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男女の嘘のつき方の違い

2009/12/15改訂
1997/06/00初稿

男性と女性には精神構造の違いがある

あなたの本心を隠してください

過去にアメリカの大学で行われた実験で、面白い結果があります。

若い男女の学生を対象に行われた実験で「あなたの本心を相手に悟られないように、上手に隠してください」というものです。

複数の事柄についての質問をして行きます。その上で「隠してください」と言われた事柄に質問が及んだ時、どんな態度や視線を見せるかを詳細に調べる、といった実験です。

俗に言う「ウソ発見器」なども、まったく無関係な質問を並べてその中に幾つか、真実や抽出したい情報を混ぜます。実際の犯罪捜査もこういった質問方法によって行われます。

脈拍や血圧、汗腺(汗のかきかた)呼吸の乱れなどから、真実を探ろうというものです。

何かの事柄において疑わしいと思う人すべてに「ウソ発見器」を取り付けてみる訳にもいかないと思いますよ(笑)。最近は簡易型のものやパソコンと連動したもの(イスラエル製)もあるようですが。

相手が友人や家族、まして恋人や奥さんだったりした場合、ウソ発見器を取り付けてみたものの間違っていたり反応が出なかった場合大変です。「あなたはウソをついてなかった」では済まされなくなります。

この実験の面白い所はそういった道具を使うのではなく、対象者(ウソをつくように依頼された相手)の視線や態度、表情から人間の嘘をつくときのパターンを探って見ようというのです。

統計をとってゆくと男女の間ではっきりとした格差が現われ、面白い結果となりました。

男性の表情、質問された時の態度

まず、男性に「本心」を隠せと指示した場合です。

男性の場合には質問者と目を合わせないように「視線」を外してしまい、いざ肝心な事柄に質問が及ぶとオドオドと動揺してしまったり、質問者に突っ込んだ質問等をされると不自然な会話や、不必要と思われる会話を付け足し懸命に誤魔化そうとする人が多かったそうです。

要するに多弁になる訳ですね(笑)。しなくてもいい解説が増えます。

「今日は忙しくてねー、残業が長引いちゃって」とか「今日はマージャンやってたんだ。おまえも知ってるだろ? 同僚の◯◯達とだよ」などと丁寧に話し、あげくに「幾ら勝った」「その金で何処に行ってきた」「これを買った」など、聞きもしない部分にこだわりリアルに細かい説明をしてくれる場合、要注意になります。

これは私にも心当たりがあります。男性は自分の本心を隠したいあまりに多弁になって、やたらと詳細になるのです。

木を隠すには森にというたとえ話やことわざもありますが、男性の場合にはその「木」つまり自分の本心や困る部分を隠したいと思う余り、余分な植林(笑)を繰り返してしまい、話全体が不自然になる傾向があるようです。

これは頭の回転の速い人とか計算に強い、話力に長けた人ほど強まる傾向です。

不安感から黙っていられなくなるんですよ。

ちなみに警察の取り調べなどでもっとも手強いタイプは黙秘する人だと言われています。雑談には応じるが、肝心な点に及ぶとまったくしゃべらない。そういうタイプのほうが手ごわいのです。

人間は基本的に沈黙に耐えられません。自分にやましい事があったり、何らかの落ち度や隠し事がある場合に「黙る」のは精神力が必要になります。

話し始めると止まらなくなります。不安感が増大するので、話す事で安心するからです。

犯罪者やヤクザ、警察で使われる隠語で「謳う」(うたう)という表現があります。チンコロする、というのは仲間の情報を誰かに密告することを指しますが、謳うというのは「しゃべくる」つまり、何でも簡単に歌ってしまう、取り調べに応じることを指します。

「謳うなよ!」と脅すのは歌を歌うなではなく、何もしゃべるなとの脅しなんですよ(笑)。

女性の対応、反応や目つき

次に女性に対しての同じ実験ですが、男性とは違った反応が現れています。女性は肝心な質問になると質問者の顔に視線をじっと合わせてしまい、逸らそうとしなくなる例が多数報告されています。

