私にとっての友人とは?
このホームページの開設は1997年の3月です。早いもので20年(この文章を書き直したのは2017年12月)になりますね。
最近は映像やホームページの仕事で知り合いになった方も増えてきています。また催眠「術」とはまったく異なった所から繋がりができたり。
私にとって友人とは私と繋がりを持ってくれる方です。苦しい時期に励ましをくださったり、、再開をじっと待ってくださった方々ですね。
もちろんそこには地元の飲み友達や一緒に仕事をやってきた人、家族や身内を含みます。
興味本位で私のホームページを見にきて、そのまま何度も遊びにくるようになり、テキストを買ったり指導を受けたりという積極的な関わり合い合いが無くても、このサイトを読んでくださる方や「頑張れ!」と思ってくれている方々が私の友人です。
目に見える応援とか直接的な言葉だけが全てではないですよ? 何年も放置してきたのに何度も訪れてくださるリピーターも私の支援者であり、これまでの心の支えとなり勉強の後押しになりました。
ですので、今回は時間をかけて全ページの見直しと修正を行ってあります。
この場を借り、深く感謝致します。
途中、嫌な事も多かったので何度も辞めたくなりましたよ。
ネットは特に嫌な事はいっぱいありますよ。露出が増えたりヒット数が増えたり、読者やネットに参加する人達が増えれば増えるほどトラブルも拡大する。
ブログで炎上する例はアメリカやイギリスでも多数あります。
私の元にも酷い中傷や嫌がらせ等は数多くありました。
兄とか友人にみせたら「止めてくれ、精神的に立ち直れなくなる・・・」というくらい酷いのも何通もありますよ? そういうのが、私の家族が亡くなった直後にすらある。
それでも私自身が何かを求め、何かを訴えたいならどこかで何かを表現するしかありません。
繰り返しますが、ネットは不特定多数の人々の目に触れます。確かに嫌な事も多々ある。それでも粘り強く活動することで色々な部分が変わる事もある。諦めてしまえば何も変わらないのです。
できることなら、私はいい歳して「孤独だ」とか、経営や何かの仕事に長く携わってきた癖に「寂しい」などと言うくだらない男にはなりたくないですね。
特にそういった情けない言葉で女を口説くような屑にはなりたくない。これも時折見かけるのですが。家庭を持って奥さん子供がいながら、若い女性に泣き言いって同情を買おうとする男は糞ですよ?
どこでも、その手で自分より一回りも二回も若い女性を口説いたり甘えてますから(笑)。
既婚者は絶対に女性を口説くなとまでは言いませんが。経営者や商売人、いい歳をした大人なら泣き言を言うべきじゃないでしょう? どちらかと言えば若い世代の愚痴を聞いてやって励まして、カッコよく女性を惚れさせて掻っ攫うくらいの器量と話術、経済力くらいは持って欲しいもんですな。
あなたが孤独で悩むのなら、まず自らが誰かを支える事です。自分が寂しいのと同じように、社会には数多く孤独で悩んだり寂しい人はいます。
一方的に「俺は寂しいし悲しいし大変なんだ」「わかってくれ」は愛情でもなんでもない。ただの甘ったれです。自分から歩み寄って支える努力だって必要なんです。
だから、誰かを支えるんでしょ? 自分だけ支えて欲しい、愚痴を聞いて欲しいはエゴです。
誰しも苦しい時も悲しい時もある。そういった時に支えてくれたり、黙って一緒に飲めるような人なら失いたくないでしょう。自分が「先に」そういう存在になっているなら、孤独になんてなるわけがない。家族にも仲間にも「お前には側にいて欲しい」と必ず求められます。
都合のいい時だけ甘えない。ただし、相手が困っている時には相談に乗ったり黙って一緒に飲んだりする。私はそう心がけます。
一日は有限で時間は誰だって大事ですよ。それでもそういった繋がりや関係性を保つ。仕事や生活でどんなに大変でも、利益や見返りがなくても出掛けて行ったり時間を割いたり手間をかけることもある。
それが友達です。
個別返信の代わりにここでお礼を
若造で何の手段も持たない者が孤立するのは仕方ない部分がある。これから頑張ればいいのです。
おそらく、私もそういった若造の部類でしたね。
私にしたって元は、ただ単に鼻っ柱が強かっただけのどこにでもいる若造だったのでしょうね。何の確証もなく、たいした実績もないのに訳のわからない自信だけがあった。それが若さです。
まあ確かに水商売で揉まれたり接客業や販売業をやって、徐々に打たれ強くなって精神的にも肉体的にもタフにはなって行きましたが。とてもじゃないが順風満帆ではなくて逆風の連続でした。
店を潰してやるとヤクザに脅されたり付き合っていた女性が浮気して出てったり、せっかく軌道に乗った商売を横取りされようとしたり、仕事が忙しかったのでしょうが、私が自営業を始めた時に、パソコンを教えてやると言ってくれた兄は放置して自宅にもろくにやって来なかったり(笑)。
結局、パソコンをローンで買って書店で専門書集めて全てが自力です。
家族にも言ってないことはたくさんありますよ。
私がホームページを立ち上げた時はメールもまともにできないくらいの知識レベルでした。先にも触れましたが、指一本でキーボードを操作していました。キーボードに触ったこともなくろくな知識も経験もないままに細々と更新を始めました。
当時は解説書も少なかったですし、ネット検索もまともに動かない時代。GoogleどころかYahoo JAPANも稼働していませんでした。今考えてみれば、あの状況でよくやろうと思ったものです。
それでも表現したい事が私にはありましたからね。
