正しい催眠誘導の方法 / 第十一章

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パーソナルスペースに入り可倒テストを 正しい催眠誘導の方法

可倒テストの注意点(59ページ)

空手可倒テストを行っている際に、途中で目を何度も開けてしまったり、こちらの指示通りには動かない人がいます。

そういった人達は、催眠やテストに対する潜在的な恐怖感があり、自分の意識の集中がなかなかできない人であることを意味します。

初心者であるうちは、そういった反応を見せる人は練習相手からは除外すると良いでしょう。

中級者や熟練者になるとそのような反応を見せる被験者がかえって誘導は容易くなるのですが、初心者の場合は意識の集中までには移行できない場合が多く、失敗の元になります。

可倒テストは催眠に初めて取り組もうと考える人にとって、とても重要な練習の場です。

面倒だからとか「もっと先に進みたい」とばかり考え、練習を怠ってしまえばその後の理解のためにはかえって遠回りになります。ですから、きちんと取り組んでください。

催眠に興味は持ちながら、意識を失ってしまったり奇異な行動をとることを嫌がったり怖がる人は大勢います。「誰かがかかったり、やられている所は」直接、目の前でみたいが「自分は嫌」だって人も多いのです。

また自分自身で「催眠にかかってみたい」と言って参加したのに、実際に誰かがかかっているのをみると、大慌てで立ち去ろうとか逃げ出そうとする人もいますよ?

私が「初心者のうちはともかく可倒テストを」と言っているのは深い催眠状態に入る前なら被験者が捕まえ易いから。まだ本格的な催眠ではなくテストの段階ですから。

参加者も気軽ですし友人や知人も協力しやすいのです。

時々「俺が催眠をかけてやろう!」などとストレートに求めたり、自信満々で近寄るような愚かな人もいるようです。雑誌の取材やテレビ番組の収録でもそういった話を聞くことがあります。

そこには長く開業している人(施設)や、あちこちの番組に出演している(いた?)先生も含まれます。

はっきりいってしまいますが、非常に迷惑です。催眠に対する偏見や誤解を助長しますし、そういった先生の催眠の現場に立ち会ったスタッフやタレント、一般人は悪口しか言わなくなっています。

その誤った感覚とか悪い印象を払拭し、一から信頼関係(スタッフとの間にもラポールは必要です)を結ぶ所からやり直さないといけません。

ともかく被験者に高圧的で脅せばいいと思っていたり肩書きを自慢します。弟子をゾロゾロと引き連れてすスタジオ入りしてる話とか聞くと、この人は催眠とか心理学の何を学んだんだろうとも思います。

そういった浅い感覚では相手に怖がられますし、嫌われると思いますよ。私はそれがとても残念です。

催眠も人間が行う技術であり知識です。

他の技術と何ら変わりません。催眠だけが特別で何をやっても良いのではないのです。空手やボクシングをやっている、と自慢して、あちこちでトラブルを起こしたり、乱暴な振舞いをすれば周囲には嫌われると思いますが、同じことだと思いますよ? 

そんなことをする時間があるなら協力して貰える人を探して可倒テストや筋反射を繰り返してください。「催眠の大先生」がやろうとしない地道な基礎練習、その繰り返しや反復で身につくものがあります。

ここまでの説明が重要なポイントです。

ラポール(信頼感や被験者との繋がり)を強化し、被験者とのパーソナルスペースに入れるような自然な振るまいと心構えが理解できれば、その後の施術はスムーズに行きます。

その後で可倒テストなどを用い、被験者の反応を正確に見極め「読める」ようになれば、後の凝視法などへの以降も楽になるでしょう。

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