偏食が治るのが凄いことのように思う理由
催眠で偏食を治すと不思議に思うのは、過去にはどんな方法を用いても治らなかったのに催眠を用いればほんの数分で治ったようにも感じるからです。
一時は様々な番組で催眠を用いて偏食を治すのが流行りましたね(笑)。
雨後のタケノコのように様々な番組で取っ換え引っ換え「催眠で偏食が治る!」と煽っていました。
先に述べたような食文化の変化、環境に依存する傾向がありますから。私はそこまで深刻な悩みだとは思わないのです。
はっきりいえば、そんなに一般人からの依頼とか相談はないでしょう。偏食が多少あったって死ぬわけじゃない。嫌なものは食べなきゃいいんですから。
偏食を治すってのを煽ってもあまり意味がありません。番組でそういったネタが下火になったのも、そういった背景が作用しているのでしょう。
実際にはね、子供の頃と大人になってからの嗜好(味の好み)は違うのですよ。まさかビールが旨いと感じる子供は少ないでしょう? 子供の頃は苦手だった筈の「苦味」も、大人になればなぜか「旨い!」と受け入れられる部分もあるんです。
ですから本人の嗜好が変わり、他の味は受け入れられるようになったのに、トマトの匂いや味だけが子供のままで受け入れられないってのがそもそもはおかしいのですよ。
過去にあった何かの原因に囚われ、そこから一人では脱出できなかっただけだと思います。
ですから私が治したのではなく、彼は元々味覚を感じ取る力を持っており、私がそれに道筋を付けただけに過ぎません。トマトケチャップが大丈夫で、生のトマトだけがダメってのもおかしな話です。
一旦、道筋ができれば、別にその後は先導車は必要ないんですよ。目的地まで自分で歩くようになります。
その現象を始めて見た人にはインパクトはあるかもしれませんが、それはそんなに難しい施術ではないんですよ(笑)。催眠をきちんと学んだ人になら誰にだってできると思います。
東さんの場合もあの時の感覚なら戻る筈はなかったんですけどね? 何かあったんですかね?
いつ感覚が戻ったのか知りたいです。何か事情を知ってる方はご一報ください。
オセロの二人も洗脳騒動でコンビ解消してしまいました。この話もずいぶんと昔の話になったものです。当時、第一線で活躍していたタレントさんも大勢、いなくなっています。
タレントさんは凄いねー
タレントさんは集中力が高く誘導は比較的容易ですね。
驚くのは催眠をかけた際に見せる才能の片鱗です。
一人ね、番組の打ち上げで催眠を行った女性がいらっしゃるんですが、その人がまた凄かった。以前に流行っていた「タイタニック号」に催眠を用いて乗せてあげるってのをやったんですけどね。
原千晶さんというタレントさんがワンダフルの司会者を務めていました。その方に催眠をかけています。
本来なら打ち上げにはおまけというか流れで呼ばれて参加しただけで。催眠の実演はしないとの約束で顔だけだしたのですが・・・。
直接は触れ合っていない他のスタッフとか裏方さん、タレントさんや事務所の関係者も大勢いましたので。
催眠を見てみたいと言われたので渋々、実演をすることに。やりたくないって言ったらインチキだとか八百長だと言われかねない雰囲気でしたので。
そこに「学校へ行こう!」やジャニーズの番組の関係者がいたらしく、口コミで後の出演に繋がってゆくわけですけどね。
皆さん覚えてますか? 映画「タイタニック」で舳先に手を広げて乗る有名なあのシーンです。
催眠でそれを再現しましょうってのをやったんですが。
その原千晶さんが凄かったのは最初に「海が恐いわ」って言ったんですよ。
確かにあの映画には、ヒロインの女性のセリフに確かにそういった言葉があるんですよ。私はまったく覚えていませんでした。
後でDVDで確認したらなる程、確かにそう言ってます。場面も私の記憶では昼だったんですが、実際の映画では夕方に近かったんですねー。
普通の人はそこまで覚えていませんよ。暗示で具体的な情景の指示などしていないのに、それをそっくりそのまま再現しているのでビックリしました。
