コミュニティの心理学2

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事前確認、checkをしてから判断

終末思想、ハルマゲドンを煽る連中は数千年も前からいる

ミサイル アイコン私の元にも2000年問題のおりに、私に「ミサイルが降ってくる前に催眠術を覚えなければ」など送り付けてきた男もいます。

まあ、これは珍しくもないんですけどね。自称預言者とか霊能力者、宇宙人から「未来の話を聞いた!」と言い出す連中はこれまでにも無数に存在しています。もっともそれをストレートに受け取って仕事を放り出したり、学校まで辞めてしまう人は珍しいのですが・・・。

通常、他人にそういった感覚を押し付けてくる人は少ないのです。

知らない人も多いのでしょうけどね。イエス・キリストが生まれた数千年も前から終末思想ってのはあって。黙示録などにも書かれていますが神の軍勢と悪魔の軍勢が戦う「ラグナロク」最終戦争が今すぐ、明日にも起こるってずーーーーーーーーーーーーっと煽ってありますよ?

気の長い神様というか、人間では計り知れないスパンで進められる「神の計画」によると。イエスが亡くなってからの2000年、って期間はほんの一瞬のことなんでしょうね。

だいたいの人は心のどこかで何かを思っていても表には出さないものですよ。「終末が来るかもしれない!」はオーバーだとしても日本がいつ戦争になるかもしれないとか、大きな地震があるかもしれない、くらいには思って備えている人は大勢いますよ(笑)。

私もその一人です。自宅には大容量のタンクを備えています。バッテリーも懐中電灯もたくさんありますよ。何しろ阪神淡路大震災で食い物も水もなくトイレにも行けなくて苦労した経験がありますから。

万が一に備えて色々用意はしています。それでも万全かと問われればそうではない。所詮は人である身です。東日本大震災のように大津波とか未曾有の災害、大規模な地震があったらひとたまりもないかも。

でも、そんなものに怯えて日々の生活を放置しますか?

人間、いつかは死ぬんですよ。死から逃れた人は一人もいない。有史以前から一人もです。カリスマを気取っていたり自分を神様だと名乗っていたり、凄い催眠の技術を持っている、未来が見える、私は超能力が使えるとほざいているおっさんも例外なく死にます。それが唯一無二の真実です。

終末思想にかぶれる人の弱さは他人を巻き込もうとするところです。誰かを善意から救おうとしているのではなく、自分一人では不安に耐えきれないので誰かに話したりメールを送ったりする。

迷惑だと思うのは、それを否定されたり相手に同意されないと罵ったり、相手を悪く言い始める底の浅い感覚の人が多いことですね。それでは誰かを救うのではなく迷惑行為を繰り返しているに過ぎません。

自分で本当にそう思うならお金を貯めるなり食料を備蓄するなり田舎で暮らすなり、不測の事態に備える方法はたくさんあるでしょう?

正直、私には「終末が来るから催眠術」って発想はよくわからない。確かに催眠が戦後の動乱期、物資の無かった時代に伸びたのは事実ですが、だからといって食料や衣料品がゼロで済むわけではないでしょう。催眠術が多少できたって、速攻、飢え死にしますよ。

目的は何であれテキストを買った人が「催眠を教わりたい」と言ってくれば指導は行ったでしょう。ただし、「世界が終わるから催眠術を」と言われれば、普通にドン引きしますよ(笑)。なんでそこの部分を黙って我慢しておけないのですか? 自らの掲げた目標は誰かに声高に語るものではないですよ。

自分の意見を他人に押し付けたり一方的な内容のメールを送り付けるなら迷惑行為にも感じられるでしょう。終末戦争だかハルマゲドンを信じる人同士が何を言おうと自由ですが、信じない人に押し付けたり強引に理解や同意を求めるのはルール違反です。

1999年から2000年の頃にはそういった噂、終末思想もたくさんありましたね。カルトにかぶれた連中から執拗なメールも何通も届いていました。Google検索のない1997年からサイト運営をやってる私はネットの生き字引みたいなもんですよ(笑)。あんたらより何倍も詳しい。

今はもう2017年になりましたが、今のところ世界はまだ滅んでいません。

警戒心が無くてたった数回メールのやりとりをしたり、プロフィールを交換しただけで安易に信用してしまい、相手に一人きりで会いに行ってしまうような人も問題ですが・・・。反対にやたらと何でも怖がり「ミサイルが降ってくる!」とラウンドスピーカーみたいに不安感を振り撒く人にも困りますね。

