偏食は催眠で治せるのか?(番組収録にて)

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番組収録で偏食を治してみる

偏食にもパターンがあります

偏食と言っても何種類かパターンがあります。大きく分けて2種類になります。まず、1つめは

1.嫌いな食品が「同系統」に限定される場合

になりますね。

TOMATO ロゴ



例えば「牛乳はダメだ!」って人は乳製品全般もダメって場合が多いです。食品そのものにアレルギーがあったり過去の嫌な記憶に結びついていたり。

東さんのように「トマトだけはどうしてもダメ!」って人はトマトケチャップやミートソーススパゲッティも食べれないケースがあります。

これは一連の流れから同系統の偏食と考えます。

おそらくは匂いとか食感とか何かの要因が重なっているのです。

過去に何らかのトラウマがあり、味覚や食感、匂いに対する嫌悪感が同じ印象を引き起こす食品を嫌うようになります。

この偏食は意外に修正が楽です。匂いが味が噛み心地がと本人は色々とうるさいですが、これらは本人の過去の体験に根差す物が多いのでその部分さえ取り除いてしまえば、ケロッと治るようになります。

少し難しいのは子供の頃、特に乳幼児の頃に自分では記憶がなくてもミルクを詰まらせて吐きそうになったり、呼吸困難で死にかけた、また小学生の頃に学校の給食などで何か嫌な経験をしていて、それ(どういった出来事であったか?)については忘れている場合ですね。

子供の頃の辛かった体験が、現在の味覚と結びつくことで実際の食品の味とは違う情報(味覚)をつくり出していることがあるんですよ。

現実には乳製品全てがダメだとしながらアイスクリームは平気で食べられたり、生クリームの入ってるシチューは美味そうに食ったりする人もいます。

生卵がダメなのにプリンは平気だったり。マヨネーズが大好きだったりもあります。

人間というのは不思議なものですね。嗅覚が優れる犬であれば、同系統の食べ物は全滅だと思いますよ。人間の味覚とか嗅覚は動物ほど鋭くはないのでしょうが、それでも意識することによって苦手なものとか好ましい食材や料理に別れるのです。

要するに自分の中に生じた仮想の敵、イメージが阻害していることになりますね。

これは比較的、容易に治ります。また一度治ってしまうと「なかなか」再発はしません。

※後で解説しますが、再発は稀なんですけどね(笑)。

催眠は行われる内容によっては効果が持続しない場合もありますが、このタイプの偏食については一旦、治ってしまったら、あまり後々まで悩む必要はないのです。

二種類の記憶様式

記憶には二種類の方式があります。叙述型の記憶様式と、手続き的な記憶様式になります。

難しい話は避けますので、興味がある人は自分でネットで検索して調べてみて下さい。

叙述型、つまり知識として追加して記憶されている物と、過去の実体験として固定されてガッチリ記憶されている物があるんですよ。

車の運転などが、手続き的な記憶様式の典型例でしょう。

しばらく、運転しなかったとします。

ひさしぶりにどこかに行くことになって「お前、運転頼むよ」と言われると「大丈夫かな~?」とご本人も考えると思います。

ところが、実際に車を運転し始めると意外にスムーズに身体が覚えていたりします。「考えるより先に」身体が動いているって部分が、手続き的な記憶様式のミソなんですよね。

そこには「脳内ホルモンの分泌」も関わっています。

これは一定の手続きを践んで体験として貯えられた記憶は、なかなか薄れないことを示します。良い記憶も悪い記憶も、その時の体験に感情を混ぜた上で記憶されていると忘れなくなるんですよ。

子供の頃の体験ほど、表面上の記憶からは消えていますが潜在意識に影響としては残っています。

自分で行った失敗や恥ずかしい思い、または喜びや悲しみ、もちろん食品の不味かった旨かったも含めて、つまり何らかの得た体験に「自分の感情」を交えた記憶は、後々まで影響を残すことがあります。

これは脳の神経細胞を繋ぐニューロン(シナプスとも言います)に隙間があって、その隙間を電気信号(記憶情報)が通る際に、ある種のホルモン(脳内物質)が関与しているからではないか? と言われています。

