誤った情報や錯覚が多いですね?
十数年も前に一時だけ一緒に仕事しただけの私が、中島さんのことを必死に擁護したり庇うのも何ですが・・・。
確かに私は以前、深夜番組でオセロと共にコーナーをやっていましたが、途中で嫌な思いをして辞めた側なんです。
過去の事情についてはこちらに書いています。
どっちかというと一方的に悪く言われたり被害者の部分もある。なにより当時は仕事を失った側でもありますし、かなり凹んだり嫌な思いもしたんですよ。
当時の事情を友人やメールをくれた人、兄や家族にも一殆ど話したことはありませんが・・・。ウチの兄貴には「なんで、せっかく決まった番組を辞めるんだ!」とはっきりと責められたことまであります。
これでやっと生活が楽になるとか、仕事が軌道に乗るかもって気持ちは私にだってありましたよ? 当時は催眠術とか心理的な内容について触れているホームページや施設は殆どありませんでした。
言わば草分けに近い存在で、社会に偏見も多く、散々苦労して管理や運営やってましたから。
収入事情とか生活は楽ではなかった。それでもね。被験者に無理をさせるとか、催眠で被験者(つまり一般人)の浮気とか嘘を暴くってスタイルや企画に、どうしても乗る事ができなかったんですよ。
だからこそ、どんな条件や報酬をチラつかされても辞めたんです。
私がオセロとか中島さんと個人的に仲が良かったわけではないんです。
こういった記事をここに書いて私自身が騒動に巻き込まれたり、あらぬ誤解や中傷を受ける可能性もあります。ネットとかマスコミってそういうものですから。
そこまでして擁護するべき「大切な友人か?」と問われればそうではないかも。そんなに親しくはなかったので。無理難題、責任を一方的に押し付けられた時と状況は似てます。
ですがねぇ・・・。だからといって間違った情報や一方的な内容が何度も番組で流れるのはよくない。中には中島さん個人やご家族、相方や仕事仲間が誤解を受けかねないものもある。
専門家を名乗る人間や番組のコメンテーターが「洗脳の被害者」である中島さんを、誤解から一方的に詰ったり、批判めいたことを言ってるのは流石に不快に感じます。
真意とか本当の発言の内容はわかりませんが
有田芳生氏が「男運が悪い人は洗脳されやすい」などと語った、とTBSの某番組(アッコにおまかせ)で流されていました。偶然、その放送を見たので更新することにしました。
有田芳生氏というのはオウムの事件で名前を馳せた方ですね。洗脳の専門家とまでは言えないでしょうが、まったくそういったものに疎い(うとい)とか知識がゼロの人ではないと思います。現在は民主党の議員ですね。現職の国会議員で番組によく出ているコメンテーターということになります。
そういった間違った認識や意見が世間に浸透しては困る。だからこそ、わざわざ私がここでこの騒動について追加でコメントしておこうかと思ったのですが・・・。
相手は公人(政治家)ですし過去のオウム事件の関係者でもある。
名前が知れてる現職の議員が、マスコミを通じてそんなコメントを出してしまったら、鵜呑みにして信じてしまう人が大勢いるかも知れないでしょう?
はっきり言いますが、「男運」なんざ洗脳に無関係ですよ。
有田芳生氏が「本当にそういったコメントを言ったかどうか?」は私にはわかりません。あくまで私がその番組を見た時の印象です。
先に触れましたが、私も一時期は番組に出ていた側ですよ(笑)。週刊誌や雑誌等などからの取材も何度も受けています。ですのでマスコミ報道とか、まして、バラエティ番組で流れたものが「すべてその通りだ!」「コイツがそんな酷いことを言ったんだ!」と思い込いこんで一方的に罵るほどお馬鹿さんにはなれません。
私の発言とかこのサイト(ホームページやブログ)に書かれた内容を、番組や雑誌において、「全く違うものの」ように扱われたことが何度もあります。
某週刊誌(週刊プ◯イボーイ)には私のこのサイトに載せた内容、私がメールで送った受け答えの内容をそのまま、丸パクリされたこともありますよ?