おしゃべりや会話の数も男性と比べると極端に減ってしまい、突っ込んだ質問等をされると不自然な「間」が開くようになったのです。

男性が多弁になって本質を誤魔化そう、話を膨らませて話題を逸らそう、事実を林の中に「埋没させよう」と勤めるのに対し、女性は会話の数を減らそうとします。何も語らずに相手を「じっと見ることで」心理的なプレッシャー、相手からの追求を躱そう(かわそう)とするようです。

ここで非常に興味深いのは、男女による「視線」の違いですね。

男性は視線を相手に合わせる事で嘘が「バレる」のではないか? と考えて目を逸らします。なのに会話の量は増える。要するに不安感から話さずにいられなくなる訳ですね。

女性は反対に逆に視線を相手から「逸らす」ことで、相手に何かを「感づかれるのではないか?」と考えるようで、相手にばっちり視線を合わせると外せなくなってしまうようです。

よく刑事ドラマで容疑者を問い詰めるシーンがありますが、あれは誤りですよ(笑)。男女の違いとか実際の取り調べをご存知ない作家が書いているのでしょう。

男性なら目線を逸らす、仏頂面でその上に多弁になるとか反対に一切の証言を拒否するなどもあるでしょうが、女性なら「刑事の目をじっと見る」目線を逸らす事なく怯まずに対応する、笑顔で会話を行うシーンなどが増える筈なんですよ。

調べてみると面白いですね。読者の中には心当たりのある方も多いのではないでしょうか?

男性は追い詰めると開き直ったり詳細な言い訳をしたりする人が多く、女性は追い詰められると「黙り込む」「相手をじっと見つめる」人が多い、ということを指し示すのではないでしょうか?

巧くできているものです

この実験結果から見ると女性が視線を逸らさず、「なんで、そんなこときくの?」と言ってにっこり笑いかける時、実は嘘をついている可能性がある、という男性からみれば恐怖の推測が成り立ちます。

私も男ですから・・・。この実験結果を知った時にはやはり驚きました。

逆に考えれば男性が女性に嘘を「隠す」場合、視線を逸らさないことが大事でしょうね(笑)。どんなに後ろめたいことがあっても、おそらく一瞬でも目を逸らせばバレます。

どんなに巧みな嘘を並べても、視線が泳いでいるようではどうしようもありません。正直、これは難しいようにも思いますが・・・。高等テクニックですね。

惚れた女とか好きで付き合っている相手、長年連れ添った奥さんに良心の呵責(かしゃく)がない、平気で嘘をつける、目線を逸らす事がない人ってのはやはり、異常ですよ(笑)。少しは不自然になるでしょうし、そうそう簡単ではないように思います。

実験などで、ただ単純に「嘘をつけ!」と言った場合にでも、男性と女性とではまるで正反対の反応をするようです。統計をとるとかなりの違いが出て来ます。

私はもし神様というものが本当にあって、この世界を作ったんだとしたら実にうまくできているもんだと関心します。

通常、自分の付き合っている女性に「なんで?」と言われて目をじっと見られれば、男性はそれ以上の責任の追及はしにくいでしょう。

男女の違いで象徴的なものは浮気が発覚した際の対応方法や責め方です。男性は浮気した「本人」よりも浮気の相手、つまり同じ男、オス同士で戦います。

浮気を理由に浮気した女性を刺し殺すより先に、浮気相手の男をつけ狙うケースが多く、そっちが終わってから女性を責めるでしょう。

女性はむしろご本人、つまり浮気をした男性自身に憎悪が向かい易い傾向があり、男女間で反応ははっきり異なります。

知ってしまえば男は逆上します。より過激で直情的な行動をとるのはやはり男性のほうが多い。浮気相手の男を殺したり、その後パートナー自身も道連れにするような行動は男性のほうがとりやすいのです。

