WordPress初心者向けに心構えとか注意点

スポンサーリンク
砂時計

陥りやすい失敗というか選択、心構え

便利なプラグインについての解説の前に、初心者が陥りがちな失敗というか選択にいていくつか。

私自身もWordPressどころかブログ形式に慣れないままに手を出したので、かなりひどい目に遭いました(笑)。

WordPressの「技術的」な面についてはすでに詳しく解説されている所がは幾つもあると思いますので。

それの焼き直しではなく「当サイトらしく心理的」な面から捉えたいと思います。

そのほうが私らしいと思いますので・・・。

初心者ならではというか、知識や経験がないが故に陥ってしまう失敗もあります。

ここの注意書きはWordPressのみならず、ブログ運営においても参考になるかと思います。

1.背景色(バックグラウンド)が黒

黒い背景に白い文字だと栄えます。見た目にはとても綺麗。写真系のサイトとか映像系のサイトには黒背景も多くなってきており、私もそういったサイトをみて「よし、今回は背景を黒にしよう!」などと思った訳ですね。

私の場合、修正したテーマ(テンプレート)を今後、物販とか動画配信にも用いる予定でしたので黒背景のほうが用途に合うとも考えました。

これが完璧な間違い。初心者とか慣れてない場合には本当に難しいです。

※読みにくいと高齢者に不評だったため、現在は白色系に変更済みです。

完全な真っ黒に白(#FFFFFF)を載せているサイトはあまりありません。

この組み合わせはコントラスト比で目が疲れるんだそうです。ですので、ホームページやサイトの構成において勧めている所はありません。

私の所もそれに配慮して現在、文字色はグレイ(灰色)にしてあります。

本文の色をグレイにすると見出し要素(H2 H3 H4)の色も考えなければなりません。

黒背景に綺麗な色の組み合わせを探すのは、背景が白の時の何倍も難しくなったりして・・・。

しかも巷に溢れている素材集の殆どは白が基調になっていますので、特殊な背景色しかも黒に近い(私のサイトの場合だと#131313)場合には、自分で描くしかありません。

Webカラーで完全に同じ数値で作っても書き出したり、軽量化する時にソフトを通すと微妙に色が異なる。透明GIFやPNGで書かれた素材でも、縁が白く残るものが多いので見栄えが悪くなります。

ですから見出し文字(H2 H3 H4)などにバックグラウンド画像などを設定しようと考えるならそれも一々、自分で作ったり描く必要が出てきます。市販のとか無料の背景画像はほぼ使えませんから。

私は見出し用の画像をFireWorksで30個ほど自分で作りました。

「どうしても黒!」を背景色に使いたい方は腹を括ってから開始してください。

テーマ(テンプレート)の製作者の国

WordPressやプロバイダが用意したブログでは「テーマ」と呼ばれるテンプレートが用意されています。無料のものが数多くあります。そのテーマを選択することで見た目をガラッと変える事ができるため、人気となっています。

ただし、そのテーマを選ぶ時にも注意点が幾つか。

2.テンプレート(テーマ)が日本語や英語以外

これが結構困ります。

綺麗なデザインだと人気が集中しますよね? そのテーマが人気だからこそ困ったことも起こります。

自分の使いたいテーマを「他の人も導入」したがるわけで・・・。結果として似たようなサイトばかりになる可能性もあります。なのでそのテーマを導入するにしても自分で「多少はカスタマイズしたい!」になると思います。

そのカスタマイズが、ですねぇ・・・。海外のテーマ(テンプレート)だと難しくなります。

私が最初に手を出したのがイタリア製で・・・。イタリア人とは以前の仕事でも付きあいがありましたが、デザインセンスは抜群にいいんですよ。ジュエリーなどでもイタリアのデザインは人気です。

見た目だけで選んでしまった(笑)。カッコイイと思って。

気候や風土、歴史が育んだものでしょうが彼らはデザインには卓抜しています。ですからイタリア製のテンプレートにも綺麗なものがあるんですよ。特に背景色が黒、といった場合には使えるものが限られますから、使いたいの物が見事にイタリア製ばかりになったりもします。

