試してみなけりゃ成功もない
「ピザの作り方」で検索しただけでも自称専門家がごまんといます。
どれを信用したらいいかで迷うくらい。鵜呑みにして作り始めたら大失敗するってこともよくありますね。
「これ本当は作ったことないだろ!」
ってレシピを。堂々と発表してる人もいます。
それは結局、実体験ではないからですよ。自分で試行錯誤したのではなく、結局は誰かからの受け売りとか何かの書籍やサイトを参考にしただけなので。中身が薄かったり現実性に乏しいものとなってしまいます。
私の場合は実体験が混じっています。
誰かから聞き齧ったとかネットで検索して知った話ではなく、自分があちこちに行って嫌な思いもしながら学んだ経験をベースとして文章やサイト、テキストを整えてきました。
大勢と触れ合う機会が多かったので様々な立場で異なる職種の方々の話が聞けた。各地を回ってカバン一つ、スーツ一着で住み込みから始めたから色々な世界の裏側も知りましたし、危うい経験もしています。
苦労したり辛かった部分は「すっとぼけて」文章を綴ったので、他の「催眠術の大先生」よりは毛色が違っており、一部のコアなファンとか番組の関係者が釣れただけだと思いますよ?
これが誰かの受け売りとかどこかのサイトの焼き直し、何かの本を読んだだけならどこからも反応はなかったでしょうね。それが他のサイトと私を分けた部分です。
最近はYouTubeが人気ですが。人気のYouTuberの多くは自分で企画を立てて実体験を綴っています。安易な誰かのものまねとか過去にあった番組の焼き直しではなくて。
当たっているものは、むしろTV番組が彼らの後追いしていることも多いですね。
私が催眠術を利用したカウンセリングを始めると言った時も賛成してくれた人なんて一人もいませんでしたよ? そんなことは無理だ、と言う人ばかりでしたね(笑)。
そりゃそうですよ。前例がなかったから。
私はこれまでにも他の仕事で無理だと言われていたことに成功したことがあったので。自分の中に自負だけはありました。自惚れもあったんでしょうがそこは若さとか勢いで乗り切れることも多い。
結局はね。試してみなけりゃ何も始まらないのです。
安定した道筋というか、最初から定められた道を歩くのも生き方の一つです。様々な経験をした後で考えるなら「普通」がもっとも難しい。平凡とか普通っていうのは平和とか安定って意味でもあります。
内戦続き、飢饉や疫病連発なら「普通」の日常なんてありませんし。毎日が戦場でしょう。不況や就職難で明日の金がないってことになったら何でもやって生き残ろうとします。
犯罪率も急上昇しますから平和でも平凡でもなくなるでしょうね。
全員がアイドルとかタレントや芸人になれるわけではないですし、YouTuberばかりになったら社会が崩壊しますよ(笑)。ある程度の平穏があって平和な部分があるからコンテンツ産業も発達します。
あえてリスクを承知で試してみる必要もあるんでしょうね。試してみなければ成功もありませんから。
転職とか仕事を辞めることには抵抗もあるかもしれないですが。出てって別の場所に住んでみないとわからないこととか、別の職種に携わらないとわからない裏側の部分もあります。
試してみて駄目だったり合わないとわかった時には、思い切って移ってみるのも一つの方法ですよ。
二段ベッドにも様々な思い出がある(笑)
私は「明石のタコ部屋」でも働いたことがあるんですよ。
文字通りの意味でたとえ話ではありません。潮の粗さで有名な明石では蛸が有名ではありますが。肉体労働の現場で、飯場と呼ばれる場所に住み込みで働きに行ったこともあります。
解体工や鉄筋工、型枠大工の見習い扱いで仕事してました。
当時は西明石辺りにあった飯場は質が悪いことで有名で。超絶ブラックというか労働基準法なんて何一つ守ってない所も結構あって。今のようにネット検索で情報が当たれる時代ではなかったので大変でしたよ?
