自分から積極的に関わりたいとは思っていないのですが
以前に私が面識のある女性タレントが洗脳されたとして騒動になっています。
オセロの中島さん、という方です。
私がお会いしたのはかなり昔の話で。今からもう15年も前の話になりますか?
TBS系列の「ワンダフル」って番組でね。深夜枠でした。
当時、私は大阪に住んでいたのですが開業して間がない頃で。ホームーページを個人で立ち上げて実験コーナーなどを載せていました。それを見た番組スタッフが
同じ内容をウチの番組でやってくれ!
と持ちかけてきたわけですね。
今だから言える話ですが、私個人としてはその番組にあまり良い思い出ではなくて。
出演中にも出演終了後にも、いろいろ嫌なこととか無理難題もあったものです。
当初の約束とは違う内容をやらされそうになったりね。被験者に無理をさせようとするので断ると、私一人に責任を押し付けられたりね。編集後に流された放送内容をみて驚いたこともあります。
催眠術系の草分けとしてね。ネットで1997年から活動やってました。
ですからその直後から苦情メールが何通も届きました。殆どが「先生があんな人だとは思わなかった」って詰ったり(なじったり)責める内容です。
どういった経緯でそういった放送内容になり、私が現場で何に逆らってプロデューサーやディレクターと揉めたり、視聴率や評判は良かったのに「なぜ急に番組を辞めたのか?」も、当時責めた人達は理解していないでしょう。
有名になりたいとか、金持ちになりたい、催眠術を用いて「タレントになろう!」とだけ考えていたのなら、どんなものでもあっさり飲みますよ(笑)。
私がそういった感覚で関わったのではなかったが故に、難しい部分もありました。
何度、言っても聞き入れてくれなくてね。私がディレクターの方針に逆らってるとわかると「ワンギャル」?って女の子達がいっせいに、そっぽ向いたりね。
挨拶さえしなくなって、鼻で笑うとか馬鹿にするなんてのもありましたね。
結果として辞めることになったのです。
マスコミのためにではなくご家族やご友人のために
その後、同じTBS系列の「学校へ行こう!」って番組から出演依頼を受けました。
「学校へ行こう!」のスタッフから「あの先生を使いたいんだが」と問われると、前出のワンダフルの関係者は
あんな人は使わないほうがいい
などとさんざん、悪口を言っていたって話も伺っております。
そっちで高視聴率を得ると、今度は当たり前のように「もう一度、出てください」と連絡が入っていました。
ああいった世界の面白さです。「あの先生は私たちが発掘した!」と言う扱いなんですね。タレントとか文化人もそうでしょうが、最初に見つけて使った人間が偉くて優先権がある、というか慣習があるのでしょう。
ですから、当然のように、私たちにはあの先生をもう一度、使う権利があるって発想になるようです。
自分達から無理難題を押し付けて、結局は「切られた」形なのですが(笑)。筋がかなり違う。
まあ、そんなものですよ。
その後、ワンダフルで私が他で行なった番組の催眠術の企画を、そっくりそのまま「別の催眠術師」が行なったり。要するに丸パクリって奴です(笑)。
そのレポーターを、私とコーナーをやっていたはずのオセロのお二人がやっていたり。
そりゃ、いくら私でも多少は凹みますよ(笑)。
つまり私の悪口を「学校へ行こう!」のスタッフに言ってた人たちに含まれるのです。
職業として技術者としてプライドを持って臨んだり、それは危険だからと断ったものが安易に行われていて馬鹿にされたようにも感じますから。
それを私と一緒のコーナーをやっていたはずのタレントさんが参加して、嬉々として行なっているのをみれば気分はよくありません。
そんなことが繰り返されたので、正直、いい思い出にはなっていないのです。
ただ、もう時間もかなり経過しましたし、私自身が一度はお世話になった番組です。
