他人との心の距離の不思議

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カリスマ店員はなぜ生まれる?

その感覚、権威を誇ろうってのは間違いです

房付き博士帽 アイコンこの表現を素直に当てはめると、私のやってる催眠もカリスマって言葉に含まれる「支配」の分野に入るんでしょうかね?

私の命令(暗示や指示)が、外から見れば相手を拘束したり、縛っているように見えたり感じたりしますか?

催眠の指示や暗示はね、実際には命令とは違うんですよ。正確には催眠術、とは言わずに催眠「誘導」すなわち、「導く」と書きます。ですから、催眠がうまい人ほど上手に相手を「導き」ます。

支配って感覚が遠くなりつつある、と書きましたが、支配するのではなく、上手に感情をコントロールして「相手を動かす」とでも考えればいいのでしょうか?

元々ですね、相手の意志や考え方、立場や環境を考えずに、ただ「黙って従え!」と迫るのはおかしいんですよ。今どきそれでは誰もついてきません。

私こそが凄い催眠術の先生で「素晴らしいテクニックを持っている」だから「催眠にかかれ!」と命令するのでしょうか?

それは権威、つまり今回説明する「カリスマ」の意味を勘違いしてるだけですよ。変な衣装を用意したり大声で相手を脅かし、相手を威圧して催眠を成功させようとする人がいます。

私の後にモノマネサイトを始めた連中には権威の意味を勘違いしてる者もいます。もっともらしい肩書きとか、立派な経歴を並べ立て相手を信用させようとか、ヘンテコなリンク集、団体名やアメリカで取得したという資格を前面に押して、自分をいかにも凄い人のように見せようとする人もいます。

まあ、宣伝のために多少、そういったものを利用するのはご愛嬌ですが(笑)。

多少は許される範囲だと思いますよ。彼らも商売でしょうから。ただし行き過ぎは納得できません。

今どき、占い師でもあまり凄いカッコはしないでしょう? あまりに奇抜な格好にこだわるとお客さんを失います。見た目や雰囲気ばかりにこだわってしまえば、それは催眠でもカリスマでも何でもありません。ただのどこにでもいる、目立ちたがりやのおかしな人です。

背中に大きな羽をつけて天使や神の使いを演出しようとした宗教家もいますが・・・。ネットが発達した現在では嘲笑の的になっていますね。今ならCGを使ったほうがいいでしょう。

難しいのは映像の世界ではCGなどでそれらしく振る舞えるのですが。直接、信者や観衆が触れ合える機会のある「布教活動」とかイベントだとボロが出やすいのです。カリスマ教祖を気取っている連中が老齢で体力がなかったり、贅沢でっぷり太っていたりもしますので。

私なら工作も得意なのでカーボンシャフトで軽量化してケブラーより強いスーパー繊維用いたいですね。もっと完璧なというかワイヤーワークを駆使した「神の御使い」を作ってみたくなります。

金に糸目をつかないなら何でもできますよ(笑)。

なぜあれほどの規模のイベントが打てるのにハリボテの衣装なんでしょう? 不思議に思います。そこはシルク・ド・ソレイユとかジャニーズ、AKBのイベントなどから勉強し直したほうがいいかも。

ド派手な衣装とか、くっつけた羽根? のようなものは一時的には話題にもなるかも知れませんが、そのうち飽きられます。ネット全盛の時代じゃ難しいですよ? スマホ使って写真も動画も撮られますから。会場周辺から狙える超高倍率、超望遠レンズだってあります。

数千万円が必要だった機材が今では通販で気軽に買えます。ドローンだって飛ばせる。そういった衣装とか雰囲気で権威を誇るようになれば周囲にいずれ、嫌われるようになるでしょう。

催眠団体の理事だ幹部だ、なども本当の意味で実力がある人なら決してやらないと思いますよ?

受け取る印象の違い

私の元に勉強に来てくださった方々には大きな会社の社長さんや病院の院長、学校の理事長や歯科医師や弁護士、中には警察官や自衛官もいました。

どう考えても「彼らの属する団体」のほうが大きいです。自衛隊や警察機構、医療団体は自称催眠術の専門家が所属する新興団体よりも古くからありますし、組織としてしっかりしていますよ?

その人達に半端な団体名、理事だ幹部だって肩書きを書いた名刺を渡すのは。私ならちょっと恥ずかしくて到底出来ませんね。自分が底の浅い詐欺師だと自供するようなもんですから。

変な意味で「勇気があるなぁ」と感心します。

おそらく、テレビ業界とか番組関係者にも通じませんよ? むしろ徒党を組んでネットでそういった活動をやってると知られた時点で敬遠されるでしょう。

私の名刺には兄とやってる会社名が書いてあっただけです。最近では名刺を出す機会も減りましたが。私の場合は先方がホームページをよく読んで知っていたり、誰かからの紹介なので必要ないんですよ。

肩書きを誇るつもりもありませんし。少なくとも私の生徒や指導を受ける人、このホームページの読者はそういった感覚に傾かないように注意しましょうね。

カリスマとか権威とかはそういったものではありません。

催眠は相手に分け入るための技術であり、姿勢であり方向性です。きちんと学べばおかしなカッコをしたり、相手を脅かしたり高圧的になって威張る必要などないと思います。

秋葉原と109というまったく異なる筈の場所で私が奇妙な一体感を感じたのは、そこに集まる人達の反応が似ているからです。街とかショップの雰囲気とか売り方が似ていて面白いと思った。

