新しいドメインでの公開準備
動画専用のサイトを構築しようと考えて押さえておいた独自ドメインがあります。
時代の変化と共にネットやWEBを取り巻く情状も刻々と変化していまして。私がコンテンツ公開を開始した1997年とは様相が異なっています。真面目に毎日更新したらヒット数がとれる状況ではなかったり。
残念ながらプログラムを走らせてヒット数を押し上げる行為が横行していて、Yahoo!やGoogleなどの検索上位にフィッシングサイトや偽物サイトが入るようになっています。
WordPressは色々と面倒
WordPressの使用率って全体の7割とも言われています。
いわゆるブログ（日記）形式で日々の出来事を気軽に綴ることが目的だったのですが、徐々に高機能化しまして。むしろそういった気軽な内容はプロバイダお仕着せのブログを使ったり、SNSやインスタグラムを用いることが増えていますね。
最近はTikTok（ティック・トック）なども人気です。
動画や写真ですらスマホで簡単に撮って気軽に上げられる。Wi-Fiやネット通信が高速になって料金も大幅に下がったものですから。実質的にはタダ同然で情報発信や生配信が出来るわけですね。
私が東京にいた頃は浜崎あゆみさんが活躍されていましたが。ネット配信で数千人が集まっただけで回線やサーバーがパンクしてしまい
観れねぇぞ、コラ！
って怒鳴ってる人が結構いましたよ（笑）。
今じゃスマホでド素人、下手すりゃ中高生がやってるゲーム配信とかでも数千人から万人来ます。
その浜崎あゆみさんがネット配信をする時にかかったサーバーや回線費用が数億円とも言われていましたから。
当時はYouTubeどころかGoogleがやっと現れたくらいで。
とてもじゃないが一般人が配信できる状況ではなかった。
WordPressを使っている理由は前回に書きましたが。Googleアドセンスを利用していたり独自ドメインを使って運営する場合、HTMLではヒット数が上昇しないので。
どうしても検索の上位に入りやすい「動的コンテンツ」つまり、ブログとか日々更新される新鮮な情報、その新しい情報を発信するツールだと思われているWordPressを使いたくなるわけです。
ところがこれにも問題がありまして。
主に中華系だと思われますが。不正なプログラムを使って検索上位に押し上げたり、WordPressのバグやセキュリティの穴を利用してハッキングしたり、赤の他人のブログを乗っ取って細工するようになっています。
インターネットとは、世界中に繋がるインフラです。
そのため特に独自ドメインに関しては発展途上国や新興国を優遇する部分があります。つまり中国とか新興国では大量のドメインを安く買ったり、使い捨てに出来たりもします。
次々に新しいドメインを買っては攻撃を仕掛け、検索の上位に入りやすくするためにWordPressを相互リンクにして信頼性を一気に高めます。AIや検索アルゴリズムさえ悪用します。
膨大な量のパソコンやブログからアタックをかけてくることがあります。
面倒ですが、時間をかけてセキュリティを強化するしかない。
プログラムの悪用が背景にはある
ウチはそもそもが23年も前に立ち上げたサイトですので。
古い情報は1998年から載ってます。それを削除するのも嫌なので。WordPressの機能を使って「固定ページ」というものを制作してそっちに乗っけています。
HTML形式に似た機能があって。WordPressが出てきた当初は代用品として重宝したんです。
もっとも今はブログとHTML、固定ページとの格差が無くなってしまったようで。
今では別々で制作して設置する意味はないようなんですけどね。
投稿、いわゆるブログシステムにはPING（ピング）という機能がありまして。
投稿したよ＝更新したよ＝新鮮な情報だよ ということがPINGサーバーに届くようになっていました。
元は日記ですから。ですので一々、GoogleとかYahoo!、検索エンジンのbotがたどり着くのを待つ必要はなく、自分でページを登録する手間もなく自動発信で。
製作者と閲覧者の両方にメリットのあるシステムとなっていました。
これを悪用する輩が増えまして。たいした中身がないとか実際には写真とか情報が増えたわけでもないのに「更新したよ！」「最新だよ！」「ウチが一番早かったんだよ！」とPINGで偽る連中が出てきます。
んで、その便利な機能が封印されて。
PINGサーバーとかメタタグ（タグ内に本文の説明を載せたり、簡単な感想を入れられました）を検索エンジンやbotが無視するようになったんです。
それを知った連中が今度は何を始めたかといいますと、他人の作ったコンテンツの丸パクリですね。
自分で撮影したり文章を書くのは面倒です。文章を校正したり企画を考えるのも手間がかかる。なのでプログラムでネット上を巡回して面白そうなワードとか流行っているものだけをかき集めて。
自分のブログとかサイトに読み込んで「自分が考えたものであるかのように偽る」手法が増えたわけです。
真面目にやってる人ほど馬鹿馬鹿しくなって辞めてしまいます。
