正しい催眠誘導の方法 / 第十八章

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解けにくい場合は環境を変える 正しい催眠誘導の方法

催眠が解けにくい人もいる(95ページ)

入ってはいけないごく稀にですが、催眠の解けにくい人が存在します。

施術者が催眠を解こうとすると「帰りたくない」とか「このままでいい」と返事があり、なかなか目を覚まさない人がいるのです。

最初にそういった例に当たった時、私自身がとても驚愕しました。

初心者であれば、こういったケースにおいてパニックに陥り易いのです。「催眠が解けなくなったのではないか?」とか、「このまま目が覚めなかったらどうしよう?」など、色々なことが頭をよぎります。

慌てることはありません。最初の内は凄く驚きますしうろたえてしまいますが、あまり心配することはないのです。

よほど、特殊な場合を除いて、催眠が解けなくなることはないのです。

そのまま放っておいても寝てしまう(睡眠に移行する)くらいで大きな問題はありませんが、万が一ということもありますから、冷静に対応してください。

暗示を与え続けていれば催眠は持続しますが、現実には放っておいても解けるのです。

ですから慌てず、落ち着いて解除のための指示を与え、催眠を解きましょう。被験者の言葉に驚いてうろたえ、こちら(施術側)が相手の反応に左右されるようになれば解除はどんどん難しくなります。

あくまで誘導や解除を行うのはこちらでなくてはなりません。被験者に主導権を奪われ、うろたえてしまわない限り問題はないのです。

落ち着いて手順を確認し、明確な指示を与えれば被験者は必ず目を覚まします。それでも解けにくい場合は無理やり解こうとはせず、そのまましばらく放っておいてください。

催眠は指示を与え続けているとそのまま持続する傾向があるのです。未熟な施術者が催眠を解こうと焦り、懸命に話しかけることで、かえって覚醒までのプロセスを長引かせることがあります。

ここで施術者がムキになって「お前は目を覚ますんだ!」などと強く迫ってはなりません。施術者の感情が被験者に直接伝わって、態度を硬化させる可能性があります。

そうなると被験者は施術者を信頼しなくなりますから、催眠は解けず誘導には従わない、というシナリオに陥りかねません。催眠を行う場合には常に冷静な判断が必要になります。

落ち着いて指示を出し続けてください。それでも解けない場合は放置してしばらく安静にするようにしましょう。焦って話しかけを繰り返せば暗示と勘違いしてしまい、かえって長続きしてしまいます。

そこで解除にこだわってしまうよりも、気持ちの良い深化のために用意した環境を逆向きに変えて、覚醒をしやすいようにしましょう。

窓を開けて空気を入れ替える、とか、ライトを明るくしてカーテンを開ける、少し賑やかな音楽をかけるなどして、被験者に周囲の騒音などを聞かせるようにしましょう。

催眠は環境により左右されやすいですから逆に、被験者が少々覚醒を嫌がってもどうしても覚めてしまう環境を作ってしまうことです。

催眠から覚めたくないという人は現実の社会において何らかの大きな問題を抱える人が少なくないのです。多額の借金がある、とか、学校や会社でいじめにあっており、現実に戻って立ち向かうのは勇気が必要であったりします。

どんなに嫌がっても現実の生活から逃れることはできません。

何らかの団体とか占い(宗教団体や催眠、自己開発セミナーなどもその範疇に含みます)に頼ったり、依存することでその問題そのものがなくなってしまうのではないのです。

あなた(施術者)がそれを理解し、相手(被験者)に丁寧に説明を行い伝えて行きましょう。

催眠に逃げ込むことでは解決しないので、勇気を持って現実と向き合うしかありません。

また協力者がおり「あなたが一人ではないこと」を伝えて、覚醒後に双方が一緒に取り組むことが解決のための第一歩です。

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