初心者のうちは極力避けましょう(笑)。

内部がイタリア語です。何が書いてあるのかさっぱりわかりません。

PHPには <!– –> を使うことでコメントを書き込む事ができます。スタイルシートにも */ /* でコメントが書けます。

そのPHPとスタイルシートに書き込まれている注意書きとかコメントが全部、そのスタイルシートを作った人の母国語(私の場合はイタリア語)で書き込まれていることになります。

他言語化されているテーマもありますが、その場合は内部が英語になっています。最低でもせめて、英語のテンプレートを選びましょう。

Google翻訳も進化しましたが、それでも英語のほうがまだわかりやすい。

でないと注意書きとか内部構造が理解できません。

カスタマイズを「する」前提でテーマを選んでおく

日本語のテーマも多少はあるのですが、デザインはイケてません(笑)。どれもこれも見た目がとってもダサいです。ただし、そういったものをベースにして根性でコツコツカスタマイズしたほうが、後々は有利になるケースもあります。

理由は簡単で後から「機能拡張、プラグインを入れたくなる」からですね。

3.どんな機能が欲しいか、テーマとの兼ね合いを調べておく

これは「ニワトリが先か卵が先か?」みたいな話でとても難しいのですが・・・。一切のカスタマイズをしないとか機能拡張をしない前提ならどの国のどんなテーマを選ぼうと同じです。

不具合なんて殆どおきませんから(笑)。

そういう意味ではWordPressはよく出来たソフトです。

要するに「俺は文章とか写真で勝負だ!」「凝った映像とか複雑な動作なんてさせない! デフォルトで付いている機能しか使わないから」という人はここの文章は読み飛ばしてください。

まあ、これは私の個人的な意見ですが、WordPress(ワードプレス)を何のカスタマイズもせず、デフォルトのまま使用される方はワードプレスなんか止めて、プロバイダの用意しているブログツールを使うほうがいいですよ。アメーバーブログとかNiftyのほうが安定していると思われます。

機能拡張が少なかったり、適用できるテーマ(テンプレート)は少ない代わりに不具合やトラブルも少ない。定期的なメンテナンスも行われていますし、動作についてはプロバイダ側が検証してくれています。

写真をクリックするとウニョーっと引き伸ばして見せたいとかですね、私が導入したような「続きを読む」ボタンを押すと残りの文章が下に伸びるとかですね、FLV(動画)を再生する機能とかを自分で追加しようと思うと、テーマとの相性が生じてきます。

WordPressにはたくさんのプラグインが出ています。そのプラグインを追加することで様々な機能を拡張できるのです。ただし、その機能拡張を「全てのテーマ、プラグイン同士」で確認した訳ではないので、どうしても不具合とかコンクリフトとか相性も生じてきます。

写真を拡張して表示するプラグインと「文章を折り畳む」プラグインが相性悪かったり。またある特定のプラグインと相性の悪いテーマもあります。ですので、カスタマイズする前提で相性のいいテーマを選んでおく必要があります。

デザイン性や見た目も大事ですが、肝心の機能が動かないとか不具合が出てしまうと目も当てられません。これが結構あったりします。その折りあいが難しいです。

本格的な改造を始める前にそちらを確認してからでないと、後になってどうしようもなくなって途中で放棄することになります。その間の数週間とか数ヶ月とか無駄に・・・。

実はそれ、私自身が2度ほどやってます(笑)。

自分で改造出来る、改造する、ことが前提

古いアニメで「一休さん」っていうのがあります。その「一休さん」の中に「どちて坊や」って子供が出てきます。

どちて坊やは誰にでも「どうして、そういうことになるの?」「どうして、○○になるの?」と執拗に聞いてまわるので周囲が相手をするのを嫌がり、逃げ回るようになります。

この手の人は、最近はネットに数多くいますね。

「どうしてそうなるのですか?」「こういうエラーが起こったのですがどうすればいいのですか?」といった書き込みですね。

問題となるのは自分でよく内容を検証したり直そうと努力したのではなく、安易にどこかの掲示板とかそういったものの改造をやってるサイトの運営者に聞けば、すぐに返答が貰えるように錯覚する姿勢です。

