最近は「某、アナウンサー」が騒動になってますが
洗脳問題についても、催眠では切っても切れない話なので触れておきます。
1998年の頃からこのサイトには注意を載せています。
深夜番組、TBS系のワンダフルってのに始めて出た時点で「催眠もあるし、洗脳もある」「そういったものには気をつけなければいけない」と注意喚起していました。
私が出向いていた講演会では催眠の実演を行った後に必ず「こういった技術があることを理解しておかしな集会に安易に近づいたり、洗脳を否定することから入らないように」と言葉を添えていました。
なのにその番組コーナーを一緒にやっていた女性タレントが洗脳騒動に巻き込まれて表舞台から消えています。
その上で言いますが。小林◦◦さんの事例は。
あれが洗脳かどうかと問われれば「洗脳である」と答えざるを得ません。
一番の正解は以前、一緒に仕事してた人、MCとか共演者に聞けばいいですよ。
あの振るまいはご本人の意思かどうか、って。
現実的にご本人が書いている文章やブログであるかどうかはわかりませんが。公的に「その有名人のサイト」「ブログやTwitter」「ご本人名のYouTubeのチャンネル」になっている以上は本物扱いになります。
誰かにずっと公式ブログやTwitter、YouTubeが乗っ取られて利用されているならば。それは多くの人に悪影響を及ぼします。一番迷惑を被るのは親族なんですよ。
ご本人が元気で洗脳と無縁ならば、アカウントを停止するか運営に連絡して凍結すればいいんですよ。
それが出来ない時点でなんらかの介入、本人が制御できない事情や状況があると判断出来ます。
洗脳の概念はね。意外と単純なんですよ。難しく考え過ぎる人たちがいますが。
洗脳とは何であるか? という話を動画でやろうと考えています。
おそらくですが、その種の詳しい話を実体験を交えて語れる人は日本にはそれほどいないと思います。
これは前にも載せていますが、洗脳を受けた方は自分を
私は洗脳されている!
とは一ミリも思っていませんよ?
逆説的ですけどね。自分が洗脳されているかも、と疑うことが出来ないから洗脳なんです。
また「洗脳者」は洗脳が終わった後でも
私は洗脳なんてしていない!
と言いますし、取り込んだ「洗脳済みの人」に自分を擁護させます。
X JapanのToshlさんの時もそうだったでしょう?
私は絶対に洗脳されていない!
と言い張る人が殆どなので。
実態がわかるのは目が覚めてからというか、洗脳者側が逮捕されたり経済的に破綻したり、詐欺行為や嘘がバレて法的に追い込まれていなくなった場合に限られるのです。
ウチにも相談のメールが舞い込んでいましたし、最近はフォームメールではなくTwitterやFacebookのダイレクトメッセージを使って質問してくる人もいます。
答えてあげたいのですが、流石に文章では悪意がある人との見極めがつきません。
困っている人、悩んでいる人、ご家族のため親族のために必死になって情報を探している人ならいいのですが。
実際には「詐欺師や洗脳者側」で、自分の粗野なテクニックを強化しようと私に執拗に問い合わせをしているケースもあったからです。
奪還後の環境整備が大切
私見ですが、小林◦◦さんの場合は奪還に一時は成功したものの、その後が良くなく思えますね。
次々に先手を打たれてグダグダになったように感じます。
私も似たようなケースは何度か体験しており、その気持ちというか立場や状況はわかります。
洗脳者というのはいわば狂気のかたまり何ですが、一般的な狂気とは微妙に異なっているんですよ。
むき出しの刃物というか殺意をまっすぐに向けてくるものではない。ヤクザとか反社、半グレ団体とは違う形式なんですよ。どちらかというと歪んだ優しさや猫なで声を含む接触の仕方になります。
ですから、警戒して訪れたり相手に直接会っても
コイツは話し合いで何とかなるんじゃないか?