真偽の程は知りませんが何年も後になって「裏口入学問題で」週刊誌に書かれた人ですが(笑)。最初は私の名前をきちんと載せて紹介記事にするとのお話でした。メールで何度か受け答えして幾つか情報を聞き出したらパタッと途絶えた。そのまま発売日です。
こちらには何の謝罪も連絡もありません。
私の発言として記事やコーナーに載せるよりも、有名タレントのコラム、その男が考えた発言にしたほうが、ウケるとか面白いと編集者が考えたのでしょう。
当時の担当者からのメールの受け答えや記事もそのまま残してあります。
それがまあ、マスコミとか芸能人ってものでしょう。彼らはそういった行為を平気でやります。
マスコミや番組においては、誇張とか誰かの思惑「面白くしよう」としての脚色などが入りやすいため、コメントを出した人の意図、真意や発言が歪められてしまうこともあります。
運とか何かで安易に「括る」のがもっとも危うい
そういった意味では有田芳生氏実際の発言の内容や真意はわかりませんけどね。過去には編集で元の意味とは真逆の内容にされてしまった政治家とかもいますから。
ただし、中島さんが「男運が悪いから誰かに騙されたんだ」というような内容を何度も流したり、番組を見た人がそう信じるのは誤りであり危険です。
あのですねぇ・・。
相方の結婚と出産がとか、昔の恋愛がどうこうとか書き立ててる週刊誌とか、憶測で物を言ってるコメンテーターとかが複数いるようですが、そういったのは関係ないですよ。
確かにそれは要因(よういん、決定打ではなくたくさんある条件の一つ)とか遠因ではある。
ありますが、じゃあ手ひどい失恋をした人は全員が宗教団体とかカルトに入信したり、親しい友人や仲間、知人が幸せな結婚や出産をしたら、洗脳騒動になったり家賃滞納で訴訟沙汰になったりしますか? どちらかというとかなりの少数でしょう?
そういった考え方や発言そのものが、自称占い師とか怪しげなスピリチュアルカウンセラーだか、カルト宗教に力を与える結果になってしまいます。
私は空手とか合気道とか好きでやってましたけど、そういった格闘界の指導者にも、こんな発言をする人がいます。「お前に隙があるから、風邪を引くんだ!」とかね。
「気合いがあったら、風邪なんて引かない!」とかね。
精神論にも程があります。身体をどんなに鍛えてたって、風邪なんざ引く時は引きます。
インフルエンザやウィルスに勝てるような健康方法とか鍛練方法があるなら、各国が多額の費用をかけてワクチン打ったり、大量の鶏を一気に処分したりするわけがないでしょうに・・・。
スペイン風邪でね。人類は6億人の感染者を出して4000万人を超える死者を出しています。
亡くなったり罹った方は皆、気合いが足りなかったのですか? 世界の人口の1/4~半数が感染したと言われているんですが? そんな画期的? な鍛練方法や健康方法、防疫方法があるなら、その研究でノーベル賞が貰えますよ(笑)。
洗脳とかカルト宗教、営利目的での「紹介販売」(マルチ商法)なども同じ。「運」なんぞで取り込まれる人が決まるのではありません。
きっかけとタイミングが合致したに過ぎない
「運」で分けるならたまたまたちの悪い連中に絡まれた、そこの部分だけは確かに「運が悪かった」と言えるかも知れませんよ。
そういう意味でいうならばたまたま、電車やバスに乗っていて事故に巻き込まれる程度の運の悪さでしょう。地下鉄でサリン事件に巻き込まれたに等しい。ご本人には何の落ち度もありません。
一般の人にもわかりやすいように、病気などを元に例えますけどね。
洗脳、とかそういった精神的なトラブルってのは「インフルエンザ」みたいなものです。要するに何かのタイミングで「ウィルス」つまり、悪意を持った連中に接触すれば誰だって感染はします。