だからこそ女性側の浮気が「男性側にはバレにくい」という細工を、神様がなさったのかもしれないですね。

驚異の実験データ

こと、浮気の嘘だけに限定すれば男性の方が「かわいい」と思えなくもありません。嘘がどちらかといえばバレやすく、後で一生懸命に言い訳する姿が目に浮かぶからです。

考えてみると女性の方が覚悟を決めると、おっかないのかもしれませんね。

男性には自分の方に非があるにもかかわらず、付き合ってる相手の目を見ながら「なんで?」などととぼけてみせるというのは高等テクニックです。

一部の開き直っている男性か良心をどこかに置き忘れてきたような異常者にしか使えません(笑)。

ある程度、言い逃れして無理だったら「ごめんなさい!」と謝ったほうが楽でしょう。

実験結果のデータである女性の七割近くの人が、相手に顔に視線を合わせながら嘘をつけるというこの実験結果は、私も含めた男性にとっては驚異です。

まあ通常であれば女性より男性の方が力が強く、腕力での勝負になれば男性にはかないません。男性に上手に嘘をつくことで自分の身の安全を確保しているようにも受け取れます。

※もっとも私は男性ですから「それが正しい」と思っている訳ではありませんので・・・・。念のため。

もしかしたらお互いが激しい喧嘩などにならないよう、そう簡単に嘘がバレないように、神様がうまく作り分けたのかも知れませんね。

面白い所は、男性は相手の目を見ながら嘘をつくのが苦手です。自分が相手の目をじっとみて嘘がつけないから、女性も、きっと「嘘はついてない筈だ!」と思い込んでしまうのかもしれません。

よく考えてみれば母親も妹でも女ですよ。

喧嘩になった時、目とか反応をみてみるといいです。嘘つかれたことはありませんか? 男性の目をじっと見ながらシラを切るようなら、あなたの付き合っている女性も同じ傾向を持っているのかもしれませんよ(笑)。

冷静に観察すれば様々なことがわかったりもします。

知らないこと、気付かないことが幸せな場合も多い

知りたいと思うのは世の常です。ですが、何でもわかればいいってものでも無いような気がします。

私のように特殊なことをやっていると色々なことがわかるようになったりします。

他の人からは「羨ましい」などと言われることもありますが、そうとばかりも言えませんよ。知ってしまって悲しい事や辛い事、腹立だしいことも世の中にはいっぱいあるのです。

これは私個人の意見ですが、世の中には知らなくていいことや気付くべきでないこともいっぱいあるのかもしれません。色々とわかるようになれば人間不信になってしまうかも?

私としても親しい相手の嘘や、仲間だと思っていた人の隠し事などに気付くと、悲しいときや辛い時もあります。「催眠術をかけて、彼氏の嘘を暴いてくれ!」なんて平気で依頼してくる人は、たぶん、その恐さに気がついていないからですよ。

