正しい催眠誘導の方法 / 第十三章

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意識を集中させて視線を誘導する

目の綴じ方、額への触れ方の参考例(67ページ)

参考例3

目を閉じさせる

開けっ放しになっている被験者の目を、視線を塞ぐことで自然に閉じさせます。

私は慣れてしまっているので視線を塞ぐ時に右手で肩に軽く触れています。接触法(パス)ですね。目を閉じないことで焦るのではなく反対に「目を塞ぐ動作」に接触法を追加して信頼度を増そうとしています。

視線を「前」から塞ぐのではなく上から下に向かって手のひらを使っていることがおわかりかと思います。

被験者の眼の前に手のひらを突き出すのではありません。視線を「上からゆっくり」塞ぎます。速度は凝視法で行ったのと同じで早くしないことが大事です。

参考例4

椅子に座って身体を支える

さっきまで立っていた私が、椅子に腰掛けていることにお気づきでしょうか?

これは上級者の動きです。初心者が流れるような動きをするのは難しいと思います。

身体の力が抜けてきた被験者を額と背中に軽く触ることで支えていますが、負担にならないように「施術者である私のほうが」姿勢を下げて椅子に腰掛けていることになります。

相手(被験者)は目を瞑っているので私の姿勢が変わったことに気が付きません。

最初から椅子に腰掛けて催眠をかけ始めてもいいのですが、それだと動きが固くなります。

それで私はついつい、立ったままで催眠を行って途中立ち位置や座る高さを変えています。

私は慣れてしまっているので収録とか実演で普通にやっているのですが・・・。これが初心者や練習生には難しいようです。他の参加者に指摘されて始めて気が付きました。

被験者の左側に最初から腰掛けていて指を前に出す形のほうが初心者は楽かも知れないですね。左利きの方は反対、被験者の右側に腰掛けて開始してください。

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