洗脳に関する情報はあまり公開されていないため、こういった騒動が起きれば私のサイトを訪れる関係者も多くなっているのではないか?と推測します。
正直、今更、マスコミとか番組の関係者とかは、どうでもいいんですけどね。
彼らの多くは、都合がいい時だけすり寄ってきて「情報を寄越せ」と迫るだけでしょうから・・・。
前記したような実体験がある私としましては、ここで情報を公開するのは躊躇(ちゅうしょ)もあります。
ただ、やはりご家族やご友人、以前からの知り合いや仲間なら心配でしょう。中島さんのファンもいらっしゃるかもしれません。そういった方達のために一部、解説を行なっておきます。
関わること自体が高リスクを伴う
正直、洗脳に関するものに積極的に関わるととても大変なんですよ。
うまく解除できた、と思われるとそういった依頼のみが殺到します。そうなればなったで、気苦労や面倒が飛躍的に増えます。
困るのは、それで収入が飛躍的に増えるとか生活が楽になるって訳でもなかったり・・・。
真面目にやってるとそんなものなのです。私自身が「カルト」とか宗教家、カリスマぶって好き勝手なことをやらない限り、「精神的なものを触る」ことが、気楽なお金儲けになんてならないのですよ。危険も数多い。
残念ながら、この国にはカルトや宗教家を名乗る連中から、守ってくれる枠組とか法律が殆ど存在しません。オウム真理教の事件で、やっと多少、整えられることになっただけです。
解除(デプログラム)中は対象者から怒鳴られたり殴られたり、誹謗中傷を受けるなんてのもよくあります。何かを投げつけられたり刃物向けられたりとかね。
自分を見失っていて「洗脳を受けた人」が、私を怒鳴るのには我慢もできますが、卑怯な行為で金儲けをやってる連中やその仲間に、ネットや電話で執拗に嫌がらせを受けると流石に辟易(へきえき)します。
私のところも、一時期は相当に酷かったんですよ。
私がサイト運営を始めたごく初期の頃から、私の物まねを執拗に行なっている男がいました。その男一人でもうっとおしくて面倒なのですが、洗脳からの回復や脱会を手がけていることを知って尚更、ネットでの中傷が増えました。そういった行為をやってる連中がグループになるからです。
催眠で何でも悩み事が解決するとか、前世を知るだけでバラ色の人生になるとか、占いとか風水を隠れみのに、誰かを操ろうとか金儲けをしようって連中は、社会にそれこそ掃いて捨てるほどいます。
近年はネットが発達しましたので、バレるのも早くなりましたが。自身を素晴らしい占い師であるとか催眠術師? であるとか、自作自演で必死に煽っている連中も無数にいるんですよ。
私はそれらをサイト上で明確に否定した上で、防衛策や防止策についても述べています。過去にはご家族から依頼を受けて、そういった連中から対象者を奪い返そうと、直接渡り合うこともありました。
だから、年齢が上昇しても数百回の腕立伏せとか千回以上のスクワット運動を欠かさなかったのです。
危ないですからね。いざという時に頼りになるのは、自身の経験と知識、技術と体力、「勘」だけです。防刃ベストとか防犯グッズもたくさん持ってますよ。
洗脳、つまり「誰かを利用して金儲けをしてる」連中からすると、私は邪魔者になりますから。
前置きが長くなりましたが
洗脳を解く方法については、こちらに書かれています。
このコーナーとあわせて参照してください。
どんなものでもそうですが、守るほうが難しくて大変です。自爆テロとか放火や強盗、強姦などでもそうです、狙う側(犯罪者や身勝手な連中)は誰でもいいのですが、守る側はそうはいかない。
犯罪者はどこでも誰でも狙えますが、守る側は全てに警戒する必要があり、費用も人員も膨大になります。
誰かを守るとなるとそう簡単にはいきません。一瞬の隙や油断が命取りになります。精神的にもタフさが要求されることとなり、長くなれば例外なく疲弊(ひへい)します。