なんらかの「きっかけ」があってね。たまたま悪いタイミングで、悪意を持った連中に近づかれてね。そいつらが言葉巧みに接触すれば、深みに嵌まってしまうこともあるんです。
はっきり言いますが、どんな人だって洗脳されたり、営利団体やカルトに取り込まれてしまう可能性はあります。「私だけは大丈夫!」なんて思ってはいけない。
心とか身体を鍛えていれば大丈夫、とかね。精神的に弱いからとか真面目で恋愛経験が少ないから「洗脳される!」でもなくてですね。どんな人も同じだと思ってください。
ウィルス(インフルエンザ)は相手を選ばないでしょう? 抗体を持っていなかったり、体力が弱っているものが死に至りやすくなるというだけで、気合いとか健康法でどうにかできるような甘いものではありませんよ。
苦しんでいたり悲しんでいる最中に誰かに親切に接触されれば、普段はしっかりしている人でも油断は生じます。私は心を鍛えているから、経験豊富だから大丈夫ではないです。
オウム騒動、過去の洗脳騒動で一部上場の企業に努めていたり、高学歴で人が羨むような学歴や収入を得ていたり、警察官や自衛官が取り込まれたのをみれば明らかでしょうに・・・。何が話にならないってオウム事件で名前を売ったコメンテーター、今は現職の国会議員がそれを理解していないことです。
それは過去に洗脳からの脱却とか宗教団体からの脱出を手がけた私にしたって同じことです。集団で取り囲まれたり準備を怠っていれば、私だっていつ危険な状況になるかわからない。
人間なんて弱いもんです。
事故とか怪我とか病気などもある。会社をリストラされたり、恋愛で失敗したり、肉親や家族、友人をいきなり失ってしまうことだってある。
些細なきっかけで落ち込んでいる時に言葉巧みに近づかれて信用してしまい、結果として何かに取り込まれたり利用されるケースはあるのです。
それをね。「男運が悪いからだ」とかね。「前世で悪いことをしたからだ」「精神的に脆かったからだ」などと決めつけるのはね。あまりにも酷いですし、経験や知識のない人の誤解であり錯覚です。
少なくとも医者とかカウンセラーとか専門家の言葉ではありません。
原因を運とか前世、「取り込まれた人の」周囲や家族、仕事仲間とか友人に押し付けるのは、「カルト」や詐欺師の常套手段です。
経験や知識があっても危ない
安易に「○○のせいだ!」と簡単に決めつけてしまえば、余計に誤解や錯覚が増えます。それは思い込みに過ぎません。結果として「私は○○じゃないから」という抜け道というか油断が生じるのです。
男運のせいだとか、過去の失恋のせいにしてしまえば、「私はそうじゃないから大丈夫!」と思い込んでしまうでしょう? たくさんの人の心の中にも「隙」が生じやすくなるのです。
勘違いしてる方は改めてください。悪質なカルトにはね。対象者に隠れて嫌がらせ行為をして、不幸を演出する者までいますよ?
事故とか水漏れとか窃盗などが頻発してね。それから救ってあげるといって、おまじないとかお守りグッズを売り付ける輩までいるんです。
過去に何らかのインフルエンザの「型」に感染してきちんと治癒していれば、同じ「型」のインフルエンザにはかかりにくいでしょ?
同じ意味で、「洗脳など悪意を持って接触する相手でも」過去に何らかのトラブルから自力で回復した経験があれば、うまく回避できるかも知れません。
ただし難しいのはね。過去と「完璧に一致する」なら簡単に排除できます。が、たいていにおいて完璧には一致はしない。要するに変異した新しい「型」だと思ったほうがいいでしょう。
そりゃそうでしょ? 相手も変わりますし、環境も自分の年齢も変化しますから。
過去に失恋経験があれば。多少は強くなったように思うでしょ? その経験で耐性が出来ていると誰しもが思うから。ところが、また大やけどしたり大好きになって失敗することはないですか?
