正しい催眠誘導の方法 / 第十四章

強引に深化させることに私は反対 正しい催眠誘導の方法

深化法を学ぶ前に(68〜75ページ)

深化させる意味(68ページ)

クエスチョンマーク深化法とは、初期段階にあたる催眠(トランス)をさらに深くし、しっかりとかけるための方法です。

凝視法だけでは深化しません。「目を閉じる」所までは入り口に過ぎないのです。ですからその後、一定のリズムの話しかけやある種のイメージトレーニングなどを用いて、更に深い催眠へと移行するのです。

ではなぜ、深化が必要となるのでしょう?

催眠を深化させるには大きく分けて、三つの理由があります。

1.潜在意識に近付き、効果を高めてトラブルになっている根本の原因を探る

2.はっきりとした現象を起こし具体的な変化が起こるかを周囲に理解させる

3.効果が理解できない人のために、より明確な催眠状態を認識をさせる

などに分かれると思います。

主な目的としては1になるでしょう。

2はショー催眠とか番組出演などが含まれます。3は2と似ていますが、対象となるのは周囲ではなく「催眠にかかっている」ご本人です。

自分自身が催眠にかかっているとか、外部からのコントロールを受ける可能性や危険性があることを理解できない人もいます。

昨今は洗脳騒等もありますのでかなり重要になってきています。

催眠などの技術が本当にあることを知れば防衛策も講じられます。ご本人とかご家族が「そんなものはない」と思い込んでいるので後手に回ります。

最近の報道とかお亡くなりになっている人の話を聞くと。ご家族や友人に一人でも危機意識を持って真剣に取り組む人がいたら、また結果は異なったのではないか? と考えると残念でなりません。

具体的にはっきりとコントロールされている姿を見せないと、理解できないとか頭ごなしに否定する人もいます。催眠や洗脳が絵空事だと思っているからそのような被害に遭います。

私は実演や講演において「このような技術が実際にあることを理解してください」「悪意がある人もいますから注意してください」と、トラブルへの警告で締め括っています。

心理障壁と呼ばれる心の壁を乗り越え、潜在意識に近寄ることで、ただの情報の一つに過ぎない「言葉」には力が与えられ「暗示」として働くようにります。

このテキストの「暗示とは何か?」のコーナーでも解説していますが、フィルター越しに働きかけを行っても効果は薄いのです。

正しい催眠誘導の方法 / 第六章
暗示、方向を決め効果を求める(29〜35ページ) 暗示、とは何か?(29ページ) コマーシャルなどに含まれる「暗示」(31ページ) 催眠における「暗示」(33ページ) 潜在意識に働きかける特殊な例(34ページ...

催眠を深化させるためにはそのフィルター(心理障壁)を乗り越えて中に入る必要があります。自我、自意識、顕在意識と呼ばれるものの影響を弱めなければなりません。

自我や顕在意識に捉われ、なかかな自己改革ができないとか、生活や健康に悪影響を与える習慣(喫煙やギャンブル、買い物依存症など)を改善することが目標ですね。

リバウンドや我慢で苦しまないように食欲を抑えダイエットを行おう、などと考える場合には催眠は有効な方法となります。