自分で苦労して撮影して写真を加工、タイトルやテロップを付けて時間をかけて文章を載せていても。それが他人のサイトでそっくりそのまま表示されてしまう。
WordPress側もそういた自体を憂い、様々な対策とかプラグインが出てきます。
結果として動作は激重になってしまい、今度はサーバーを強化する必要が出てきてしまいます。
まさにイタチごっこ。悪循環です。
HTMLだけの時代はそんなことなかったんですけどね（笑）。
更新されないサイトが増えてきた理由
プログラムを使って不正行為をやったもの勝ちになってしまった結果、20018年頃からサイトを真面目に更新する人が減ってます。
最近、検索上位に古いデータが増えたのはそういった理由です。
サイトの更新には恐ろしく手間がかかる。何日、下手をすれば何ヶ月もかかって調べたり実験したものが第三者に安易にパクられる。
下手をすれば振り込め詐欺に利用されたり悪質なフィッシングサイトに誘導されることもあるわけで。
ブロガーが儲からないのは事実になっていまして（笑）。
半端な芸能人が炎上商法に走るのは、そういった行為でもやらないとヒット数が集まらないから。
結果として広告収入が途絶えます。だから何やったってヒットさせようになる。
TwitterやSNS、スマホで簡単に投稿できてバズったら広告だってつくことのあるTikTok（ティック・トック）などに流れてしまうわけです。
動画編集は手間がかかりますが。一般的なブロガーよりは遥かに儲かるんですよ。
パクリや盗用も対処しやすいですしね。
YouTubeの場合、管理さえしっかりしていれば乗っ取りはやりにくくなります。他人の動画を勝手に外部サイトに誘導したとしても、動画再生数に応じた広告料は動画製作者に振り込まれます。
WordPressのバグ、セキュリティホールを悪用したハッキングやプログラムによるインチキ検索上位が解消されない限り、この流れは変わらないでしょう。
一時、Googleの検索結果は「Google広告に」大金を払った企業やショップか、中華系の振り込めサイトやフィッシングサイトまみれになったことがありますね。
また高い広告料を払っているものですからそれを取り返そうと考えるものらしく、検索の上位に入っている会社とか企業（歯医者なんかが典型）が高額な商品、サービスを売りつけようとします。
サイトに載せてあるのは、あくまで参考例です。
オプションだ、あれやこれやが必要だと言い出します。
見え透いた宣伝とか煽りばかりが増えてまして。
実際に話を聞きに行くと価格がまったく違ったりします。
準備は進めていますが状況が変わってます
結局は地道に口コミでとか現地にまで出向いてみて探すしかないわけですが、コロナが流行していまして既往症のある身としては感染が心配です。
積極的に出歩いたり、身動きがとりにくい状態になっていまして、ちょっとしんどいですね。
自宅は神戸ですが自分の会社は大阪にありますので。思い切って大阪まで足を伸ばして撮影に協力してくださる企業、クリニックを探しました。
かなり大手が快く撮影、動画掲載の許可をくださいまして（笑）。びっくりしました。
絶対に無理だと思ってました。
なんでも試しに言ってみるもんだなぁ
不思議な話なんですが、私は九州や神奈川の先生方とご縁が深いようで。良い方が本当に多かった。
若い頃に交流のあった（九大の循環器系）のお医者さんがいたのですが。後輩の方が大阪で開業されていまして。事情を話したところ了承をいただきました。
かかる費用も決して安くはないのですが。いくつも回った後なのでおおよその相場は理解できます。納得のできる方針を明確に示していただいたので、そこでお世話になろうと決めました。
じゃあそこで、と勢い込んだものの、今度は大阪でオミクロン株が大流行してしまいました。
万が一を考えるとどうにも動きにくい。仕方ないのでしばらく先送りにします。
その間にどうしてもやっておかなければならないことが出てきました。
先にも述べた通り、HTMLとかWordPressの固定ページではヒット数が見込めません。むしろプログラムを使った不正行為を行っている連中ばかりが活発化していて、検索上位に入ってきます。
Googleも色々と対策を打っていますが後手後手ですね（笑）。
現実的にお金もうけのために悪事に手を染める連中のほうがスキルを高めるのに熱心だったり、様々な手口を知っていたりします。不正行為を働くために時間と手間を膨大にかけたりもします。
私にしてもこの場所（nobee,com）を長年運営してきたので思い入れはあるのですが。
最新版のWordPressやプラグインを使って新サイトを立ち上げ、固定ページやHTMLは諦めて「投稿ページ」いわゆるブログシステムで立ち上げたほうが良さそうに思います。
更新をしなくなったことと、悪質なパクリや盗用が相次いだこともあります。
ウチのヒット数は全盛期の100分の1程度に落ち込んでいまして（笑）。1997年にサイトを立ち上げて15、６年まではずっと必ず10位以内、1ページ目にヒットしていました。
