実際にかけてみないと、わからない
催眠は確かに効果も高く様々な利用方法があるのですが、大きな問題を抱えています。
実際の効果が「かけてみるまで」わからない点ですね。
被験性(催眠のかかり易さや、かかった際の深さなど)が、個人やその人の精神状況によってバラバラです。ですから全ての人にまったく同じ効果という訳にはいかないのです。
同じ効果を求めまったく同じ手順、同じ働きかけや言葉で同じように催眠をかけても相手によって結果はまるで違ってくるのです。
受け取り手の感受性とか被験性(被暗示性とも言います)ボキャブラリの量などにも影響を受けます。困るのはその日によっても反応が異なることがあります。
同じ人で同じ話しかけと手順を行って、同じ効果を求めても、その日の体調とか心理状態によっては変化がある。これには驚きました。
素晴らしい効果をあげるかと思えば、まったく効果のない人もいます。どんなに本人が催眠誘導を望んでも効果が薄かったり反応が弱い、体質的に受け付けないとかまたは反対にかかりが深過ぎて危険を伴う場合もあります。
これは何年やっても同じです。やはり、難しいケースはどうしても出てきます。
私が催眠誘導を行う場合には必ず、事前に行うテストを行っています。その時点で大体の結果は予測することが可能です。
私の場合は、テストの結果が悪い場合、または何らかの異常行動や反応が見られる場合には施術を取りやめ、カウンセリングなどでじっくりとお話を伺う方法に切り替えています。
「どうしても催眠で」といわれる場合もありますが、反応が弱い場合には他の方法を模索したほうが無難でしょう。
これは余談ですが、某番組内にてお会いして、まったく催眠を受け付けないとかかかりが浅かった方でも洗脳騒動に巻き込まれたりはしていますよ?
言葉による話しかけとか手順によっては催眠誘導と同じような効果を上げることは可能であり、その悪い例が洗脳騒動とか、カルト宗教への傾倒だと私は考えています。
催眠誘導にも体質や向き不向きはあります。本人に合わない物を無理に行っても、時間や費用が無駄になりますから。双方にとってそれは好ましくありません。
依頼者ご本人が何らかの強いトラウマや過去を抱えていて、警戒心や嫌悪感が強い場合、カウンセリングをしばらく進めて信頼関係を強化しないと、催眠は深化しないと私は考えています。
男性の施術者や催眠「術師」なら駄目で女性ならOKということもあります。男性全体に対する警戒心や嫌悪感がある人にいきなり強い効果を求めたら結果は芳しくないと思われます。
催眠において大切な用語「ラポール」は相互の信頼関係を指します。
回り道にも感じるのでしょうが、信頼関係を築くためにカウンセリングに時間を割くことが結果として催眠誘導を円滑にし、トラブルの解消の早道になることもまま、あります。
かかりさえすれば、確実に痩せる
過大な期待を抱く方々からすれば「なーんだ、催眠なんて役に立たないじゃないか!」と言われるでしょうが、ちょっと待ってください(笑)。
私は慎重な性格ですから催眠のマイナス面ばかり強調したように思えるかもしれませんが、実際には劇的な効果をあげることもあるのです。
特にダイエットなどには効果が高いでしょう。かかる方ならば苦痛も殆どありません。
元の体重にもよりますが、1ヶ月3kg程度で半年で15kg。その後、リバウンドしないという程度のケースならば何度も手がけています。
極端な言い方ですが、催眠が「かかりさえすれば」確実に痩せることはできます。
結婚前に大急ぎで痩せたい、と言ってくる女性は結構いますね(笑)。面白いのは「今だけでいいんだ」とも言います。一生に一度の晴れ舞台というか自分の記念になるので。
やはり人より綺麗で居たいというか、ウエディングドレスは細いスタイルで着たいのかもしれないですね。写真や映像となって残りますから。
同じ申し出が何度かあったのでこれにも驚きました。
まあ出来れば無理をせずに急激にではなく、しばらく時間をかけて取り組んだほうがいいのですが。式が終わった途端にリバウンドするというのも困るでしょう?
