相手のテリトリーに迂闊(うかつ)に近寄らないように
自分が人より優れているとか恵まれている、容姿が綺麗だったりお金持ちだったり、才能があるからこそ取り込まれたり、叩かれた時に緩んでしまう瞬間もあるわけで。
相手が一人なら否定できますが、集団でやられるとどうしても精神に強い影響を受けます。
よくわかっていない人もいるでしょうが、言葉は(他人に対し)強い干渉力、影響力を持ちます。どんなに話を聞かないし気にしないつもりでいても、耳に入ってきてしまうと反応してしまうのです。
その場は騒がずに黙って帰っても、後になって寝られないほど苦しくなったり悔しくなったりもあります。
精神的に凹んでる時は5ちゃん(2ちゃん)とかTwitterとかやっちゃダメですよ(笑)。エゴサーチも駄目です。有名漫画家とか芸能人とかそれで変になっちゃう人いっぱいいます。
目にするだけでも辛くなる。それは人間のみの持つ言葉への精神反応なのです。
否定しながらも一部を受け入れてしまったり、嫌な感覚に囚われたり反対にとても嬉しい場合もあります。洗脳とかカルト集会ではなく普通の生活においてもそれがあるのですから・・・。
それが集団でとか長時間とか何日にも及べば尚更です。
私のような専門で知識を持っている者でもそんな集会に混ざればショックも受けますし、一つ間違えれば取り込まれる可能性はありますよ? 場合によってはたった数日で完全に別人か廃人です。
安易に考えたり軽く考えるのではなく、よくよくご注意ください。
一種の集団ヒステリーのような状況におかれ、長時間に渡って自分自身や家族、仕事を否定されたり何らかの精神的なプレッシャーを与え続けられた場合、それから逆らえたり逃れられる人間は極めて少数なのです。
また先程にも述べましたが、こういった洗脳を行おうとする人間は下調べをよくやっています。
対象者(取り込もうと考えるターゲット)の家族構成やどういった悩みを抱えているか? 過去にどんなことがあったのかを事前に深く調べて接触していることが多い。
ご本人は友人や知人、得意先に誘われて「たまたま」遊びに行ったつもりでしょうが、それが偶然ではなかったり。向こうは手ぐすね引いて待っている訳ですね。
会場には「サクラ」がいるケースが多いですね。周囲の何人かが最初からグルなんです。
お前は最低だ、家族を苦しめている!
などとけちょんけちょんに悪口を言って相手をけなす役と、対象者を
この人はそんな人ではありません!
などと庇う役に分かれます。
本当は茶番なんですよ(笑)。それを仲裁者、その会の主催者や占い師? なるものがしゃしゃり出てきて
まあまあ、落ち着きなさい
などと、もっともらしく言い出すのです。
だいたいにおいて、重要な役割を担うのは「遊びにきて下さい」と対象者を誘った人間ですね。これが誘い役であり庇い(かばい)役です。
イベントや会合に常駐している「否定役」が徹底的に悪口を言い始めて扇動係を勤めます。
知っていれば茶番ですが、心の準備とか予備知識が無いままにそういった集会に行けば、その衝撃は凄まじいものですよ? 自分の一番隠しておきたいトラウマとか失恋話、学生時代や子供時代の失敗などをぶつけられることもありますから・・・。
実際にはそれ以外にも何人かが会場に配置されており、筋書き通りに話を運び、そのうちに司会者(誘導者、または運営者や主催者側の人間)に同調して行きます。
一種のショック療法のような物です。固定観念を持ちすでに何がしかの地位や立場、環境を手に入れた人間にとって、新しい考え方や価値観を手に入れることは難しくなるのです。
ですから、その対象者が持っている固定観念を壊さねばなりません。
そこで扇動者はその人が大切に思ってきた物、例えば地位や学歴、仕事におけるやりがいや過去のトロフィー(栄光)などを、それこそ「けちょんけちょん」にこき下ろす訳ですね(笑)。
これの原型は心理学の手法として元からあるものなんですよ。別に今始まった手法ではありません。大学の心理学の実験などでも時折、行われます。
