布引きの滝、水源の写真

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役小角(えんのおづの)が開いた修験の場

※撮影は2006年です。かなり前の画像ですが意外にヒット数が多くgoogleなどで検索してたどり着く人が多いので復活させておきます。

これとは別に2017年に撮影した写真を「ブログ版の好奇心の館」で公開しています。

申し訳ないのですが、現存する元データーがこのサイズしかありません。サーバーを移転する前の旧タイプの透かしロゴが入っています。

雄滝をロープウェイから

布引の滝 ロープウェイから撮影この滝は元は役小角(えんのおづの、別名ではえんのぎょうじゃ)の開いた修験道の場所だとも言われています。

ゆかりとしては四国霊場八十八ヶ所が有名ですが。六甲修験道というものがこの辺りに残されています。

修験道の開祖でもある役小角が、六甲山に篭って荒行をするために用いたようですね。

確かに夏でも涼しいというか奇妙な霊験さがあります。

もっとも今は都市開発が進んだ上に、上流をせき止めて貯水池になっていますので役小角が修業した頃とは趣(おもむき)がかなり異なっています。

それでもイノシシは頻繁に出ますのでご注意を。興味深いことに六甲山はそれほど険しい山でもないのに遭難者が出ます(笑)。眼下には素晴らしい景色が広がってますし、夜ならば街の明かりが見えそうなものなんですが・・・。

体験者のよると霧というか靄がかかって「降りる道がどうしてもわからない」んだそうです。霊場ならではですかね?山に慣れた人や近隣住人が何年に一度、遭難することがある不思議な場所です。

雄滝を滝壺の上から撮影
布引の滝 ロープウェイから撮影2撮影当日は轟々と音を立てて水が流れていました。天気が良い日であればこういった光景に出会うことも可能です。

もっともそれにはかなりの幸運に恵まれる必要があります。布引き水系は1900年に完成した日本最古の重力式コンクリートダムと繋がっていますから・・・。

水量がまったくない日も結構あります。

ここが神戸市の水源になっているんですよ。夏場にこれほどの水量が流れていることは珍しいと思われます。

私は昔から晴れ男として有名でして・・・。出かけた先が超晴天とか霧が晴れるとか多いです。番組のロケ等でも雨降ったことが殆どありません。

撮影を行った時はたまたま前日、前々日に大雨が振って当日が抜けるような青空でした。条件が両方揃うとこうなります。かすかにしか写っていませんが、虹が出ていました。

雌滝(めだき)も存在する

布引の滝、雌滝という表現は日本独自こちらが雌滝(めだき)です。布引きの滝は対(男女ペア)になっています。

さすがに修験道や滝行にはそれほど詳しくないのですが、いにしえより日本には雄滝(おだき)と雌滝(めだき)が存在するようです。

海外では滝に性別があるという話はあまり聞いたことがないのですが? 名称はつけられていますがその地方とか歴史にちなんだものが多いでしょう。

修験者の滝行は雄滝が主ですね。

日本の滝になぜ性別があるのかはよくわかりません。

報われぬ恋に身を窶し(やつし)滝つぼに身を投げた女性を儚んで名前がつけられている例もあります。

雄滝を下から撮影

水量が多い時いったん下に降りて遊歩道から雄滝を撮影しました。水しぶきがありますがかなり近づくことができます。最近はトレッキングがブームなので六甲山には数多くの人が登られます。

もっとも山に慣れていない方は冬場は避けてください。

繰り返しておきますが六甲山は不思議な山であんな低い山であるにも関わらず、何年に一度、遭難者が出ます(笑)。

命には別状なかったり数日後に発見という例が多いですが・・・。

市内のお年寄りなどもトレッキングコースとして楽しんでいる道筋ですが、低くても山には違いないので足下や装備を固めるのはお忘れなく。

名も無き滝でもとても美しい
河口堰、ダムなどの写真

ロープウェイで上がって降りてくると様々な大小の滝があります。途中、水源地も通りますし茶屋などもありますよ。

神戸観光のついでにとか、お年寄りが散歩コースにしているケースもあります。

静かでゴミなども少なく、夏場などは良い気晴らしになります。

自衛官?か警察の特務の方がトレーニングのためにランニング(水源地や貯水池の見回りを兼ねている気がします)しているのも見られたり。そういうのを観察してみるのも面白いですよ。

カエデの木が多いので、秋は見事な紅葉が見られます。

神戸中華街に続く