私自身でも嫌な思いや嘘をつかれて苦しかったことは多々ありますが、今までに自分の相手(恋人)にそのようなことを行ったことはありません。

知ったほうが辛いもの。だけでなく、信じてやりたいと思ったから。

でもね、知ろうとしていなくても、私のように深く色々学んで様々な経験を積んでしまうと、自然にわかってしまう場合があります。これが結構、辛い。

私だけではなく、世間に異様な高感度を持った人はいます。

敏感に相手の嘘や浮気に気がつく人はいますよ。それは理屈ではなく皮膚感覚です。そういう人は疑念は沸きますし普通の人より感覚が鋭い分だけ感知するのも早いのです。

それでも、それを全部探偵雇って調べて明らかにしようとしないのは、相手を疑いたくないといいより信じたいという気持ちがその人のどこかにあるからでしょう。

疑うのは辛いですからね。相手を信じたい、疑わないでおきたい、そのままにしておきたいと願うのは相手への優しさとか思いやりなのかもしれません。

現在、何か隠し事のある皆さんへ

バレた時には素直に謝りましょう。それが一番です。

真摯に謝り、反省してやり直せばきっと許してもらえます。少なくともそれ以上は悪くはなりません。

誠心誠意謝れば何とかなることもあります。謝らないで嘘を塗り重ねたり、小手先のテクニックで誤魔化せばどんどん事態は悪くなりますし相手の感情は拗れ(こじれ)ます。

一旦、拗れてしまって怨みを買えば、相手の反応は序々に激しさを増します。怒りは簡単にはなくならない。決して許してはもらえなくなるでしょう。

浮気が発覚した後、相手がおかしくなるのは誤魔化そうと嘘をどんどん重ねるからです。殆どの場合、相手を信用したいのに、信用しきれなくなって大きなトラブルに発展します。

そういうのがもっとも恐いんですよ。下手をすれば何年経っても薄れません。むしろ憎悪が時間と共に増幅され何年も経ってから復讐に訪れる例もあります。

相手が謝罪しない、浮気した相手と面識がある、悪口を言って身勝手だったなどの複合する原因があった場合、年数が経った程度でそうそう簡単に薄れたりしませんよ(笑)。虎視眈々と復讐の機会を狙っていたり、恨みを持っていることは欠片も表情にも生活にも出さず、いきなりリアクションに出る例も多数あります。

相手と何の面識も接点もない場合にはそんなに憎悪は高まりません。ただし仕事上の深いつながりがあったり同級生や友人であったり、都合の悪い部分を隠して呼び出された、利用されたとの思いがあれば絶対に復讐は起こるでしょう。

私はできれば、そういった側(復讐される立場)はご免被りたいですね。

知らず知らずに恨みを買うのはまあ仕方がない。人と付き合っていたり仕事をやっていればそのようなこともあるでしょうから。その時は受けて立ちましょう(笑)。

ただし、意図的に誰かを傷つけたり汚したり貶める行為はやろうと思っていません。相手を呼び出して恥を掻かせてしまったり。その怖さを知っている人はそういった行為は行いませんよ。

そういう行為を平気でやる者は世間を舐めていて、あまっちょろいか現実を知らないお坊ちゃん、筋金入りの馬鹿です。

「人の怖さ」の本質を知らないのです。そういった恨みや怒り、マイナスの感情は時に凄まじいパワーを生みます。いずれ我が身や家族に災いとして降りかかるでしょう。逃れる術はありません。

対応を間違えないで

せっかく神様がうまく作ってくれたのなら、好きになった人にくらい上手に騙されてみるのもいい(?)かもしれないですね。

もちろん相手にも内容にもよりますが・・・。

あまり酷い相手なら、私も何か仕返しくらいはするかもしれませんね。

ご多分に漏れず、私も「男」に復讐する側でしょう(笑)。やはりどこか女には甘い。男には厳しいのかもしれないですね。

あなたがもし何か嘘をついて、それが相手にバレた場合には真っ先に謝ったほうがいいですよ。後手にまわれば手遅れです。

人の優しさを奪うのは怒りであり哀しみです。その怒りや哀しみの感情が頂点に達した時、激しい恨みの感情へと変わるのです。鬼になってしまった人は人には戻りませんよ。

大切なのは初期対応です。誤魔化したり隠したり嘘をついたりはむしろ、状況を悪化させることも多いです。一度、復讐の炎というか怒りが蓄積された場合にはそうそう簡単には収まりませんよ。

年数が経ったから楽になるのではなく、年数が経ったからこそ「復讐の機会になった」と思う人もでます。

それを後から修正することは不可能に近いと思います。だからこそ、後手にまわらないことが肝心ですね。

相手を般若(般若の面は女性の嫉妬に狂う表情とも言います)や鬼にしてしまうか、仏にしてしまうかも、その時の対応一つなのでしょうから。

手を打つなら人が「鬼になってしまう」前です。

※これについては「呪い(暗示)で人が殺せるか?」などのコーナーも参考にされてください。

1997年6月 初稿

2009年12月15日 加筆、修正

谷口信行

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