詐欺師とかマルチ商法、洗脳まがいの人間にも、過去にあった事があって知識や経験があるならば回避出来たり、酷い被害を受ける前に予知したり予防することが可能になるかもしれない。
そういった詐欺師やペテン師の接触方法は「まったく同じ」ではなく、毎回、少しづつ異なるのです。外に出て誰かに触れる機会があれば、「また騙されてしまう」可能性は常に残ると考えて下さい。
その程度の警戒心は常に持っていたほうがいいんですよ。
人間には心がある。その心は外的な刺激、つまり誰かの働きかけや接触、文章や言葉、歌、映像などで微妙に変化します。人間は大脳が肥大し、他の動物とは異なる言語形態や文化を持っています。
そこが他の動物との違い。言葉で「感染」し、酔うことがあります。自分で読んだ文章とか文学、文字や記号(漫画やアニメを含む)で感化されたり強い影響を受ける生き物は人間だけだったりします。
ですからね。高圧的な何かとか特定の手順を踏む洗脳者が現れれば、やっぱり「感染」はします。
人間は好きな人からは感化されやすい。素晴らしい友人や仲間、恋人が現れれば善い影響を受けられるでしょう。それは時に成長と言われるものです。
反対に悪い影響と受けると共依存を生じさせてしまったり、薬物やギャンブルにのめり込んだり、仕事に一切、行かなくなるなども起こり得るわけです。
それも「運」と言えば運ですけどね。
最初から明確な悪意を持って接触してくる人はあまりいませんよ。最初はいい人だったのに途中から変わってしまう人もいる。一部の悪質な連中は「明確な悪意」を持っていても、それを隠します。
誰かを利用してお金儲けを企もうとする連中であればあるほど、最初からそういった危うい部分とか後ろ暗い部分を、明確に匂わせている人は少ないでしょう。
多少の知識があってもね。経験があったって危ないのです。
男運などではなく、悪意がある「接触者」を排除しなければ
インフルエンザに感染すれば徐々に症状が出ます。熱が出たり苦しければ助けを求めることにもなります。誰かに「助けて欲しい」と求めたり相談できる場所を探すことは、何ら悪いことではない。
同じ意味で「精神的なトラブルにおいても」救援や手助けを求めることはあるでしょう。
ただし、社会には善意ばかりではありません。やぶ医者とかね。前出の格闘技の指導者なのに「気合いで治せ!」とわけのわからない精神論ばかりをぶつ人とかね。
泣きっ面に蜂と言いますが、体調が悪い時にそういった人達に当たってしまうこともあるわけです。
その何割かが更に悪質で、自称占い師だったり霊媒師だったり、誰かの不安感や苦しみ、悲しみに便乗して金儲けを企んだり、相手の財産や身体、命を奪おうとする詐欺師だったりするわけです。
風邪を引いたり新型のインフルエンザに罹っても、やぶ医者とか変な指導者とかに当たらなきゃ、意外にあっさり治癒したのではないですか?
大事なのはね。あるかどうかもはっきりしない「男運」について考えることじゃない。
真剣に考えるべきなのは悪意を持って接触して、甘言を労して誰かを取り込もうとしたり利用しようとする「接触者」、すなわち、洗脳者やカルト宗教についてなんですよ。
人生の過程で何があったとしても、それはただのきっかけでしょ? それが原因ではないのです。
ご両親の介護をやってて疲れていたり、突然の事故や長年の持病で悩んでいたり、子供や家族の死、何らかの震災や天災をきっかけにカルトに取り込まれる例もあります。
それを「あれはあの人は気が弱かったからだ」とか、「あの人は昔からそういった人だったから」とか、まして「男運が悪かったからだ」などと決めつけたり、相手を責めたり詰るのでしょうか?
