新神戸駅から直結している山道から滝を眺めてハーブ園へ
2006年に撮影したものとは別に新規に載せています。
海側からハーブ園を目指すとずっと上り坂になります。距離もありますから神戸市内からの移動はバスを使ったほうがいいでしょう。旧居留地・大丸前→新神戸までのバスが運行してます。神戸のタクシーには態度が悪いのが結構いるので、私的(わたくしてき)にはお勧めできません。
神戸のバスは運賃も安い(210円)ですし、外観もおしゃれなので乗ってみる価値はありますよ。
布引の滝を撮影したり紅葉を眺めようと思えば徒歩で上がるしかないですが。正直、お子さん連れだと難しいです。そもそも弘法大師(空海)が開いた修験道の場でもあるので・・・。今はトレッキングコースで開かれた場所にはなっていますが、体力がない人とか子供には無理です。
素直にロープウェイに乗りましょう。新神戸駅から直結してます。
体調不良もあってしばらく自宅に引きこもってた私は、今回登るのに四苦八苦してしまいました。「こんなに険しい山だったかなぁ?」と。以前は毎日スクワット1000回やってた頃でしたので。動画撮影用の重装備で出掛けても息切れ一つしなかったのですが・・・。
ちなみに「布引の滝」の雄滝までは軽装でやってくるカップルもいますよ。ただし、ヒールでとかパンプスで上がったら靴擦れすること間違い無しです。
最低限、履き慣れた靴か運動靴は用意したほうがいいと思います。男性は忘れてしまいがちですが、女性からはせっかくのデートで「足が痛い」と言い出しにくいので気をつけてあげてくださいね。
「痛い」と言い出した時にはもう歩けません。我慢してることが多いので。
往復1,400円とちょっとお高いですが、ロープウェイから見える景色は素晴らしいですよ。
秋の紅葉と相まって滝が綺麗だったので、布引の滝まで出掛けて幾つか撮ってみました。
布引の滝に向かう道筋にはレンガ造りとか石造りの古い建物とか建造物が多いのですが・・・。
今回の再撮影で何の気無しに看板眺めて驚いてしまいました(笑)。私も古い建造物は好きでよく撮るんですけどね。前回はまったく気が付きませんでした。
「国の重要文化財」指定って看板があっちにもこっちにも片っ端から架けてある。
布引の滝の雌滝(めだき)も雄滝(おだき)に辿り着く前に歴史的建造物とか重要文化財があります。惜しむらくは安全確保のために補強工事が必死になったのか、見た目では普通の橋というか鉄骨や柵ががっちり組まれたものも多いので。現代のものと見分けがつきにくいんですよね。
道すがら、よく見てみれば重文だらけ(笑)。
上から見るとわからないので横から見るか、看板探すしかないです。私も写真を撮るために身を乗り出して「なんか、雰囲気が違うな?」「これ、相当な年代物じゃないの?」と気付きました。
引用はウィキペディアより。
石造りの古い石碇(いしづつみ)に見えるのですが実際には当時の最新式のコンクリート製だそうで。当時は型枠を木で組んで剥がす、いわゆる「コンパネ方式」が開発されていませんでした。
コンクリートパネル合板を型枠として使って「外から鋼管で支える」方式は昭和期に入ってからになります。日本では沖縄海洋博(1975年)から本格化しています。それまでは低い階層を少しづつ固めて積み上げてゆく方法が主流でした。
工期を早めるために先に石組みを作って型枠とし、その内側に鉄筋を組んでコンクリートを流し入れたのではないか? と思われます。
ちなみに海外だとその当時、仮組みで組んだ石枠は外してます。よほど仕上がりが良かったのでしょうか? なぜか布引五本松ダムの型枠用の石積はそのまま残されることになったようです。
途中に意匠、飾り石まで入ってます。日本の城郭の石積みのようで美しいですね。
阪神淡路大震災で被害を受けて漏水があったようですが2年をかけて補修。合わせて長年かけて流れ込んだ土砂を浚渫(しゅんせつ)し、布引貯水池は今も神戸市民の大切な水源となっています。
ロープウェイの最終駅、布引ハーブ園に到着です。四季折々で様々な花とかハーブが扱われていてイベントもやってますよ。ただし、それほど大きな規模の施設ではありません。
少し下がった場所にあるガラス張りのガーデンテラスのほうが有名ですかね? 私が撮影に行った時も海外のテレビクルーがいて、でっかいカメラ機材を持ち込んでました。
珍しい品種でも温室で咲いているのかな? と思いましたが夕方で撤収した直後でした。閉園が近づいていたので、そこまでで帰ることにしました。平日なら空いてますが日祭日はロープウェイが混み合うこともあるので、早目に行動したほうがいいですよ。順番待ちもあります。
神戸ではなぜか「ドイツ祭り」が定期的に行われます。ハーバーランドでもこの布引ハーブ園でも定期的に行われてますね(笑)。ドイツビールとワインが出ますがお勧めはソーセージ。あれはちょっと別格ですね。日本で売られているソーセージとは食感も風味もまったく違います。
イベントの情報は公式サイトで確認できます。
ドイツのソーセージとか子羊料理はハーブが結構使われていますから。布引ハーブ園とは相性がいいのかもしれないですね。
夜は怖いので絶対に行かないほうがいいです
逢魔が時と言いまして。私自身が夕方から夜に切り替わる瞬間とか夕焼けの光景が好きなもので。
私の撮影した写真にもその時間帯を狙ったものが数多くあります。真っ青な空とか明るい色彩も悪くはないですが。夕方とか夜、雨の日の撮影も好んでやります。
私自身は超晴れ男で(笑)。どこに行っても晴れることが多いのですが。台風が来ていても進路が変わったり台風の目? に入ったこともあります。
薄暗い日とか夕方、雨の日も風情があっていいと思っています。わざわざ遅い時間に出かけて行って夕方から夜にかけての変化を追って、撮影したりしていました。
2017年は紅葉が遅くてですね。11月は葉が赤くはならず12月も半ば過ぎてからでした。夏場のような感覚で布引の滝に撮影に出掛けたら、下山してる最中に日がとっぷりと暮れました。
真っ暗。何も見えません。スマホのLEDライトくらいじゃどうしようもないですね。普段は用心深いので非常用のLEDライトくらいは持っているのですが、近場で短時間だからと油断しました。
真っ暗な山道で足元が見えない状態。結構な急坂なので降りにくい。おまけに真っ暗な中で流れる滝音とか水音ってのは怖い怖い。ゴーッと流れる滝の音だけで気の弱い人ならおしっこ漏らすかも(笑)。
久しぶりに大自然の怖さを満喫しました。
女性連れ、お子さん連れの方は無理をせず、ロープウェイに乗りましょう。私の場合は「夕暮れの中、上から降りてくるロープウェイを撮影しよう!」などと考えたのでそんなことになってます。
人里に降りてきて街の光とか喧騒に包まれるとホッとしました。
集光効果といいますが、人は「街の明かり」に安心するんですね。
2017年12月22日
谷口信行