正しい催眠誘導の方法 / 第二十一章

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安全に行える自己催眠の方法の解説

習熟者や経験者が必要で無理強いはしない(137ページ)

座禅や滝行などはその代表ですが、修行や練習の初期の段階では熟練者が側にいてサポートすることが多くなります。その当たり前のサポート、精神修養の意味も理解していない愚か者が死亡事件まで起こしています。

精神修養、修行は自分の意思で
最近の報道、痛ましい事件をみてつい先日の話ですが、痛ましい事故が起きています。熊本県の宗教団体が、屋内に新設した「人工の滝」で、心身の病を患っていた中学2年生の女子に水を浴びせ溺死させるという報道がなされています。(2011年09月27日付...

本来ならば自己催眠の初期の段階では、指導者や経験者が傍にいて指導に当たることが多いと思います。全部を最初から全て一人でやることが「自己催眠」ではないのですよ。

一人きりでやるほうが危険です。

知らない方が多いんでしょうけどね。滝行などは雪解け水に浸かることも多いので。ほんの数分で意識が遠くなったり倒れそうになったりもします。格闘技などでも冬場の寒稽古、寒中水泳などもやることがありましたが。

事故とかトラブルがあると困るので必ず経験者や大人が複数で見守っています。

その状況に慣れた人が側にいることで、被験者(練習者)が安心するからです。自分できちんと自己の管理と抑制ができるようになり、トラブルがないように練習が進むと誰かの補助とか介助は必要としなくなります。

初期の段階においては誰かの指導につき、慣れるまでの間はサポートしてもらった方がいいのですが、忙しい現代社会においては誰かに傍らに付き沿ってもらったり、サポートしてもらうのは難しかったりもします。

「精神修養とかメンタルトレーニングを本格的にやってる」人で、こちらが「信頼、安心して任せられる人」を探すまでが一苦労なのです。悪質な連中もいますからそう簡単ではなく勇気も必要になってしまいます。

「自己催眠や自己改革を誰かに教えてもらいたい」と考える人は、自分で自分を変えたいという強い願望を持っています。その意志は尊重しますが、ネットが発達してからは悪質な連中も増えていますのでよくよく注意してください。

「自己催眠で自分が何を変えたいか?」を最初に目的意識として設定してください。

目標設定がしっかり出来てない人が、トランスに入るだけを目指してしまうと危険ですよ?

それはそのまま、他人からのコントロールを受けることに繋がりかねませんから・・・。

何の備えも防衛策もとらずに「鍵やドアだけを開けれるようになった」人では危なっかしくて見れられませんよ。いきなり意識を失うならそういうことです。自分で簡単に鍵やドアが開くようになったら、他人にも開けることができます。

また「私ならドアを開けてあげる」と主張する人間を安易に信用するのも危険です。そういったものを信用して近づいたために洗脳騒動に巻き込まれたり、マルチ商法やカルト系の看板に祭り上げられている有名人も複数います。

自分でちゃんとドアを開け閉めして戸締まりもしてください。

ネットの発達した現代では自称霊能者、自称修行者も増えています。無理強いや強引な行為を修行と称して押し付けて、死亡事故まで起こすような連中もいますから注意してください。

下手にトラブルに巻き込まれるくらいなら最初から、全部を自己催眠で取り組んだほうがマシですよ。