催眠、洗脳に関する検索なら「GoogleやYahoo!に一度も広告費を払っていないのに」トップページに居座り続けてきたんですよ。おそらくですがこれを広告で行うとなると。とんでもない金額が必要になります。
AIや検索エンジンの方針が変わったのか、現在ではそういったことはなくなってます。
現状なら老舗サイトとはいえ、新規ドメインとほとんど変わらないでしょう。
Desktop Publishing（デスクトップ パブリッシング）
mailの送受信とか古くからの知人や友人が消息を知れるよう、ここは残すつもりでいますが、正直、仕事とか生活においてはメインではなくなっています。
ですので体調不良前に確保しておいた独自ドメインを利用して、今後は新しいサイトを立ち上げます。
せっかくならメンテナンスが楽なように古いコンテンツ（固定ページ）は無くしたい。
開発の止まったプラグインを外してWordPressも最新に。PHPやApache（あぱっち、サーバーの仕様です）も良いものにして高速化、安定化、セキュリティを高めたいわけですね。
また今の時代はどうやったって動画に勝てません。作るのに何日もかけたコンテンツが、スマホで撮った短い動画一本に負ける時代ですね。情報量が多くたくさんの人が観られて理解しやすくなっています。
わかりやすく言うならばテレビやネットの普及で新聞社が徐々に斜陽になっていったようなものです。
わずか数百人が集まっただけでサーバーがパンクした時代とは違います。
私が開始した1997年当初は
重い写真をトップに貼るな！
「表示が遅くなるじゃないか！」って言われたくらいですから（笑）。
素人が作った拙い動画でも数十とか数百人くらいは観に来るでしょう？
SNSでバズったら何の編集もないスマホ動画でも数百万回再生とかまである。
ところが静的コンテンツ、つまり個人的なブログとかWEBサイト、ホームページだと一日に10人も来ない所がいくらもであります。
毎日、必死で更新して良質のコンテンツや情報を増やせば閲覧者やヒット数が増えるかといえばそうでもない。
不正プログラムが横行していますから、コンテンツ製作者とは別に「セキュリティや管理の専門家」がいないと対処が遅れてしまい、せっかく作ったコンテンツが盗まれたり転用されることになります。
そうなるとnobee.comをそのまま継続して残すほうが難しくて。
動画公開前に変更することにします。わざわざnobee.comと入れたオープニングムービーまで作って用意していたのですが、新ドメインに作り替えています。
私は
「2018年頃からブロガーが減った」
と言っていますが。
その人達の多くは動画に乗り換えたんですよ（笑）。
タイトルや見出しを考えて「アイキャッチ」（人目をひくように、本文前に写真を入れることが推奨されている）を作って。商品紹介用に写真を撮って加工して載せる。
そのやり方はそのまま動画編集の手順に繋がります。アイキャッチがサムネイル、タイトルが動画の煽り文句になりますから。かかる手間が同じなら動画に行きたくなるでしょう？
Desktop Publishing（デスクトップ パブリッシング）の略称はDTPと言います。
元は印刷会社が版下を作るのに用いた言葉ですが、当時はMacintoshとAdobeの製品しか存在しませんでした。
AdobeのIllustratorはMac用のソフトでWindowsが台頭してくるまでは専用だったんです。
レイヤーという概念、文字を上に重ねるとか写真を加工してそのままデスクトップで版下が出来るというのは画期的で活字やフォントを手打ちする必要がなくなった。それが世界中で定着していきます。
ブログを自分でせっせと更新したり。DTPをやってる人は動画に進んだほうがいいかもしれないですよ？
特にAdobeの商品群はインターフェイスが似ています。ある時期に統一されましたので。
DTPやWordPressを使ったブログに慣れている方はAdobeのPremiere Proを使ったほうが無難でしょう。Photoshopが一通り使える人ならPremiereも使いこなせます。
もっとも私個人はAdobeのサブスクリプションが嫌いで（笑）。Apple純正のFinal Cut Pro XとDaVinci Resolveを使っています。版下やデザインの作成はAffinity Designer、写真の加工PhotoScape Xですね。
Adobeには若い頃、多額の費用をかけた。動画編集を手がけるようになったのはこのサイトの開始直後です。
催眠術の解説、指導のテキストはないか？
と言われてテキストを用意したのですが、今度は
動画がないとわかりにくい
と言われたんです。
外注に出そうとすると短いオープニング、数十秒で数10万円から数百万円と言われました。当時は素人が動画を撮るとか作る時代ではなかったので。
Adobeにも多額のお伏せをしてきたわけですが、いきなり古いユーザーを切ってサブスクリプションに移行したので。そのやり口が嫌いで今は一切使っていません。
月額支払い、毎年課金が嫌でない方はAdobe製品をお勧めします。確かに使いやすいですよ。
2022年02月24日
谷口信行
