買い物や観光、食べ歩きならこの辺りから
2006年に撮影したものとは別に新規に載せています。
山手側、特に新幹線が到着する新神戸寄りにもホテルはたくさんあって価格が安いものもありますが・・・。街中まで距離があったり観光スポットからは遠かったりがあります。
個人的には元町周辺、特にこのケーニヒス・クローネの辺りで探すのが良いのではないかと。中華街、ハーバーランドが近い。移動距離が減るのでタクシー代がかかりませんし、時間の節約にもなります。
お勧めとしては最初の日に山手側に向かうコースですね。新幹線を利用して新神戸の駅に到着。荷持は駅にある大型のコインロッカーに預けて手ぶらで異人館とかハーブ園を楽しむ、と。
異人館やハーブ園は新神戸の駅からのほうが近いんです。あと地図ではわからないですが「標高差」があります。海側から歩いてゆくとずーっと上り坂になっていますので直線距離の倍は疲れます。新神戸の駅だとロープウェイ直結で植物園に行けますし、異人館も同じ高さにあります。
その後、荷物をコインロッカーまで取りに行ってタクシーか地下鉄で移動。ケーニヒス・クローネ周辺のホテルにチェックインする。海側のハーバーランドや中華街で楽しんで、神戸空港から帰路につくというコースだと楽だと思います。
ケーニヒス・クローネそのものが元は洋菓子店なのですが(笑)。外資ではなく神戸発祥なんですよ。あの洋菓子店のケーニヒス・クローネがホテルを始めたか、と驚かれたものです。
一階にも店舗があって食べることができます。神戸は港町で昔から外国人が居留していた名残りで洋菓子や焼き菓子、パンやチョコレートの発達が早くて店もたくさんあります。
ホテルの周辺にも様々なお店があるのでよかったら散策してみてください。
大丸の向こう側、商店街のアーケード入り口にある森谷商店はお肉屋さんなのにコロッケで有名になったお店です。テレビや雑誌等で紹介されたことも何度もあって店の前には常に行列が出来てます。
創業が明治6年という驚くべき古さ。海岸通りがまだ外国人居留地と呼ばれていた時代ですね。洋菓子のイメージが強い神戸ですがそういった老舗店もあります。
神戸が国際的な港町として急速に発展を遂げた背景には外国人居留地、つまり江戸幕府が諸外国から開国を迫られた時に開港した場所だったせいがあります。
一気に多くの情報が入ってきて様々な国からの接触や物資の流通が始まります。ですからドイツからもアメリカからもフランスやロシア、中国までもが入ってきて混沌とするわけですね。
岩崎弥太郎が三菱を起こしたのも神戸の海岸通りからだと言われています。銀行や証券会社、総合商社の原型がここで整えられました。火事に強いようにと考えて街並みが計画されたので当時としては珍しかった石造り、大理石や花崗岩を加工した重厚な建物が多くなっています。
さすがに老朽化して幾つも建て替えられているのですが。それでも昔の建物をそのまま工夫しながら使っているお店や企業はあります。新旧が混在する神戸らしい街並みかもしれないですね。
アパレル系とか洋菓子、飲食店が進出中。家賃は比較的に安いようです。
街から外れていて商店街のアーケードからも距離があるのに。いつも行列していたり繁盛している店があります。レストラン等でもそうですが、海岸通りで当たっている店はお勧めしますよ。不利な立地条件に負けない旨さとか人気があるということです。
ある意味ではもっとも神戸らしい街並み
旧外国人居留地の跡、というのがもっとも神戸らしいというか面白い地域ではないか? と思います。
背景に歴史ありというか神戸にパン屋がたくさんあったり、洋菓子店が多かったり「肉屋」(人気のコロッケ店)が明治から生き残っている理由でしょうね。
今では当たり前になっていますが、日本人はそれまで肉食を殆どしなかったらしいので・・・。
という言葉が明治の初頭に流行ったようです。
これはこの頃、西洋人の真似をしてちょんまげ頭を辞めて、散切り頭(ざんぎりあたま)にするなど恥ずかしい、それでも日本人か、と言い張っていた人が大勢いたんですよ。
おそらくですが、当時、食肉に手を出すのは相当な勇気が要ったでしょうね。髪の毛一つでも心理的な抵抗や圧迫感があったのですから(笑)。日本では牛は労働力であり食べるものではなかったので。今で言うならトラクターや耕運機でユンボのような農機であり重機でもありました。
1台が数百万円で自家用車と同じくらいの価値で。「食べるなんてとんでもない」という感覚だったと思います。狩猟や畜産が盛んだったヨーロッパとは違います。
その時代に思い切って、勇気を出して取り込んだ人達が今はホテルをやっていたり老舗のコロッケ屋(本業は肉屋さん)として成功を収めているわけで。怖がってやらなかったり、外から入ってくるものに強い偏見がある人は商機を逃したとも言えるわけですね。
そういう意味では神戸の過去、現在、そして「まだ見ぬ未来」が混在している街並みだと言えます。
2017年12月19日
谷口信行