そのツケとか報いは、いずれ時間が経過して現れる
確かに世の中に溢れる全ての出来事に一々反応して真剣になっていたら身が持ちません。精神的に疲弊して耐えられなくなりますよ。
ですので、ここを読む人が何もかもに反応したり、気合いを入れる必要はないと思います。
私自身にしても、そのすべてに対処するのは不可能ですよ。時間的な制約、精神的、金銭的な問題、日々の生活もありますので、正義感だけで全部に立ち向かうのは無理でしょう。
そんなことを求めるつもりはありません。
ただし、我が子とか姪っ子のような親族とか、親しい友人や家族、恋人とかね。大切な人を見殺しにっていうか、そういった近しい間柄のトラブルまで無視したり「無かったことにする」っていうのはどうでしょうね・・・?
少なくとも私はそれが正しいとは思いません。
大人が弱者に無関心でね。子供たちが「本当に苦しい時に」助けてくれたり話を聞いてくれたりしなかったのに、大人を信頼したり感謝して育ったりしませんよ。
「どうして私の言うことを聞かないの!」ってヒステリックに怒鳴ったり、子供がいうことを聞かないから「催眠で操ってくれ」と申し込んでくるような人は時折いますが。
詳しい聞き取り調査をしてみると子供を放置して遊びに行ったり、手間を掛けることを惜しんで保育園や祖父母、誰かに預けっぱなしにしていたケースが往々にしてあります。
本来なら子供は親に甘えますし求めるんですよ。わがままを言うのもその裏返しです。他の大人たちには聞き分けのいい子なのに、自分の母親や父親の時だけ駄々っ子になったり暴れるケースはあります。
私の親族にもいましたよ? 私と会っていると大人しくて手がかからない。「この人はおじさんでも他人」とわかっているから迷惑をかけない。寂しくても我慢しているとわかる。
親にだけは特別扱いして欲しい。自分に対する愛情があると思いたいから会った時に暴れます。私はそれを責める気にはなれませんでした。どう考えたって子供のほうが正しい。
近い将来、その子が大人になったとき、そういった「おばさん」や親族、保護すべきだった大人はもっとも毛嫌いされたり敬遠され、少なくとも「信頼されない」相手となるでしょう。
「なんで私を避けるの?」「私の言うことをきかないの?」ではなくてね。種は遠い昔にしっかり蒔かれているのです。
苦しい時、悲しい時、特に「寂しい時」支えてくれたり側にいてくれた人だからこそ、忠告とか励まし、逆に厳しい言葉も価値や意味はあります。
都合がいい時だけ出てきて意見を押し付けてくる人は、仲間でも友人でも親族でもありませんよ。身勝手でうっとおしい人です。近しい関係や親族「だった」からこそ、徹底的に嫌われます。
兄から聞かされた話
もっとも、この手の人は親とか肉親だけではなく、教師とか会社の上司などにも居ますが・・・。都合の悪い部分はスルーするのに都合のいい時だけ出てきます。
自分がいい格好ができそうだとか、大切な得意先や女性が絡んだ時だけ先輩ぶって出てきたり、アドバイスと称して言葉を発するのは「ただのアホ」です。
そんなものは相手にされませんよ。
私の兄は障がい者の支援団体でパソコンの指導とかソフトの使い方の講師をやっています。
最初は完全なボランティア。何年も無料でそういった所に関わっていたので、途中からは相手先が気を遣って講師料? をくださるようになりました。
決して高額という訳では無いでしょうが、兄はその繋がりを今も大切にしています。
以前に障がい者のNPO団体の紹介で映像を作ったのですが、その時の出演者の方がその後、出世されて厚生労働省の上にのぼられていたり(笑)。
私も兄もこの仕事? が何かに繋がるとかはまったく思わずに関わってきました。何らかの利益が得られると考えて始めた行為ではない。
縁があって繋がった障がい者の方々や施設の方に「何かの力になれれば」と思っただけ。
これは兄から聞いて以前に「ひとりごと」のコーナーでも少しだけ振れたことのある話なのですが、今回はここでもう一度、引用したいと思います。
伺ったのは、ある視覚障がい者の女性の方のお話です。
いわゆる全盲の女性で子供の頃から目が見えません。ご両親はその子のことを心配してずっと付き添っていたいのですが、あえて外に勉強に出され電車に乗る時も一人にしています。
ですので支援施設にも、杖をつきながら一人でやってくるんですよ。
やはり最初は不安でね。ご家族はその子の後をそーっとついて行ったり、見守ろうと駅の近くまで出かけていったりご本人には内緒で支援やサポートをしようとしたんだそうです。
ですが、途中で辞められたそうです。
どんなに心配でも一人で外出させるようにした。危ないことも承知で一人きりで歩かせます。心配はずっと変わりませんが、誰かが影から支えたり付いてゆくことも辞めたそうです。
これを読んでいる皆さんは、それをどのように感じますか?