大きな顔をして「私は独自の能力開発をやってます」などと煽っている連中が数多く存在しますが、何のことはない、数十年も前からある方法を焼き直しているに過ぎないのです。
それらは何十年も前からある知識
朝日新聞社から絶版になった本で「心のプリズム」という本があります。
初版はすでに40年以上(初版は1972年です)も前の本です。当時の記者たちが日本のその後を当時予測した本です。
今読んでもなかなか面白い本ですね。当時の新聞記者にはこんなに硬派な人たちがおり、独自できちんと取材をしていたのかと思うと感動します。
今の警察発表を垂れ流しにする記者や、事実をまったく取材をせず先入観だけの記事を乗せている現代のマスコミ諸氏には見習って欲しい物です。
インパクトがあるのは脳内ホルモンに関する記載ですね。当時、薬品の開発をやっていたチームが感情を左右する物質を発見した時、「我々は核兵器以上の危険なものを発見したのではないか?」と脅える話も納められています。
興味がある方は読んでください。
その古い記述の中に、すでにちゃーんと「能力開発セミナー」に関する記述がありますよ。現在、あちこちで行われている内容と殆ど変わっていません。
こういった連中を崇めている人達、特に企業の経営者は目を覚まして下さいね。どんなに「ウチは凄い方法を行っている!」などと自称していても、昔からある極めて古い方法で洗脳行為を行っているだけです。
はっきりいえば、その知識は数十年も前のカビが生えたような内容です。
能力を開発するどころか自分に都合の良いように相手を操り、お金や何かの報酬や利益を得ようとしているだけの場合もあります。懐に入り込まれたら会社ごと乗っ取られますよ?
中には反社会団体とかヤクザや暴力団と組んでいるのもいますから。
元々そういった技術や知識は自らの古い固定概念を打ち破り、新しい考え方や製品開発、意欲を刺激するために必要な方法だったのですが、如何せん、幾ら素晴らしい意図や目的を持って開発されたり発展した技術、知識でも間に関わってくるのは人間です。
神様は人を騙しませんし利用しませんが、人間は違います。どんなに素晴らしい思想や宗教、技術や知識であっても、そこに人間が介在する限り歪みが生じ易いのです。
そういった人達(セミナーを開設している、私は良く当たる占い師だ)の言葉を神の言葉だとか絶対者の言葉だとは思わないで下さい。人間は神ではありません。
また、どうやっても神にもなれませんし。「私は神だ!」と自称する連中は何人もいるようですが、だったら死人でも生き返らせてみなさいって。神ならその程度はできるでしょう。
会って話がしたい、謝りたかったり思い出話をしたい人だって私にはいます。
最初はまともだったとしても、組織が大きくなるにつれ歪みを生じさせることはよくあります。
私はこれまでにそういった例を数多く見てきました。
あまりに常識や環境からズレた教えは社会ルールからは逸れます。誰かに犠牲を強いて教祖や一部の人間だけが潤ったり、贅沢をするならそれは搾取(さくしゅ)とか詐偽と呼ばれる行為です。
そいつらがどんなに「愛」だの「宇宙正義」だの社会平和を説いた所で、やっている事がその程度ならそれは正しいことではありませんよ。
ゲシュタルト崩壊が都合がいい理由について
先に上げた、「ゲシュタルト崩壊」いわゆるショック療法が、あちこちで行われる洗脳においてはかなりの比率を持ちます。それは頭が固く人間を信じにくく「他人には騙されない」と思っている人間に有効だからです。
そういった感覚、つまり根拠もなく「私は大丈夫!」と思っている人ほど、取り込めばしっかりと取り込まれます。いったん打ち崩して入会させてしまえばなかなか辞めようとはしません。そこでそういった方法が横行するのです。
洗脳を行う側にすれば、理由は幾つかしかありません。
1.お金儲け
2.他人を操ることに幸福感を覚える、異性目当て
3.自分の宗教、思想を世の中に広める
殆どは1の「お金儲け」のためです。本気で社会正義や愛、平和を考えて実践している所は少ないでしょう。そのような内容をもっともらしく宣伝していても、相手が後で求めてくるものをみれば簡単にわかることです。
