正しい催眠誘導の方法 / 第十八章

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解けにくい場合は環境を変える

中途半端な態度、言葉使いはしない(93ページ)

催眠を解く際に、もっとも必要な注意点は「はっきりと打ち消すこと」です。

86ページの深化法の注意点でも説明しましたが、ここでも同じことがいえます。

正しい催眠誘導の方法 / 第十六章
催眠が「深化」した際の注意点(86〜87ページ)明確でわかりやすい指示を行う(86ページ)落ち着いて、流れるような誘導を(86ページ)誰しも最初は初心者です(87ページ)

特に解除法の場合、中途半端な態度や言葉使いではうまく解けません。解けないと被験者のみならず施術者がパニックになります。

催眠が「解けなくなったらどうしよう?」いった不安は、催眠をかけられている側(被験者)のみならず、初めて催眠に取り組む施術者にも付き纏うのです。

催眠が解けなくなることはありません。ですが施術側が不安になり、弱々しい指示や話しかけを行うならば、自意識が弱まり自分が「心地良い」状態にある被験者は抗い、なかなか目を覚まそうとはしなくなります。

また催眠の深化が深くなっていて、意識が朦朧としている場合にも弱い指示や小さな声では聞こえなくなります。ですから被験者にもよくわかるようにはっきりとわかりやすく指示し、解除する必要があります。