どんな人が催眠にはかかり易いのか!?

2017/12/02改訂
2000/04/15初稿

古い知識を元に偏見を持たないほうがいいですよ?

マンガとか書籍で時折、催眠について書かれているものを読みます。

以前はそこに書かれている記述を読むと「催眠には馬鹿な人や素直な人、単純な人がかかり易い」って書いてある物が結構ありました。

最近は多少は催眠に関する知識、常識が広がったのか、流石にそういったあからさまに誤った記述は減ってきましたが・・・。

その記述を読んで笑ったものです。現実とはあまりにかけ離れているので。

催眠誘導には大きく分けて数種類ありますが、私の考える「催眠」とは、こういった漫画や書籍に書かれている内容とはかなり異なりますね。

例えばですがコインを糸で吊るして「あなたは、だんだん~ねむ~くなる~」とやっているような形は催眠とは言いがたいものです(笑)。

原始催眠法のイメージというかよほど古い感覚で。スキルの無い人間が振り回すもので、あんな手法では子供だってかかりませんよ。単なるの遊びです。

観念動作と呼ばれるものですが、被験者が自律神経系のトレーニングを行う場合やラマーズ法を学ぶ際には私も利用することがあります。眼球運動を強化して意識を喪失させるなどは古い形式で、ゲームなどに慣れた若い世代にそういった手法は通じないと思いますけどね?

わかりやすく言うならば、目を大きく動かして疲れさそう自然に目を閉じさせようという延長線上にあるものです。

シューティングゲームやスマホゲーム、スピード感のある疾走型や3D、何かを「目で追う」作業に慣れた世代が。あれで眠くなると思いますか?

漫画やアニメで散々、使い古された手法を持ち出してきたら。私は笑われるだけだと思います。ギャグとしては使えると思いますが・・・。

それと「馬鹿であったり、単純である人」は、催眠を「言葉でかける」のに苦労します。

20017年のホームページの改訂にあたり初期の頃からあるページも見直して様々な記述を追加しているのですが。催眠誘導でネックとなるのは想像力、頭の中でイメージを描く能力なんですよ。

従来からの手法の一つであり今でも主流と言っていい「言葉、言語による話しかけ」には利点も多いのです。今のところ、催眠誘導は映像を主体としたものには移っておりません。暗示の殆どは言葉によって行われてきたのです。

ですから催眠を学ぶもの、施術を行うものが避けては通れない道です。語意(言葉の意味)を理解し、ボキャブラリを豊かにし、表現力を磨いて被験者の心の中に入り込む努力をしなければなりません。

ところが、ここで問題が生じます。

語意、ボキャブラリは「施術者側」にだけあるのではなく、被験者側(催眠にかかる側)にもあるんですよ(笑)。意味がわかりますか?

これは初級テキストにも書いたことなのですが・・・。とても重要な内容なのに簡単に読み流す方もいます。催眠を学びたいと思っている方は心して聞いてください。

施術を行う、つまり催眠誘導を行っているのは被験者を「連れてゆく」のは確かに施術者側です。ただし、実際に「旅をする」のは被験者であり相談者になります。

被験者側が「その言葉に反応しなくてはならない」という弱点があります。

例えばですが、「車を知らない人」にバスが説明できますか? タイヤを知らない人に、乗用車や自転車が理解できますか?(初級テキストを参照)

自転車とバスの違いは? 利用したことのある人なら簡単ですし一目瞭然です。

要するにテレビを知らない世界、過去から来た人に「テレビの中に人は入っていない」ことを説得するのは難しいでしょう? 基礎となる概念とか知識、理解や光景が「頭の中に」ないのですから・・・。

