正しい催眠誘導の方法 / 第八章

筋反射や観念動作を初歩として学ぶ 正しい催眠誘導の方法

筋反射と可倒テスト(39〜40ページ)

事前催眠の種類(39ページ)

皆さんは「事前催眠」という言葉をご存じでしょうか? これも催眠の専門用語の一つです。

筋反射と可倒テストも一種の事前催眠と考えても良いでしょう。

通常、本格的に催眠誘導を始める前にこういったテストや方法を用いて反応を調べ、被験者を誘導し易くしておくのです。

ペンジュラムを用いた観念動作も、事前催眠の一つに数えられますね。

ですが、私は前記したような理由(20ページを参照)からあまり重んじていません。

ペンジュラムを用いた観念動作は古くはヨーロッパのジプシー占いくらいまで遡れます。精神医学の祖とも言われているフロイト氏もこれを学んで催眠の導入部分には用いたとの記述があります。

ただ、今は情報化社会となっていますので検索すれば様々なものに当たります。観念動作を神秘の技術だと思ったりペンジュラムを使ったダウジングが神の御業だと考える人も少なくなっています。

元は観念動作は人間の微弱な筋肉の動きを増幅し、潜在意識の領域にある能力を引き出すことができると考えられていました。

真偽の程は不明です。私も通り一遍の知識しかないですね。そっちに傾倒すると宗教とかオカルト方面にまっしぐらな感じがしましたので。途中で辞めています。

日本で大流行した「こっくりさん」も原型はペンジュラムを用いた占いだとも言われていて日本には海外から明治時代前後に入っています。

元々は文明や道具を手に入れることで人間が失ってしまった感覚を強化するもので。嗅覚とか聴覚を取り戻すことが出来るのではないか? とも考えられていました。

水脈や金鉱脈を探すのに有効だと信じられていたので、ゴールドラッシュのアメリカでもダウジングが盛んに行われた時期があります。

日本でも実際に水道管を探すために実用化していた地域もあるくらいです。

私が若い頃に土木系のアルバイトをしていた時に実際に目撃しています。

関西のある地域(京都)で職員がロッドを二本持って水道管を探していました。

まさか実用化してる自治体とか地域があるとは思いませんでしたので。不思議なことをしているものだと思ったものです。

当時は結構な話題となりました。

ほんの短い期間なのでしょうが、金属ではない樹脂や陶器製の水道管だと以前はセンサーが反応しないのでダウジングに頼ったようです。

今はセンサーが進歩し、鉄を使っていない塩ビの樹脂管(水脈)でも探すことが可能になりました。

こういった古い技術とか知識は当てにすることが少なくなっています。

ここでは枝分かれしたロッドを二本使うとかペンジュラムを使った観念動作は。そもそもは占いとかトランスにおいて「意識を集中する」ために作り出されたもので。

宗教儀式や占いから取り入れられたものだということおいてください。

今も海外の催眠術のサイト、特にいかがわしい系というかアダルト系の動画サイトなどでペンジュラムを振り回しているシーンがあります。

あれは「観念動作から催眠誘導を」行っていた頃の名残りですよ。はっきり言えば、そんなものはなくても催眠にはかかります。それらしく見せるための単なる演出ですね。

あれを見て催眠とはそういうものだと思いこんでいる人もいます。

また一部の宗教団体とか催眠を変に崇めている団体でも、ペンジュラムを使うことが秘技や秘法のように扱っています。

異様に高い金額で水晶だかパワーストーンだかのペンジュラムを販売していますが・・・。私が手にしているのは女性用のピアスとネックレスで自作したものです。

100均で揃えましたので材料費費200円。行うにしてもその程度のもので十分ですよ。

筋反射や可倒テストを用いることで、その後の催眠誘導がスムーズに行われるようになります。かかりやすい人を見つけることで連鎖法に持ち込むこともできます。

また可倒テストはショー催眠においては、誘導が容易な被験者を短時間に探し出すためには有効な方法です。後のコーナーや「催眠術師のひとりごと」の著書で詳しく触れています。