私のこのサイト、ホームページ上ではそういった事情や背景を詳しくは書けない。
書けば先回りされたり、情報を盗まれることもありますからね。初期の頃はスケジュールなどを詳細に載せていたのですが、そうすると余計に変な連中が寄ってきたり、留守宅に入り込まれそうになったりしたので、まったく載せなくなっています。
結果として善意で行なった情報公開やメールでの受け答えで、状況が更に悪化する可能性があります。なのでどうしても載せる内容は絞る必要があります。
金儲けのために占いとか宗教、心理学を悪用する連中は一種の異常者です。
ありとあらゆる方法を用います。
洗脳しようと近づいた対象者の調査もよくやってます。それだけではなく、「防衛者」つまり、デプログラム(解除)を行なう者の情報も集めたり精査しているケースがあるので。迂闊に関わっていることを知られてはならないのです。
私が得意としている方法とか手法、隠れ家や隔離場所も発見されてしまうでしょうから。顔写真や名前はおろか、関わっているという事実や過去の実績すらも、誰かに知られたくはありませんね。
だからね。「なんで専門家なのに助けにこないんだ!」とかね。顔見知りや知人、以前に仕事を一緒にやってた仲なのに「助けてやらないなんておかしい!」って単純でも安易でもないのです。
ここで「こういった話しを書く」ってことは。すでに私が洗脳解除の第一線から「身を引いている」ことを示します。これは手品の種明かしであり本来は裏の事情です。
職業上は表に出てこないはずの内容なんですよ。教えろ、詳しく話せと言う連中がいますが。このネットの発達した現代でそれを行うのは自殺行為に等しいですよ。
それをまず知ってください。
そういった連中のやり口をよく知っているからこそ準備もしますし、とても用心深いのです。
準備にも時間はかかります。相手、つまり「洗脳者」が対象者や解除者をよく調べるように、洗脳を「解く」とか対抗する側も防衛策や拠点、救助や解除を行なう際の「ネットワーク作り」を事前に入念に行なっておく必要があるのです。
何もなしでね。いきなり対象者と二人っきりになれば「何でも解ける」なんてのは漫画や小説の読みすぎ。そう偽る自称脱洗脳の専門家様もいらっしゃいますけどね。
一時的に効果があったとしてもすぐに元に戻りますよ。徐々に状況は悪化します。
そういったノウハウというか、経験のない自称カウンセラーとかね。ネットとか大学で多少、心理学を齧っただけの者がね。対処できるほど甘いものではないですよ。
場合によっては人殺しさえ厭わないとか、相手を傷つけても平気だったり、個人の尊厳とか立場など微塵も大事にしない異常者や、その集団が相手だったりもするわけです。
まさに、これは戦いなんですよ。命や財産、存在を賭けた心理ゲームそのものです。
問題はプレイヤーの全員が命や存在をかけるのではなくて、大切な誰かとか「何か?」を取り戻そうとする側に、よりリスクが高くて、犯罪者(洗脳を行う側)に、リスクが少なかったり、相手が大勢いるという理不尽さです。
行なわなければならない手法、手順
オウムの事件以降に整備されたもので、人身保護法に基づく保護請求というものがあります。
これは洗脳を受けたご本人の家族や親族、恋人が弁護士を通して裁判所に申し立てることが出来ます。裁判所が人身保護命令を出すことができますので、警察官の立ち合いのもと、対象者を奪還(保護)することができます。
審問の結果、人身保護請求に理由がないときには、請求棄却されます。なので、だいたいにおいては親族とか家族、恋人や仲間などからの請求に限られます。別れた恋人を探してもらおうとか、法の乱用を防ぐために審問はきちんと行われます。
前出の中島さんの場合も、これを用いてご家族が一時期は身柄を確保した、と報道されるようになっていますが・・・。残念なことです。そこまでやったのに、なんで元に戻っているんでしょうね?
