催眠や暗示には誰でもかかる
私が「ネット経由での」依頼を引き受けなくなったのは、そういった事情もあります。
商売とか収益が関わっていると、どんな警告を発しても
どうせコイツも金儲けに利用しているんだろ?
と思い込んだり、言い出す人は一定数いますよ?
言っている内容とか中身を確認するのではなく最初から色眼鏡でしかみていない。ネット検索をしているだけなのに、全てを正確に理解した気になる人がいます。
そういった感覚の人でも、テキストや著書を無料公開してネット経由での宣伝や広告を行わず、依頼を引き受けてないと知ると
この人は多少、違うのかな?
程度には思ってくれるんですよ(笑)。
ウチのホームページを読んで依頼しようとした人にはお気の毒ですが、依頼再開の予定はありません。
ここに情報を載せても私にはメリットとか報酬はありませんが。預言者ぶったり超絶技術を持ってると主張して悩める人から大金を巻き上げようとしたり。
「催眠の技術を」ナンパや女性を脱がすのに使おうとする屑が気に入らないので。
膨大な時間をかけて丁寧に修正、追加情報を載せておきます。
彼らは相手を一方的に罵らないと優位に立てない。圧力をかけたり脅したり、肩書きを利用して高圧的に迫らないと注目を自分に集められないのでしょう。
要するに二流、三流だから肩書きにこだわるのです。
私の希望としては流ちょうに話し、穏やかで優しい風に乗ったかのような爽やかさで心地よい言葉を拾っているうちに、気がつけば気持ちよく催眠状態に入っている。
それが最終目標ですね(笑)。
高圧的な脅しとか騙しとか、大きな催眠団体への所属、理事だ幹部だなんて肩書きを使う卑怯なテクニックなんていらないと思っています。
実例や利用方法、知識をきちんと学んで
カルト宗教とか占い師に取り込まれてしまった人も最初から信じていたわけではないと思いますよ?
私個人としては脳内のホルモンの分泌などによって結果が左右するのではないか? と考えています。
状況やきっかけによっては人は容易くコントロールを受けます。 真面目な人とか学歴もあり社会的な地位もある人が時折、そういったトラブルに見舞われるのはそのせいでしょう。
「催眠術を信じているかどうか?」というのは関係ありません。被験性、被暗示性というのは頭の良し悪しとはまったく関係がありませんので・・・。
取り込むための特殊な手法や相手を追込むための手続き、方法もあるんですよ。
「催眠なんてかからない!」「存在しない!」と思い込んでいると悪用する人に付け入られかねません。
実際の話、詐欺商法や路上販売にひっかかる人、振込め詐偽やワンクリック詐偽、SNSやTwitter、LINEで騙されるケースもあります。
悩み事の相談にのってくれる優しい人と待ち合わせした筈が、相手が殺人鬼だったり強姦魔や強盗犯だったりも本当にあります。
悪意を持っている側は手を変え品を替え近寄ってきますので、その全てを見破るのは至難の業です。
普通に考えれば怪しげで絶対に信用しないはずの話、それも多額の金銭をだまし取られるような状況になってしまう人も後を絶ちません。後で考えれば不自然さが際立ちますが、話し込んでる最中には取り込まれてしまっており当事者はなかなか気がつかないのです。
だから私としては「そういった手法」催眠も含めた特殊な方法も「ある」ことを自覚して欲しいのです。そのためにあえて「必殺技もあるんだよ」と初期の頃の1997年にここに書いたわけですね。
本来なら仕事とか職業としてこの場所を選んだ時点で。マイナスのイメージがある内容は載せたくないところなんですよ。言い換えるなら私もネットの住人です。
今のようにネット経由での依頼を全部断って、一線から引かない限り。縁もゆかりもない閲覧者の立場から考えるなら私も「怪しげな催眠術師」です。
それが催眠に関するマイナスの内容とか「必殺技もある!」なんて書いたら。
依頼が激減するでしょ?
それでも当時、それをあえて書いたのは。私も若い頃に詐欺商法(リトグラフ販売や会員権詐欺)に引っかかりそうになったり、アムウェイなどの紹介販売やマルチ商法に友人や家族が騙されたからです。
悔しさとか腹立だしさがあった。防止策や対応策も学んだ。
当時は消費者保護基本法なんてないですから。
ウチにダイエット依頼にきた女性がエステサロンに騙されて、高額な費用を請求されたり効果のないジェルを売りつけられてると知って、それを回収する方法を教えたりもしました。
お金儲けのためにご本人が納得ずくで始めるなら誰も悪くないですよ?
ただしそれなりの手順、手法を用いることで警戒心を緩めたり、心の内側に入り込むやり方で取り込まれてしまった人達が一方的に苦しんだり搾取されるのは良くない。
仕入れと称して高額な商品の在庫を抱えてしまったり、人生経験の少ない若い世代が紹介販売やマルチ商法の餌食になってしまって、中学校の名簿を片手にメールやLINE、連絡しまくってるっていうのはどうでしょう?
久しぶりに会いたいと連絡してきた相手がネットワークビジネスと連呼していたら?
私個人としてはそんな社会としては歪んでいると思うのです。
正しい知識をきちんと持てば予防もできます
日本の医療現場でも初期の頃に催眠について勉強するんですよ。
一部の教本には今も「夜尿症(おねしょ)の治療には催眠療法が有効」との記述もあります。催眠が存在しないならそういった記述も存在しません。
催眠や心理学の一部、マジックなどを多用して超能力ぶったり、教祖ぶって凄いパワーがあるかのような偽りや宣伝を行う連中もいます。
そういった喧伝を予備知識もなくいきなり行われるとビックリするんですよ。
人々があまり触れた事のない技術ですから・・・。
何も知らないで接すれば驚いてしまいます。それが凄いことのような錯覚を起こすのです。
現象をよく知れば、それが医療でも用いられる方法の変形(アレンジ)で、別に不思議でも何でもないことが理解できると思います。
そうすれば誰も驚かなくなる。種が知れ渡ったマジックと同じ。
マジックはショーです。種があるからインチキなのではなく、そういった「仕掛け」のある演出を観客として楽しむためのものです。それは立派なエンターテイメントでしょう。
ただし、そのショーや演出を「サイキックパワーだ!」とか「霊能力だ!」として煽り、金集めや信者集め、強引な勧誘に用いたり物品の販売に用いるのは詐欺行為だと思いますし許すべきじゃありません。
事前にマジックだと断り、そのマジックを楽しんでくださいと告げるのは罪でも何でもないでしょう。
いけないのはそのマジックを「私にしかできない不思議な現象だ」「超能力だ」と煽ったり、それを用いて誰かを騙したり金集めに利用する連中なのです。
催眠においても同じですよ。
知識が十分にあれば、必要以上に相手を崇めて利用されたり騙されたりすることが防止できます。
催眠や心理学を悪用しようとする人にあったり、同じような手法を使って、怪しげな宗教、物品の勧誘をやっている人にあった場合でも断りやすくなるはずです。
正しい知識を身につけ、犯罪の防止をしましょう。催眠に関する正しく知識を持つ人が増えることが、結局は催眠や心理学を悪用しようとする人達の抑制につながるはずですから・・・。
技術者の育成、正しい知識を持った人の数を増やすことしか、トラブルの予防の方法はありません。
本当の勝者は、詐欺師とか窃盗犯、自称「預言者様」であってはならないのです。
そのためにこの文章はこの場所にずっと掲載されています。
1997年08月23日 初稿
2018年12月13日 加筆、修正
谷口信行