モテる男の必須条件、の更新前に

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ハートに矢が刺さっている ロゴ付き私(わたくし)的な観察

昔と今じゃ社会情勢、条件や環境が違ーう

スポーツカー アイコン私は現在43歳になっていますが、私の若い頃には「ともかく、就職したら車を!」って時代でした。

持っていないと女性にモテないというか、誰かとデートしたりどこかに出かけるためには車を購入する必要があったのです。地方都市なら尚更ですね。都市部とは異なり、移動手段が少なく電車やバスでは限界がありましたので。

1990年代から日本でもレンタカーが普及しましたが、私が20歳前後の頃にはまだまだ件数も少なく、車といえば友人に借りるか親に借りるか、自分自身でローンを組んで買うのが一般的だった時代です。

近年になって「車が売れない」とメーカー側がぼやいているようです(笑)。

特にスポーツカーにその傾向が多い。ワンボックスとか軽自動車、ファミリーカーはそこそこ売れるのですが、セダンタイプの高級車とかスポーツタイプの高級車は頭打ちになっています。

私たちの世代が普通自動車の運転免許証を必ず取ったのは、それが就職に必要だったから。

営業職とか一般職、通勤で車の免許がないと話にならないとの感覚が「私たちの親」の世代にあったので、卒業と同時に最低限、「運転免許だけは取得しておかなければ」になりました。

今ごろになって車が売れないってことで焦って、半端なキャンペーンや若い世代を責めるような記事を載せる新聞や雑誌があるようですが、大笑いですよ(笑)。そんなもので売れるようになるなら世話はありませんって。

車が売れなくなったのは若い世代の「意識変化」社会情勢や景気を含む「背景変化」があります。

酒、煙草、女、博打、車ってセットは・・・

昔は男として一人前になったら、酒と煙草と女(これは除いてもいいです)遊び、博打をやることだ、みたいな風潮はありました。

小説とか漫画とかでも主人公がカッコよく車に乗って煙草をふかすシーンが入っていましたね。

今ではハードボイルド(これも死語ですか?)の小説の中でも、そういった記述は少なくなっています。

日本のみならず世界各国で成人の儀式の一つ、通過儀礼として酒や煙草が推奨された時代はありました。

煙草の習慣はアメリカのインディオからヨーロッパに伝わったものですが、そのインディオが喫煙を行っていたのは宗教的な儀式としての意味合いが強かったと言われています。

マヤ文明では神託を得ようとしたり、大地の聖霊の息吹を感じようとしたとも言われ、喫煙することで容易に「トランス状態」(いわゆる催眠状態、無我の境地)に入ることが出来たとの記述がありますね。

それが後になってネイティブアメリカンの成人の儀式としても用いられたようです。

今は、酒飲んで煙草吸って女遊びとか風俗通いやって、あげくに博打やっていれば大人とはみなされませんよ(笑)。

若い頃そういった行為を行っていたはずの世代、つまり私より上の年齢で、団塊の世代や団塊ジュニアと呼ばれる親達でも感覚は同じだと思われます。

自分の娘が結婚しようとしている相手が、車が趣味で借金まみれとかローンで四苦八苦していたり、毎晩バー通いをしていて酒を飲んだり煙草を吸ったり、女遊びや博打をやっていれば結婚を許すどころか猛反対すると思います。

昔は面倒見のいい先輩がいた

一昔前の芸能人とか映画スターであれば破天荒とか傍若無人なタイプ、女遊びや派手な飲食を繰り返していても許された時代があったと思います。

ですから、一般人にもそういった感覚が伝染しますし、それがカッコいいとの感覚もありました。

高度経済成長というか日本経済が右肩上がりで上昇していく中では「消費こそが美徳」といった風潮もあり、型に嵌まらない豪快な金遣いをする人物が憧れられたり求められる背景もあったのです。

現代のように景気が低迷しててね。収入が不安定だったりリストラがあったり、航空業界の最大手だったJALが倒産や整理の憂き目に遭う時代にね。そんな行為を繰り返していたら自殺行為ですよ(笑)。

未来に不安があったり、閉塞感がある時代にそういった行為を繰り返すなら、それはただのアホです。若い世代がローンを組んで車を買わなかったり、飲酒や喫煙を慎むのはそれだけ、堅実だからです。

要するに賢くなったから。

それを会社の飲み会とか会合、一部の掲示板などで古い世代が「こじんまりとしている」とか「面白みが無い」「酒も飲めないなんて社会人として失格だ!」みたいに詰って(なじって)いる例もあるようですが・・・・。

だったら言いますが「あんたらは部下や若い世代に豪快に奢っているか?」と聞きたいですね。だいたいはそういった主張を行うおっさんは若い世代への費用の負担は行わず、自腹で払えと言いますよ(笑)。

昔は確かに酒を飲んだり女遊びに溺れる人もいました。いましたが、それはそもそもは先輩に習ったんですよ。

若い時にはともかくお金が無い。ですので稼いでいる先輩が「おい、これで遊んでこい!」「飲み代は俺に付けとけ!」「ボトルは入ってるから」って対応をして、部下や若い世代の面倒をみたのです。

