TKOの木本さんの発言を見て

スポンサーリンク
古いテレビ ロゴ入り私(わたくし)的な観察

頭ではわかっていても難しい

ワーキングウェイ アイコン関西ローカルの「ハピくるっ!」という生番組にて、松竹芸能の木本さんが同じ事務所の中島女史の騒動について、コメントを述べているのを見ました。

今回の松竹芸能の関係者や仲間、相方の対応は立派なものです。

少々、感動しました。

洗脳騒動、マインドコントロールと呼ばれるものの難しさは、社会にそういったものの危険性が認知されていないことにあります。

傍目(はため)にはご本人がわがままになったようにしか見えないんですよ。

そもそもが持つ個人のパーソナリティ、個性や性格を強化する形で介入が行われますので、結果としてわがままで身勝手、傲慢(ごうまん)になったようにしか映りませんし、周囲もそう思い込むのです。

これは私の推測に過ぎませんが、松竹芸能の関係者やTKOの木本さん、相方はその後、洗脳やマインドコントロールの手法や内容について詳しく学ばれたのだと思います。

木本さんは慎重に言葉を選び、相手を刺激しないような形で相方の思い、事務所の方針、以前の中島さんとの違いを説明されていました。

あれはわかっていても難しいもんです。頭で理解できても感情がついてこれない。

身勝手な相手、つまり急にわがままで周囲に迷惑をかけている「タレント」今回なら中島さんにも腹は立つでしょうし、何らかの干渉、つまり第三者が絡んでいてコントロールなり搾取を行なっているのではないか? と感じてしまえばそっちにも腹が立ちます。

先輩である釣瓶師匠とかね。相方や事務所も含めて懸命に中島を守ろうとか庇おうとしている。復帰の後押しをしようとしている。私にはそう見えます。

事務所がいち早く、解雇はしていない、相方が解散はしていないと表明したのも正しいと思います。そこには確実に多くの人たちの善意がある。そう考えます。

面倒を嫌い手間を厭う(いとう)ならば縁を切ってしまうのがもっとも簡単です。向き合うのは骨が折れるものですから。抱え込んだり事態の推移を見守り、何年も我慢するほうがよほど勇気が必要です。

復帰を粘り強く待って、我慢して支えようとしている最中、元の職場、仲間に対する不満や中傷をご本人が話しだす。そうなればそこに善意があるからこそ、強い反発や怒りの感情も湧いてしまいます。

私からすると、そういった手口はカルトとか洗脳者と呼ばれるものの典型的な手口だと思うのですが・・・。洗脳を疑われる人が出てきて、相手を良い人だと徹底擁護するってのが定番ですよ。

彼女を何らかの形で利用したい側からすると、親と事務所、友達や相方がもっとも邪魔なものですからとっとと縁を切らせたいと望むものです。

そういった相手の手口、工作に乗ってカッとなって怒鳴りつけるようになれば、それこそ悪意や作為を持って接触している連中の思うつぼになります。

日本においての問題点

古い携帯電話 アイコン残念ですが、おそらくこれは情報の遮断に失敗しています。

通常ならば一定の期間、情報の遮断、悪意や作為のあるコントロール者の接触を断つことに成功したらその影響は遠のくはずなのです。

一年近く誰とも面談をさせず、携帯電話やメールでのやり取りを止めても影響が遠のかないことがある。

その場合は他の誰かを経由しての接触、知人や友人、家族の関与を疑う必要が出てきます。環境の見直しや作り変えが重要となります。

困ったもんでね。過去の実例では病院関係者とか看護師の中に、そういった連中に取り込まれたり小遣い稼ぎに加担する人がいました。まったく無関係な筈の第三者を通して重要な情報が抜けていたり、迂回する形で接触を持たれていたことが現実にありました。

食堂のおばちゃんを抱き込んで、メモやプリペイドカードを渡すとかね。

用心のためにかかって来た電話を事前に確認します。相手がカルト関係者とかコントロール者とは違うことを確認してから、隔離している人物に受話器を渡したとします。

すると向こうでも「コントロール者に」受話器を渡していたり、こちらを安心させてから相手を交代していたりもするんですよ。私も初期の頃には気が付かずに何度かやられました。

全く無関係の者とか繋がりのない人を利用したり、抱き込んでいることもよくあります。中間に3、4人経由する、などもよくあることなんですよ。録音テープやメモリーカードを渡すなどの手法もあります。