皆さんは買い物に出かけて何かを買おうと思っている際、店員に一方的に話しかけられて嫌ーな感じを受け取ったことはなかったでしょうか? 私は時折ありますよ(笑)。

もっとも愚かしく感じるのは、強引にこちらに接近してきて周囲を取り囲み、「これがいいですよ」と強く迫る店員(達?)です。前時代的といおうかなんというか・・・。

販売の形式や時代背景、法律が変わっているのにそんなこともわからないのでしょうかね? 返品されたらどうするんでしょう? 私はそういった人(そんな販売方法をとっている会社も含みます)を「馬鹿な店員、会社だなー」と冷めた目で見ていることも多いですね。

※これについては「販売に応用してみると!?」のコーナーでも詳しく解説しています。

買い物をする側からすれば、店員や販売員の中には、非常にうっとおしい奴もいれば反対に好感が持ててとても気持ちいい人もいます。

何かを探し、買い物に来ている所までは皆さん同じ筈なんですよ。なのに、顧客(この場合には買い物にくる一般客)の受け取る印象に、店員の対応によってあまりにもギャップがあって対応によって受け取る印象に激しい違いが出てきてしまうのは、いったいなぜなんでしょうか?

不思議には思いませんか? これを説明するために、先の「カリスマ」という言葉を引用したのです。

実はカリスマ、と呼ばれる店員が売り上げを作るのには、きちんとした理由や背景、法則性があるんですよ。その意味に気がつかない人や、表面だけ捉えて安易に形だけ物まねしようとする人もいるようですから、ここで私なりに解説してみましょう。

販売員っていったい何だ?

ここで一旦、冷静に考えて下さい。販売員とはいったい何でしょう?

私も元々は販売員です。一応、全国でトップの売り上げを誇っていた時期がありますよ。これまでにも様々な職業、仕事についたことがありますが、売り上げとか販売の実績なら、他のどんな人にも引けは取らない自信はありました。

こういった話などを講演会や実演の会場ですると、「営業や販売には関与しないから、私には関係ない話だ」と勝手に思い込む人が出ますが、そうではありません。

「販売について」を深く考えることは、人の心理や時代の裏側を考えるのと同じです。時代にあった販売方法を知ることは、社会における多くの人々の欲求(求められる物)や願望(相手の必要とする願い)をを知り、これからを予想することにも繋がります。

確かに「物」を売らない者はいますが、物を「買わない」人間はいません。物品を売買することは生活の基盤です。日本には中国や旧ソ連のような配給制度はありませんから・・・。

実は「販売員とは何か?」を考えることは、仕事の意味とか社会の仕組み、人々の心の動きと働きを詳しく考えることに繋がります。

相手との心の距離や対人関係、人との接し方の基本を知り、(心理学や催眠などを学ぶことも含め)自分の姿勢や考え方を正す秤(はかり)としても、とても有効に働くのです。

はっきりいってしまえば、買い物に来た客に「うっとおしいなー」と思われるような販売員は、その時点で失格です(笑)。手厳しいようですが、そんな人は販売はおろかどんな仕事についてもうまくいかないでしょう。

給料も結局は会社から出ているのではない。お客さんの懐、買い物をする相手の意思から出ているのです。

某テレビ局の関係者とか、私が一度共演したこともあるとある芸人さんは「嫌なら見るな!」と暴言を吐いたこともあるようですが(笑)。広い意味で考えるなら視聴者もお客さんですよ。テレビ番組も接客業であるのは間違いがないのです。

ところが「その対価」がお客様、一般人や視聴者から出ていると思っていません。

会社(芸能プロダクション)とかスポンサー、テレビ局から出ていると勘違いしています。ですからそっちには逆らいませんし、徹底的に媚を売ります。決して暴言は吐かないのでしょうね。

接客が嫌であれば他の仕事に付くべきですし、少なくともそれを仕事中に覗かせるべきではない。

会社にとっても接客を行うご本人にとっても、お客さんにとっても大きな損失ですね。相手の気持ちや自分の立場が理解できていないからです。

高圧的に「何が何でも売ろう!」という押し付けがましい販売員の場合、顧客は快くは思いません。その人に対して決して良い印象は持ちませんし、その人の扱う商品、持っている情報や知識、店舗や会社もまったく信頼できなくなります。

そんな印象を一瞬で相手に与えてしまうような人が、販売員として凄い成績を残せる筈がありませんよ(笑)。ある種の天才でしょう。普通は初対面で、そこまで極端に悪い印象は持たれないものなんですよ。基本的に必要な何かの部分が欠損している人です。

初対面で相手に与える印象はとても大切なことなんですよ。生活においては、必ず「相手」が存在します。相手が居ないと商行為は発生しません。

何かと引き換えに対価を得ることで社会生活とか商売は成り立っています。一部「ひきこもり」などの現象が話題になっていますが、お金がないとか、生活に必要な物資や食べ物を誰かが運んでくれなかったとしたら、あっさりと死んでしまうでしょう。

社会生活を行うためには、他人との接触がどうしても必要なんですよ。とすれば、相手に与える印象が最初から悪い人は、生活においてはかなりのマイナスとなるのです。

ですから「売れる商品、売るための方法」そのために「相手にどう接するか?」を考えることは、あなたが「欲しい商品、良い商品を見分ける」方法にも繋がっています。

実生活においてはとても大事なことになりますよ。