この手法は私も依頼者に薦めて行なったことがあります。
難しいのはね・・・。
「身柄を確保」するまでと、身柄を「確保してから」の対応なのです。
確保に失敗すると警戒されます。奪還はできるだけ「一発」で行なわなければならない。
難しいのは心配する家族や仲間は、対象者(洗脳を受けた人)を保護しようとしているわけですが、当のご本人はコントロールが進んでしまっている場合、保護だとか愛情だとは受け取りません。
「私の幸せを邪魔しにきた!」とも思いますし、肉親の姿をみただけで行方をくらますものもあります。そういったケースがあるため、保護するご本人と面識のない代理人や警察官だけが保護に向かうこともあります。あえて親族や友人は外すことすらあります。
それだけ慎重を期す必要がありますし、一度、失敗すると再度の身柄確保、離脱は困難を極めます。
洗脳者側が対応策や先手を打ちますので。
何度も使える手じゃないんですよ。
確保するまでが一苦労なんですけどね。確保してからも大変です。逃げ出そうと何度も病院や施設から抜け出したり、自傷行為(自殺行動や手首のカット)を繰り返したり、暴言を吐くなども普通にあります。
救助しようとした親族がね。その言葉にビックリして手を引いてしまったり、誰かに預けて逃げ出してしまうこともあります。
本来は自意識や自我をある程度、回復させるまで隔離しなければなりませんし、親族にあわせるのはしばらく経ってからにしなくてはなりません。そういった当たり前である常識を知らないカウンセラーや自称専門家? が多いのです。
付きっきりになるんですよ
こういった洗脳問題に対処する場合は、よほど腹を括る(くくる)必要があります。
はっきり言えば、数ヶ月は付きっきりです。数日とか数週間、まして「昼間のほんの数時間だけ」相手に会ったり、面談するだけで何とかなるケースなど殆どありませんね。
甘い感覚で病院に措置入院させてそれっきり、っていうのではすぐに元に戻ります。
隠れて宗教関係者や洗脳者が面会に来ますし、携帯電話で連絡をとる場合もあります。
朝の番組でね。この騒動についてメンテーター、デーブ・スペクターって人が「数週間かかる」など言っていましたが、そんな甘いものではありませんよ。数ヶ月、数年かかる例もザラです。数日とか数週間じゃ初期対応が精いっぱい。
常識的に考えてください。洗脳期間が数年に及ぶのに、「たった数日や数週間の」措置入院や隔離でいきなり、目が覚めましたとか元に戻りました、社会復帰できました、なんてことになるわけがないのです。
「取り込まれるのにかかった時間」は「奪回するためにも必要な時間」に相当します。
カルトとかね。占い師や宗教家を名乗る連中は、ともかく対象者と一緒に住みたがるでしょう?
それはそのまま、洗脳とか精神の侵食作業が「常に」進んでいたり継続していることを示します。
「洗脳を行なう側」ですらそうなのです。要するにそれだけの手間とか手順が必要で他者や親族の接触を避けている。反対に考えてみればわかりますが、洗脳を「解く」側が、そこの部分の手を抜けるわけがない。
自称カウンセラーとかね。ネットで洗脳を解く専門家を名乗る連中も増えていますけどね。現実にはそういったノウハウをきちんと持ち、対象者を向こうから連れ戻してこれる技術者はほんの一握りでしょう。
対象者との距離が近く、常に一緒にいて「マンツーマン」になってしまったが故に、相手(本来は洗脳を解くための対象者)と、安易に恋愛関係になってしまうカウンセラーもいます。
私に言わせれば、それじゃ洗脳者が入れ変わったに過ぎませんよ(笑)。いや笑い事じゃないですが。相手と結婚すればいいってものではない。その方法だと一人しか解除できないでしょう?