違いますよ。
学校における、いじめ問題でも「いじめられる側にも問題がある」と言い張る、馬鹿な人が時折現れますけどね。どんな事情や背景があろうとも、いじめや「洗脳」を行なう側が悪いに決まっています。
何がきっかけであろうとも、それを理由に相手の生活とか財産、「命」をないがしろにしたり、失わせていいわけがない。それはそういった卑怯な行為を行なったり、加担する連中の言い訳です。
過去の何度かの恋愛の失敗程度で、それが今回の洗脳騒動の根源だと言い張るのならおかしいんですよ。そんな感覚が広がったら、今後ますます、自称占い師やいかがわしいカルト宗教の温床となってしまいます。
男運で括るなら「男運を良くしてあげる」って話になります。それこそ宗教団体や占い師の常套句でしょうに・・・。「あっちの方角に何々を祀ると運が良くなりますよ」「このお守りを買いなさい」なんてのはよくやってますよ。
私は被害者や相談者、その家族に絶対に「運」を語りません。
生きてりゃ事故だって怪我だってありますよ
医者が患者にインフルエンザについて正しく語るのならね。「ウィルスに勝てる気力とか運なんざありませんよ」「普通に生活していれば、多少は何かのウィルスに感染しますよ」と話すでしょう。
気合いで治せとか、見えもしない「運」を挟むなら医者やカウンセラーじゃなく霊媒師やまじない師です。
予防のためには「こまめにうがいをしなさい」「加湿器をつけなさい」「体力を落とさないようにし、温かい格好をして外出するように」と普通は言うでしょう。
ウィルスの感染に「運」なんざ関係ありません。近くにキャリアや保菌者がいないことが大切でしょう。いれば感染します。体力が弱っていたり、感染に弱い乳幼児や老齢者なら尚更です。
「自分の周辺に感染者が一人もいない」幸運に常に恵まれるなら確かに凄い事です。
普通はそんなことはありません。全員を排除して隔離するしかなくなってしまう。そのやり方では不自然ですし生活できなくなります。
だからこそ、皆が予防接種受けたりマスクとか手洗い、うがいを推奨するんでしょう?
大切なのは「予防」と万が一、病気にかかった場合の「対策」特に初期対応です。
そもそも「運」なんてものは論じたって意味はない。予防にも防止にもなりゃしませんから。全ての他人、誰かとの接触を無視して仕事したり生活することなんて不可能なんですから・・・。
出会った人の何割かは悪い人だったり、強烈な悪意も混ざるものです。
外出を止めればトラブルは減るでしょうが、それはそのまま社会生活や人間関係、仕事や恋愛そのものの否定に繋がってしまいます。
生きてりゃね。多少は問題なんてあるもんです。全てに順風満帆で、何のトラブルもなく、ずっと安寧で安穏、安心して暮らせる、なんてことはまずありません。
たまに親に甘やかされて育ったお坊ちゃんに、そういった主張をする人にも出会いますが・・・。妄想ですよ(笑)。その人がたまたま、その時点までは幸運に恵まれててトラブルに巡り合わなかったというだけでしょう。いずれは出会います。
「死」とか「老化」から、逃れられた人なんて世界中探したっていませんから。
波乱万丈がいい、とまでは言いませんけどね。
生きてりゃ事故くらいはあるの。
怪我だって病気だってある。仕事上のトラブルとか、恋愛での大失敗とか、布団かぶって一歩も外に出たくなくなったり、眠れない夜もあったりするものです。
試験や仕事での失敗、ライバルに負けるとか家族や仲間が死ぬとか。必ずトラブルには遭遇します。どんなに順風満帆に見えたって、長い人生において何のトラブルもない一生ってのはありません。
悔しいとか悲しい、辛いとか苦い、想い出したくもない失敗とか、誰かに絶対に触れられたくない過去とか、何らかの「背負うもの」が出来たり、一つや二つはあるのが人間でしょうよ。
後悔が残らない、何の失敗もない人生なんてものはない。
人間は他の動物に比べて大脳が発達した生き物でもあるから、他の動物以上に「過去や失敗に囚われ」クヨクヨ思い悩む生き物でもあるでしょう。
「運」が何かを、きちんと考えたほうが良い
確かに多少の運、不運はありますよ?