今の若い世代は恵まれていますよ。私が始めた頃とはインフラもパソコンやソフトも違う。費用も格段に安くなって動作も速くなっています。
スマホ1つでもやる気になればなんだってできるでしょう。
小説などもネットで気軽に投稿できるようになりましたし。下手をすれば私よりも上の世代がラノベ書いて上位者に入っていたり。面白いものですね。
もっともそういったツールやネットが発達しすぎて、最近は迂闊(うかつ、ついうっかりって意味です)に、メールで「友達に」とも言えなくなりましたけどね・・・。
そういった途端に変な連中とか金目当ての詐欺師が押し寄せることもありますから。
私がネットで出来た友人を大事にするらしい、仲よくなれば「メールで色々情報をもらえるらしい」と掲示板やメルマガで煽った連中がいたらしく、見事にマニュアル化、テンプレート化した内容が一時期、メールで連続して届くようになりました。
そういったものがあまりに増えれば、さすがに受け答えする気力がありません。
誤解しているようですが、インターネットはそういった形で利用するものではないんですよ。基本的にはどんな道具も、相互が嫌な思いをしない形で利用し補完し合うためにあります。
自分の言い分を一方的に送り付けたり、何かを聞きだすためにだけ利用しようと思うならそれは誤りです。本当は相互に支え合うためにあるツールですから・・・。
私もそういった形で様々な人に支えられてきました。
ここに書いたような様々な事情で個別の返信ができなくなっていますが、温かい励ましを戴いた方々には今も感謝しております。この場を借りて御礼申し上げます。
出会いは自らが一歩踏み出すこと
結局ね、何事も信じないと始まらないのです。
相手を疑って「この人は本当に私の友達なのか?」と考え始めればきりがありません。恐くても、信用して内側に入らないと相手も信用しないでしょう? 勇気がないと繋がりは保てません。
どんな些細な繋がりも、それをきっかけに太くするのも、あっさり断ち切ってしまうのも自分次第なんですよ。
現在、「友人が少ない」「繋がりが持てない」と悩む人はそこから始めて下さい。
相手を信用しよう、と思えば勇気が必要ですよ。信じればこそ傷つくのですから・・・。信じなければ深く傷つくこともない。代わりに繋がりが浅くなった分だけ孤独にもなりがちです。
私も、出来る限り相手を信用しようとします。
嫌な思いも散々な思いも何度もしてきてるんですけどね(笑)。何度もひどい目には遭っている。たまたま知り合いになっただけの人から中傷を受けたとか、付き合っていた女性の交際相手だとかが一方的に悪口を掲示板に書き殴った事もある。
ホームページを実名で公開してるとそういった行為を平気で行う人もいますよ。
だからタレントがやってたブログとかTwitterが、突然、閉鎖されたりもします。面白い情報を発信していた所が更新されなくなったりするのです。
この仕事以外でも私は、これまでに様々な嫌な思いも何度もしてきています。
私のこれまでの経験を知れば驚く人が多いでしょう。「よくそんな目に」と思うようなことも何度かあります。社会の表も裏も十分に知っていますし、苦い思いも何度も経験してきていますが、それでも、他人を信じることを諦めてないだけです。
そうじゃないと面白くないから(笑)。突如としてスーパーヒーローとか白馬の王子様が現れて助けてくれるってのは漫画やアニメの中だけですよ? 出会った人達の中から「何かを紡ぐ」必要があるのです。運を良くするも悪くするも自分次第で。人である以上、誰かと関わらないと商売にはならない。
結果、今でも利用されたり騙されたりすることがありますけどね(笑)。
ですが後悔はしません。「虎穴に入らずんば、虎児を得ず(意味は辞書で引いて下さい)とも言うでしょう? 私が他人を信じず、どことも繋がりを持たなかったら、とてもここまで歩いてこられなかったと思います。友人も知人も増えてないですし番組出演も出来てないでしょう(笑)。
文章を書く能力も、何日も我慢してWordPressを修正する忍耐力も、何百人も前にして原稿なしで数時間話し続ける話術も授からなかったと思うのです。
今後も信じる事で騙されることはあるかもしれませんが、少なくとも誰も信用せずに「私は孤独だ」とのたまう、情けないおっさんよりはマシだと思いますね(笑)。
様々に出会いもありますし別れもありますよ? これまでに連絡が途絶えた人も何人かはいます。
本人がどう思っていようと、お互いのタイミングとか仕事の都合、巡り合わせでも仲の良かった人とすれ違ってしまうこともありますよ。一時疎遠になっていようとも、時間が経って歳をとったり立場が変わればまた交わることもあります。
大切なのは自分で相手を選び、その選んだ相手を「信じること」だと思います。
確かに騙す人や嘘をつく人はいますよ。残念ですが社会には悪意がたくさんありますから・・・。こちらの善意を悪用する人や相手を利用しようとする人は後を絶ちません。
そういう愚かしい行為を繰り返す人は、結局は孤独なんですよ。
信じなければ始まらない。恐くても最初の一歩目は自分で踏み出すしかないのです。友人が多い人と多くない人の違いは、結局は相手を信用し踏み出した勇気の数によるものでしょう。
言い方を変えれば騙された数かも知れない。利用されることや騙されること、傷つくことを恐れず、相手に歩み寄ることのできる人が、最終的には友人に恵まれると思います。
孤独感にさいなまれる前に、自分から他人と繋がりを持つ努力を。
これは恋愛にも通じる話ですけどね。一人でいることが辛いのは、きっとあなただけではありません。
2002年08月28日 初稿
2017年12月12日 加筆、修正
谷口信行