正しい催眠誘導の方法 / 第二十三章

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睡眠と催眠の違い、録画機器の準備を 正しい催眠誘導の方法

他にもあると便利な道具

自己催眠にこれから取り組もうという人に、ぜひ、用意して戴きたいのは目覚まし時計です。音さえ出るならば、どんな物でも構いませんが、できれば複数用意してください。

これは自分一人で催眠を行う場合に抜け出せなくなったり、パニックになることを避けるために使います。このコーナーの冒頭の部分でも触れましたが、自分だけで催眠を行う場合、途中で何かトラブルが起っても誰かに助けてもらうことができません。

ですから自己催眠に取り組む人が「解けなくなること」や「トラブルが起きた時に助けがこない」ことを無意識に捉えると深化は起らなくなります。

無意識という所がポイントです。説得すべきは顕在意識、つまり「起きている時の自分」ではないのです。ほんの少しでも「何かが起こったらどうしよう?」と思っていると、トランスが深くならない可能性があります。

ホテルで火事にあったり震災被害に遭った人は、同じような場所に泊まれなくなったりします。そのような火災とか災害が立て続けに起きるわけではないのですが・・・。

理屈じゃないんですよ。頭でわかっても心がついてきません。私も三宮で被災していますので、ホテルに泊まれなくなった時期があります。

他者催眠においてもそういった現象はしばしばあります。

「解けなくなることはない」といった説明を、施術側がついうっかり忘れると、深化が起こらなくなることがあります。他者催眠の場合には実際に催眠にかかっている人の解除を見せたり、トラブルにならないことを被験者に体験してもらい、実地で被験者に経験を積ませることが多いでしょう。

ですが、自己催眠ではその方法は使えません。ですから、一定の時間が経過したら自分で抜け出す準備を入念にしておく必要があります。

他者催眠などで覚醒に導く時「ハイ、これからあなたの目を覚ましていきます」と、施術者がきっかけを与えることが多いのですが、そのきっかけを与えるための刺激や指示が弱かったりすると被験者がなかなか目を覚まさないケースがあります。

ですから、自己催眠においても、自らを覚醒に導くには被験者(自分自身)にもわかり易い明確な刺激が必要となります。

私の指導する方法では、この役割を目覚ましなどで代用します。

他者催眠においての「私」の役割の代わりに器具を用いる訳です。そのために、

「目覚ましが鳴ったら、私は必ず目が覚める」

といった内容を、事前に何度かトレーニングを重ねて体系化しておいて、最初は短く、そして次第に時間を長くしていきます。

そうすれば、万が一、深化が進みすぎて自分では時間の経過がわからなくなったり、意識を取り戻すのに何らかの刺激やきっかけが必要な場合でも、一定の時間が経過すれば自然に覚醒へのプロセスが開かれるようになるのです。

もっとも、時間がいつも充分にある方はこのような準備は必要ありません。

他者催眠の解説において「催眠が解けなくなることはない」と書きましたが自己催眠においてもそれは同じです。じっくりと時間をかけて待てば自然に覚醒には至るのです。

忙しい現代社会においては、そのような恵まれた環境にある人は究めて少数でしょう。宗教家など特殊な状況でもない限りそのような時間は割けないのが現状です。

忙しい現代社会においては、当然ながら一日に自己催眠やメンタルトレーニングに使える時間は限られてしまいます。その限られた時間の範囲で、自分に有効なトレーニング方法を考えるとこのような準備が必要になります。

最近はスマホとか携帯にもアラーム機能はありますからね。慣れている方はそれでもいいと思うのですが・・・。

過去の経験で電池切れとか、設定ミスで鳴らないことがあったので(笑)。私は自己催眠の時は旧態依然のシンプルな目覚まし時計を愛用しています。

最近は緊急避難速報も流れます。また誰かからメールやLINE、電話がかかってくることもあります。気になりませんか?

スマホや携帯で自己催眠を行うとどうも集中できない。仕事のイメージからも付きまといます。練習会に参加された方にも目覚まし時計のほうを勧めるようにしています。

もちろん、事前にタイマーをセットしてタイムレコーダー(作り方は後半で触れます)を作っておいたり、時間がきたら、音楽やテレビが鳴るようにしても構いません。

停電がちょっと心配ですが・・・。ちなみに私は電池式とゼンマイ式を使ってます。