と思ってしまいます。
よくいる煽り運転とか、「オラオラ!」系で絶対に謝らない連中ではない。会うと大声をあげて力で威嚇してくることはないんです。背景をちらつかせることもない。
むしろ会いに行った側、咎めようとか奪回しようと思った側が戸惑うくらいの低姿勢だったりします。
誰にでも諂いますし、土下座すら平気だったりします。
ドラマとか漫画だとね。高圧的で怒鳴ってるイメージがある。特に教祖を名乗ってる連中の振るまいにはそういったものも多く、オウム真理教の麻原彰晃の報道映像もそういった姿で描かれていたでしょう。
あれはテレビ局側がインパクトを求めてそういった場面を抜粋しただけで。実際に使われているテクニックとは違います。怒鳴りつけるだけで信者が増えるなら世界中の宗教家はそっちばかりやってますよ。
一方的に怒鳴ったり暴力を振るうのがもっとも簡単ですから。
それでは取り込まれないのです。
高圧的な相手と直接対峙する。いわばヤクザやチンピラのイメージが思い描きやすい。そう身構えて奪回に出向くと拍子抜けしますよ。
ヤクザ式の恫喝、直接的な暴力や暴言が鳴りを潜めるようになったのは。暴対法などが整備されたことも含みます。組の名前を出したり暴力をストレートに売りにしてひけらかすと幹部まで芋づる式に逮捕されてしまうので。
温和にみえるけれども逆らいにくい「精神的な恫喝」むしろ手ぐすね引いて待ち構える確実な「追い込み漁」が手口としては確立してきています。
カルトや占い師を名乗ってる連中、気功師や整体師、ヨガにも洗脳をかじってるのが増えていますから。信者を獲得するためにあの手この手を使います。
それも演技ではなくその場では本気なように見えます。行った行為をあげつらうと涙を流しながら反省の弁を述べて「二度と近づかない」「彼女に幸せを願っている」「警察沙汰にはしないでくれ」と話し出すんですよ。
一見、気弱なストーカーに見えたりもします。
力ずくで押したらすぐに解決しそうに見える。見た目はまともに見えて謝罪もしっかりしてくる。洗脳者側とは思えず下手に出てくるというのがポイント。
連中は一種の異常者ですから。演技だとバレるでしょ? 自己暗示で本気でそう思い込めるのです。
一般人なら我慢の出来ないことが簡単にできます。その代わり本心にはお金儲けとか歪んだ欲望があるので、追跡者や奪回者が遠ざかるとすぐに前言を撤回します。
これがねぇ。文章ではわかりにくいんです。
再現VTRを、と考え始めたのは映像なら見る人にも理解しやすい。
正直、洗脳問題は面倒ですし持ち出しばかりが増えてお金にはならない。体調も良くないですし、一線から退く決心をしたばかりです。
親しい友人とか知人、古い繋がりがあった人でないと関わり合いになりたくはないんですが。
洗脳問題が発覚した時、大暴れしてる人たちをみればわかるでしょう?
周囲の多くを傷つけて平気になりますし、今はSNSやTwitter、YouTubeがある。便利にはなりましたが反面、真偽の不確かな内容や誹謗中傷、嘘でも簡単に載せられるというデメリットもあります。
リスクばかりが超特大で(笑)。私の得られる報酬がゼロに等しい。
洗脳問題の専門家を自称してる連中がテレビ番組でしゃべくってましたが、彼らが得意げに「洗脳を解いた」と自慢してた方々は。見事な社会復帰を遂げていますか?
その後、洗脳者の元に舞い戻ったり金銭的に困窮していませんか?
肌荒れして粗末な服を着ていたり、家賃の支払いが滞って追い出されたり、外で外食も出来ないほど生活苦に喘いでいませんか?
そういったものがまったくなくて。家族や友人と笑い合いながら生活する、昔話も普通に出来る、元の家庭環境、職場に復帰する所までが「洗脳から解き放たれる」つまりデプログラムの着地点だと私は考えています。
X-JapanのToshiさんは私と同い年なんですよ。
あれが芸能界では希有な脱洗脳の成功例です。友人とかファンによほど恵まれたんですな。
それでも。油断すれば一瞬で取り込まれます。危なそうな団体とか危険な思考を持っている連中は「善意のフリ」をして近づいてくることを忘れてはなりません。
環境整備をしっかりと。実際には奪回がゴールではなくそこは単なるスタートなので。
孤立化してる個人を取り戻すには勇気と根気、それにタイミングが必要です。
私が今後公開する動画が、そういったトラブルに悩む人たちの一助になれば幸いです。
2022年04月01日
谷口信行