そこの部分をやる先輩が減って終身雇用制度も崩れてるのに(笑)。金遣いだけ荒くて酒と煙草と博打に突っ込んでたらアホですよ? 女性にモテるどころか呆れられます。

今の時代で求められるのはおそらく

私も飲みに行く時にはよく費用を負担しました。東京にいた時には部下の支払いの殆どが私の負担だったと思います。

それはそのまま、自分が若い頃に上の世代にやってもらった部分を模倣していたり、それが当然だとの感覚があったから。若い頃から自営業や飲食店の経営に携わったことがありますので、そこをケチったり削るなら最初から飲みに行きません。

私の感覚は吉本の先輩芸人に近かったでしょう。それを厭う場合には後輩に偉そうに言うべきではないと思いますよ。連れ歩いたり一緒にいるのではなく、お互いが干渉せずに別行動をとればいいんです。

若い者の面倒を見るとか、費用を負担する。それを行う先輩達がいなくなってる。金の使い方とか後輩の面倒の見かたを教わっていません。

なのに、若い世代が自分で身銭を切って嫌な上司とかお説教を繰り返すだけの先輩と飲みたいわけはないでしょう。

終身雇用制が遠い世界になりつつあり会社がいつ首を切るかわからない、場合によってはリストラや倒産もあり得る。仲の良かった先輩とか面倒見の良い上司、仲間がいついなくなるかわからないのに、能天気に遊びとか車、酒や煙草に豪快に金を投じるわけはないですよ。

昔、先輩達が後輩や新入社員、若い世代の面倒をみたのは自分たちの保身の意味もあります。若い世代が背いた(そむいた)ら現場が回りません。いずれ自分が上に登ってゆく時には部下も必要になります。

派閥を形成したり、社内で自分が浮いた立場にならないように「根回し」をしておく必要もあったんですよ。

それが現代においては無意味というか必要がなくなってきています。

一部の芸人とかプロダクションにそういった慣習が根強く残っているのは、今も縦横の関係が強いから。先輩の引きで番組に出られたり、後輩が何かのきっかけでブレイクするような例があるためで、面倒を見ていなければ恨みに思われます。

売れてゆく後輩が恨みに思ったり、下働きだったADが出世した時に、その芸人に腹を立てていたら一緒に仕事がしたいとは思わないでしょうね。トラブルを予防するためには、普段から多少は見栄を張ったり投資しておく必要もあるのでしょうね。

社会構造や若い世代を取り巻く背景が変わっているのに、半端に週刊誌や新聞などで「大人になったら車に乗ることこそがステイタスだ!」とか「酒と煙草は大人としてカッコいいことだ!」みたいな煽りをやったって、誰も付いてきませんよ。

そんなもの、いざという時、何の頼りにもなりゃしませんから(笑)。

酒の席で培った人脈とか上下関係も、いざリストラとか会社が倒産という時には何の役にも立たず、価値が無いとか薄いと思うのであまり参加しないのです。

今も昔も「見返り」があるから投資する

スマホ アイコン反面、若い世代には携帯電話とかパソコンとか英会話とかに金をかける人は大勢いますよ。

情報端末のツールとして、外部との連絡手段や見知らぬ相手との出会いの場所として、ネットやパソコンを使う人は増えています。

今も昔も、求められているのは「自己投資」です。

確かに昔は飲酒や車も「自己投資」でした。酒の場で先輩達や仲間達と顔を繋いでおくことも自分の将来とか仕事に繋がることであり、免許証や車を持ってないと就職にも不利ですし、異性ともなかなか二人きりになれなかった。

それが社会環境や背景、終身雇用制度の崩壊、景気の動向の変化により、昔とは微妙に異なるようになったのです。

見返りがないとか少ないものに「投資」はしませんよ(笑)。

それが仕事であれプライベートであれ同じ。車を持ってないと就職に影響するとか女性にモテないと思えば何が何でも手に入れるでしょうが、たいして影響が無いとか他に便利なツールや方法があるなら、無理には買いませんよ。

車を持つことで得られるステイタス?とかメリットよりも、金銭的な負担が大きいとか心理的な圧迫感が強いなら購入は取り止めることになります。

昔は若い男性が家族と暮らしているケースも多くてね。女性と二人きりになりたいとか口説きたい、セックスしたいと思っても自宅では無理でした。

一人暮らしをしてアパートやマンションを借りるか、車を買って飲みに行ったりラブホテルってコースです。だから日本には異様にモーテルが多かった。

メールや携帯電話が無い時代です。親にうるさく言われるから長電話もできない。そういった環境だと誰かを誘い出すために車があったほうが良かったでしょうね。

人間も所詮は動物ですからその「見返り」が大切なんです。つまり、自分のパートナーを見つけたり性的な欲求を満たすための道具としても車が必需品だったことになります。

これはね。一般の方とか車を売っているメーカーが思っているよりも重要な動機付けとなります。

売りたいのなら有効な方法はあるんですけどね(笑)

