洗脳を解く方法について

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洗脳を解くために必要な環境設定、条件

反対に辿る必要があります

客船 切手

洗脳を解くには対象者が洗脳時に取り込まれたパターンを、今度はこちら側がうまく使う必要があります。

反対向きに辿る必要があるんですよ。

あなたがご家族や恋人なら感情的になって泣き叫んではなりません。

まず相手(洗脳を行う者、団体、グループ)と引き離し、本人の意思や考え方に余計な知識や情報が流入するのを止める必要があります。

これは絶対に必要な手順でもっとも重要なポイントです。ここの部分に失敗して相手との接触が切れない場合、洗脳を解くのはまず不可能だと思ってください。

救済や手助けを求めるメールを送ってくる方々もいらっしゃいますが・・・。

ここの部分の理解や把握ができないご家族が多い。ほんの一本のメールやLINE、相手からの直接的な語りかけ、電話連絡や面談があったらその「暗示」とか洗脳の影響は継続してしまいますよ?

時折、テレビ番組に出てくる専門家を名乗る連中が失敗しているのは。何も経験していないから。

いっそ海外にでも連れ出してしまったほうがいいのです。

物理的に接触できない環境になりますから。

本来なら船旅などもお勧めしたい所ですが・・・。私と同世代とか似たような仕事をしている人はピンと来るかも知れないですね。私は「洗脳を解くには取り込まれたパターンを反対に辿れ」と言っています。

気軽な海外旅行で船旅のつもりで出かけていって。帰ってきたら反日活動とかおかしなボランティアにばかり精を出すようになるケースもあります。大学生だったのに学校にも通おうとしない。

これも洗脳者がよく使うパターンですよ。

洗脳が長引いたり、遮断に失敗すればそれこそ何年もの人生を棒に振ります。はっきり言えば費用も多くかかってきます。少々無理をしてでも初期の段階でどこかに隔離するというのが必須です。

そこを惜しんだり理解せず、仕事や生活があるからと後回しにするなら。ご本人がご家族から「大切に思われている」とは感じなくなりますよ? 

洗脳を解くためには孤独感からの開放が必要なのです。

相手は「先に」どこかに隔離したり、ご家族や友人、仕事仲間と切り離すことで洗脳を成功させているのですから・・・。それをご家族側が理解しないと話がまったく進みません。

その後で家族や友人などとの結び付きを強化し、相手より自分達のほうが「あなたを理解できる」ことを教える必要があるのです。

ご家族や友人が先に取り込まれている場合、解除は尚更難しくなってくるでしょう。

後のメンテナンス、教団や集団に戻らないような環境を整えるのが難しくなりますから・・・。

先に上げた否定型(ゲシュタルト崩壊)と肯定型(なぐさめ型)、両者に共通するのは「周囲からの孤立感」です。その孤立感を解除後に解消する必要があります。

現実問題としては否定型で取り込まれた方のほうが洗脳を解くのは難しいでしょう。

元々の性格が頑固だったり自信満々だった方ほど、しっかりと取り込まれますから・・・。全財産を失って身ぐるみ剥がれて裸で放り出されてからやっと気付く例も多いのです。

相手が使った手法を推測し、手遅れにならないうちに環境を整備します。

否定型(ゲシュタルト崩壊)と肯定型(なぐさめ)か、家族や友人は取り込まれていないのか? 帰る場所はあるのか? などの確認が最初と必要になってきます。

対象者(洗脳を解く人)は所属する団体やグループ、個人からの情報や言葉だけを信用し、疑心暗鬼に陥って他人を受け入れない状態になっていますから。

まず相手に都合の良い情報を吹き込む連中を「物理的に遮断する」ことから始めてください。

情報を「小出しに」する

「遮断が成功したら」しばらく時間を空けます。

その上でその集団の実態や被害の実情を調べ上げ、対象者に徐々に与えます。

ただし、一気に全てを叩きつけてはなりません。

ここも重要なポイントです。

一般人、特にご両親などが息子や娘の目を覚まさせようと、大声を出したりカルト集団や団体の悪い部分を言い出します。それを一人ではなく何人もで取り囲んでやってしまうケースが多い。

それだと逆効果ですよ。その手法が通じるのはごく初期の頃だけです。

ある一定まで洗脳が進んだりカルト関係者との繋がりが強化されてしまうと、親族や友人が取り囲むことそのものが攻撃だと受け取られて

依頼者女性

早くここから逃げ出さないと!

に傾いてゆきます。

我が子を救いたいとか恋人を取り戻したいと焦ると結果はよくありません。

強引に団体の実態を突き付けることはタブーです。

影響が遠のく前にやれば

依頼者

そんなの嘘だ!

と反発しますから。

よくある勘違いですが洗脳が進んだ場合、ご家族は身内ではありません。

身内だから、親だから「大声出して叱っていい」ではないんですよ。

カルト集団とかその団体のほうが身内扱いになっており、その時点で家族のほうが攻撃者なのです。恋人であろうと実の親子であろうと関係がなくなります。

ヒステリックに怒鳴る、責めるのも準々(じゅんじゅん)と道を説くのも駄目ですよ。

宗教系で解呪、いわゆる脱洗脳を掲げている施設や団体にもそこを勘違いしている方達がいます。

海外だと子供の頃から宗教の影響を受けます。ご両親やご家族が最初からイスラムなりキリスト教、仏教の敬虔な信者でお子さんが一時的に変な連中、カルトに影響を受けてそちらに偏っただけなら、宗教の関係者が「一喝」しただけで解ける可能性はあります。

