洗脳問題は「時間が経ってからしか書けないこと」が多い
私個人の感覚としては、経験を積めば「人は思慮深くなる」なんてのは嘘ですよ(笑)。
年齢を重ねたり経験が増えても馬鹿な人とか身勝手な人、仕事をサボる人、他人の責任にする人なんて幾らでもいます。
また女性の場合は特に注意が必要だと思います。たった一回の恋愛の失敗で風俗に転落したり売り飛ばされた、薬漬けにされてしまったような実例も数々見て知っていますので・・・。
若い時の失敗はしたほうがいい、というのは転んで立ち直ったことがあるから言えることです。実際にはその一回で致命傷になってしまうこともあります。
そのまま死んでしまったり、「洗脳されたり利用されて」行ったきりになって戻ってこれなかった人は、誰かに経験談を語れません。
ですので、若い時の失敗は云々(うんぬん)という薀蓄(ウンチク)も語れないわけです。
「若い時の失敗は金を払ってもしたほうがいい」は、立ち直る事ができて。その後、仕事なり商売なりで成功を収めた方が言うから価値があるのであって。
「自分は上手くいったから」孫や子供に教訓や家訓として伝えたいものになります。
立ち直らなかった人は語らないでしょう(笑)。大体の人は
あの時、あれさえなかったら!
あの人のせいで私の人生は台無しになった・・・。
と言い続けますよ?
酒飲んでそう愚痴ってる人も多いでしょう?
単に失敗続きで何も成し遂げていない人が言っても説得力があるどころか、相手から嫌がられるだけでしょうね。成功者の教訓であって、実際にはそのまま消えてしまう例のほうが圧倒的に多い。
洗脳問題の難しさはその「わずか一回の失敗で」本当に致命傷になってしまったり、家族とか仕事、仲間や友人、財産や時には命まで失ってしまうことが現実にある、ということです。
助かるまで、というか対象者がきちんと帰ってきて安定するまでは迂闊なことが書けませんよ。今の御時世では「洗脳を企む連中」だってもネットは使います。
こういった手口があって、こういった防衛策をとったほうがいいと詳しく書けば悪意を持ってる側にも簡単に届いてしまうでしょう。
ネットでは相手を選別して情報を届けることは出来ませんから・・・。
ですので、どうしても書ける内容は限定することになります。
稀に「洗脳なんて私なら簡単に解ける」と言い張る人もいますが・・・。それは絶対に専門家の言葉ではありませんよ。
明言しておきますが、それは現実を知らないペテン師か大嘘つきの詐欺師です。
専門家ならその難しさは知っているでしょう。またネットやSNS、Twitterを通してのトラブルの拡大を理解しているなら詳細は伏せます。
理由は簡単で洗脳を企む側に有利になってしまうから。
少なくとも私は「現役中」はそれに関する詳しい解説、誰の洗脳を解くためにどういった手法を使って、どこに匿ったり入院させているか? を自らが自慢したりネットに書くことはありませんでした。
相手はなんでもやれるが、こちらはそうではない
洗脳を行っている側が「性行為を」繰り返して支配下に置いているとして。脱洗脳者側(私)が同じ行為を行えますか? 洗脳する際に違法な薬物、麻薬とか大麻を使っていたら?
それが数週間どころか数ヶ月、数年間継続していたとして。自称専門家らがおっしゃるようにわずか数日や数週間で回復できると思いますか? 私は不可能だと思います。どうしても時間はかかる。
わざと恋人関係や愛人関係を結んでいるケースがあります。レズビアンやホモセクシャルでもないのにそう偽って支配下に置いているパターンもありますよ?
金目当てのカルトとか征服欲の強い異常者は。性別すら関係なくともかく恋人や肉体関係になって相手を操ろうとします。
信頼度を増すために「全員が兄弟姉妹だ」と言い張るのは大手や老舗の宗教団体でもありますが、カルトや営利目的の団体もそれを繰り返します。
組織内に「友達や仲間」を作る。恋人や友人を置いて逃げれないように縛ろうとしますよ? なのにそれが数日とか数週間で解消されて普通の生活や仕事に簡単に復帰できると?
だったら気が楽でしたね(笑)。
私はそういったものに積極的に関わることは辞めているので、すでに過去形ですが。
私が「◯◯さんの洗脳を解いた」とTwitterやこのホームページに書いたら。カルトや洗脳をやってる連中もそれを読みますよ。彼らは知るでしょう。
「せっかくかけた洗脳が解けたんだ」と・・・。
もう一度、しっかり取り込もう!
今度はうまくやろう!
と考えますよ?