全員と結婚するわけにはいきませんし、解除する都度に恋愛関係になってしまうならプロとしては失格です。
カウンセラー、つまり私とか医者とかとは縁が切れて社会復帰、誰かと普通に恋愛したり普通に生活できるようになって始めて「洗脳」からは離れた、と言うべきでしょう。
身柄を確保し、洗脳者や精神の侵食者から距離を置き、その上で影響を排除します。
自我を復活させ自分の意思で行動できる所まで回復できたら、やっと恋愛とか仕事を考えたりするようになるのです。社会復帰、なんてのはその後のお話。いきなり復帰なんてできません。
理想はね。恋人とかパートナー、親や親族(兄弟)などが、技術や知識を学んで、ずっと付きっきりで回復を手助けするのがいいのです。家族なら恋愛対象や依存対象にはなりませんし、恋人や夫、妻なら依存対象になってもなんら問題にはなりませんから。
解除中の状況、大変さを知ったほうがいい
私が「洗脳の解除」を仕事として引き受けなくなった背景には、私個人が結婚した、って部分も含みます。
私自身は自制心はありますよ(笑)。この仕事を始めて長くなり年齢も上がっています。依頼を受けて解除を行ったからといって、相手に安易に依存させたり恋愛関係に発展する、などはないでしょう。
ですがそれでも「付きっきり」にはなります。
特に最初の数日から数週間は対象者と二人っきりになります。しかも24時間体制です。
暴れたりね。自殺行動や自傷行為を繰り返すケースがある上に、洗脳者を崇めているので連絡をとろうとします。声や姿をみたり直接触れ合うと元に戻ってしまうので、離れることができなくなります。
嫁さんが心配するでしょ? 心配をかけたくないので最近は受けていないのです。
そういったものと関わるようになると、弱小のカルトだけではなくてね。自然と大手宗教団体とか名前がかなり知られているカルト集団と対峙したり、立場上、直接向かい合うことになってしまいます。
また男性の依頼だけ受ける、というわけにもいきません。こういった世界は口コミですので一人受ければ二人目がやってきます。一人目(男性)を受けて二人目(女性)を受けなければ、「差別してる!」とか「依頼者をえり好みしている!」とも言われるものですよ。
実際に、そういった書き込みをネットに頻繁に行われた経験もありますしね。
洗脳者の手先とか仲間、知人がいつ紛れ込んでくるとも限りませんので、私の場合は「解除に」入ると、影響が遠のくまでは警戒して家族や親族にも殆ど会わせません。
これは過去に家族がカルトに取り込まれていて、対象者を引き戻した実例があったから。「○○先生が心配している」「こっそり連絡をとりなさい」などと言って携帯電話を手渡していたり、写真や手紙のやり取りを行なっていて解除がまったく進まなかったケースもあるのです。
数分間とか数時間、目を話しただけで監視者の目を盗んで脱出します。そのまま拉致されたり、行方がわからなくなります。そうなってから慌ててもまず連れ戻すことはできません。
以前に洗脳の解除は「一人づつが基本です」と書いた事があります。
これは相互に干渉が起こるからです。
隔離した当初はね。信頼していた相手から引き離されたような感覚に陥りますし、薬物の投与を受けているケースまであります。
それでも、あなたは向き合えますか?
暴言を吐きますし殴りかかってきたりもある。四六時中、汚い言葉を投げ掛けられても我慢しなければならない。オシッコやウンコを垂れ流しにするケースすらあります。
これは家族にも友人にも嫁にも言ったことがないんですけどね(笑)。こっちも汗だくですしオシッコにウンコまみれになったこともある。嘔吐するのも珍しくはありません。
しばらくはその場を離れたり、着替えをとりに帰ることすら難しくなります。
それを我慢してやっと、信頼を回復したり自我や自意識を呼び起こすことができます。回復してきたらきたで、相手(対象者)をこちら(カウンセラー)に依存させたり、恋愛の対象者にさせないような細心の注意が必要になります。
でないと、ずーーーーーっと付きっきりになったり、対象者と結婚するしかなくなりますから(笑)。女性ならいいですが、男性の場合はどうします?