困るのはそこに悪意がないこともあることです。「◯◯さんを心配してる」「占い師とは無関係」「なのにご両親が取り次いでくれない」ので、「お願いだから間に入って」「迷惑はかけないから」「今後の仕事のために、これだけ渡しておいて」などになります。

被害者、つまり隔離されている人の気晴らしになる、その人の力になっているつもりでコントロール者の一員や歯車となり加担しているケースもままあります。

アメリカやユーロは洗脳とかカルトの怖さを身に染みて知ってます。洗脳教育、思想教育を受けた子供が自爆テロや誘拐テロに参加した実例が存在するから。

なので関与を疑われる場合、警察や特殊部隊が出動して制圧、テロ集団やカルトの教祖や幹部を射殺したり組織を解体、一気に逮捕収監してしまうこともあります。半端にやれば勢いを取り返してしまいますから。

被害者も特定の施設に完全隔離して外との情報交換は一切、させない環境に一定期間置くことになります。

日本ではそれができません。

環境の整備、特に法律が難しい

ドクロ 危険 アイコン人権と呼ばれるものを大きく振りかぶる連中がいます。信教の自由、報道の自由を履き違えた連中も大勢います。

権利とは本来、「守るべき義務」も、必ず伴うものですが権利だけを主張し、誇る連中も存在しますよ。

特定の個人とか一部の団体の主張する権利を守ることで、もっと多くの人達に被害、特に社会的な弱者である老齢者や障がい者、子どもたちにトラブルが拡大するなら、それは本来の意味では権利ではなくなります。

単なるエゴです。

権利ではなく利権とか私欲と呼ばれるものに近くなります。

守るべき義務のもっとも重要なものは「社会にいる多くの人達の」権利を阻害しないことです。権利は双方にある。特定の誰かのためのものではありません。

生きている様々な立場の人たち、特に弱者と呼ばれる人たちを食い物にしたり、利用して使い捨てないことを前提として「他の権利が」守られるべきになります。

そっちの義務を果たさない者が、自身の権利ばかりを声高に叫んでも理解は得られませんよ。

カルトやテロ集団に身柄を拘束されたり誘拐された人を「隔離する」のは一見、酷いことのように見えます。一部の人にとっては、それが人権侵害と映るかもしれないですね。

単なる被害者で辛い目にあった人たちを、なぜ更に虐待したり隔離するような行為をするのか、すぐに暖かく迎え入れてやればいいじゃないか、といった論議もユーロやアメリカでは実際にあったのです。

洗脳とかコントールと呼ばれるものは、本当に怖くてね。影響がない、と思われた人物が後でテロ行為に参加したり、家族を惨殺して元の組織に戻った、という実例が存在するんですよ。それが相次いだので研究も進み、遮断も行われるようになったのです。

関与が疑われる場合、友人や取引先はおろか、家族や実の娘とか親子でも面談や連絡はとれません。通話や通信は全て記録されますし、メールや手紙もチェックを受けます。

それじゃまるで犯罪者のようじゃないか! との批判や論議もありましたが、今は一般化しています。そこまでやったほうが結局は社会復帰が早く被害者やその家族のためになる、とわかったからです。

日本においてはそれが難しいんです。

どこかの病院に「隔離」したとしても、日本の環境や法整備の下では難しいでしょう。連絡くらいは入りますし、全てを遮断するというわけにはいきません。

特に有名人や著名人だった場合、そこには様々な思惑が関わります。

洗脳とは何か?

洗脳者やコントロール者本人でなくとも何かに利用できるかも、と思う連中が出てきます。所属事務所と縁を切らせたいと望むのは、そういった連中にしても同じでしょうね。

大きな所属事務所が相手だと、その後の他の仕事にも影響が出てし手のひらにバツ アイコンまう。タレント側が事務所や相方などと縁を自分から切ってしまえば、善意の第三者のような顔をして関わることができます。

洗脳を受けた者の多くが「私は洗脳など受けていない!」と言い張ります。

エックス・ジャパンの元ボーカル、トシさんもそういった会見を何度かやっています。

当たり前ですね(笑)。逆説的ですが、対象者がそう思っていなければ洗脳には失敗しています。

第三者とか特定のコントロール者の「思想なり思考」の影響があり、その一部をコピーしてしまってそれを「自分の考えだ」と思い込みます。

「自分で理解し、きちんと考えて行動している」と思わない限り、洗脳は成功していませんよ。

狂人の思考が理解できるのは狂人だけです。殺人者の思考が完全に理解できるのも殺人者のみでしょう。同じ思考パターンで行動できる者は、その思考に染まり実際に何らかに関与したからこそ、行動パターンのトレース(追跡)が可能になります。