その時の感情や体験に合わせてホルモンが分泌され、それが記憶(電気信号)と一緒に情報として貯えられる形で過去の体験や記憶が定着するのではないか?と言われているんですよ。

脳の構造や記憶の様式については、まだ、わかっていない部分も多数ありますが、そういった推測はなされるようになってきました。

体験で記憶、それも悪いイメージで固定されてしまった過去の体験は、本人の意思とは関係なく、同じ「嫌なイメージ」として「同じ手続き的な記憶様式」として付き纏うようになります。

つまりバナナを食べようと皮を剥いたり、ミルクをコップに注ぐ行動、トマトを包丁で切るとか箸で何かの食品を摘むことですね。

色や形を見る、匂いを嗅ぐことが、車の運転と同じことに当たるのです。

ご本人にとっては見るのも嫌ですし、触るのも嫌なんですよ。悪いイメージが増幅しますから。

治るものと治らないモノ、偏食のシステムとパターン

人間の味覚はそれほど鋭くはありません。同じ大きさに刻んだ食品を目隠しをして食べさせると、それが何の食品だかわからなかったりもするんですよ。

人間の味覚は半分も機能していません。

味を感じる器官を味蕾と呼びますが歳と共に現象してゆきます。煙草を吸う人で年配の人なら更に感覚は低下します。実際には味覚を感じているのは「鼻」の器官であり、噛んだ時に抜ける匂いが判断の基準になっているものも多いのです。

風邪をひくと味がわからなくなるのは鼻が効かないからですね(笑)。

目で形状や色を見て、過去の記憶と照らし合わせて味覚を推測しています。つまりイメージが悪い方向で固定されると大嫌いな食品であり食材に傾いてしまう。

人間の場合、嗅覚ですらたいしたことはないでしょう。トマトはダメなのにケチャップは平気、卵がダメでプリンが平気などといったことは同系列の食品として考えるならあってはならない筈です。

形が違うだけでしょ? 中身は同じ。偏食の方にお話を伺うと

茶髪
茶髪

アレは別のものじゃん?

って平然と言いますよ?

原材料が同じで明らかにその食材の風味を感じたり活かしたりもしているのに。それが人間の味覚や嗅覚の鈍さの証明でしょう。

動物なら食べないと思います。罠に毒物を仕込んだ肉とか害獣の好きな食べ物を仕込んでもなかなか食べてくれない。人間のようにイメージ先行型なら何も考えずに飛びつくでしょうね。

噛んでいる、食べているのは実際には「人間の持つ食品のイメージ」も含むのです。

偏食が治るのはね、催眠を用い一旦、その食品の悪いイメージを打ち切り、新たにその食品に対する良いイメージを植え付けるからです。

人間は過去の経験の中からでもより新しい刺激や欲求、快感に近いイメージ(旨い、って感覚です)ほど明確に受け取り手放さなくなります。

後から受け取ったイメージや体験が、本人にとって苦痛がなくて快感に近いならば、そちらを優先するようになって行くんですよ。

一度、修正が完了すれば何かのきっかけがなければ元には戻りません。

もう1つの偏食のタイプでは、

2.食品全般に好き嫌いが多く、嫌いな物の比率が異様に多い場合

があります。

前のケースのように「何か」に限定されないんです。牛乳も嫌いならトマトも嫌い。下手をすれば牛肉も魚もバナナも嫌い。生活や食事のありとあらゆる所に自分の好き嫌いが入っており、偏食と言うよりも食べられる物が極めて限定される人もいます。

偏食という言葉は本来は食べ物が「偏る」(かたよる)ことを指すんですけどね(笑)。偏り過ぎて、食べれられる物の方が少なくなってしまっているケースがあります。

過去にこういった人を担当したことは何度かありますが、催眠を簡単に受け入れることは極めて稀です。殆どのケースにおいて、催眠そのものを受け入れられないでしょう。

こういった方は食べ物のみならず、他人との付き合方などにも「自分の好き嫌い」を最優先させます。