個人差がありますから一概には言えませんが、私はこれまでにたくさんの例に成功してきました。先に述べたように「催眠を最初から受け付けない」人は仕方ありませんが、催眠を受け付ける場合には必ず成功してきています。
逆説的ですが「かからなければ痩せない」と思っています(笑)。
もちろん催眠にで短時間で、に限定した話です。
運動とか格闘技、自主トレを長く行ってきた私には運動生理学や食事(栄養学)に関する知識や経験もあり、それらを複合的に利用して成功しています。
ですから別に「催眠にかからなくても」ダイエットそのものは可能で、そのための知識や経験も十分にあるのですが「まったくかからない」とか「かかりが悪い」場合には、無理に私の所に通う必要はないんですよ。
近所のスポーツジムにでも通ったほうが費用もかかりませんし、簡単でしょうから・・・。痩せ方の相談とかやり方については構いませんが、他に通ったほうが割安ではないですかね?
かかった場合には痩せやすい。催眠誘導の種類としては簡単な施術の部類に入ると思います。
体質的に受け付けない人の場合は残念ながら催眠によるダイエットは向きません。時間とか費用が無駄にかかります。その場合は残念ですが他の方法を探しましょう。
催眠によるダイエットも、たくさんあるダイエット法のひとつに過ぎないのですから。
我慢させることで痩せるのは不可能ではないが、不自然
ダイエットに失敗してしまう理由のひとつに「我慢」があります。
女性がよく勘違いしてしまうのですがダイエットとは本来、「痩せること」ではないのです。いくら痩せても不健康そうであったり、一旦は痩せたものの、あっと言う間に元に戻ってしまうので意味がありません。
ダイエットとは本来「綺麗になること」こそが目的ではないでしょうか? なぜか、女性にはその部分を忘れてしまう人も多いようです。
見た目の数字だけ追っても意味は無いですよ(笑)。
不健康で顔色が悪くて髪の毛がパサパサ、肌荒れして辛そうな表情をしている女性に。魅せられたり好感を持つ男性というのはそんなにいないと思うんですけどね?
どちらかというと健康的で。多少太っていても朗らかなタイプに惹かれる男性というのは意外と多いんですよ。
必死でサウナに入ったり、ヘンテコなスーツ(汗を掻くためのもの)を着ても汗疹(あせも)ができる程度で脂肪は燃焼しませんよ(笑)。
脂肪が減ってないのですから・・・。やり過ぎれば脱水症状で体調壊したり下手すれば死にます。
一時的に減ったようにみえたって、水飲んだだけで元に戻ります。
そういった人は見せかけの数字とか一時的な効果に満足してしまい、何度もリバウンドしたり肌荒れを引き起こしたりもします。それでは意味がありません。
変な我慢する分だけ損ですよ? 私は綺麗に痩せてそれを自分で維持管理できるようにすることがもっとも大切なことのように思います。
私が催眠を用いたダイエットで行うのはストレスの軽減と「行動抑制方法」といいまして、目的は「食べる事を強制的に我慢させること」ではないんですよ。
食べる事は三大欲求の一つです。睡眠欲、性欲、食欲は人間の生活において欠かすことのできないものです。だからこそ一度マイナスのスパイラルに捕まると困る。その歪みを正すのは大変なんですよ。
どんな人でも、色々なことを「我慢」することは苦痛を伴います。また、「食べたい!」という欲求は人間が持つ欲求の中でもかなり強いものです。
気がつかない人も多いようですが、普段の生活のなかで生じるストレスを「食べる」ことで発散させている人は多数に及びます。
失恋するとなぜだか「お腹がすいてしまう」ことがありませんでしたか? 女性には多いと思いますよ。
男性がやけ酒を飲んだり、何かに当たり散らす行為も別名、代償行為と呼びますが精神的な圧力、マイナスの感情から解き放たれるために自らが行っているのです。