難しいもので、支えればいいとは限らない
ネット経由で私の元に「助けて欲しい」「自殺したい」とか、「洗脳して欲しい」などと言ってくる方にも多少は関係のある話ですので、ここで引用します。
ご両親は決して納得して安心して手を放したのではなくてね・・・。今も心配で駆け出したくなるし、ほんの少し帰宅が遅れただけで泣き出しそうになるそうです。
それでも我慢しなければならない。
親は子供より先に死ぬからです。
事故や怪我、病気で子供が先に死んでしまうこともある。目が見えなかったり耳が聞こえない、手足に障害があれば尚更、不安は募ります。
ただし、親もいつ事故や病気で死んだり動けなくなるかわからないんですよ。普通は年齢が上の者から先に逝きます。だからご本人に障害があっても自活というか、一人でも生活できるように全てを行えるよう生活の手段を得て練習をする必要がある。
ですのでご両親は文字通り、心を鬼にしてそういった選択をされました。
これは難しいんですよ。理屈ではなく感情が・・・。
我が子が障害を持ってしまった故に親が感じるプレッシャーは相当なものです。自分のせいではないかと考えてしまう。
できれば、自分のすべてを投げ打ってでも、危険のない生活を安全を「我が子に与えたい!」と望む気持ちは高まってしまいます。
それだとどうしても過保護になってしまう。
両親はあえて苦しい選択をされて、子供を突き放すことで「自分で全てをやるのが当たり前なんだ」という感覚を身につけて貰おうと考えたんですよ。
お母さんはそれでも隠れて見守っていましたし、時折、後ろで泣かれていたようですが・・・。娘さんはそれも知らないと思います。
私が以前、勤めたことのある会社にも障がい者の方が勤務していました。
車椅子に乗ってた方で聴覚や上半身に問題はなくて仕事に差し障りはありませんでした。
この方が実にいい加減な人でね・・・。仕事の手をすぐに抜きます。印刷関連の仕事だったのですが、やるべき手順をやらない。そのしわ寄せが他の工程に出ます。
彼がサボった分を誰かが補わねば(おぎなわねば)ならず、仕事が度々止まってしまった。なかなか進まないんです。見かねて責任者とか上の者(当時の私は19歳の若造です)が注意するでしょ?
するとね。いきなり帰ってしまう。翌日から出てこないんですよ。
プイッと背中向けて言うことを聞かない。そのままタクシー呼んで帰宅してしまう。
そんなに難しいことをやれとか力仕事をやれと言っているのではなくて、ただ単純に「そこの手を抜くな」「決められた通りのチェックをきちんとしろ」と言われただけで帰ってしまいます。
あげくにそのまま無断欠勤を2,3日続けることになります。
どう対処したらいいかがわからず、職場全体で困ったことがあります。代役で入れたら帰ってこれない。仕事を失うことになります。かといってそのまま放置したら納期が間に合わない。
誰かがきつく叱ったとか、担当者が怒鳴ったわけでも何でもないんですよ。