と勤めるのに対し、女性は会話の数を減らそうとします。

何も語らずに相手を「じっと見ることで」心理的なプレッシャー、相手からの追求を躱そう(かわそう)とするようです。

ここで非常に興味深いのは、男女による「視線」の違いですね。

男性は視線を相手に合わせる事で嘘が「バレる」のではないか? と考えて目を逸らします。なのに会話の量は増える。要するに不安感から話さずにいられなくなる訳ですね。

目を伏せたり逸したまま「多弁になる」から女性側が違和感を持つわけで。普段から何かを買ってきたりプレゼントをするタイプではない男性がそういった行動をとるから痛くもない腹を探られます。

本当に奥さんや恋人を想って何かを買ってくる時のパターンと違うんでしょうね(笑)。

女性は反対に逆に視線を相手から「逸らす」ことができなくなります。目を逸らすと相手に何かを「感づかれるのではないか?」と考えて動けなくなるわけですね。

男性とはシステムの異なる不安感から「ばっちり視線を合わせると」外せなくなってしまう。そのまま話すか黙るしかなくなります。

よく刑事ドラマで容疑者を問い詰めるシーンがありますが、あれは誤りですよ(笑)。男女の違いを考えていなかったり、実際の取り調べをご存知ない作家が書いているのでしょう。

男性なら目線を逸らす、仏頂面でその上に多弁になるとか反対に一切の証言を拒否するなどもあるでしょうが、女性なら「刑事の目をじっと見る」目線を逸らす事なく怯まずに対応する、笑顔で会話を行うシーンなどが増える筈なんですよ。

調べてみると面白いですね。読者の中には心当たりのある方も多いのではないでしょうか?

男性は追い詰めると開き直ったり詳細な言い訳をしたりする人が多く、女性は追い詰められると「黙り込む」「相手をじっと見つめる」人が多い、ということを指し示すのではないでしょうか?

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