正しい催眠誘導の方法 / 第二十章

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水分の摂取とカロリーの削減

谷口式ダイエット催眠のまとめ(131ページ)

話しかける潜在意識への働きかけは一種の説明であり、説得です。

「あなたはなぜ、それをしたくなるか?」などがしっかり入っていれば催眠の効果は長持ちします。

ダイエットは安全な方法で取り組んでください。

ダイエットにおいて、極端な行動は必要ありません。体脂肪はそう簡単に増減はしないのです。何度も解説していますが一日の摂取カロリーを減らしストレスを軽減して「効果を持続」することが大切です。

数百キロカロリーを「毎日削る」ことでしか効果が得られません。

強引に絶食しても一日に削れるのは2000キロカロリーまでです。運動を増やしても3000キロカロリーには達しないでしょう。4日間、絶食してやっと1キログラム(8000キロカロリー)の脂肪がなくなる、と覚えてください。

難しいのは減らすのは大変ですが、絶食等で基礎代謝が下がっていると「カロリーを吸収して脂肪層を蓄えるのは」容易になる、ということです。

1キログラムを減らすのに4日かかるのに増やすのはわずか1、2日になることがあります。

脂肪層は減らすより増やす方が簡単なんですよ。長期間、獲物や食料が獲れない時に生き残るために生物は身体に貯蔵庫を備えたのです。

胃腸の吸収力が高い人ならあっという間に太ります。

焦っての急激なダイエットは必ずといっていいほど失敗します。一時、成功してもすぐにリバウンドを起こします。理由は簡単で絶食が「死の危険」に近づくことで、一度危険を経験したから身体がそれに備えようと吸収効率を上げるからですね。

催眠を深化させるために「一度解除する」という解説を先に行いましたが似たようなことを、ダイエットでも行っていることになります。一度解除、助かったことで経験値が上がったので、緊急時に備えようとするのです。

ですから強引に絶食させたり、無理やり我慢させたり食欲を抑え込むのではなく、ストレスを軽減させ「普通の食事の量でも満足する方法」を用いましょう。

「食べ物はおいしいんだ」「食べると落ち着くし安心する」「だからよく噛んで味わうんだ」といった感覚や方向性を指示しましよう。それは本来、人間の持つ自然な反応なのです。

そこに「楽しい未来が私を待っている」といった新しい未来や成功のビジョン、本人の目指す目標、意志を織り交ぜて大切にすれば、催眠によるダイエットの効果は早く現れトラブルは少なくなります。

このテキストに書かれている具体例を参考に、丁寧に取り組んでください。

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