WordPressとかスタイルシートとかPHPとはまったく関係ない部分で躓いて(つまづいて)いる人も結構いますよ(笑)。

インターネットに繋がらない!と騒いでいる人のパソコンの電源が入っていないとかコネクターが外れていれば、そりゃ原因は特定できないでしょう。

WordPressやパソコンにどんなに詳しくてもエスパーではありませんから・・・。使っている機種や環境、ソフトウェアのバージョンによっても対応は異なります。

最低限のスキルは身につけて自分で試みてから質問はするようにしましょう。

4.他人は当てにならない、当てにしないつもりで頑張る

返信がないとか思ったように動作しない時に「不親切だぁ〜!」と怒鳴らないように(笑)。フリーウェアってのはそういうモンです。

皆が自分で不具合に向き合い、自分自身で乗り越えるように努力し、情報を持ち寄ることで安定させようとし、相互に知識を利用しあうことで発展するものです。

返事がないとか返信が遅いとか思ったような動作しないということでWordPressなんてつまらないとか、使うべきじゃないって書き込みをしたり批判をしているサイトもありますが、そういう方には最初から向いてないんですよ(笑)。

フリーウェアやオープンソースの意味を取り違えています。

うまくいかない時にウンウン言いながら頑張って、何日もソースとにらめっこした揚げ句にやっと気がついたりわかる部分があります。

そこまでわかるようになって始めて、他人の書き込みやサイトに載せてある文章の意味とかソースの価値がわかるのです。

私自身もそうでしたし。自分で散々やった後でないと感謝もしないものです。

正直、「こんな簡単なことに今までずっと気がつかなかったのか!」と思うこともありました。その労力とか悩んだ時間を無駄だと思うか、自分のスキルアップのために必要な時間だと思うかの違いですね。

解答の用意された難しめのパズルって所ですね

ワンピース アイコン何の苦労もしないで、困る都度に誰かに手取り足取り教えてもらっていたら身に付きませんし、安易に誰かを頼る依存心ばかりが増えてしまうでしょう。そういう方にWordPressのようなフリーウェアは向いていないように思います。

前出の「どちて坊や」が嫌われたのは、「どうして?」と聞くからではありません。解答を教えてもらっても納得せず、いつまでも次の「どうして?」を繰り返します。相手にありがとうと言ったり感謝したりもありません。自分が得た知識を他人に伝えようともしないからですね。

「どちて坊や」は幼児ですから仕方ないですね(笑)。一休さんの設定では3歳です。事の善悪もわかりませんし、悪意があって問い掛けを繰り返している訳ではありませんから・・・。周囲もこの子を嫌っているというよりは扱いに困って持て余しているだけです。

いい歳をした大人がこういった行動をとると、周囲からは本当に嫌われてしまうでしょう。

WordPressのいい所はどんなに難しくても所詮はプログラム、ということです。

解くのは難しい時があります。他人が作ったプログラムとかテーマの場合、自分で解析したり改造するためには時間がかかったり理解するのに苦労する部分がある。それは否めません。

否めませんが、所詮はプログラムなんです。時間をかければ必ず解けます。それが理系問題の良いところですよ。

5.必ず解ける問題だと思って取り組むこと

これが結構大事です。でないと諦めたくなりますから・・・。

心理学とかカウンセリングとかですとね、解けない問題ってのは結構ある。これが笑い事ではなくて人間の心ってのは本当に難しいのです。一人一人によって解答が完全に異なりますから・・・。パターン分析くらいしかできないこともあります。

しかも、その「問題に」近づくのでも数ヶ月とか数年間とかかかってしまうこともある。海外では多重人格の統合に10年以上かけている分析医もいますよ。

明確な解答とか正解とか、本当は無いんじゃないかな? と思うこともよくあります。

プログラムとか数式ってのは難しくても解答はあります。

高度なアルゴリズムとか公理を求めようと思うなら数十年とか一生をかけてやっと解けるかどうかの問題もあるでしょうが、WordPressにはそんな難しい問題はありません。

手間をかけたくないとか時間を惜しむなら止めておくべき

砂時計 アイコンま、2、3日とか一週間程度はかかることが余裕でありますけどね(笑)。

サラサラと砂が流れ落ちるように時間が経過してしまう。解くのは面倒ですが、思ったような動作になった時とかうまくいった時の感動はひとしおです。

それを「楽しめる」人が関わるならWordPressは素晴らしいツールとなるでしょう。

手間とか時間が惜しいと考える人は最初からプロバイダに備え付けのブログツールを使うか、市販のソフト、サポート付きの場所(プロバイダ)でブログを開始してください。

WordPressに自力で取り組む場合、たった一行の記述がわからずに数日間、悩みまくることもありますから・・・。

WordPressの普及が進むと同時に、このソフトの改造や用いての運営を業務に掲げる企業も増え始めました。それはそのまま、WordPressがそれなりに難しいことを示します。

