催眠術師のひとりごと / 第二章

スポンサーリンク
育った環境と初代引田天功への憧れ

私も、最初は恐くて止めてしまった(51ページ)

教室 アイコン催眠ってね、見る分には不思議ですし、面白いですよ?

ですが、実際に他人にかけるとか、他人を操操ってみよう、または催眠を真剣に勉強してできるようになろうという人は社会では少数派でしょう。

理由は簡単です。

「自分がやるのは恐いから」

まあ、当たり前の話なんですよね。見るのとやるのとでは違うのが普通です。見ている分には問題がありませんが、実際にそれをやるとなれば話が別なんです。

格闘技を見て熱くなる人はいますが、じゃあ真剣に「プロレスラーや格闘家」になろうという人がいったい何人いるのでしょう? 実際にはそんなに大勢はいないでしょうね。

社会に催眠術師が溢れるのはある意味では異様な光景でしょう。どこに行っても指さえパチンッと鳴らせば催眠がかかり、人を操れるならば楽でしょうね(笑)。

そんなに簡単ならば私は苦労しませんが・・・。

知識を漁るところまではやる人はいますが、実際にそれをやるかどうかは別問題なんですよ。

インターネットで爆弾の作り方を知ったり、犯罪の方法をマニュアル本で読んだからといって、すぐにそれを行うかといえば行わないのが普通です。

そこには良心の呵責とか良識とか、家族や友人、クラスメートや恋人への配慮もあります。

どんなに便利な道具とか楽になりそうなツールがあっても、鵜呑みにして実行する人ばかりではないですよ? 反社会的な行為や危険を感じることには自動的にストッパーがかかります。

私の場合、ちょっと変わっていたのはそれを自分で実践してしまったところでしょうか? そういったところがやはり、普通の中中学生とはちょっと違っていたのかもしれません。

私が一人目の誘導に成功したのは、中学校の二年生の頃です。図書館にあった一冊の本に(なんと百科事典です)催眠についての記述があったのです。

それを繰り返し繰り返し、それこそ擦り切れるくらいに読んだ(笑)。それがスタート。