現代において新興宗教などで教祖まがいの振る舞いをする人が、イエス・キリストのように荒野に居出て、人の幸せを願って生きる道を説き、自分は汚い格好を厭わず「施しをしなさい」といって財産を求めず、周囲に分け与えているのを私は見たことがありません。
近年ではマザー・テレサかマハトマ・ガンジーくらいのものですよ。
自分(教祖や幹部)は高級車を乗り回し、豪邸に住んでステーキをたらふく食って太り、愛人を囲って別荘を買いコンドミニアムを利用します。
それがただの「お金儲け」とか仕事で得た金なら別に文句は言いませんよ。好きにすればいいでしょう。ですが、信者を食い物にしたり子供達を犠牲にした上での「浄財」とか詐偽で成り立った献金、嘘偽りを並べて脅し取ったものなら許してはなりません。
彼らは信者や参加者には多くの犠牲や提出を求めますが、自分は「選ばれた存在だから」とか何とか理由をくっつけて何も失おうとはしないのです。
インチキですよ(笑)。財産を奪うことが目的です。
本当に現世において「お金や資産、財産が」修業や社会平和、社会「愛」なるものの妨げになるのなら、彼らが真っ先に全てを投げ捨てなければならないでしょう。
内容には矛盾があります
そういった団体(カルトや宗教団体、一部の能力開発セミナー、占い師など)は「お金を捨てなさい!」「持ってはいけない!!」などと強要はしますが、本当にどこかに全部捨ててしまうと入会できません(笑)。
むしろ怒り始めますよ。
「その金は俺達のものだ!」「私達に寄越せ!」が彼らの本当の主張ですから・・・。「なんで捨ててしまったんだ!」が本音でしょう。
お金持ちが教義に従って本当に困っている人に施しをしたとか、学校を建てるために全てを使った、親族や老人ホームのために全財産や資産を分け与えてしまった場合、勧誘がピタリと止みます。
理由は簡単で、その後いくら勧誘しても「自分達の実入りがない」からです。
対人関係のトラブルや職場との折り合いが悪い人が仕事を失うこともあります。
失業した人が何人も路上生活するようになっていますが、連中の言い分が本当にその通りなら、そういった方々は真っ先に入会すべき資格を持っています。
彼らが説く「汚いお金」をすべて捨て去っており、もっとも神に近づいている存在なのですから・・・。彼らの掲げる教義にもっとも近づいているはずの人達になります。
「社会平和」だとか「宇宙正義」「愛」だのを訴える能力開発セミナーなり、宗教団体なりは仕事を失った人達を積極的に受け入れていますか? 一緒に生活し、支えていますか?
「社会を平和にするために一緒にがんばりましょう」といっている所を私は見たことがありません。
どちらかというとそういう連中は目の前にホームレスが倒れていたって、知らん振りです。なぜか困窮者や貧困者を救済することにではなく、必死で一般人やお金持ちの勧誘を繰り返しています。
修業のため、煩悩を捨てて悟りを開くために「お金を捨てろ!」「地位が邪魔だ!」「財産はいらない!」とああいった連中は煽ります。もしその教義が本当ならば教祖や幹部は裸で生活しなさいよ。
なぜベンツなどの高級車や別荘、着飾った衣装が必要になりますか?
路上生活者はもっとも彼らの教えに近づいた存在の筈なのです。
彼等のそのごもっともで立派な建て前「教義や思想」が多く人を救うならば、現在、そういった厳しい環境にあり、救いを欲している人たちになぜ何もしないのでしょう?
結局、偉そうに地球愛を説く連中に限ってイエス・キリストの言葉のように「行って困っている人を助けなさい」「持ってるものを売って施しをしなさい」とはいう団体はありませんよ。
時折、そう繕うことはありますが実際には捨てません。
スピリチュアルとか前世とか、有名占い師になると美食や飽食を繰り返してでっぷりと太ったり、ホストクラブや女性の家、愛人宅に入り浸ったり、贅沢品を買い漁ったりしてます。
「現世において悟りを開くのに、お金が邪魔になるから私に寄越しなさい」という人ばかりなのですよ(笑)。だから本当に捨ててしまったり寄付して無一文になると、連中の勧誘はピタっと止みます。