実名だったり実際の相談者で行うのは難しい
デプログラム、洗脳解除=洗脳を行う方法 にも直結するわけで。下手に詳しいとか解除をやっているという噂が広まるといかがわしい連中やカルト系も寄ってきます。
軽い感じで動画にするなら「ゆっくり実況」のようなアニメで機械音、匿名ならいいと思いますが実名でとか実際の相談者でリアルに動画にするのは厳しいでしょう。
再現VTRでというのはギリギリ、フィクションな感じで現実的な話をやりたいから。
やらせとか仕込みは趣味じゃないので(笑)。
矛盾してるんですがやらせで洗脳解除とか催眠術はやりたくない。かといって実名で私が出ててしかも実際の相談者を映像に登場させるのは高いリスクが伴います。
その着地点というか妥協点が再現VTRです。どこが演出でフィクション、どこからが現実なのかは動画を見てくださったらわかるかも。
催眠術も最初は徹底して否定されたものです。
私がこのサイトを立ち上げた当初には誹謗中傷や悪口もいっぱい届きました。当時はフォームメールとかは存在しなくて。生アドレスをそのまま貼り付けるのが主流。
番組出演が決まった途端に中傷は減りましたが。
一緒に商売をやりましょう!
って勧誘が一気に増えましたね。
ウチに所属させてあげるだの、ウチの幹部にしてやるからすぐに来いとか。占い師を名乗る者、風水師だか気功師ってのからも売り込みや勧誘はありましたし宗教関連も多かった。
ちょっと珍しかったのは吉本興業のマネージャーを名乗る人物から「本当にそんなことが出来るならウチで使ってやるからイベントに来い!」って一方的に命令する内容も届いていますよ?
今もメールは保管しています。
また雨後の筍というか私以後に「催眠術で有名になれる」と錯覚する人たちが大勢出たので。そういった人たちがあちこちで実演を繰り返したために「催眠術そのもの」の存在は社会に認知されつつあります。
怪我の功名というやつですね。
中には悪質な連中や私の物まね、安易なパクリに終始した人たちもいるようですけどね。
催眠の場合、絶対に避けて通れないのが実演で。催眠術の場合は実演に数回失敗するとそれだけでイメージが損なわれるので、絶対的な王者のごとく振る舞うのは難しいでしょう。
超優秀な一流バッターでも打率は4割いかないですよ?
なぜか催眠術だけが9割、もしくは10割近くの成功率を求められます。
10人中9人成功しても1人がかからないとインチキだと言われますし、そのかからなかった一人がずっと悪口を言い続けるなんてことに出会います。
理由は簡単で結局は「催眠術がかかるプロセス、かからない時の理由」が確立していないから。
幽霊やUFOは存在するのか?という話が定期的に話題となりますが。これだけスマホが発達して世界中に何億台とカメラがある状態になっても論争が決着しません。
アダムスキー型が目撃された時代は1952年です。70年も前なんですよ。当時のフィルムカメラの性能は貧弱で。今のスマホの能力の何十分の1でしょう。連写も出来ませんよ。
高性能のカメラ機能があってズームや広角で瞬時に撮れる。暗い所でも撮れますしシャッタースピードもケタ違いでしょう。それでも存在を確定する証拠や写真、動画が撮れてないわけです。
一般的に考えるなら「存在は否定されている」と考えたほうがいいでしょうね。
ところがそれでもUFOや幽霊をかたくなに信じる人たちもいます。
実は私も。ある実体験を通じて信じているものはあります。
そちらは動画で(笑)。
視聴率が高かったから出てきた問題
テレビ番組に出ている催眠術師をみると私はこう考えています。
頑張れ! そこはもっと推せ!
嫉妬するとか自分が取って代わりたいとか、私以外の催眠術師を叩くことなんてしませんよ。
チャンカワイさんのコーナーが好きでよく見てます。
催眠「術」で番組に出続けることの難しさは私自身がもっとも理解しています。
私は深夜番組のワンコーナーから全国ネットのゴールデンに進出した変わり者ですが、私以後、そのルートを通った催眠術師というかネット出身のフリータレント、文化人?を見たことがありません。
大手の所属やマネージメント契約がなしで売れっ子になったのは稲川淳二さんくらいじゃないですかね?
あの方は怪談噺、それも突出した話術で仕事を増やしました。元は産業デザイナーでそちらのほうが名前が売れていた人です。グッドデザイン賞を獲ったことは知っていました。
催眠の場合、ワンコーナーとかスポットでは呼んでもらえる。注目も浴びますし絶賛もあります。
博多大吉さんなどが典型ですが、催眠を直接目の当たりにして驚いたのか積極的に応援してあげています。芸名まで相談に乗ってましたね。
ところがそれでもレギュラー出演とか企画としての大ヒット、視聴率には繋がってこない。
実際にはですね。これにはからくりがありまして。
私の場合は企画から施術、被験者集めにアンケート調査まで一人でやってたんです。呼び出される都度に足しげく出かけていってますし、放送が実際に行われるまでの出演料はゼロ。下働きのAD状態ですね。
スタッフが全部をお膳立てしてくれる、後はご本人登場の「あばれる君方式」じゃなかったんですね。
下準備とか被験者集めが大変で。いきなり呼び出しがあるから他の仕事が入れられなかった。普通なら無理ですよ。若くて体力があったこと、その他で収益があって余力があったからできたことです。
私が複数の提案をしてそこの中から番組に使えるものを選ぶ形式でになっていました。
20種類くらいアイディア出して採用されるのが幾つか。しかも催眠に成功しても全カットされたり(笑)。放送日がズルズルと延びるとかお蔵入りなんてのもありましたね。
またお蔵入りの理由がですね。「視聴率をとり過ぎたから」なんてのもありました。
後で知って驚きましたよ。
私の出演料は安かったので(笑)。当時は安西ひろこって女性タレントがいましたが、その方と同額だったそうです。ゴールデンでコーナー持っても同じですよ? ただただ雑多な下準備が増えた。
自分にとってのスキルアップ、被験者探しが楽になる程度に捉えていなければ馬鹿馬鹿しくてやらなかったでしょう。アルバイトとか時給、人件費に換算するなら割に合ってません。
その安いギャラで催眠ネタをやれば、出演料に数百万円とか数千万円かけたセットよりも視聴率が獲れるわけで。
効率いいでしょ? すると他のコーナーを任されている人の立場が無くなるんですな(笑)。
あんなのはインチキだ! 仕込みだ! やらせだ!
