刺される理由

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笑顔で刺す人だっている

笑っていれば大丈夫とは限らない

► 男女の嘘の付き方の違い

男女の嘘のつき方の違い
男女の嘘のつき方の違い、視線や対応について解説。ドラマや映画とは異なり男女で明確な違いがあります。

男女で嘘のつき方は違う、と上のコーナーで書きましたが、ここでも同じことが言えると思います。

相手が煮詰まっているかどうかを見分けるのは難しいんですよ。例えば、不満がある人がいつも嫌そうな顔をしていたりしかめっ面をしているかというと、そうでもありません。

会社の上司(場合によっては部下)や得意先に嫌な顔などは見せにくいものです。仕事や金銭、お互いの立場が絡んでくるとストレートには感情表現できない。

人はできるだけその状況や立場、自分の環境を守ろうとします。

ですから平静を装う(よそおう)のです。

これは恋人同士においても同じですよ。実際には強い不満を持っていても、自分の表情に出さない人もいます。いつもニコニコ笑っているから不平不満がなく、すべての状況に満足しているとは限らないのです。

こういった人の方が追い詰めると凄まじい「キレ方」を発揮します。

よくトラブルが起った際に「あんなに怒っているとは思わなかった」とか「その程度でそれほど怒んなくたって」と言われる方がいますが、本人にとっては充分我慢した結果であることは多いのです。

相手が「笑っているから」「怒った素振りがないから」大丈夫と考えるのは浅はかです。物事を薄くしか見ておらず手痛いしっぺ返しを食らいます。

特に相手を見下ろしていたり、強い立場にある者はそういったことを見落としがちですが、実際には相手が強い不満を抱えていることはよくあることなのです。

我慢強い人、また「弱い立場にある人」はなかなか切れません。切れた時点で多くを失うことを知っているからです。ですが、切れた後の状態は想像を絶します。

相手を殺すことも何とも思わない例がありますよ。

怖い笑顔もあるよ

「仕事(学校も含む)を辞めたくない」「この得意先や入金を失いたくない」また、恋愛や友達付き合いになどにおいて「この人を失いたくない」「独りになりたくない」といった感情はかなり強力で、少々の不満も抑え込んでしまいます。

ただし、そういった人が抑え切れなくなると危険ですよ。

「失いたくない」と強く考えていた分だけ「もう、どうなっても構わない」といった感情にすり替わり易いからです。

今回の例などはその典型です。

彼女が何度も生活を改めるように求めたにも関わらず彼は改めようとはしませんでした。ことあるごとに「金持ってこい!」と言い続けていたんでしょう。

遊びに使っていたお金は、元々は彼女のご両親が残してくれた遺産でした。彼女にしてみればご両親の遺してくれた気持ちをそのような形で失って行くことは耐え難い苦痛を伴ったのでしょう。

元々はその男も悪い奴ではないんですが、持ちなれない大金を目にして感覚が歪んでしまった、と。で、ついつい調子に乗ってしまったのでしょうね。

刺す瞬間まで、彼女は隣で「朗らかに笑って」いたようです。

「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」という諺(ことわざ)がありますが(意味は辞書で引いて下さい)あまりに追い詰めると感覚がマヒし、恐いと思うことがなくなります。

顔の神経もマヒしますから「笑って」見えるのが特徴です。

殺人犯などに襲われて助かった方が、後にうなされる犯人の「笑顔」とはこのような表情のことを差すのではないでしょうか?「羊たちの沈黙」などといった作品でも出てくる殺人犯は笑っています。

極限まで追い詰められた人は感覚がマヒしてしまい、良心の呵責(かしゃく)や痛みが消失しています。快楽殺人とか連続殺人犯も「笑って」いますが、極限まで追い詰められた被害者とか我慢出来ずに「相手を刺す」人も表情は「笑っている」ケースが時折あるのです。

一般の方はご注意ください。普段は我慢している方や笑って聞き流している方でも、一旦、感覚のマヒと「追い詰められる」状況が続いてしまうと、殺人犯に近い「狂気」に取りつかれることがあります。

そういった状況で人を刺すことを選択する場合には一切の躊躇(ちゅうちょ、迷い)がありません。

笑ったまま、何度でも平気で刺せるんですよ。

刺すタイプに分類はない

相手を極限まで追込んでしまい、突発的に「刺されるタイプ」には相手の痛みをわからず、理性や我慢の許容範囲を超えてしまう人が多いでしょう。

溜まりに溜まったマイナスの感情はある事柄やきっかけを引き金にして、爆発してしまいます。このカップルの場合にも特徴的な言葉(きっかけ)がありました。

彼が

茶髪
茶髪

なんだ、まだ金はあるんだろう?

と言ったことが直接の引き金です。

ケチケチすんなよ、といった態度や言葉が引き金を引いたんでしょうね。

自分の強い立場を利用し、いじめやそれに近い状況を作り出している方は注意されることです。弱い立場の者を追い詰めると大変なことにはなります。

「強い立場」のものに弱い立場のものが反抗する場合は「命懸け」になってしまいます。中途半端な覚悟では抵抗は起きません。

腹を括らなければならないので、覚悟が「一気に殺す」所まで上昇するのです。

新聞やテレビなどで報道される事件をみればわかりますが「立場の弱い」側が引き起こす事件は、いきなり殺人などへ発展してしてしまうケースがかなりあります。

それは仕返しが怖いからですよ。怪我をさせるとかではなく「殺すつもり」になってしまう。

刺されるタイプを分類はすることはできますが、刺してしまうタイプの分類はできません。

人は誰しも心の中に理性と狂気の両方を合わせ持っています。ですから、どんなに落ち着いた人で理性的な人、環境に恵まれている人でも、感情をかけ違えたり環境が急激に変わったり、ご本人が辛いと思うような体験やイジメに遭うと、どういった反応を起すかは予測できません。

「気が弱い」ことや普段笑っていること、また、「何を言われても怒らない」ことは判断の材料になりません。そういった部分だけを理由に「何をしたってコイツはいいんだ」といった勝手な思い込みはとんでもないトラブルや過ちを生じさせるでしょう。

お金持ちが殺人を犯すことが絶対ないか、盗みなどの犯罪は恵まれない人が起す犯罪かといえばそうではないんですよ(笑)。

確かに犯罪は環境によって誘発される部分はありますが、それだけで説明などできません。物質的、金銭的に豊かであれば「悪い事件が起きないか?」といえば、それは当て嵌らないのです。

統計とってみればわかりますよ。同じ意味で「気が弱い」からいじめても大丈夫、というのは当てはまりませんよ。「気が弱い」からこそ刃物を持ち歩いたり、後に引けなくなって刺すような極端な行動に出ます。

なにしろ、ご本人には「後がない」のですから、前後の見境いなどはまったくありません。

一旦溜まってしまったマイナスの感情やエネルギーはとても強い力を持ちます。中には何年も経ってから殺人の計画をたてた人や復讐のために時間とお金、自分の生活の全てを注ぎ込んだ方などもいます

自分の中にそのようなマイナスの「エネルギー」や感情を蓄えないようにストレスを発散させることや、また、自分の考えにない行動や言葉で、誰かを一方的に追い込んでしまうようなことがないよう、お互いが心掛けたいものですね。