そういった悪質な雇用状態が知れ渡ったので。関西圏では応募がなくなって西成の手配師でも人が集められなくなった。そういったブラック企業が四国までやってきて求人情報誌に載せるようになってて。
それに引っかかったのです。
死なない程度に飯を食わせてくれるだけで給料の殆どはピンはねしてまともに支払おうとはせず、悪徳な商法を繰り返している所もありました。
関西空港の基礎工事にも参加しましたっけ(笑)。
皮肉なのは最底辺のタコ部屋、20〜30人もが一部屋に押し込められて。二段ベッドで寝ていた私が。
その後、大阪北新地で働くようになってその関空事業のトップ、工事の指揮をとっていた大手ゼネコンの社長と一緒に酒を飲むこともあったことですね。
その方にもそういった部分については、一言も言っていませんが・・・。
「地盤沈下が止まらんのだ・・・。」「土留め(ドドメ)を乗り越えて土砂が広がる」「このままでは工期に間に合わない・・・。」と真っ青な顔をしながらぼやいていたのが、昨日のことのようです。
タコは狭い部屋に押し込めて、餌をまったく与えないと自分の手足を食べ始めます。
食えない、苦しいからと自分自身を傷つけることになって。結局は栄養が足りないので死んでしまうことになります。その現状を「タコ部屋」と表現しますが、現実に明石方面にはそれで有名な飯場があった。
市橋という殺人事件(英会話学校講師リンゼイ・アン・ホーカーさん殺人事件)を起こして逃亡していた男がいましたが。彼を匿っていたのは私が一時働いていた「飯場」でしょうね(笑)。
覚えのある地名と風景でしたので、事件の詳細を知ってお茶吹いてしまいました。
今ではそういった違法経営をやってる所は少なくはなりましたが。当時はスポーツ新聞などでよく人を募集していたんですよ。
ワケありの連中が多いので気に入らない相手を集団で暴行して殺してしまったりね。飯場の寮、急な階段から突き落とされて死んだ人もいました。
私自身もターゲットにされましたが、その頃には身体鍛えてましたからね。
大阪の伊丹空港で誘導灯の改修工事をやった時、真冬で全員がガタガタ震えている時にも、休み時間に腕立て伏せを数百回やっていて。それを知って暴行を働こうとしてたチンピラが逃げたことがあります。
肉体労働とかホストクラブだけではなくディスコ、今ならクラブという表現をする場所でもですね。都会に出てきて夢を追っている若者が毎日、店に寝泊まりして。
着の身着のままで店の制服しか持ってない状況で仕事をするなんてことも結構ありました。
私はそのほぼ全部を経験しています(笑)。住み込みだったら何でも良かったので。新地の高級ラウンジやクラブで働いた時には動きが綺麗だと褒めていただきましたが・・・。
六本木の連日、超満員のディスコ等で働いたことがあったので、盆(トレー)を持ったりテーブルを片付けるのが上手かっただけなんですよね。
二段ベッドってのは当時の定番ですね。苦しい時代の象徴のようなもの。
違法操業、ブラック企業では一人に一部屋とか与えるともったいないと考えますので。狭い部屋に大勢を寝かせておこうと二段ベッドが重宝されたんですよ。
今もアイドル・タレントでそういった扱いをされているケースがあるようですが・・・。時代遅れですよ。
それでも追ってみたい物もある
TV番組で芸人が苦労話とかやってますが。
大したものじゃないのが殆どですね(笑)。また話を盛ったり作っているものもわかる。世間の同情を買おうと虐められてたという話を造る芸人やタレントも増えました。
現実感がない。目が泳いでいますし、泣き真似をしているのがわかる。
誰とは言いませんが本当に危うい状況に陥っている人はガリガリに痩せていたりね。目つきが険しかったり表情が曇ってるので一目瞭然ですよ。
そういった人が何事もないように健気(けなげ)に振る舞っているのを見ると辛い気持ちにはなります。
本当に悲惨とか凄惨な体験をした人の多くがね。そのことにだけは触れないでおこうとします。私にしたって過去の苦労話をここに書くのに。20年以上が経過していますよ?
