深さとのバランスが難しい
幾ら酒の席だと言っても全て何でも話したり、一緒に飲んでいる得意先を罵るとか、そこでは「やってはいけない」「後で困る」ことは決してしない人も多いでしょう。
何でも簡単にする人ばかりではないですし、しない人は絶対にしません。
そしてどっちかって言うとそこまで羽目を外さない人が多いのではありませんか? 特に出世する人はそうですね(笑)。ネット炎上をやらかす芸人とか、酔った勢いで上司や得意先の悪口を言いふらす人は。
どんなに実力があると言いはった所で、周囲から人はいなくなります。巻き込まれると損ですから。
人間はね、どんなに酔っぱらっていても多少の自制心は働くんですよ。
酔っぱらうと何でも話してしまったり、自制できない人は飲む事を諦めるか慎むようになります。会社としても過去にトラブルを起こした人は接待の現場には連れてゆかないでしょう。
お互いに気まずい思いをしたくないから。
相手の隠していることを喋らせようと考えてどんどん飲ませれば、意識が混濁して眠ってしまいますね。支離滅裂で本当に知りたいと思っていた内容とは違う話ばかり延々と繰返したり、仕事とか私生活の愚痴を言うようになる場合が多いでしょうね(笑)。
同じように催眠を深化させてもね、話さない部分は話しません。本人の心理的な圧迫感になっている部分を上手に取り外したり、減らさないと無理です。
たとえ催眠であっても後でトラブルになると思えば、なかなか話さないんですよ。
誰だって自分が可愛いですから。
酒の席で失敗した人は同じ過ちをしないように気をつけるでしょう。同じですよ。催眠術で「無理に聞き出そう」とされた人は、二度と催眠にかかろうとはしなくなります。
まあ、私はプロですからね(笑)。一発勝負なら「具体的な方法がない」とまでは言いませんが、少し催眠を齧った程度の人ではそのような誘導に成功するのは難しいと思います。
まして短時間では尚更です。絶対に不可能とまでは言いませんが、かなり時間を要するでしょう。
あまりに催眠の深度を深くすれば眠ってしまいますしね(笑)。私も初心者の頃にはそういった失敗もありました。被験者の表情を読もうと思えばあまりに深くしすぎるとむしろ読み損なうのです。
浅過ぎれば嘘をつかれます(笑)。かかってないですから。兼ね合いやバランスの難しいところですね。
知らない一般人も多いですが、催眠にかかっていても被験者は笑ったり泣たりもします。
時には演技することすらありますよ。偽りの記憶症候群でも紹介しましたが、ご本人には悪気とか意識はないのに偽の記憶を作り出すことで自らの保護を行う例もあるのです。
ですから、誘導方法や質問方法を間違えると悪い結果を招きます。
また催眠においては完全に意識を失わないケースもあります。ですから、表層意識を完全に喪失して何でもする訳ではありません。
録画してるカメラがある、周囲に人が大勢いるってことは意識することになると思いますよ。
催眠を短時間でかけて、こちらが思った言葉や反応を思った通り引き出せる、なーんてそんなに単純なら私は苦労はしませんよ(笑)。だったら警察が真っ先に導入します。
警察学校や探偵教室、軍隊で。催眠術の習得が必須事項になっているでしょう。
催眠の場合は「誰にでも簡単に」できるものではなく、施術者の腕とか勘に頼っている部分がある。私とまったく同じ手法を使っていると言い張っても、実際には結果が異なるから難しくなります。
よほど特殊な状況に置くか、長時間に渡って特殊な誘導を行えば話は別になりますが・・・。まあ、それはすでに催眠とは呼ばず洗脳に近い手法となってしまいます。