この方はご自分では理解していないのでしょうが、潜在意識の領域、記憶の幅が異様に広いのでしょう。タレントさんの集中力、記憶力は凄いですね。ビックリしました。
まあそりゃそうですね、毎日、何冊もの台本を覚えるんですから。少なくとも記憶力とか判断力、話す能力とかカリスマ性とか、普通の人とは違う部分を求められます。
東さんの偏食にしても集中力がなければ、あそこまで短時間で治るとは思えませんね。
催眠を一般の方に用いる場合にはもう少し、時間を戴くように願います(笑)。
普通はそんなに短時間では集中できない人も多いので。全部が全部、たった数分で治るとは思わないで下さい。
これは特殊な例なので誤解なさらないように。
偏食も他の依頼も同じ
まずテストのために時間を下さい。これは禁煙でも偏食を治すのでもダイエットでも同じです。
どういった仕事においても事前に対価(費用)を明記、提示するのは当たり前でしょう。私もできればそうしたい。「費用は幾らで、回数は何回くらい」とあっさり言いたいですね。
ですが、催眠の場合はその性質上「かかるかどうか?」を確認してからでないとダメなんですよ。
私はかからないとか、体質的にあまり受け付けないのに、費用を請求したり受け取るのにはどうしても抵抗があるんです。
商売が下手だとか頭が固いとも言われますが(笑)。他の先生方は何も気にせずやってるって。
おおよその金額を掲げておいて多めにとればいいのかもしれませんが、そういうやり方が嫌いなんですよ。
元が営業マンやセールスマンで。外商と一緒に高額商品(宝石や指輪)を扱っていたこともあります。飲食店の運営にも携わっていました。
そういった仕事、職種において「対価、商品の価格を」顧客に先に提示しないというのは足元を見る行為で。私からすると恥ずべき行為なんですよ。
それはお金持ちだとか困っている人がいるから「高くしてしまえ!」ということを平然とやる連中のことで。快く思っていません。私がスピリチュアルだとか前世催眠を売りにしてる連中を嫌う一因ともなってます。
こちらも仕事なので対価は求めます。全てを無料にしたら生活できません。実際にあったのですが、あまりにも安く設定したり「お人好しだと」錯覚されると、都合よく利用しようと考える人達が押し寄せてくる。
ただし、だからといって効果が出るかどうかわからない時点で「対価」をがっちり得てしまうのはどうにも違うような気がします。
私の場合が収録や撮影でもかかりが浅いとかはっきりした現象が現れない場合にはノーギャラを貫いたくらいですから・・・。そういった方針なんだとご理解ください。
催眠に一度かかれば効果を高めるのは可能ですよ。
自分の精一杯の技術と経験で相談者の要求に答えるように努力します。
テストそのものは数分で終わります。その結果、必要になる費用や通わないといけない回数がはっきりするでしょう。できる限り話し合いを行い、双方が納得できればそのまま受け持つようにしています。
確かに効率が悪いとは思いますけどね。私のように一々確認してからはっきり金額を提示し、引き受ける所のほうが圧倒的に少数派です。それはわかっていますが仕方ありません。
それは私のこの仕事に対するこだわりですから。
効果がなかったり、催眠療法が向いていないとか反応が薄いとわかった場合は依頼者と相談の上で返金にも応じています。今はネット経由での依頼は受けていませんので「いました」かな?
番組出演も含めて、ウチは基本的に「成功報酬」制です。
講演(劇団との公演を含む)や取材、原稿依頼の時だけは最初から金額を提示し、成否に関わらず報酬は戴いています。催眠がメインではないですからね(笑)。
仕事とか依頼を受けて出張していたり返信が出せない場合もあります。その際はご容赦ください。
※現在はネット経由、ホームページ経由での依頼は受けておりません。
1999年04月20日 初稿
2018年12月10日 加筆、修正
谷口信行