一言に洗脳を解除、といったってね。そりゃ、そうそう簡単なものじゃありません。
本当の意味で、腹を括る(くくる)必要があるのです。
以前に多重人格に人とも向き合っていますけどね。その時にも危ないことは多々ありました。相手が死んでしまう(屋上から飛び降りようとしてました)かも知れないとか、刃物を持ち出してくるとか。
一睡もできない日が長く続いた。連日のトラブル続きで自分自身がプレッシャーや寝不足で死んでしまうかもしれないとか。色々思い悩んだものです。
それでも「この人をどうしても救いたい」という強い意思がなければ、まず心が折れますよ。
口先だけの覚悟とか、表面的な優しさなどではなく、文字通り自分を犠牲にしたり投げだすくらいの覚悟がないと、そういったトラブルからの救出はできません。相手は異常者なんですから。
恋人だったりね。家族だからこそできることがあります。
反対に、家族だったり恋人だからこそ、耐えられない言葉とか相手の態度もあります。
洗脳を受けた者は暴言を吐きます。仕事仲間や家族、友人に対してそういった言動が増えるのは、それこそが洗脳の第一歩だから。「自分以外の人は信用してはいけない!」と教え込まれていますから、対象者はそれを忠実に守っているだけなのです。
優秀な番犬がね。撫でようとした人に吠えるでしょ? 悪気なんてないんです。餌をくれたり面倒をみてくれた人を守りたかったり、一緒にいたいとの感情から「それ以外の人」には厳しく当たるようになります。
そう躾けられ、それこそが正義だと思い込むようになると、他の行動パターンはとれないのです。
自我を回復し、相手が「まとも」に戻ってからでないと、会話などは成り立たなくなります。
難しいのはその段階では「叱ってもなだめても」ダメなんですよ。吠える事だけを義務づけられてしまっているので、事の是非とか善悪は二の次になるのですから・・・。
それを理解していない人が多いので、我が子とか恋人、家族から暴言を吐かれたり殴りかかられることでショックを受け、簡単に手を引いてしまったり、誰かとかどこかの施設に一方的に任せることになります。
それで、いい人(解除者、カウンセラー)に当たればいいんですけどね。
残念ながら、そういったケースに対応できる病院とか施設は「日本には」殆ど存在しません。明言してもいいですが、そんなものがあるならば、ここまでカルトとかいかがわしい占い師、スピリチュアルだ、などと煽る連中が増殖しませんよ。
ありとあらゆるペテン師や詐欺師が野放し状態です。スピリチュアルを名乗るデブ、金髪のハゲ、墓石や墓地販売を反社とやってるおばさんなんかが典型例。
今だから言いますが、ああいったのを持ち上げて儲けてるテレビ業界関係者も私の敵でしたよ。
お金貰ってるんでしょうね。トラブルの報告があっても無視しますし下手をすればすぐにそういった連中にご注進、報告や連絡が入ります。脱会や救出の妨げになるのです。
それでも、危険を承知で向き合わなければならない瞬間もある。家族や仲間、友達や恋人、子供達を守るために・・・。
あなたはそのリスクを承知で向き合えますか?
全部を伝えてあげたいが、難しいですね
洗脳だけは特殊なものです。軽度の場合は何日かの隔離とか遮断で回復しますが、それが長期に渡っている場合には細心の注意と配慮が必要です。
整え、備え。揃えるべき環境、道具もあります。
お金もかかるんですよ。洗脳者側も下調べとか準備はやっています。特に有名人の場合はね。行き当たりばったりで誰でも狙っているのではなく、ピンポイントで対象者を絞り込むことから行なうケースがある。
隔離したり匿う、保護する場所や、カウンセラーや対象者を一定期間「養う」ことにもなりますから、どうしても費用や人員も必要になってしまいます。
毛布とか鎮静剤とかね。私の家には膨大な量のウレタンマットまでありましたよ。
以前の仕事の残りです。いざとなった時に隠れ家に運び込むためです。対象者が暴れた時に傷つけないために。何かが起きた時に慌てて買いに行ってたら間に合わないでしょ?