同級生や元恋人はおろか、親とか兄にも話していない。
話術が足りないから作り話、それも同情話にすがろうってのは二流、三流でしょうね。お客さんとの話題作りのために本の一冊も読まず、映画の一本も観ずに同僚の悪口を言い出すホストと同種の人間です。
ネットが発達した現代では過去の言動からバレます。LINEとかメール、TwitterとかSNSに証拠残してたりね。いじめられっ子どころか、暴力沙汰とかいじめを繰り返していたことが発覚した人物もいて。
「やっぱりそうか」と思ったものもあります。
私は他人を羨むことはしません。他人の持ち物は数えないので。それぞれに与えられた環境とか立場は違うのですから。無いものはどうやっても「無い」んですよ。
本来なら子供には無条件で与えられるべき環境、優しい親とか理解のある教師とか、守ってくれたり導いてくれる存在がないことはある。
一方的に殴りつけられたり、何の落ち度もないのに脅されたり、給料を奪おうとする連中にも何度もあってます。
無いものを求めて不満を言っても与えられるわけではない。上を見ても下を見てもキリがないですよ。生まれてすぐに親に捨てられて詐欺とか窃盗とか、犯罪行為に手を染めている人とも何人もお会いしました。
悲惨な現状の中から勇気を持って立ち上がってくる者もいます。
どうみたって恵まれているのに不満ばかりを並べる人もいます。
私は若い頃に見込まれて養子に来いとか、娘と結婚してくれとせがまれたことも何度もありました。
地方の素封家、福井県辺りの美女とあっさり結婚してね。そのまま家庭持ってたら今頃は子供も大きくなっているでしょう。何の不満もない人生だったかもしれませんね。
ただ、それは「たられば」って奴です。後出しジャンケンに過ぎず妄想に等しいですね。
私としては自分の実力とか存在を証明できる居場所を求めた。嫌な思いも散々しましたが、身体を鍛えて精神力も養った。私自身に自分の力を「どこかで試してみたい」との思いがある限り、それを捨ててどこかに入ったとしても強い心残りとなったでしょう。
未来予想図ってのはね。理屈ではなく「感情」なんですよ。
ミュージシャンや役者、芸人やアイドルを目指しても届かない人は大勢います。
万人に一人。確率的にはそれくらいです。それでも、その可能性を追ってみたい人だっています。
万人に一人なんですから。残りのの9千9百99人は外れますよ。
当たりくじは万人に1枚です。グループとして当たって運が良い年でも数枚しかチケットは用意されていない。おまけに翌年にはその「当たりくじを引いた」はずの人達同士でポジション争いが始まってしまいます。
当たるまでが至難の業で当たってからも厳しい。だから売れっ子の芸能人とかタレント、自分の冠番組を数多く持っている方までがストレスに苦しみます。
じゃあ、そのストレスを知って。あっさり諦めて用意された安寧の道、誰かの婿養子とか実家の跡継ぎ、サラリーマンや肉体労働を目指すかといえばそうはならない。
人間ってのはね。自力で足掻いて(あがいて)みたいんですよ。
足掻いた経験がなければ納得も満足もない。平坦で安定してるから嬉しいというわけではないのです。
大きな勝負を打つなら若い内しかない
誰かに反対されたくらいでね。あっさり諦めるような道筋なら最初から無理です。
反対を押し切って、全ての責任を自分で背負う覚悟があって初めてスタートラインに立てます。
失敗していつまでも芽が出ないならどこかで見切る必要はあります。40歳過ぎて売れない芸人やってるとか、酒飲んで審査員の悪口を言うような輩なら、今後の見通しは暗いでしょう。