手を変え品を変え接触を図ってきて。また連れ去ってしまう。
状況はどんどん悪化するでしょう。私なら本当に洗脳が解けたとしても人には言わない。危険が完全に去ったわけではないから。専門であるならばそれは当たり前の配慮であり知識となります。
ご家族や関係者以外には、一切を黙っていることが重要なのです。
泥棒でもテロでも同じですが、犯罪を行う側には容易になっています。相手は誰でもいいですし違法行為やストーカー行為、どんな卑怯技も相手は厭わない。人数も多いし執拗でもあります。
ただし守る側はそうはいかない。仕事も生活もある。他に家族や友人もいてそっちも守らなければならない。どうしても後手に回りやすいですし、対象者を奪回してもそれを維持するのが難しいのです。
「物理的に接触を絶たなければならない」
「多少、お金がかかっても旅行や海外などに連れ出せ」
「一定時間の遮断に成功したら自意識が回復する」
と、何度もこのホームページ上で書いたのはですね。警察でも医療関係者でもない一般人が、現実路線として違法行為にならないように「洗脳から回復させる」には、それしか方法がないからです。
友人や家族に恵まれ、その人達のおかげで戻ってくることがある
本来なら医療関係者や警察、弁護士との連携が必要です。
ところがそれがなかなかできない。法整備が遅れています。日本では昔から宗教を人別帖(にんべつちょう)戸籍に管理に使ってきた経緯があります。
オウム事件の時ですら破防法の適用を躊躇った(ためらった)くらいです。拉致監禁も相次いでいましたし、世界初の生物科学テロですよ?
海外なら問答無用で軍隊が出動して鎮圧しているでしょう。
世間体や体面を気にして大事にはするな、と親御さんに泣かれたり罵られることも時にはありましたね。
結果として状況は悪化します。私からすれば手足を縛って泳げと言われるに等しい。
相手は何だってやってくるのにこちらには守らなければならないルールとか法律、社会常識があります。
対象者の女性と一々結婚しますか? 対象者と性的関係を持って恋人になる? ボディガードという映画でもありましたが、それではプロとして失格ですし、いつまでも側にいるわけにもいかないんですよ。
友人や親族の協力すら得られない。助けるために懸命に動いていたとしても孤立無援状態で、対象者の家族から直接罵られることまであります。
正直、それに疲れたので私も今は手がけていません。
洗脳騒動に巻き込まれて。戻ってこれるのは「本当の運のいい人」ですよ。
友人か家族に本気で心配してくれる人がいた時です。何年かかっても諦めることなく、粘り強く自分の時間、かかる費用を負担してまで助けようとしてくれる人がいた場合にだけ帰ってくる例があります。
旅行に連れ出すとか海外に隔離するっていってもね。一人きりにはさせられないでしょう? 誰かの付き添いが必ず必要となります。
洗脳が進んでしまうと自分がおかしな行動をとっているとは思っていません。ですので、どうにかしてカルトや洗脳者の元に戻ろうとします。
これもはっきり言いますが・・・。凄腕の「脱洗脳者」「カリスマカウンセラー」が被害者や対象者を奪回するのではありません。それは単なるおまけであって本質ではない。
難しいのは取り戻してからなんです。一度は身柄を確保したり洗脳から逃れたはずの人がまた取り込まれるとか、戻ってしまうのもよくあります。
それをしないで済んでいる場合は。その方(脱出した被害者)によほど良い友人とかご家族、サポートしてくれる仲間や恋人がいた場合だけですよ。
カルト宗教や洗脳を企んだ側に利用され、離婚して破産宣告した時点ですってんてんにされてしまって。一般人だと見殺しにされてしまいます。
詐欺師やカルトにも旨味はないですが、親族や友人からも迷惑をかけられることを厭われ、距離を置かれている上にお金も若さも無くなっているわけですから・・・。
X-JAPANのTOSHIさんの場合には誰かがいらっしゃったことになる。
もちろんそれは凄腕カウンセラーとか脱洗脳の専門家という意味ではありません。
友人や恋人、ご家族、「そういった繋がり」ですよ。
その繋がりが自意識を回復させ、自発的な行動を行えるように導いているのです。そこにはファンからの温かい応援、これまでの作品や再開した音楽活動までを含むのでしょう。
そういった繋がりとか人がいない場合は間違いなく失敗します。
2017年のリニューアルに合わせて追記もしてあります。洗脳を解除する方法としては、このホームページに書かれている内容だけで対処法としては十分な量があります。それを参考にしてください。
あとはご家族、ご友人、恋人やパートナーの「心構え」一つですよ。洗脳を解くために、やることそのものはそんなに難しいことではないのですから・・・。
私が赤の他人でね。単なるカウンセラーや催眠術師だから身体には触れられないし投薬もできなくなってしまう。排泄物や嘔吐物で服が汚れたからといって脱がすってことすら難しい。
それがご家族とか我が子、妹や恋人なら違うでしょう? 親しい友人だからできることがある。
求められるのは向き合う勇気と諦めない姿勢であって、特殊技能じゃありません。
► ヒット数が多いなぁと思ったら(関連事項)
► 洗脳の話の続報、補足(関連事項)
2018年01月09日
谷口信行