Nobee谷口の撮影日記 / 第三章

スポンサーリンク
ゲリラ催眠in渋谷

さて、本番です(209ページ)

エンジェル ハート公園でのオープニングシーンを撮り終えて、とりあえずニックネームも決まった。

撮影場所を移動させます。公園から渋谷の雑踏まで時間にすれば10分もかかかりません。

(いよいよだ)

と思うと周囲の期待と緊張は否が応にも高まります。

この頃になるとね、私は逆にドキドキはしなくなるんですよ。おかしなものでいざ催眠をかけるってシーンになると、そんなに緊張はしなくなるのです。

自分の集中力は異様に増しますが、やっている最中は殆ど無意識に近いんですよ。考えてではなく、今まで培ってきた経験とか手順とかが勝手に現れて身体はその通りに動きます。

一種のイタコ状態っていうんでしようか(笑)。後で自分の出演したVTRを見て驚く場合も少なくありません。

(俺ってあんなこともできるんだ)って、感心する時があります。面白いですね。

本人が色々と考えて動いていない時のほうが、誘導にはうまく成功している場合が多いようです。

ZONE(ゾーン)集中力の世界
2018/12/20改訂2002/08/28初稿故、ジャック・マイヨール氏に捧ぐ以前にあるテレビ番組の依頼を受け、収録に行ってきました。久しぶりの収録です。依頼の内容は「スポーツ選手のメンタルトレーニングと強化」です。今回の解説は、その放送...

私は空手や合気道などもやりましたが、それに近いのかもしれません。

練習では懸命に考え、様々な手順や型を覚えようと必死になりますが、いざ実際に試合や組み手になると考える余裕なんてないですよ。

知らない方も多いと思いますけどね。中量級、私のように身長が180cmの長身の人がパンチを繰り出す場合、時速は150kmを超えてきます。空手やボクサーならそれは平均値でしかない。

相手の動きを「よく見てたら」当たりますよ(笑)。

漫画とかドラマ、映画のシーンでは時々あるセリフですけどね。パンチをよく見ろなんて嘘です。

野球のピッチャーマウンドからバッターボックスまでは18メートルもありますが、プロ野球の選手でないと時速150kmのスピードは出せません。

そのプロ野球の選手が18メートル前から投げたボールにバッターが当たります。子供の頃から野球三昧でエリートとしてプロになった選手が。ボールを避けきれずに大怪我をすることもありますよ?

わずか1メートルの至近距離で殴り合うボクサーや空手の選手が。相手のパンチを目で追って「頭で」考えたのなら。目で捉えて身体が動き出す前に身体に到着しますよ?

これね(笑)。「感じるしか」ないんです。ゼロコンマ、数秒の世界ですから。

そこに至るまでは迷ったり色々と考えるかも知れないですが、実際に話が進んだり現場に立ってしまったら自分が行ってきた練習や知識、これまでの積み重ねしか頼るものはないのです。これまでの反復練習、培ってきた「反射」が自然に現れるようにならないと、回避には成功しません。

それを「意図的に発動できる」人がゾーンに入るなどといった表現をします。

正しい催眠誘導の方法 / 第二十二章
自分で行える準備(137〜140ページ)自律神経を静め、トランスに入るための準備をする(137ページ)特殊な方法は今回は用いない(139ページ)ZONE現象(タキサイキア現象)については別で解説を(140ページ)

催眠においてもそこはよく似ているんですよ。ですから私は絶食までして実演に臨んでいます。感覚を研ぎ澄ますためですね。ここからはこれまでの経験、勘や感覚を含めたものすべてが私の頼るものとなります。

ロケバスを一旦、渋谷の街中に止めて、撮影が始まりました。