催眠を学んでいる人に多い勘違い（226ページ）
催眼誘導を学び、エリクソン法やダイナアロティックスなどの手法を齧った人にありがちなのは、自分が学んだ専門知識や催眠の専門用語を披露すればいいと思い込むことです。
とにかく小難しい話を延々と長く話し続けることで距離感が縮み信頼感が増す、と本気で信じ込んでいる連中が「結構」います。
これは勘違いですね。この例は催眠の説明としては程度が良くないとは思いますが、飲み屋で懸命に女の子に話しかけ何とか理由をつけて店外デートに持ち込もうとする頭の悪いおっさんです（笑）。
お金をちらつかせたり口実を設けて口説こうとする強引な男とそっくりです。こういった失敗を繰り返す人は、「前回の失敗は提示した条件、語りかけや誘い出しの方法に問題があったんだ」と考えて毎回必死になりますが打率低いでしょうね。殆どの女性から嫌われたり敬遠されます。
自分の最初の行動や相手に与える印象に問題があるのに、それにはまったく気がつかないんですよ。
人間の五感というか六感といわれるインスピレーションなども含めて、人間の感知能力には極めて高い部分があります。どんなに隠そうとしてもね。わかる人には一瞬でもわかるものですよ？
目や耳、触感や話し方、服装や匂い、その人の笑い方や話し方から受け取るご本人の印象や感覚など、人間は一瞬で意外に多い情報を手にします。
つまり、その一瞬で受け取ってしまった情報にその人を認めたくない部分や、嫌だと明確に感じる部分が根強く残ってしまった場合、その後、その人がどんなに努力してもなかなか払拭は難しいですよ。
どんなに話し合いを行い、何かを話しかけ、何かの条件やアイディアを提示してもその人との「心の距離」が容易に近づくことはないのです。
わかりますか？ 「この女を口説いて俺のものにしてやろう」と強い下心とか魂胆を抱えて近づけば、それがストレートに伝わったりします。女性側も最初からその気だとお互いに話は早いのですが。
そうでなかった場合はどうしますか？ 外に連れ出されると危ういでしょう？ そう考えたら店でどれだけお金を使わせたり引っ張るかという話になってしまい話がなかなか進展しません。
どんなにおいしい条件を並べたり、都合のいい内容を言っても信用できなくなってしまいます。同じ職場や店にいる他の女の子から情報収集くらいはするかもしれないですね（笑）。
二人っきりになった途端、襲われたらどうしますか？ どんなにおいしい条件でも絵に描いた餅では食えませんよ？ 土壇場で裏切られてしまえばなかったも同じです。
好みでもないタイプの異性が近づいてきて何らかの下心を持っているとわかったら。ちょっとズルい人なら自分の生活とか仕事に利用して使い捨てようと企むでしょう。大金を投じても適当にあしらわれるようになります。