景気が不安定だったり収入の安定的な上昇が見込めません。そうなると、優先順位としては車や嗜好品(酒、煙草)は後回しになります。

いい歳したおっさんが、若い世代に「もっと遊べよ!」とか「車や酒、煙草に金を使え!」と迫るのは筋違い(笑)。お金を使うメリットとか見返りがあるなら、誰かに強要なんてされなくても皆、普通に投資すると思いますよ。

車のローンを抱えて高い駐車料金を支払い、保険にも入らなければならない。飲酒運転の取り締まりも強化されています。得られるメリットよりも投資金額が上回るならなかなか、反応はしません。

生活のほうが大事ですから。車を持たなければ一回り大きな部屋に住めますよ。

車や酒を売りたいなら売る方法はあります。

はっきりとした「見返り」を提示することです。いわば心理戦なんですよ。「乗っているとカッコいい!」とかね。見え透いた煽り文句で若い世代に「買え!」と強要するべきではないでしょう。それでは余計に反発して買わなくなります。

優先順位として考える場合、衣食住の確保が真っ先でそれ以外のものは後回しになります。手法とかやり方によって「その優先順位」を組み換える方法はあります。

ここではこれ以上、詳しくは述べませんけど(笑)。

迂闊にこういった場所に書くとまた、物まねサイトとか盗用を繰り返す馬鹿なおばちゃんとかが、得意げに自分のサイトで公開するかも知れませんから。

精神分析学や心理学ではリビドー(Libido)とも言いますが、「強い欲求を刺激、物欲に変換する」方法はあります。

心的なエネルギー、内圧を高めてやらないと購買意欲なんてのは沸きません。

その内圧を高めるための手法として考えるならば、マスメディアを利用して「車を買いましょう!」とか「車に乗っていることこそがカッコいいことです!」のようなキャッチコピーや煽り文句は逆効果で、かなり下手だと思います。

それは現代においては有効な方法ではありません。前時代的というか日本を取り巻く社会環境が大きく変わったり、終身雇用制度が崩壊する前に有効だったやり方です。

モテる男(女)の必須条件とは?

ウィンク アイコン以前から予告していた「モテる男(女)の必須条件」を更新しようと思っています。これはアンケートをとった時に希望として一番だったものを載せようとしています。

その前に今回のような内容を載せたのは、以前とは社会情勢や状況、用いられるツールが異なるようになっており、それを把握して欲しいから。

ここでこのコーナを読む方に質問です。

モテる男(女)の必須条件とは? 一度、考えてみてください。

実はね。今も昔もたいして変わってはいないのです。

モテる男(女)というのは、昔からある特定の条件が存在します。これは永遠不変と言ってもよく、数千年も前から変わっていませんよ。

これを持っていない人は車を持とうとお金を持とうとどんな小技を覚えたり、恋愛マニュアルを読んだりテクニックを教えてもらっても進展しません(笑)。

異性にモテたいとか、誰かに好かれたいとか、好きになった相手に自分も好かれたいというのは、数千年も前から人間が抱えているテーマの一つです。

それを私なりの切り口とか視点で捉え、解説してみたいと思います。

一工夫も含めて

女性 太字 アイコンついでといっては何ですが、モテない(というと語弊がありますが)方々のために、異性と自然に二人きりになる方法というか工夫(くふう)についても述べてみたいと考えています。

もっともこれは枝葉です。先に述べた根底の部分をしっかり把握してからのお話。

根底の部分とか幹となる部分、つまり「モテる男(女)の必須条件」は変わっていませんが、やはり時代によって用意すべき道具とか、整えておいたほうがいい環境も存在しますので・・・。

車の需要とか必要性が下がっている時に無理して買っても辛くなるだけでしょう? 今の女性は車のローンでヒイヒイ言ってる男性よりも、将来を見据えて貯金をしっかりしている男性のほうに魅力を感じるかもしれませんよ。

先に述べたような事情で、私の若かった頃なら車を持っていなければ勝負になりませんでした。少なくとも運転免許証は必須でした。

今の時代に例えるなら「携帯電話やスマホ」「メルアドやSNS」無しで恋愛が成立するか?ということです。

そういった部分はやはり把握しておいたほうがいいでしょう。

年齢、職種、嗜好に関係なく、女性であればまず間違いなく反応するツールも存在します。立ち入り方や誘い方で相手に好もしく思ってもらう方法もあったりします。

私のホームページ上には「パーソナルスペース」という言葉がたくさんでてきます。

車で同乗するということはそのパーソナルスペースに「お互いが入る」ことにもなります。うまく利用すれば、それは今も有効な手段となります。

道具とかツールは、要するに使い方一つなんですよ。

「モテる男(女)の必須条件」のコーナーでは、そういった部分の解説を試みようと思います。お楽しみに。

2010年12月04日

谷口信行