催眠にかかると隠し事はできない!?

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浮気を暴けと言われて番組を降りた

2018/12/10改訂
1999/12/14初稿

何でも催眠「術」で自由に操れると考えるのは間違い

Cupidがハートを焦がす

催眠術を用いたら、嘘を全て暴くけるのでしょうか?

結果から言うとね、それは不可能です。催眠さえかければ何でもできるのではありませんよ(笑)。それはただの勘違いです。

確かに自意識は弱まりますけどね。何でもできるのではありませんよ。催眠にかかった途端、本人に都合の悪い内容だろうと何でも全て暴露するならば確かに催眠って、かなり便利でしょうね。

相手が嫌がることを強制した場合、そこまでで催眠は解けます。

そこまでの強制力があれば便利でしょうが・・・。

カウンセリングも楽になるでしょう?

実際の相談の話でも紹介していますが、心理的な圧迫感を被験者が感じる場合、それはストレートには表現されません。

少々、複雑な形といおうか記憶の断片とか破片のような形で吐露されることもあり、複雑な推理ゲームのような様相を呈する(ていする)こともあります。

ただ単純に催眠を深化させ、ともかく「浮気した相手の名前を話せ!」などと強要した場合、誤った記憶や言葉、名前を引き出すこともあり注意が必要です。

催眠が深化すると偽の記憶を生じさせることがあり、問いかけとか誘導に応じて誤った情報がインプットされることがあります。

アメリカでは実の父親に強姦されたと訴える女性がいたので詳しく調査してみたら、犯人である父親は遠く離れた場所で仕事をしており不可能だったという実例があります。

父親本人の証言とレジで買い物した時のレシート、防犯カメラの映像があるから無関係なのは間違いないのでしょうが、あまりに具体的だったので裁判所や警察、父親以外の家族は少女の訴えの方を信じてしまって。訴訟沙汰になって長く争った実例が幾つかあるんですよ。

偽り(いつわり)の記憶症候群というのですが「あなたは何かを見ましたね」とか「何か、被害に遭ったはずです」「相手は父親ではありませんか?」などと問いかけるとその瞬間に生じてしまう状況を指します。

► 偽りの記憶症候群について(関連事項)

偽りの記憶症候群について
2018/12/19改訂2000/04/10初稿カウンセリングと違う部分もある催眠誘導の方法には幾つかの方法がありますが、基本的には同じです。まず、被験者との間で状況の聞き取りを行います。ご本人だけではなく周囲のご家族や友人も含めた上で調査...

心理的な圧迫感の少ない、自分にとって「これくらいはいいかな?」と思っている程度なら話すでしょうが、いくら催眠だからといっても何でも思うままにはなりませんよ。

話したくない内容を話せと強要すれば、返事をしなくなったり催眠そのものが解ける場合が多いですね。周囲に人がいて衆人環視の状況も潜在意識は感知することがあります。

例えばですが、本人がその事柄(質問)につい、自分が隠しているって事実に苦痛を感じており、機会があれば相手に全部話して謝りたい、などと考えている場合には確かに反応はあるでしょう。

飲酒した時にかなり近いかも

お酒を飲むと泣き上戸になる人っているでしょう? 催眠状態を完全に例えるのは難しいですが、例えるとするとあれに近いかな?

例えばですがお酒に酔っぱらってある事ない事話す男性(または女性)がいたとしましょう。その全ては真実でしょうか?

酔って話したことは全て真実で、その時に語った相手の名前や出来事は何もかも「間違いない!」とまで断言できますか?

やはり印象としてぼんやりしていたり脈絡のない言葉も並ぶと思います。

どんなに怪しいと思ったとしても、事実確認が必須でしょう。

実際に浮気がバレる理由のトップ3は

1.メールやSNS、LINE
2.電話の着信履歴
3.帰りが遅いことで待ち伏せされたり、待ち合わせを誰かに目撃される

などです。ご本人の自白は殆どありません(笑)。

態度から何かを嗅ぎつけられて、実際の証拠を突き付けられてからなのですよ。

最近はLINEとかブログ(写真)マンションの防犯カメラなんてのもあります。ウチも最近、切り替わったのですが来客を全て録画するシステムがありまして。

聞いた話だと愛人を自宅に連れ込んでいた男性がいて。奥さんがインターホンのボタンを押したら愛人がインターホンのカメラの前で嬉しそうに踊っていた姿が録画されていまして。

それがきっかけで浮気がバレて大騒ぎになった事例があるそうです。

今はスマホにもアプリがありますので(笑)。油断してると即バレですよ?

スマホにこっそりアプリを仕込んだらGPSで追跡されます。AmazonなどではGPS追跡型で車の底板、鉄板に貼るタイプのものが安く売られています。

怖いことにね。10日ほど余裕で追跡しますよ。腕時計型もあったりなんかして(笑)。

以前ならバッテリーが保ちませんでした。

ほんの数時間で切れてしまう。その間に対象者が動かなければ事実は掴めません。バッテリーの性能が上がってネオジム磁石という強力なものが開発されたので。PHSの電波を使って追跡していた初期の頃とは段違い。

凸凹道とか段差があると、車が飛び跳ねた瞬間に磁石や両面テープで貼った追跡装置を落っことすことがあったのですが・・・。今はもう望み薄ですね(笑)。

航跡も追えます。ですからどの地点、どの店に何回立ち寄ったかなどが割れてしまう。

CANONの一眼レフなどにもその機能があって。知らずに設定されていたらわかりませんね。

今の時代はプレゼントにも注意しましょう。最新のiPhoneとかCANONの一眼レフをあげるって言われたら私でも受け取ってしまいそうな気が・・・。

仕込んだアプリとかGPSに気づかないかも。

不確定で曖昧な「催眠術での証言」に頼るよりも、高度に情報端末やGPSが発達した現代ならそういった探索機に頼ったほうがいいでしょうね。探偵や催眠術師を雇うより安いですし(笑)。何より情報が外に漏れない。

催眠にかかった状態を例をあげてわかりやすく言うならば、先に上げたお酒を飲んだ時を考えればいいでしょう。たくさん飲めば、一見何でも話しそうに見えます。

仕事や接待においてもそういった事を期待して行う部分が大きい。だから商談では料亭やお座敷を使ったり、出入りの店、政治家や企業の幹部の愛人が飲食店やラウンジ、銀座や新地でクラブを経営していたりしました。

愛人を囲うためだけに店を持たせたのではなくてですね(笑)。情報収集や接待、商談における秘密が外に洩れないようにとの意味合いがあって。芸子とか芸者の世界もそういった形で生き残ってきています。

ところが実際の話、飲ませればなんでも話すかと言うとそうではない。

確かに中にはいますよ? 飲むと何でも話す人が(笑)。その人の体質や性格にもよりますけどね。

少し自意識が弱まった途端、何でも話す人もいるんです。

ですからそういった人に催眠を用いた場合、何でも話してしまう可能性はゼロとは言えません。そもそもが警戒心とか心理障壁(無料公開中のテキストを参照)が薄いんです。

隠して浮気を行う人は確信犯です(笑)。確信犯だから手強いんです。

殺人犯や連続強盗犯が、酔っぱらって全てを自白しますか? だったら警察も探偵も弁護士も必要ないでしょう。ともかく、酔わせてしまえばいいのですから・・・。

酔ったフリをして嘘を話したり誤魔化す人もいます。私の知人にはその手法の名人がいますよ。