いつもと同じ通勤電車に乗り、たまたま電車の一両目に乗ったためにオーバーラン事故に巻き込まれ、「たった一人だけ」お亡くなりになった実例も存在します。
私自身も阪神淡路の経験者ですが、震災で運悪く亡くなってしまう人もいる。
友人を助けようとね。被災地で救助活動をやってた奴がいました。余震があって足を挟まれてね。燃え盛る火の中で「助けてくれ」と叫びながら亡くなった奴がいます。
私はその現場にいませんでしたが、最後を看取った友人が涙ながらにそれを語っていました。
2011年の東日本大震災では仲間や地域住人を助けようと、必死で防災無線で叫び続けながら津波に飲まれてしまった女性だっています。その勇気や優しさをみれば「運が悪かった」としか言い様が無い。
そういった優しさを持つ人が、理不尽に奪われる姿こそが、「運が悪かった」と表現していいものではないか?と私は思うのです。
でもね。恋愛とか人間関係の多くの場合はちがう。
運じゃありません。
相手が生きているのだから。
「何か?」を自分で伝えることができる。なにより、自分で相手を「選ぶ」こともできます。
選ぶことのできないもの、避けることのできない大きな災厄とか驚くような幸運を、時に人は「運命」などと表現します。
大きな悲しみとか憤り、反対に素晴らしい喜びや豊作を、古来よりそういった言葉で現してきたのでしょう。それは何となくですがわかる気はします。
だから私は「自分の努力で」変えることのできるものを「運命」とか、まして因縁とか前世などと表現するのはよろしくないと思っています。
あなたと別れたパートナーがね。幸せに結婚していたり、別のパートナーを見つけてうまくやっているケースだってあるでしょう? ということは、相性とか価値観、考え方が異なっただけで、別に「運が悪い」のでも「どちらが悪い」のでもなかったかもしれない。
私個人は、何かあるごとに「運」を引き合いに出す連中を快く思っていません。
本当の意味で運悪く、たまたま震災などに巻き込まれて亡くなってしまったり、障害を持って生まれてきても懸命に努力してる人達に失礼です。
そもそも、「運」ってなんですか?
実は、これも私の口癖なんですが・・・。
運っていうのはね。切り開くもので待つものではない。
安易に運が良いとか悪いとか口にする人は多いようですが、じっと座ってて幸運が舞い降りてきて、あなたに素晴らしい出会いとか恋人、大金や仕事を分け与えてくれますか?
外に出て、勇気を出して何かを始めないとどんな幸運も近寄っては来ないでしょう?
たいていの人の口にする「運」ってのは、そもそも運なんかじゃないんですよ。
大金を道ばたで拾うことですか? 博打で大当たりを引くこと? 例えば競馬で大穴とるとかですか? 誰かがいきなり大金をくれること? 親が財産を残してポックリ死ぬことでしょうか?
それって幸運だと思いますか?
その殆どは自身の努力で何とかできるものでしょう? 縁もゆかりもない誰かがいきなり現れて、お金を恵んでくれるとか、恋人を分け与えてくれるなんてことはまずありません。
結局、幸運って何かと問われれば人との「出会い」とか「人との縁」(えん、えにし)だったりするもんですよ。
良い出会いがなければ良い関係も仕事もお金もまわって来なかったり。
男運とか女運なんてのは、典型例ですよ。
たまたま2、3人ね。付き合った人と別れたとしましょう。手ひどい失敗になったり、最後は罵り合ったり、二度と顔もみたくない別れ方となったとしましょう。
運が悪いから「私は人生に失敗したんだ」と思い込むのでしょうか?
で、運を良くしようとお祓いに行ったり、占いにせっせと通いますか? それで悪運が祓えて素晴らしい異性とかパートナーと巡り合えるのでしょうか?
