正しい催眠誘導の方法 / 第二十四章

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タイムレコーダーでルート整備を 正しい催眠誘導の方法

安全策とタイムレコーダー(155ページ)

天秤タイムレコーダー作成の意味は、自分が催眠を行う場合のナビゲーターのようなものです。

他者催眠ではその役割を「誰かが」やってくれていました。

それを自分で行えるように変更することになります。先ほどの目覚ましやアラーム、「私の階段」が覚醒のための安全装置ならば、「タイムレコーダー」は深化や覚醒に至るまでの時間、つまり自分の現在 置や催眠の深さなどを知る手がかりになり地図になります。

初心者の練習段階においては長時間トランスに入り、その上で自分の意識を保っていたり、複雑な内容や暗示を覚えておくような難しいことはできないと思われます。

深化すれば頭がボウッとしますし、逆に暗示の内容(指示)に意識を集中しようとすればかえって意識ははっきりしてしまいます。いわば相反することをやってる訳ですね。

ですから事前に大雑把に形を整え、タイムレコーダーに添った形でパターン化し「全体の何割を使ったら、次は深化して行くんだ」「そろそろ目が覚める筈なんだ」といった感覚を、目覚ましなどの準備も行った上で潜在意識下に植え付けるように練習します。

事前に暗示(働きかけや目標)についても内容を整理しておいて、催眠中はあまり深く考えたり、強く意識しないでも効果が現れるように計画しましょう。

「深化」と「潜在意識への『自分で』の働きかけ」は、本来は正反対に位置するものです。

相反するものを同時に行おうとしているわけですからどうしてもバランスが難しくなってしまいます。

それが他者催眠に比べ、自己催眠で効果を求めるのが難しいといわれる由縁です。

自意識が弱まり意識が朦朧とすれば当然、働きかけは弱まります。それが自己催眠で他者催眠と同じ反応や効果を引き出す折りにネックになってしまいます。

ただし、その分安全性は高いです。第三者が介在するわけではないので、コントロールを受けたり不要な暗示が残ることもありません。自分自身でナビゲーターも務めなければならないので反復練習と下準備が面倒ではあります。

ですから、事前に計画をしっかりたてて安全策をとり、タイムレコーダーを用いて計画的に誘導を進めることで、他者催眠と同じような効果を狙います。

覚醒用にベルや目覚ましが鳴ってもうまく意識が回復せず、何度やっても熟睡してしまったり、何も覚えていない場合は深化法と同じく練習を誰かに協力してもらってください。

覚醒のタイミングを時計で計ってもらい、家族や友人に肩を揺らしてもらったり「時間だから起きなさい」と話しかけてもらいましょう。

やはり、深化法と同じで覚醒も練習を重ねて「きっかけ」さえ掴めれば後は自分一人で行えるようになります。

これで、事前に行うべき全ての準備が終わりました。

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