この本に書かれている内容(31ページ)
今回のこの本の出版にしても、どこまで一般の方が興味を持って読んで下さるかはわかりません。だって、元々、自分のホームぺージにしても、私の文章の「何がウケたのか?」といわれるとよくわからないからです。
それがわかれば苦労しませんって。自分なりに推測も立て経験の中から「これは興味深い話だったかな?」などと考えて、がんばって更新してましたけど、だからといって、読者におもねる内容や、ご機嫌を伺おうと考えて話を無理やりに作ったり、書いたりは一度もしてないのですよ。
思いつくままに自分が「面白い」と思った内容を綴ったぺージが当っただけに、いざ「何を書く?」といわれると逆に悩むモンなんです。
どういった内容でどう書くか、多少悩みましたが、やはり私の作ったホームぺージと同じような感覚でいいのかな? と思っています。
変に飾ったり、専門的な言葉だけでまとめると面白くないように感じます。今までの私のスタイルや方針を応援、支持して下さった方があったからこそ、この本も出版に至った訳ですから、変にカッコつけるのではなく、今まで通りの自然な感じで自分の思うままに綴ったほうがいいのではないか? と考えました。
もし、それで面白くなかったらご免なさいね。
催眠術と聞くと特殊な才能だと感じたり、恐いと思われる場合も、中には宗教や超能力などと混同される場合があります。
良くてマジックか占いと同じだったりします。いまだにあちこちで実演を行っていると「インチキだ!」だとか「あれはサクラが混じっているに違いない!」などと勘違いされる場合もしばしばなんです。
私のホームぺージは、そのような誤解をできる限り避け、一般の方というか、心理学や催眼などにまったく馴染みがない方にも親しんでもらえるようにと願ってコツコツと書き込み、更新してきました。
ですから、今回のこの本についても同じようなスタンスで行いたいと思います。専門知識をふりかざすのではなく、対話に近い形で書き綴って行きます。
中には催眠とは一見、関係のない営業やセールスの話も出てきます。
人間の心理を学び、人間の心の内側を知るためには、そういった営業やセールスの話などを例えとして用いれば一般の方にもわかりやすいのではないか? と思ったんですよ。
まあ、そうした例にすれば私のほうが説明しやすかった(笑)というのも否定しませんけどね。自分の過去の経験に照らすと、どうしてもそうなってしまいます。
また、ホームぺージとまったく同じ内容であればここでわざわざ本にする必要もありませんから。
なぜ私が催眠などという、一般の方からみれば「マニアック」にも感じる内容に興味を持つようになり、なぜ、それに深く関わり、プロとして施術や依頼を受けるようになったのか、などについても触れて行きたいと思います。
私の過去の体験の中から、初めて催眠誘導に成功した時の自分の感情や、印象に残っている出来事、また、当初遊びくらいにしか思っていなかった催眠という技術に、深く関わるきっかけなどについて述べます。
ふと、気がつくと「催眠術師」になってしまった男の、気ままな日記というか、過去を振り返り自分を見つめ直す「ひとりごと」だと考えて下さい。
後半の部分の「Nobee谷ロの撮影日記」のコーナーでは番組出演の経緯や、その現象がなぜ、他の先生が行う催眠とは違い、急速に特殊な状況下でも起こったのか? について解説を加えています。
できれば楽しんでいただけると幸いです。
多少、難しい話や恐いと感じるかもしれない話も出てきますが、誤解しないで下さい。催眠は用い方によっては多様な可能性を秘めています。様々な悩みや苦しみの改善にも役立つ場合も多いですし、その方法や現実に行った施術や対応を知ることは、決して意味のないものではないのです。
例えば、勉強の効率を上げたり、苦しまないようなダイエットに用いたり、自分の生活の中に様々に活かせる場合も出てきます。
ですから、ただの興味本位の話として書くのではなく、事実は事実として経験は経験として、できる限り脚色を交えず正確に書くつもりです。
あまりに正直に書き過ぎると怖がられたり、私や催眠の一部を勘違いされる危険もありますが、だからといって変に手は加えていません。
私に都合のいい部分を抜粋したり、変更を加えてしまえばリアリティがなくなり違う意味で誤解を招きかねないからです。
ストレートに当時の私の感情や体験を隠さず、飾らずに書くことが結局は読む方に誤解を与えず、現実感を持って受けとめられるのではないか? と考えています。
一部、内容に変更を加えている部分もありますが、それは登場人物の中にいまだに精神的なトラブルと向き合っていたり、悩みを抱えている方がいるためです。プライバシーに配慮してそこだけは変えてあります。
催眠を理解しその利用方法を知っていただいて、正しく使って欲しいと願って書きますが、だからといって悩み、傷つく人の現在の生活を脅かす権利は私にはありません。ですから登場人物の名前や、私と出会った時期、相談を受けた内容についてはあえて一部を伏せたり年数を変更してあります。
そのせいで読み難い部分もあるかもしれませんが、その辺りはご了承下さい。
一般の方のみならず、これから催眠や心理学を学び、勉強して身につけようと考える方へのほんの少しでも応援や参考になれば嬉しいですね。
催眠に関する資料や経験談は、日本においてはまだまだ少ないでしょうから・・・。