子供の頃からの影響、ご両親や親族が選択していた宗教の影響力は結構なものがありますので。宗教的な「権威」というのは馬鹿に出来ません。

私は無神論者でどんな神様も崇めませんが、使えるものは使っちまえばいいんです。そういった時に助けてくれるなら信心する意味も価値もあります。

日本だと難しいですね。若い頃からそこまで熱心に教会やミサ、法事に参加している例のほうが少ないでしょう。

まずは隔離してタイミングを見計らう必要があります。マイナスの情報(教団の実態)を与える必要はありますが、一気に与えると失敗します。

不自然にならない方法を選んで幾つかに分けなければなりません。

なぜなら、相手(洗脳者側)も偶然を装い、何度もそういった手法を用いて徐々に信用させているのですから・・・。いきなり息子や娘、友人や恋人がおかしくなったのではないんですよ。

カルト系の洗脳は段階に別れています。細かく何度も対象者と接触を持ち、何度も集会や旅行、会合に参加させることからやってます。

徐々に楽しくなったり染まっていくんですよ。ご家族が気づいていなかっただけ。

「ステージを上げる」などと言いますが、様々な名目をつけ、研修だ懇親会だなどと言って細かく分け、複合的に受け入れさせています。いきなり洗脳が完成することはない。

人が一度に受け入れられる情報量はそんなに多くありません。一度に洗脳できないように一度では解除もできないのです。ですから、洗脳者側からの情報を遮断してまず物理的に距離を隔てる。

その上でタイミングを見計らって「正しい情報を少しずつ入れる」を繰り返します。

こちらも細かく分割してそれなりの手順や手続きを踏む必要があるのです。

影響が遠のけば会話も可能になる

何度も書きますが、もっとも大切なのは洗脳者(煽動者、執拗な勧誘を行う者を含む)から対象者の物理的、心理的な「距離」を引き離し、そういった集団や思想に影響されないようにすることです。

接触を持たせない環境を「故意」に作り上げることが必要になってきます。

最低でも2,3日。できれば1週間くらいは確保したい所です。

それが終わらないうちに叱りつけたり、目を覚ませと怒鳴っても何の効果もないどころか悪化しますよ?

これも団体に囚われていた期間とかとか、洗脳までにかかった時間などで微妙に変化します。

理想は洗脳関係者や社会生活から一ヶ月くらい隔離してから治療というか解除を行うべきで、私の場合、何の準備もせずいきなり解除に手を付けることはありません。

自殺の恐れがあったり自傷行為を繰り返すようになっている時は除きます。そういった時は急いだほうがいいので緊急措置を講じることもありました。

ゲシュタルト崩壊にような強引な手法ではなく、寂しさや哀しさから「自分をわかって欲しい」と思う気持ちから何かに取り込まれた人も初期の対応は同じです。

ともかく最初に洗脳を行っていると思われる「関係者との接触」を完全に絶つこと。

対象者は色々ないい訳を考えます。様々な理由をつけて集会とか教会とかに出かけて行こうとしますが、それはその人の本意ではなく相手に植え付けられた回帰行動なんですよ。

まず、それを阻害します。ただし、半端にやっても効果がないので思い切った手法を用います。

家族旅行や友達との宿泊、他の世界へ連れ出す方法も有効です。

近所に買い物に行くフリをして車ごとフェリーに乗せて、

谷口
谷口

気晴らしに行こう!

と、ご家族ごと遠隔地に旅行に連れ出す方法を使ったことがあります。

私はともかく、そういった連中を「物理的に接触を絶つ」方法から考えます。

もちろんご家族の協力は不可欠です。一旦相手と距離を置かせ、連絡させないように留意する必要があります。

時間を置いてご本人の中にある「心の自浄作用」を利用することです。すると、うまく目が覚めるケースがあります。影響が遠のくまで一度でも接触を持たせてはなりません。

一瞬で元に戻る可能性があるからです。

最初は会話にすらなりませんよ? まだマシな例だと目を伏せるとかふてくされるくらいですが・・・。物を投げる泣き叫ぶ、刃物を持ち出す、ヒステリックに怒鳴り散らすなどは結構ありました。

どちらかと言えば「お互いが目を合わせて話せる」所まで時間を巻き戻すのが難しいのです。

精神的な干渉とか洗脳を甘く考えたり安易に捉えてはなりません。相手は過去からそういったトラブルを何度も繰り返し、それなりの悪意、手法や手段を身に付けた連中ですから。

短期間で取り込まれた人は数日間の「短期間の遮断」でも大きな効果があります。

ただし洗脳状態が長期に渡っている場合には注意が必要です。それなりに日数はかかりますから。

おかしな集団や個人との接触を断ち、テレビや何かを読むなど普通の生活については全て自由にさせます。周囲はそのこと(洗脳者や対象者が取り込まれていた団体)については一切触れません。

難しいのはね。洗脳者の影響が遠のくまで、近親者は否定も肯定もしてはダメだ、ということです。

被害者側の家族は早く目を覚まさせようとどうしても感情的になりがちです。

影響が遠のくまでは否定も肯定も必要ないのです。そもそもその時点では自我とか自分の考えを喪失してしまっていますから、話しても無駄ですよ? 

そういった状態の時の会話は「教祖や教団、団体の受け売り」に過ぎませんので。

素晴らしい社会理想とか地球愛を滔々(とうとう)と話し始めることもありますが、壊れたICレコーダーと同じですよ? 理論的に破綻していたりおかしなことを言っていてもご本人が気がつかない。

否定も肯定も一種のキースイッチであり、感情の起伏を生みます。

ディレクター

教団を否定されたらこう反論しろ!

という内容を執拗にインプットされているケースがあり、影響が遠のく前に話しかけるとその「キースイッチ」が作動してしまうのです。

影響が遠のいてくれば、普通の会話も可能になります。

相手(洗脳者)の影響が色濃い場合は会話すればするほど、深みに嵌まってしまいます。