私はそんなものは信じません。
原因探しなんてのは、もっと後になってから
何の努力もせず、神頼みをやったり、誰かを嫉んだり悪く言う者に、チャンスとか「運」とか巡ってくるわけがないですよ(笑)。
芸能人だとね。過去の恋愛の情報とかも、どこかから漏れ出したりはします。
それを知った番組のコメンテーターや自称、洗脳の専門家が「あの人は男運が悪かったから」などと表現することになります。
付き合っていた当事者ご本人にしかわからない事情とか、背景が殆どでしょうに・・・。
たった数回、過去の恋愛で失敗した程度で「男運が悪い」と言われるのではいたたまれませんよ。また、相方が幸せに結婚しているから、出産したから、もまったく無関係でしょう。
はっきり言いますが、んなものは関係ない。
人生に事故なんざつきものです。外に出て活動したり仕事や恋愛に励めば励むほど、近寄ってくるトラブルだって増えてきます。
そのトラブルに見舞われた時に、「たまたま」あまり筋のよく無い人間が側にいて、支えるフリをして財産とかお金を奪ったり、弱っている対象者を徹底的に利用しようとしたりするだけです。
うっかり「悪意のある連中」や、下心のある人に近づいたのは残念なことです。ですが、精神的に参っていた時なら誰だって誰かに縋りたかったり弱気になることはある。
騙されたとか大きく報道されたからといって、その人(被害者、今回なら中島さん)を一方的に責めるのは酷ってものです。
大事なのはね。「親が」「相方が」「恋人が」「男運が」悪いじゃなくてね。
今。何をすべきか? です。「私が悪かったのかも」とか、「もっとやり方があったんじゃないか?」なんてのはご本人を救出して隔離、洗脳者の状況が遠のいてからで十分なんです。
こういった騒動が起こる都度に責任者探しとか、原因探しに躍起になる人達がいますが、関係者や過去の経緯、全ての情報が精査できたり手にすることができない以上、何の意味もありませんよ。
それはただの憶測で推測です。憶測で「だから、あいつは洗脳されたんだ!」と決めつけたり思い込む人ほど、実際には同様の危険に近寄ることになります。
発覚した時こそ、迅速に動いて
洗脳問題はね。事態が徹底的に悪化しないと、周囲にはわからないものなんですよ。
わがままとか身勝手で、仕事を休んでいたり暴言を吐いているように見えます。
前回の更新「洗脳解除のために必要とされる条件」でも書きましたが、洗脳とかカルト宗教との接触、実体験のない人はその怖さを知りません。
知らないんだから警戒もしない。対応策も甘くなります。
軽い状態の時に先手を打つほうがいいのですが、先手過ぎると心配した側が「おかしな人」にも感じます。事態の深刻さがわからないからこそ、悪化しないと手が打てないのです。
それを後から誰かが責めても仕方がないんですよ。
んなものは結果論です。地震後に対応策や原発補強について罵るのと同じ。
予見できない危険とか、実際に起こってみるまでわからないものなんて、社会にはいっぱいある。後から見れば「他に手の打ちようはあった」と思う。被害が出ているからこそ悲しみや憎しみ、深い後悔もあるもんです。
そうは言っても何かが起こるまで動けないことも、実際にはあります。
「洗脳解除のために必要とされる条件」では、洗脳されてしまわないために、ご家族や昔からの友人との絆を強化したり、逢いに行くべきだ、って話を最後に行なっています。
それを読んでね。「ああ、だから洗脳されたんだ」とかね。「私たちが悪かったんだ」「あの子を放っておいたから」と関係者とか、洗脳被害者のご家族が自分を責めるなら誤りです。
あれはただの予防策です。洗脳について興味を持って私のサイトを訪れた方に、その怖さを知ってもらい、その上で「自分や家族、仲間がとりこまれないためにはどうすればいいか?」を述べただけです。
社会には多くの悪意がある。洗脳とかマインドコントロールと呼ばれる手法もあって、それらに引っ掛かって多大な損失を出したり、家や財産、命までも失うケースもある。
しかし、そんなものに直接、向き合った経験のある人などそんなに大勢いるわけもない。ですから、警戒が緩んだり油断することだってあるんですよ。
大切なのは「友人、家族や恋人を放置したこと」を後になって責めることではなくてですね、事態が発覚した今だからこそ、相手の身柄を確保し、ともかく迅速に隔離することです。
対象者(被害者)を救済することこそが、大切な部分でしょう。
実際にそういったトラブルと向き合うなら「気に病む暇」すらないんですよ。本当の危険とかこれまでのケースを知っているならば、大急ぎで動かねばなりません。
私とそんなに縁が深かった、というタレントさんではないですけどね。
一日も早い回復、トラブルからの脱出を祈っています。
► 洗脳解除のために必要とされる条件(関連事項)
2012年02月15日
谷口信行