それは恐怖心の暴走です。

出所の怪しい情報の鵜呑みにすることから起こる

十字架 立体 アイコン親が終末思想を信じて小中学校にも通わせないカルト宗教は結構な数がありますよ。改善命令や排除命令を受けたり、民生委員が何度も自宅に通って「子供を学校に通わせるように」促している実例もあるのです。

私が小学生の頃、今から40数年も前にもいましたよ。学校にも行かず、親の言うがままに布教活動に歩かされて寒い時期も暑い時期もパンフレットを片手に思想本を売り歩かされてた私と同じ年ごろの子供がいました。

世界はもうすぐ滅びるのだから、学校になんて行かなくてもいいんだそうです。

学校に通うよりも、布教活動や社会の人を一人でも救うことを優先しろ、と親達から押し付けられていました。その子達はとっくに大人になっているはずの2017年になったわけですが・・・。私と同じ世代ならもう中学生の子供がいてもおかしくないですね。

世界はまだ滅びていませんよ。2000年問題の時にいい歳こいた大人で終末思想にかぶれた方はご愛嬌でしょう。そこには自分の意思があったのですから・・・。問題は親にそう吹き込まれて学校にもろくに通えず、そのまま布教活動を押し付けられて大人になった人達です。

ある種の傾向を持つ人が集団になった場合、一定の条件さえ整えば人間の心理は簡単に暴走します。結果としてそれが多くの人達に迷惑をかけるケースもありま す。

恐怖心の暴走が起こる背景には、情報に対する無知があります。その情報の出所を洗おうとせず、その矛盾に気がつかない。自分達に都合のいいように内容を曲解します。

すると相手の言い分や人柄、本来の姿には気がつかぬまま、一方的に責めるようになります。歪んでいるのは自分の視野とか視覚や意識であって相手の姿ではない場合もあります。

困るのは新聞記事とかマスコミ報道が「全て正しい」とは限らない点ですね。古い文献とか昔の記事を丹念に調べてみると矛盾点が幾つもみつかることもある。

私も残念ながら過去には何度かひっかかったことがある。最近は出所とか中身を疑うようになって古本屋や国会図書館などで洗い直すようになりました。

そういった扇動を行う者は常に耳当りの良い言葉を用います。日本人の良識とか良心に訴えかける手法を用いるので、それを聞いてしまうとどうしてもそっちに偏るようになる。

純粋な若い世代ほど引っ掛かりやすいですね。誰かが困ってるとか助けを求めていると言われると無意識にそちらに肩入れしたくもなるのです。人情とか正義感がありますから。結局は、自分の持つ先入観や相手(国家や社会も含む)に対する不信感が、正しい情報を歪ませることになります。

怖さの暴走はね、やはり無知からくるんですよ。鏡に映った自分を見るのと同じです。鏡の向こうにいる自分の姿に脅え、場合によっては相手を殺そうとまでします。ネットでも起こりがちです。相手を良く知らないとか会ったことのない時に、そういった恐怖心は増大しやすい。

実際にあってみればたいした人間でもないのに過大評価してしまったり、反対によく知りもしないのに悪く思ったり矮小化してしまうケースもままあります。

一方的な情報に躍らされる前に、できるだけ各自で内容を確認しましょう。

阪神淡路大震災の時に経験したこと

これは著書にも書きましたが、私は関西(三宮)で阪神淡路大震災に遭っています。

パニック時ですから様々な噂もありました。売り場でスプリンクラーが働いて地下が水浸しで水没しただの、どこそこの地域で強盗団が動いているだの、余震が「何時何分にある」と公衆電話でに大声で家族に話しているおばちゃんもみました。

それぞれに変な説得力があって、まことしやかな噂が多くて信じそうになったものもあります。

パニック時はやはり、恐怖心が高まります。その思いから暴走しそうになります。余震も相次いでいましたからね。電話もろくにつながらない状況でしたのでそういった流言が広がりやすかったのです。

不安になっている所にそういった「噂」をふりまかれたらたまりませんよ(笑)。誰でもそっちに傾きそうになります。ましてあの時は行政の対応が悪く「どっちの方向に逃げろ」との指示すら無かった。現場はとても混乱していました。

ビルの残骸に押しつぶされて死んだ者の中には身元不明者が結構いました。ただしその殆どが部外者で外からやってきた者です。昔は火事場泥棒はもっとも卑怯なものとして死罪になったらしいですが・・・。浅ましい人もいるものですね。

これはその後、箝口令が敷かれたのかすぐに報道されなくなりましたが。神戸港の港にルイ・ビトン(Louis Vuitton)などのブランドバックが多数浮かんだことがありました。震災時にデパートの売り場から盗まれたものでしょう。それを盗んだ連中が港に隠して沈めていたんです。