羊達の沈黙で捜査官がわざわざ、危険を覚悟してレクター博士に会いにゆくのは、そこに常人では読み解けない狂気、つまり「自分達の常識の範囲外」にある思考世界が存在しているからです。

一部の洗脳屋とかコントロール者、自称専門家は勘違いしていますけどね(笑)。

洗脳でないことの証明など簡単なものです。

こういった騒動で迷惑をかけた人たちに謝罪してにこやかに笑い、相方と和解して仕事に復帰し、多くの人と普通に交わり、恋愛をして家族と仲良くする。それだけです。

特定の個人や団体、何らかの宗教団体にのみ傾倒して家族や仲間、友人をないがしろにする。世話になった人たちや元の職場への不満を口にする。それはどんなに婉曲な表現、上手な言い回しであったにせよ、好印象は生みません。

当人にうまく説明させて「関わった我々を良い人のように印象操作しよう」とする行為が洗脳の証明なのです。

一日中、その占い師のことや世界救済の話をしてまともな会話が成り立たない。仕事を放棄して休んでしまったり、遅刻してスケジュールを守らない。果ては汚い恰好のままで風呂にすら入らない。

これはね。中島さん個人のことを言っているのではなく、そういった実例が本当に多いのです。一般人であってもパターンは、ほぼ同じような経過をたどります。

その状況を通常は「洗脳」と呼びますよ。

手口を学んで知っておいて欲しい

統合失調症 著書 写真取り込まれた人たちを中傷したり、「あれはそもそもがおかしい人だったんだ」とか「糖質(統合失調)だったんだ」とネットで執拗に書き込む行為も、カルト宗教や他人を騙して金儲けを企む連中の常套手段ですよ。

そういった書き込みを集団で何度も繰り返すものです。

社会との切り離し、家族や仲間と距離を置かせないと洗脳は溶けて元に戻ってしまいます。だから対象者が元に戻らないように、「洗脳を行う者」が、仲間を使って憎しみを煽ります。取り込まれた奴が悪くて元から異常者で糖質なんだ、といった印象操作を執拗に行うようになります。

自分達への矛先とか批判が弱まるよう、被害者やその家族「親は何をやってたんだ」「事務所が悪い」「相方が悪い」と中傷するのも典型的な手口ですよ。

一般の人はそういったものに乗っからないように。

これは以前にもこのホームページで解説していますけどね。

► 戻ってきたら大切なこと(関連事項)

戻ってきたら大切なこと
以前はよく出かけていったものですがこのサイトを開始した当初は、洗脳の解除とかカルト系、マルチ商法系の所からの脱出や奪回の依頼を受けたことが何度もありました。TBS系の深夜番組に出てた頃はね。番組のロケ中にも携帯端末(当時は今のようにスマート...

お互いを常に監視しあうなんて出来るわけありませんよ(笑)。どんなに思いやりに溢れ、仲の良い家族や友達同士や相方でも、24時間ガッチリ監視体制のわけがない。

セコムだってALSOKだって無理です。

どれほど行き届いた管理をやってる事務所でも、タレントの恋愛とか人付き合いまで把握して完璧に操るなんてできませんよ。それこそ、そっちが洗脳行為です。

AKBのメンバー、人気絶頂と言われるアイドルタレントですら恋愛くらいします。人気商売でいつ凋落するかわからない厳しい環境にあるからこそ、誰かを好きになったり、誰かに話したくなったり、誰かに支えて欲しいとか、プライベートな時間だって必要になります。

それをすべて奪ってしまったら、人間はおかしくなるか死にますよ。人だって所詮は動物です。犬や猫ですら、誰共接触しない、仲間がいない環境に置けば弱ってゆきます。

悪いのは誰かにすがってしまったり、騙された人ではなく、それを利用して「相手に付け入る行為」です。

目が見えなくなったり、手足が不自由になったり、事故や怪我、病気で苦しんでいる人がいる。動きが鈍い、体調が悪くて弱っているからといって、その人の財布から「金を盗む行為」をやって、開き直ってる連中がおかしいのです。

「目が見えないのが悪い!」「そんな奴が大金持って俺の目に前を歩いてるのが悪い!」って怒鳴る人はどうかしています。どう考えたって、悩む人、苦しむ人から奪ったり盗む者が悪いに決まっています。