難しいケースを何例も手掛けると、あえて誘導者が分厚い心理障壁を超えなければならない場合もあります。心理的な抵抗が激しいからこそ苦しんでいる例もあるからです。
ですから、何時間もかけたり幾日もかけて信頼関係を構築し成功した事例はあります。ただ普通の状況においてそんな方法など必要ありませんよ。
また、番組においてはそこまでやりません。
ちょっと催眠を齧った人が催眠使って相手の口を割らせようなんてアータ、お酒飲ませて自分の狙っている相手の本心を覗こう程度の意味しか持ちませんけどね(笑)。
相手がよほど警戒心のないタイプじゃない限り効きませんし直接、証拠を集めたり証言者を探して問い詰めたほうが簡単でしょう。
番組の関係者なども含め、催眠を勘違いしてる人は改めるように。
過信したり、間違った認識を持たないように
私からすると、はっきりと目を覚ましている時の方が相手の嘘を見抜き易いです。
人間の行動パターンには一定の周期とかリズム、慣習があり、それを冷静に見分けるならこういったこともできます。口説きやすいというと語弊がありますが、「浮気を繰り返す」タイプも見抜けるでしょう。
► 浮気するタイプの見分け方
汗を掻いていたり視線が泳いでいたり、言葉や態度、身ぶり手ぶりからも沢山の情報が得られます。
右上を見て話すか左上を見て話すか、腕組みしていたり足を組み換える首をかしげるなど、人間が表情以外に現すサインには数限りない種類が存在します。
疑う相手にいちいち催眠なんてかけないでしょう。面倒でしょ? 会う度に深層催眠をかけて確かめるなんてやってられませんよ。
意識を失っていたりお酒を飲んで混濁していれば、かえって本当の内容や事実は見抜けなくなります。
言葉による動揺や相手の表情などがわかりませんから。
本物の探偵(刑事)や腕っこきの心理学者、また人の心や表情を読み取る習慣を持つ人なら、そんな物は必要ないんですよ(笑)。経験と知識から相手の表情、反応を読み相手の本心を掴むのです。
後は物証(証拠)を掴むだけでしょう。証拠がなければ始まりません。先に上げた情報端末やGPSを使って居場所や浮気現場を特定する必要があります。
心証と物証とは捜査においてよく使われる言葉ですが。心証とは刑事や調査員(隠語ではどちらも探偵と呼びます)が、自分の経験や過去の事例に照らしてその人が犯人であるかどうかを「心の証」(こころのあかし)として判断する事です。
いわゆる刑事ドラマで昔風に言えば、「あいつはクロだ!」って言う奴ですね(笑)。最近では冤罪を恐れて心証ばかりを気にする刑事さんは減ったようですが、やはり、そういった現場で働く人の経験や判断、知識と勘は馬鹿にできません。
一時流行したプロファイリングなんて、ある意味では現場における基礎の積み重ねでしょう。
基礎をきっちり納め、自分の経験と勘を持つ刑事と心理学者が提唱したプロファイルが大きく食い違ったりはしないように感じます。いくらプロファイリングと言っても、それはただのデータの積み重ねなのですから・・・。
プロファイルも進化します。
難しいのは犯罪者側もプロファイリングを学んだり検証するんですよ。
困るのは真面目な一般市民よりも、犯罪を企む異常者や変態(あえてこう書きますが)のほうが情報を検索、過去の逮捕例や犯罪例から悪巧みを繰り返すのです。
私が洗脳問題に関する記述を、このサイトに掲載するのをためらった理由ですね。
催眠は便利に感じるかも知れませんが、実際には心証に過ぎませんよ(笑)。確かにある意味では最強の証拠には違いないですが、それだけで相手の罪を決めつけるのは間違いですね。
私個人の意見としては、催眠かけて相手の本心を確かめないと安心できない相手となんて別れた方がいいのかもしれませんよ?