私は催眠術師として名前が売れ始めた頃、芸能事務所から所属を誘われました。他にも大手の宗教団体とかカルト系から軒並み、「幹部にしてやるからウチに参加しろ!」と求められた経験もありますよ(笑)。
それももう遠いお話で。私自身が40歳を超えた辺りからは声がかからなくなっています。
若さはある意味では最強でどんな夢でも追えます。若さが無くなってきたら自分の手持ちのカード、経験とか人脈とか培ってきた知識とか技術で方向性を定めるしかなくなるんですよ。
年齢の上昇と一緒に大きな勝負ってのは打てなくなる。家族があったり、責任もありますからね。
だから木村拓哉さんのような選択が、ベストではなくてもベターとなってきます。
私は元SMAPの草なぎ君とも2度ほど番組でご一緒した経験はあるのですが・・・。古巣を捨てるなら10年以上前に動くべきでしたね。若いから無茶もできるし夢も追える。
独身者と妻帯者はまた違います。
若さを失った分だけ保守的にもなる。これまでに繋がった得意先とか部下、自分が一緒に仕事をしてきた人達への責任とか義務も生じてしまいます。自分一人の思惑で自由には動けなくなるでしょう。
一度、そのルートに乗ったら降りたくても降りれなくなってしまう。50歳が見えてくる年齢になってから移籍とか所属とか独立を迫られても・・・。その話に乗るにはよほどの報酬、地位とか確約された未来が必要ですよ?
一般企業ならそろそろ引退とか定年後を模索する歳なんですから。
元の職場を辞めてしまえばキャリアがゼロになってしまう。順調なら管理職か部長クラスに昇進しているはずの年齢で。大企業であるならその確率は半端なアイドルタレントとして成功するよりも難しいかもしれませんね。
大企業と呼ばれるものは企業全体のわずか0.3%に過ぎないので。大卒者が定年まで努めても5人に1人しか部長クラスにはなれない。中小企業や他の業種までを含めると単純計算でも0.06%の確率となります。
いい大学を突破して就職しても。50代で部長につけるのは1000分の1以下の確率ですね。歳食ってからの勝負、それも既婚者で子持ちが「40代後半」からってのはさすがに厳しい。
チャレンジというよりは無謀に映ります。せめて円満退社じゃないと次の仕事に繋がりません。同じ業界内でのシェアの奪い合いになりますから。喧嘩別れなら元の事務所の若手と争うことにもなります。
お互いの手の内や過去の実績を知っているわけですから。かなりリスク高いですね。
若い頃に「勝負したい」と思う感情は強烈で(笑)。誰も抵抗なんてできませんよ。それは否定しません。私自身も無謀なチャレンジを繰り返してきた側でしょうから。
どんなに魅力的な女性とか素晴らしい地位とか立場を用意されても。自分の実力を示したいとか、挑戦したい気持ちが勝つかもしれないですね。
若い頃、もしくは「結婚した直後」ならば周囲の説得はできる。無謀であってもチャンスではあるから。
実際にはどこか勝負師の部分があって。危うさと自信、脆さを併せ持っていて。手綱(たずな)を放したらどこかに飛んでいってしまいそうなタイプのほうが異性にはモテます。
俺のこと?
「名馬はことごとく悍馬(かんば)より生じる」
伊達政宗
って言うでしょ? 暴れん坊とか性格の荒さのある悍馬(かんば)のほうがモテる。
型にはまらないというか、危うい部分、チャレンジャーな部分が見えるから魅力もあるんですよ。
つなぎとめることが難しい相手だから「繋いでみたく」もなるものです。
勝負を打つなら若い内ですよ? 年齢が上がったら転んだ時は確実な致命傷です(笑)。
二十歳代なら転んでも立ち上がることはできる。せめて30代の後半までですね。
何度、嫌がらせや誹謗中傷に晒されて転職を繰り返したって最後に「きちんと立ってるもの」が勝ちです。