洗脳を解く方法について 補足

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洗脳問題で時折生じる勘違い

2018/09/05改訂
2010/01/05初稿

舞い込んでくる様々なメールや依頼

複数のメール アイコン私の元には様々なメールが舞い込みます。

催眠などという特殊なことをやっているせいもありますが、心理学や社会情勢の予想、犯罪に関する記述、洗脳に関する詳しい情報などを載せているサイトはかなり少ないため、どうしても目立つんでしょうね。

それはアクセスログを眺めてみればよくわかります。

閲覧者の多くは最初にYahoo!サーチやGoogle検索で「催眠」とか「洗脳」について調べています。するとなぜか私のサイトが上位にある。

他にも多少はそういったものについて触れているサイトがありますが、深くとか本気で書いている所はかなり少ないでしょう。どちらかというと興味本位であったり、営利目的で「すぐに相談に来なさい!」と書いてある宗教まがいの所がどうしても多くなります。

私の所はあまり商売っ気がないので、相談しやすいのかもしれないですね。

私自身はずいぶん前の時点で、催眠でお金を儲けようとか生活をしようという意思を失っていますので・・・。書き物とか商品販売、サイト構築とかキャッチコピー書いたり映像を作ることで生活が成り立ってしまっています。

親身になって相談にのっていても「ありがとうございます」で終わってしまうことはよくあります。お金をとるところまでたどり着くほうが難しいでしょう。相手と真摯にとか真面目に向き合えば向き合うほど、相談という仕事は儲かるものではないですし、苦労ばかりが増大します。

日本においては「相談に乗ってもらってお金を払う」という習慣があまりありません。なので無償になりがちです。お金をとる時点で「いい人ではない」とも言われます。

カウンセリングより根拠のない占いに喜んでお金を支払う人のほうが多かったりなんかして(笑)。

実際には他人の悩み事とかトラブルの話を聞いて、真剣に返答を行おうとすると精神的にもかなり疲弊するんですよ。

相談内容にはハードなものが多い。正直、私の元に持ち込まれるもので軽い内容というのは皆無でしょう。軽い悩み事とか簡単な相談なら何も、第三者で赤の他人である私などに持ち込む必要などはなく、知人や友人、家族や恋人で十分になりますから・・・。

以前に催眠を習いたい「鞄持ちから始めさせてください」と売り込んできた人がいました。後に自分で勝手に開業して私のサイトの執拗な物まねを始め、その後もずっと粘着したおっさんですが(笑)。

その人が「軽い内容は私が、深い内容や難しい内容は谷口さんが」などと言い出した時、私は内心、「この人は本当に何もわかっていないな」と思ったものです。

当時、とても気分が悪かった

はっきり言いますが、持ち込まれる悩み事に「軽い内容」なんてものは存在しません。

他人から見て「その程度のことで」とか「些細なものだ」なんて評価とかランク付けは意味が無いのです。それはその人それぞれの価値観。他人からみて些細な悩み事でもご本人にとっては深刻です。

その些細にも思える悩み事、何かのきっかけで人は自殺したりトラブルを起こしたり相手を刺し殺してしまうことすらある。

だいたいにおいて、ネット越しで持ち込まれる悩みとかトラブルは近親者とか周囲には相談したくないとか知られたくないからこそ、誰かを探しているのだと思います。

これは初級のテキストにも書かれていますが、私たちは「藁」(わら)なのです。

溺れるものが掴もうとする藁。細い糸にでもすがりたいとの思いでしょう。

前出のおっさんは、その「藁にもすがる」気持ちで検索したり訪ねてくる相談者から簡単な相談だけ引き受けて金儲けをしたいと考えたのでしょう。それが私と会った時に言葉とか態度として明確に現れてしまった。

難しい部分は「谷口に押し付けよう」と最初から考えているのがミエミエで辟易しました。

「この男は私のテキストやホームページのいったい、何を読んだのだろう?」と思ったから・・・。私が呼んで来てもらった被験者に勝手に誘導とか解除を行うとかね。他にも身勝手な行動をとっていました。だから指導を断るようになったんですけどね。

私だって、お金は欲しいですよ(笑)。そこの部分は否定しない。

難しい相談だって嫌ですよ。精神的に疲弊したり危険が伴うものが多いですから。私にしたってそういった危ない相手とか面倒くさい依頼なんざほっといて、気軽なダイエットとか軽い悩み事だけにのって気楽に暮らしたい。

じゃあお聞きしますが、風邪専門の医者って存在しますか?

病院経営でもっとも儲かるのは風邪だとも言います。入院施設やCTやMRIのような大型の検査機器は導入せず、軽い風邪とか腹痛だけ診察して診療報酬を受け取れるならそんなに難しいスキルはいらない。設備投資にもお金はかからないですし気楽なものでしょう。

新型インフルエンザの患者さんが訪れたら? 伝染病の場合は? 重篤な患者さんが来たらたらい回しですか? そんな医者や施設に我が子を預けたい親がいますか?

設備が整っていて万が一の時にも親身になってくれる。軽い症状の時でも気軽に相談ができる。その医者とか医療施設の雰囲気とか考え方や普段の方針が、結局は信頼となり利益にも繋がるのです。

簡単な話ですが、自分が逆の立場に立って見てください。どの病院やどの先生がいいかなんて自然にわかります。

悪気がないことも、間違えてしまうのもよくわかる

今ごろになってこんな話を持ち出したのには理由があります。

サイトのリニューアル(2017年の10月、更に2018年09月にサーバーを再移転)を行ってから、ぼちぼちまた依頼メールが舞い込むようになっていますので。依頼の再開はまだ行っていないのですが、フライングというか待ちきれずに送ってくることがあります。

新しく開始したブログなどに現状とか私の方針、体調に関する記述もあるのですが、そういう人は殆ど読みません。自分の興味のある部分だけを検索で引っかけて読み、終わったら即座に相談メールを送ってしまう人もいます。

切羽詰まっているのかも知れませんし、送っている側に悪気などはないとは思うのですけどね・・・。

私自身にも仕事や生活の都合があって思うに任せないことも多いので、せめてホームページ上でそういった依頼に対する回答を行っておこうかと考え、今回、更新を行っています。

最近多くなっているのは「洗脳」に関する相談です。

アクセスログにおいても私のサイト内でトップ3に入ってきています。

の順になっています。

洗脳については、おまけというか時折舞い込む依頼について簡単に述べただけのものだったのですが。十数年後にこれほど大きな社会問題になったり、多くが必要に迫られるようになると考えておらず、自然とうちのサイトにヒット数とか依頼が集まるようになってしまいました。

私も多少は洗脳からの解除や脱出に手を貸したことがありますが、専門というほどではありません。過去にせいぜい数十例程度、宗教団体からの脱出や回復を手がけただけです。

アムウェイとか紹介販売でデート商法、カルトの色仕掛けに引っかかって財産を無くしたりですね。奥さんや娘さんが帰ってこないとか、息子さんの様子がおかしいという話から巻き込まれています。

ここで補足というか注意書きを行う気になったのは「どう考えても、こりゃ洗脳とは違うなぁ・・・」ってケースが徐々にメールで送られてくるようになったから。

間違えてしまうのもよくわかる気はするんですけどね。