本当に相手を疑う人は物証(証拠)を集めて下さいね。証拠もなしに相手を責めたり疑ってはいけません。それでは冤罪を招いてしまうので。
もちろん私は協力はしませんよ。探偵でも雇って下さい。
そういったトラブルに巻き込まれるのは嫌ですから。私が催眠を学んだのは相手を陥れたり疑ったり、相手を追いつめて苦しめるためではない。
誰かを助けたり心の奥底に忘れてきた「何か?」を探すためです。
女性側の本音と建前
謝りたいと考えていても、謝れない場合があります。本心では過ちを償いたいと考え、後悔し相手に本当の出来事を話して理解して貰いたい瞬間があります。
それはその人の心の中で圧迫感を生じさせ、プレッシャーとなります。
特に女性の場合、浮気はしたもののそれを言い出せず、だからと言ってその人に平気で会ったりもできず、苦しむ場合があります。
男性にはね、なかなか理解できないんですけどね。
男性からすると、それは「確実に浮気」ですから・・・。
心の浮気とか本気なんてのはない。肉体関係のある無しが男性からすると全てになります。後で後悔するくらいなら、「浮気なんてするなよ!」ってのが男側の本音。
長くこういった仕事に携わってわかったのですが・・・。女性側からすると「浮気は浮気」なんですよ。
本気なら悩みはしません。女性の場合ね、好きになった相手と関係を持ったら、「浮気」ではないんですよ(笑)。不思議な話ですがその時点で本気に切り替わってしまうことがある。
肉体関係を持った時点で「浮気と本気」という境目が無くなってくるのです。男性の場合はその時点でも「単なる浮気」「火遊び」程度にとらえている人も多い。
ですから、女性からすると前の男性(数日前まで付き合っていた彼氏)は「元彼」です。
数日前までは本命で「彼氏」だった人が、新しい恋人が出来て肉体関係後に心情が変化します。その時点で元彼扱いとなってしまい、スイッチが切り替わっています。
そっちのほうが大事にしてくれそうだとか、居心地がいい、体の相性がいいと思った場合は男性よりも未練が残りません。その時点で元彼扱いになっており「どうやって別れるか」しか考えていないでしょう。
実際には浮気されたと騒いでいる彼氏のほうが過去形で。「元カレ」だったり。男性側が浮気相手だと思っている方が現在進行系で、本命だったりもします。
残念ながら二股をかけたり三股をかけるような人は女性側にもいっぱいいるんです。
一夫多妻を認める国やシステム、宗教はあるが多夫一妻を認める社会は皆無といっていいでしょう。古い時代のアフリカやアマゾンの一地域にそういった慣習があったくらいで現時点で確認されている国は存在しないでしょう。
今後も現れる可能性は少ない。
理由は簡単で生まれてくる子供の責任を社会や男が負わなくなるから。
男には産みの苦しみはありません。十月十日もお腹を抱えて苦しむことはないのです。わかりやすくいうならば性行為を行った代償に母親と子供の責任を持つことを社会から要求されます。
自分の遺伝子、すなわち自分の子供を育てて守る事に意義を持ちますが、他人の子供や他の「オス」の子供を身ごもった女性に優しい男はとても少数になると思います。
我が子を残したいと願い、自分の子供だと思うから愛おしむ。この感覚は男性というかオスそのもののもので。鮭が回遊してボロボロになっても生まれ故郷に帰ってくるのも種の法則、自分の遺伝子を未来へと紡いでいくためのものですよ。
女性の場合は不倫などでも「どちらも大好き」って言うのはレアケースで。
自分の生活に都合のいい方を「今だけは」残しておこうとか、利用しよう、相手と揉めないようにうまく別れるタイミングを計っている、と考えた方がいいかもしれません。
女性のほうが肉体関係を持った時に情が湧きやすいのはそこに妊娠が関わるからです。そもそもは妊娠中に身動きが取れなくなるので、強いオスの庇護下に入ろうとする働きがあります。
ホルモンのバランスとか月の満ち欠けにも影響受けるんですよね。
強い保護を与えてくれるオスがパートナーであり父親であり、保護者としてふさわしいと考えるわけで・・・。それも頭ではなく感情や感覚的に相手を選びます。
人間の場合、そこには若さとか強さ以外に経済力や社会的な地位も含むのでしょう。歳をとって地位も財産も金もないのに「若い女性にモテる」男性というのはまず居ません。
要するにですね。女性側の本音としては両天秤にかけて。保護者、強者としてふさわしい男性を選んで「他は捨てている」可能性が残ります。
保護者として地位や財産、若さや金、外見のかっこよさがる男性が立候補してくれるならそっちに乗り換えたい。ただしそれが完全に確定するまでは保険もかけておきたい。
そう思う女性からすると、以前から付き合っていた男性のほうが本命とか浮気でもなくなってしまいます。
既婚者であっても、あとで関係持ったほうが本命だったり本気だったりもするわけです。