鎮静剤や睡眠薬の投与は医者でないと行えませんが、その場合は知人の医者に往診に来てもらえばいいのです。
人身保護請求に基づく、身柄保護をやったのなら、病院や警察の協力を得ることも可能です。大事なのは「病院」や「医者任せ」にしないこと。洗脳は特殊なものですから。
保護した対象者本人が行方をくらませたり、上手に嘘もつきます。隔離した内部から「鍵をあけて」勝手に出ていってしまうこともよくあるのです。影響が遠のくまで「保護したから」といって対象者本人にも油断してはなりません。
残念ながら、ここでこれ以上の詳細は書けません。誰かが半端に専門家ぶって半端に利用した場合に危ないですので。また、洗脳を行なう側に、あらかじめ「解除側」が情報を与えてはなりませんから。
洗脳の「解除」を行なっている本物の専門家の多くが、それを誇らないし語らないでしょう? それはなぜだと思いますか?
先に多少は述べていますけどね。それを話してしまうと、おかしな連中とか宗教団体から袋叩きにされる可能性がある。そういったものから守ってくれる法律や枠組み、施設がない。
だからこそ「話さない事」が最大の防御策であり、同時に相手を攻撃するための矛(ほこ、武器)を隠すことに繋がります。
洗脳の解除方法について、を新しいテキスト用に書いてはあったんですけどね。もう引退のつもりでしたから。数ヶ月をかけて書いた集大成でした。
ですが、冷静に眺めてみるとやはり社会に出すのは難しいですね。
金額とか実入りの問題ではなく、私の信条とか倫理的な問題です。善意で配りたいとか困っている人に協力したいと思っても、相手がいい人だとは限らない。
某テレビ番組(TBSではない他の局です)から出演依頼を受けた時、ついうっかり裏話をしたらそれを利用して物まねサイトを立ち上げられたことまであります。どういった業界とか仕事、職場にも悪用を企む連中はおり、迂闊に信用したり情報を漏らすと飛んでもないことになります。
誤解している人が多いですけどね。「洗脳」ってのは、どんな人でも陥る(おちいる)可能性があります。頑固だからとか真面目だからとか、若いから歳寄りだからもない。
年齢、性別、性格なんて関係ありません。
あいつは○○だから、洗脳されたんだ!
なんてのは誤り。
もちろん、中島さんにもそれは当て嵌まります。
要はタイミングです。悩んだり苦しんだりしてる瞬間に、「どこからも助けが来ない」とか、「行く場所が無い」「聞いてもらえる相手が欲しい」と思っていると、そこに差し伸べられた「藁」(わら)つまり、本来は頼りないものとか、たいした支えにもならないはずのものを、盲信したりしがみついてしまうことがある。
人はね。孤独に耐えられないんですよ。それがもっとも悲しくて辛いのです。
お金のあるなしとかね。分別とか年齢とか性格とか無関係。きっかけとタイミング、不幸な巡り合わせがあれば誰だって陥る可能性があるものなのです。
そのきっかけとか「タイミング」が無いと思うと、強引に事故を起こすとか、恋愛を失敗させて慰めて相手に取り入ろうとする悪質な連中もいます。
病院の前で悩んでいる人を待ち伏せるケースすらありますよ。
あと重要なポイントは「期間」です。洗脳やコントロールは長期に及べば及ぶほど、脱出が難しくなってしまう。早めに動いたほうがいいのですが後手に回るケースが多いです。
以前に書いた「洗脳を解く方法について」の補足、追加情報ですが、対象者(洗脳を受けた者)が暴言を吐くこと、洗脳者が先回りしたり、情報を集めている可能性があるので解除に関わっている者の詳細は伏せること、隔離場所や保護場所を「絶対に相手に知られないこと」などをしっかり、把握しておいてください。
► 洗脳を解く方法について(関連事項)
► 洗脳を解く方法について 補足(関連事項)
2012年02月09日
谷口信行