正しい催眠誘導の方法 / 第二十二章

スポンサーリンク
環境設定とトランスの起こるシステム 正しい催眠誘導の方法

特殊な方法は今回は用いない(139ページ)

トーン記号4.部屋を無音にする必要はない

音楽は好みによりかけてもかけなくても構わないと思います。

私のように自宅に防音室を備えている場合は違いますが、一般的なマンションとかアパート、一戸建ての場合、完全に無音になることはありません。生活音というのは意外に多いので。窓を締め切っていても外の音とか家族や他の住人の音が聞こえてくるものです。

解説書によっては「音を遮断しろ」と書いてあるものもありますが、私はお勧めしません。

先程の「集光効果」(コンビニは心理学の宝庫です)の所でも触れましたが、人間は精神的な不安から幻聴を起こします。真っ暗な状態で音がしないと不安感だけが先に立つのでトランスに入るどころかパニックになってしまう人が一定数存在します。

F1/4揺らぎ理論ともいいますが、波が海岸に打ち寄せる静かな音や、モーツアルトなどの緩やかなクラッシック音楽などには心を落ち着かせ、リラックスさせるリズムがあります。

最近はのα(アルファー)波が出る音楽なども出されています。リラックスには効果がありますから、自己催眠に取り組む際に流せば有効でしょう。

ですが気が緩みすぎると完全に眠ってしまう、といった弱点もありますからご注意を。

トランス状態はいわば、覚醒と眠りの「中間」狭間にあるものです。

α(アルファー)波が出ている状時はリラックスしてまどろんでいるような状態なので、動かないように制御してその間に潜在意識への働きかけを行う必要があります。

ストレスの発散が目的でそれが解消につながるならばそれでも構わないと思いますが、具体的な目標があり、それを実現させるために自己催眠を行おうと考えていれば、ただ単に眠ってしまうだけでは本来の目的を見失います。

ですから、そういった穏やかな音楽をかけると眠り込んでしまう方は取り止めてください。

5.荒行や極限状態でトランスに追い込む方法もある

ここまでで環境設定、準備に関しては終了です。

なお、特殊なものとしてこれとはまったく逆に極めて厳しい環境に自分を置くことでトランス状態を作り出す方法もあります。

これは極寒の地や暑い場所、狭くて苦しい場所に何時間も閉じ込めたり、何日間も断食するなどの方法です。

わかり易くいえば、修行僧が冬の最中に滝に打たれたり、夏の暑い時期に勤行を唱えながらお堂に籠ったりする方法です。私も断食などを一週間程度やったことがありますが、確かにトランス状態にはなりますね。