正しい催眠誘導の方法 / 第二十九章

諦めなければ変化は確実にある 正しい催眠誘導の方法

覚醒(180〜183ページ)

自分で気持ちよく目覚める(180ページ)

他者催眠で行ったのと同じで逆向きに階段を上がって行きましょう。深化する時に作り上げた階段のイメージを使い、ドアを閉めてから階段を上向きに上がってきます。

ただし他者催眠と違うのは、あくまでも自分一人で行っています。あまりに深いトランスに入ってしまっている場合、すぐに階段は使えないケースがあります。

階段どころか意識がはっきりしませんから、これをまず、何らかのきっかけを与えて現実に引き戻す(階段の前に立たせる)必要があります。

そのきっかけには準備段階でイメージトレーニングした「目覚ましが鳴ると階段の前にいる」といった反射を使います。そのために私は複数の目覚まし時計を用意して3分ごとの時間差で仕掛けています。

寝起きが悪い人がいますよね? 古い携帯とかスマホを複数用意しているとか。枕元にそれを幾つも置く人がいるのは、あれはゆっくりと現実世界、夢から目を覚まして起きるために準備しているのです。

以前から慣れている、使っていたスマホや目覚まし時計を先に鳴らしてその後、「新しいのに」している人が多いですよ。ご本人は気がついていないのでしょうが、新しいスマホや目覚ましを先に鳴らす人は少ないです。

慣れたものから順番に鳴らすことで、目覚める心構えとか準備をしていることになります。

私の場合は「一回目」のベルが鳴ったら、

「私は今、最初に入ってきたドアの前に立っている」

というイメージを思い浮かべます。

自己催眠のための深化法、の解説で私は「ドアを用いる」との解説を行っています。

正しい催眠誘導の方法 / 第二十七章
自己催眠のための深化法(169〜173ページ) 奇跡を起こすことが目的ではありません(169ページ) 意識を失うだけなら、お酒でも飲んだほうがマシ(170ページ) 「何のために自己催眠に取り組んでいるか?」を理解する(...

この「ドア」を反対側から開けることで階段の前に立ちます。

一般的な解説書とか催眠の指導書とは違い、もうワンクッション置くようにしています。

この方法は他者催眠時の緊急用のエスケープにも用いられます。「ドアの前にまで戻れば安心だ」といったイメージを先に植え付けておけば、万が一トラブルになったり、恐くなった時にそこまですぐに戻れるようになるからです。

ここでよくご注意戴きたいのは「目覚ましやアラームが故障して鳴らない」とか「セットし忘れた」(笑)などです。

失敗しないように事前に確認し、正確にセットして下さい。

私が旧態依然のゼンマイ式とか電池式の目覚まし時計を用いているのは。以前に停電とかコンセントが抜けていてアラームが鳴らずに熟睡してしまったことがあったので。その用心です。

自己催眠の場合、解くことに失敗した所で、そのまま寝てしまう場合が殆どでしょう。

上がる石段私はこれまでのところ、自己催眠に失敗して病院に入院したとか、元に戻らなかった人の話は聞いたことがありません。

おかしな働きかけや、よっぽど不自然なことでもしない限り特に問題はありません。目が覚めないということもないです。

先に作って練習しておいた「私の階段」を利用します。階段を十段登ったら、気持ちよく目が覚めるといったイメージを用います。

「私はこれから階段を上に向かって登る」

「十段登ると気持ちよく、すっきりと目が覚める」

といった方法で一段づつ上がってきます。