と悪口を言ってる人が同じ番組のスタッフだったり(笑)。
後で知ってなるほどな、と思った。目の前で現実を視た人たちは嘘だとか仕込みだとは思ってないわけですが、それが言い出せる雰囲気でもなかったわけですね。
部外者を使って格安で大ヒットしてるコーナーがあるとね。
「それで飯を食ってる人たち」が困るのです。
当時は芸人出身の構成作家ってのが結構いましてね。その構成作家が大掛かりなセットを組んだりタレントを呼ぶ権限を任されていることになってました。
実際にはもっと大御所とかプロデューサー、メインパーソナリティの意を酌んで仲のいい会社や所属事務所に発注をかけるわけです。交渉の窓口に過ぎないわけですが、スポンサーから金を引っ張り出すには台本がいる。
都合のいい台本を書いてもらうために売れない芸人を引退させて。
「おい、お前、構成作家やれ!」って命じるわけです。
そこを通すとキックバックとか接待が受けられるというシステムがあると噂されていました。
製作費がジャブジャブ使えた頃のお話ですね。
私の場合、そんなメリットありませんから(笑)。接待する金なんて持ってませんし、ネットから入ったので業界の慣習を知らないので。そんなことを思いつくわけもないです。
私のコーナーの放送回数が減らされるとか、徐々に公開が遅れるとかが本当にありました。
通り過ぎるまで気がつかないものは結構ある
おそらくですが、あの時点で私がそういったカラクリだか飯が食えなくなる人たちに気がついて。
あっさり、どこかの芸能事務所に所属を決めたら一気に仕事が増えたんでしょうね。
視聴率は獲れてギャラだって安い。喜んで使う芸能事務所もあったとは思いますが、その分制約も受けます。
何にでも出ろと言われるでしょうし、やらせや演出も受けなければならない。腕一本で食ってきた自負はありましたので、それは嫌だったんですよね。役者やタレントじゃないので。基本は技術屋です。
また当時は自営業で自分たちで会社を持てたことの喜びのほうが大きくて。
そんなことに頭が回らなかったんですよ(笑)。
兄と始めた有限会社ですが肩書きは専務とか役員になってて。おまけに私はインターネットのホームページ経由で番組に出始めた変わり種ですから、いきなりテレビ局から出演料を「自分の銀行口座」に直で貰ってました。
出演者の多くは、一般的にはフリーを名乗っていても元はどこかの所属だったりします。
今ならYouTubeがありますが当時はなかった。そのYouTuberですら現実には芸能事務所の所属やバックアップがあったり元芸能人であったり、なんらかの繋がりを持っているケースがある。
自分の銀行口座に直で振り込みを受けれる立場っていうのは。いわゆる芸能プロダクションの扱いに準じるもので。他の事務所と繋がり無し学閥無しは当時としては本当に珍しかったんでしょうね。
プロダクション扱いとなると、闇営業ではなく普通に事務所として営業出来るんですって。
その口座、そういった直振り込みして貰える立場とか肩書きとか事務所が欲しくて。大手芸能プロダクションに何年も所属して独立するマネージャーや芸人、タレントがいます。
正式に暖簾分けしてもらうんですね。
そういったプロダクション業をすでに行っている人に直接、自分から話しかけて所属を誘うっていうのは、業界の慣習とかタブーに触れるものだそうです。
要するに私から「あなたの事務所に入れてください」と積極的に言わなければならなかった、と。
そんなもん、わかるわけないわ(笑)
世慣れてはいましたが、そういった世界に関しては素人なんですから。
はっきり言ってくれればさっさと面倒見てもらったのに(笑)。結局、イバラの道のほうを通ってます。
あるかどうかもわからない、どちらかというと否定派が多かった時代に私は催眠術をやってきました。
そして私が大手芸能事務所の所属ではなく大阪の小さなアパートに住んでいる頃に。何の学閥も派閥にも属さず後ろ盾を持たない状況で、ジャニーズのアイドルとコーナーを持って番組に出ていた。
それは「催眠術というものが実際に存在する」一つの証明になるのかもしれないですね。
腕がなければ地方から呼び寄せるわけがない。近場の劇団員で済むでしょう。
売れない芸人とか役者の卵なんて東京には掃いて捨てるほどいます。
私がプロデューサーならそいつらを使いますよ(笑)。