正しい催眠誘導の方法 / 第二十三章

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睡眠と催眠の違い、録画機器の準備を 正しい催眠誘導の方法

何でも可能になるのではない

一旦停止催眠(自己催眠を含む)を特殊な物のように捉えたり「何でもできる」と安易に考える人が後を絶ちませんが、実際には違います。

プロの運動選手は本番を想定した徹底的なメンタルトレーニングを行いますが、いわば疑似体験を積ませることで、自分の本来の実力、または潜在能力を引きだし、練習を積み重ねてきた能力を一気に開花させようとするのです。

自己催眠の本来持つ意味は、このような方法でしょう。

セールスで実績があがらないのは、実際の本人の実力というよりはその人が常にオドオドとした態度をとっていたり、自信のなさそうな雰囲気をかもし出しているからかも知れません。

私も元は営業マンでセールスマンですから。どうしても商品が売れないとか下手な人も大勢見てきましたよ?

そういった態度が顧客に不信感や不安を与えている場合もあります。自分に自信が持てず、本来備わっている筈の自分の実力を発揮できないままに怯えてしまって、持ち味や魅力が相手に伝わらないこともあります。

それはやはり勿体ない。せっかくですから自信を引き出してあげたい。せめて怯えないようにスタートラインにくらいは立たせてあげたいですね。

能力開発とかイメージトレーニングは、仕事に密着した形が望ましいでしょう。全員が「催眠術で人生に悟りを開こう!」などと思い込む必要はありません。

注意して欲しいのは、どんな有効な方法や技法も、瞬間で効いたり、あまりに高い効果が一瞬で得られるものには危険が伴います。効き目があまりに高いと、その反動から起こる副作用に注意する必要があります。

それは催眠といえども変わりはありませんよ。

自分でできる安全策を充分にとって、何度も少しずつ時間をかけて深化やトランスを深くして行きましょう。

私はたった数回の他者催眠や自己トレーニングで、自分の生き方やこれまでの人生を否定することには賛成できません。多少の問題はあったとしても、皆それぞれが精一杯に生き努力を重ねた筈なのですから・・・。

何かに取り込まれてご本人が突然「私は生まれ変わった!」などといい始めるケースは時々あります。本当は生まれ変わったわけではなく、誰かにそう吹き込まれているだけなのですが・・・。

そうなると周囲を深く傷つけてしまいます。では今までの自分は間違いなのですか? その方を育てたご両親は? 過去に好きになってくれた恋人は? 変わる前のあなたを好きだったり支えてくれた人達は間違いなのでしょうか?

ご本人のそれまでの持ち味や優しさ、思いやりなどを失っていれば、どんな美辞麗句を並べても誰かの受け売りに過ぎないでしょう。

それでは誰も納得しない。ご家族や友人にとっては悲しいことになってしまいます。

メンタルトレーニングは自分の弱さと向き合ったり、現在、生じているトラブルの解消にこそ用いられるべきものでしょう。変に「何でもできる!」と勘違いしたり、自分の弱さや問題点から目を逸し、現実から逃避するために用いるべきものではありません。

本当に自己改革を望むならば一回にまとめて時間を取るのではなく、毎日きちんと取り組む姿勢が大切ですね。

変革は急速にではなくてゆっくりとです。でも確実に効果は現れます。

自己催眠の場合、焦らず丁寧に行ってください。そうすれば極端な言動で周囲を驚かせたり、必要以上に焦って自分を傷つけたり大勢を心配させることはないでしょう。

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