明日は我が身ですよ。そういった悪意を持った連中があなたの家族や仲間、友人や恋人、子どもたちを狙うかもしれない。

正しく手口を学ぶことはあなた自身の家族や生活、仕事を守るためにも必要なことです。

必要なのは安易な言葉遊びではない

ストップ アヘッド アイコン洗脳でもマインドコントロールでも結局は同じ。家族や仲間に心配をかけ、汚い恰好で家の掃除もせず、子供や夫、妻や年老いた両親を放ったらかして「布教活動や啓蒙活動に邁進する」。

特定の誰かを褒めちぎり、「この方は素晴らしい人なんです!」と売り込むために必死になる。普通はやりませんよ。その行為が他人の迷惑になり家族や友人、職場の関係者にドン引きされるとわかるから。

そういった「言動を繰り返す者」を、通常は「洗脳の影響下にある」と表現します。それを洗脳じゃない、マインドコントロールじゃないと言い張っても詭弁ですよ。

極論で言えば、社会においては「洗脳されているかどうか?」すらどうでもいいことです。

韓流やジャニーズやAKBにハマっていようともね。どこかの占い師に足繁く通っていようともね。何らかの宗教団体に深く関与、所属していようともね。だいたいにおいおては大目にみられるのです。

それが生活を破綻させたり、周囲に多大な迷惑をかけない限りは、ね。

特にその傾向が日本においては強い。野放しといってもいいくらいです。欧米ならカルトとか占い名目で大金をせしめる行為は許されていませんよ。

墓地や墓石売りつけて大儲けしようとかね。前世を理由に高い占い料やお祓い料を受け取って豪邸に豪邸に住むとかね。欧米ならば問題視されて調べられればとても重い刑罰に処せられることもあります。

日本のように数千万も奪い取って、何のお咎めもなしなんてことはあり得ません。占い師や霊媒師と一緒に住んで家賃や生活費を全額負担させるもありませんよ。

発覚すれば詐欺や洗脳事件として大々的に扱われるでしょう。

その甘いはずの日本で、周囲から問題視されるとしたらそれがよほど迷惑な行為だからです。

家族や仲間、友人や知人、職場や得意先に迷惑や心配をかける。周囲への不満や誹謗中傷が一気に増える。褒めるのはコントロール者やカルト宗教のことばかりです。どこでもその大人物の素晴らしさを喧伝し始めて勧誘活動を行う。家に帰ってこなくなり、我が子すら顧みなくなる。

それでまともな宗教団体だとか、まともな占い師だなどと思うなら頭がおかしいですよ。

自分が洗脳などされていない、普通だとか、どこもおかしくはない、と証明したいなら簡単なことです。

求められるのは結果であり、行動です。言葉遊びではない。

親がすごく心配するとか泣くような行為を繰り返すべきではない。まして仕事が一切できないとか家賃が払えないとか借金を重ねるなどは言語道断でしょう。どんな説明や解説を後から付け加えても、それで納得したり信用する人はいません。迷惑なんですから。

仕事とか生活はまず最初に相互の信用で成り立つものです。

そこに才能とか経験とか知識、個々の能力が加わります。そっちが後なのです。いつ教祖なり宗教なり占い師の言葉に従って仕事を放棄しかねない人に、何かを任せる人はいません。

私の言葉こそが絶対で一番、といった価値観を植え付けられ、それに従う限り洗脳が解けたと周囲は思いませんよ。その大人物の名前を出し、喧伝して「良い人だ」「才能があるからデビューさせてやって欲しい」と訴えかければ訴えかけるほど、周囲は警戒し遠ざかります。

「これは悪質な洗脳ではないか?」と疑われるとしたら、それは告発した個人とかマスコミ報道とか親のせい、事務所のせいではなく、自らの行いのせいです。行いをきちんと正し、人間関係を修復し、周囲に迷惑や心配をかけない形で生活していたら、自然に理解者や賛同者など増えることとなります。

洗脳とかコントロールを受けると、その当たり前のことすら理解できず、実践できなくなります。

こういった話は、今後、書こうと思っている小説の中で、描こうと考えています。

この騒動についてはこれ以上、触れないようにしておこうかと思いましたが、TKOの木下さんの勇気と松竹芸能の冷静な対応、コンビ解消と言わなかった松嶋さんに敬意を表して。

関係者の方や、そういったトラブルに向き合っている人のヒントになれば、と思いますので追加記述して公開しておきます。

2013年04月02日

谷口信行