それが何かのきっかけで袋が破れて浮かび上がり大騒ぎになったこともありました。百貨店では軒並みやられたそうです。パール(真珠)とかダイヤも数時間で盗まれてしまったと後で伺いました。

悪事を働くものもいましたが、神戸は元々、外国人の多い街です。双方で助け合いも行われていましたよ。水を配り合ったり地下水とか洗濯用の場所を教えてもらったり、教会で焚き出しも行われていました。朝鮮系の人も中華系やチリ人もイスラム系の人々もいましたが、元々がコミュニティとして機能して繋がっていましたのでトラブルは殆ど見ませんでした。

食料の取り合いで殴り合いとかも無かった。

むしろあの酷い惨状の中、現場の人達が見事に連携がとれてて情報網もあり助け合いもあった。日本って凄いなと思いました。海外ならもっと悲惨になっていたかもしれません。

嘘は100回書いても嘘です

キープレフト アイコン今ごろになって匿名の掲示板とか、一部の自称人権派団体とかが阪神淡路大震災の時に「レイプが頻発していた」などの嘘をばらまくことがありますが、それは明らかな嘘です。

あの時はね。大きな地震が1回だけあったのではない。その後もグラグラ揺れてた。その余震で夜中にビルが次々倒壊していました。夜になるとドーン!ってビルの倒れる音が聞こえる。

地震の直後二、三日は震度4から5前後、3くらいの余震が頻繁にあったんです。感覚としては30分に一回くらい。その恐怖は凄まじいものですよ。

夜電気を消して寝ている最中に大きな余震があって、一緒に寝ていた会社の仲間が「もう嫌や、嫌すぎる」と半泣きになったのも覚えています。

命の危険が高まると人は人のいる場所に集まります。どんな豪胆な人も一人きりにはなりたがりません。いつ余震で潰されるかもわからないから。水が無いので火災だって凄かったんですよ。

震災は1月だったのでとても寒かった。自然に人々は火のある場所や暖房のある場所に集まります。大勢が一緒に避難しているテントの中とかマンションの1階でおかしなことはできませんよ。

「トイレでそういう目にあった」って言い張ってるものもありましたが、当時の便所はウンコ山盛りでしたよ? 断水で水が流れなかったから。市内のあちこち、駐車場の影で用を足してティッシュやトイレットペーパーが散乱していました。

それで用が足せなくて便秘になって苦しんだ女性も多かったのに・・・。

政治活動とか反日活動のための組織なのでしょうかね? 少なくとも「直後から頻発してた」などあり得ません。震災から十数年も経ってからそういった嘘を煽る連中もいます。

震災時にあった某政治家(現立憲民主党)絡みの酷い実情をこのホームページ初期の頃に載せた所、「非常によくバランスのとれたホームページだが、その部分だけ邪魔だから削除しなさい」と一方的に命令してきました。

当時のメールは今も保存してあります。腹が立ったのでその記述も証拠のメールも永遠に残します。

私の友人も神戸で被災しています。彼の家族も避難していましたし仲間や同級生も大勢います。はっきり言いますが当時、そんな話は聞かなかった。状況を整理し、冷静に考えればおのずと答えは出ます。

反対に良いことはたくさんありましたよ? フーケというケーキ屋さんは(老舗だったのですが、広告代理店の言いなりになった息子のおかげで、結局は潰れました)って困っている時だからと、椅子とテーブルを出して誰でも座れるようにしてコーヒーを無料で配っていました。

近所の教会はずっと炊き出しを行っていました。その教会も被害を受けてチャベルも住むところも倒壊していたのに、私財を投げ打って多くの人、被災者のために食べ物の提供を行っていました。

他には独断で小銭を袋に入れて配った銀行がありました。しばらくして「助かったよ」といって返却されたお金が、貸し出した金額よりもかなり多かったとも聞いています。

これも日本人の凄さですね。

大惨事であったからこそ地元に密着した企業とか商店は軒並み協力していました。一部には不心得者もいたようですが、全体としての犯罪の発生比率は非常に低かったと思います。

※このコーナーに「阪神淡路大震災でレイプなどの騒動は見ていない」と書き込んでから、そういった集会とか活動は激減しました。工作を諦めたんでしょうかね? 電柱に貼ってっるビラをみて腹が立ったのでここに載せました。本当かどうかは知らないですが、旧社会党系の女性団体を連絡先入りで堂々と名乗ってました。