改造がお金になると考える企業とか、そのための費用を支払っても改造して欲しい人がいるってことですから・・・。これが結構、高いのです(笑)。元はフリーウェア、無料で開放されてるソフトなのに改造費をとれるってことは、カスタマイズには手間がかかったり時間もかかるって証明ですね。

自分で取り組む手間を惜しむなら費用を払うしかなくなります。

ガンダムのプラモみたいなものですね。本体は安くても綺麗に塗ったり他と違う機能を付けたり、カスタマイズするには腕も道具も知識も要ります。その手間が嫌なら完成品を高くても買うこと。それしかありません。

私はとりあえず、自分で時間をかけて丁寧に塗ってみました(笑)。あまり上手に出来たとも思っていませんが、初心者の割にはまあまあって所でしょう。必要だと思われる機能も付けました。

個人的な意見ですが、WordPressをもっとも安く、綺麗に丁寧に仕上げたいなら「素人の職人」を探すことですよ。これもガンプラと同じ。趣味で塗装やプラモの仕上げをやってくれる友人や知人を探すことです。

たまに学生とか主婦の方が趣味でWordPressを使ってブログを立ち上げておられますが、驚くくらいに高機能で美しいイラストや背景を組み込んでいる例があります。

そういう人にまとまったお金(5万円か10万円)どーんと渡して、WordPressの立ち上げや仕上げを頼んだほうがおそらくはWordPressの改造を掲げて費用をとっている会社より、美しくて高機能なブログができ上がってくるような気がします。

「そこまで手間や時間はかけたくないが、WordPressを多少はカスタマイズしたい!」って方はそういった人を探してみるのもいいかと思います。

これから始める人の参考に

最後にここまで書いた内容を言い回しを変えて、初心者にわかりやすいように簡単にまとめておきますと、

1.バックグラウンドは白が基本

2.最初のテーマ(テンプレート)は日本語

3.欲しい機能を決めてからテーマを選ぶ

4.基本は自力、他人は当てに出来ない

5.解けない、出来ないと思わない

デフォルトのテーマのまま、ずーっっと放置されているWordPressのサイトもあります。あれはカスタマイズが難しいことに気がついたので途中で諦めてしまったのでしょうね(笑)。

プラグインを使った機能拡張については詳しく書いてあるのに、テーマは初期のデフォルトのままになっています。プログラム(PHP)には詳しいですが、CSS(スタイルシート)には詳しくない人もいます。

デフォルトのテーマは日本語による検証が済んでいますが、他のテーマを利用すると動かなくなるプラグインや機能があったりもします。

それを考えるとデフォルトから迂闊に動けなくなるのです。

結局、WordPressのカスタマイズにおいてはデフォルトとか日本語で動作確認が終わったテーマをコツコツと改造して自分の希望に近づけてゆくか、デザイン的に優れた他の方が作ったテーマを、何度も確認して中を覗き込んで「丸ごと」理解してゆくかしか無いと思われます。

私の場合は最初から「黒が背景!」と決まっていましたし・・・。これまでの十数年間のホームページ(HTML形式)から置き換えるためにWordPressを用いました。

コンテンツの量もありますし、文章も長文です。それをこれまでの利用者にも不便を感じないように移行して、なおかつ新しい機能もつけたい。いわば、かなりわがままな願いです。

ですので、コーナーごとにトップ画像が変わったり、色違いの見出しを用いる、写真や動画が見やすい背景(黒やダーク色)にするなどが「最初から」決まっていたのです。ですから、自分の望んでいることが難しいことは途中で気がつきましたが、逃げる訳にも辞める訳にもいきませんでした。

初心者は私のようにいきなり、難しい背景色とか高機能を目指さずに普通の「白」背景で、デフォルトのテーマの改造から始めるほうが楽ですし理解は早いと思います。

私と同じように何らかの目的とか目標があって、WordPressにたどり着いた人なら諦めずにじっくり取り組むことになるでしょう。ここに載せた文章が多少なりともそういった人の参考になれば幸いです。

2010年09月22日 加筆

谷口信行

超合金Zへ戻る