催眠誘導、催眠「術」をかける側になったとしたら、それは個人差があるから仕方ないでは済まされなくなります。成功率がぐっと下がるのです。

人間の持つ語意とかボキャブラリは人それぞれですが、事前にそれをある程度、把握して始めないと受け付けないのです。

本人の意思の強さとも頭の悪さとも無関係

何度も何度もホームページ上でもテキストでも説明しているのに、その程度のことも読まないとか忘れてしまう人が大勢いるようですね(笑)。

催眠の研究は旧ソ連やアメリカでも盛んでしたが。何かを目撃した瞬間に全員が「意識を失う」技術は今のところ、まだ開発されていません。

(2017年の時点での記述です)

初期の頃から「催眠になぜかからないんだ?」「テキストに書かれている通りの手順でやってるのに」とメールで送り付けてくる人達も大勢いました。

実際にね、あちこちで誘導を行っていると、本人の意思(意思の強さ、催眠を信じているかどうか?)とか頭の良し悪しなんて。催眠に対するかかり易さ(被験性)とは関係ないことがわかります。

直前まで「私は信じない」とか、「絶対にかからない」といい張っている人も大勢いますよ?

興味深いのは自分では一度も催眠にかかったことがない、催眠とは何かを知らない、テレビで何度かみた、漫画や小説で読んだ程度で理解したつもりになっているケースが多いのです。

ボクシングの試合を幾つか見たりネットで聞きかじった知識だけで凄いパンチが打てるようになりますか? 走り込みも基礎練習もやったことがない。それ以前に誰かに殴られた経験もないのに「プロボクサーなんてたいしたことはない」「あんなの弱い」って言い張るようなものです。

知識や経験もないのに思い込むのは危険ですよ(笑)。これは催眠のみならず事故や事件、詐偽や恋愛、仕事や精神的なトラブルにおいても同様です。

自分の近親者や友人に経験者がいたり、詳しい内容を語ってくれる専門家が側にいるわけでもないのに勝手に判断するのは危険でしょう。

私の経験上で言えば、頭の回転が早く、語意が豊かで「言葉に」敏感に反応する人のほうが比較的誘導が容易です(笑)。世間一般で言われている催眠に関するイメージとは正反対ですね。

むしろ一番、厄介なのは「言葉による働きかけ=施術者の暗示や誘導」にまったく反応しない、話しかけられてる意味が「まったく理解できない」被験者になります。

いわゆる「馬鹿」は催眠にかけずらいのですよ(笑)。かかりにくいのではなく「かけづらい」のです。この言葉の違いの意味はわかりますか?

わかりやすく分類するなら大きくわけて4つですかね?

1.乳幼児、幼い子供、または高齢者で判断力や想像力が弱くなってる人

2.外国人、言語圏の違う人

3.ボキャブラリが極端に少ない、語意が伝わらず理解できない人

4.薬物中毒者(アルコール依存症などを含む)

普通に考えるなら純粋で単純なのは子供ですよ? 子供なら全員が催眠にかかるでしょうか?

催眠を学んだ人ならわかるでしょうが「言葉による誘導」で怒るとか泣く、驚く、「喜怒哀楽」といった感情を施術者が「上手にひき出せるかどうか?」が肝心なのです。

これは洗脳とか商品を売りつける詐欺などでも同じなのですが・・・。

一種の頑固さ、本人の持つ「固定観念」が逆に何かを売りつけたり、誘い込む側にはかえって付け入る隙になります。気をつけてください。

芸能人などでも洗脳騒動で取り込まれる人は「まさかあの人が」って人がいるでしょう?

生活態度が悪いとか違法薬物の噂があったわけでもない。どちらかというとしっかりしており手堅い印象で。誰かに騙されたって話も聞かない。詐欺や洗脳などとは程遠いと思っていた人が取り込まれ、そのままフェイドアウトして帰ってこなくなっています。

騙されない人は「確認する」人です

大切なのは柔軟性ですよ。「私は大丈夫!」と理由もなく思い込んでいる人が実際には危ないのです。

そんな人に限って、突発的な出来事を演出されると弱いんです。

例えば電話口で家族(息子や娘を演じる詐偽者)に「事故を起こした! すぐに金が要るんだ!」と迫真の演技で泣かれるとうろたえることになります。

騙されるかもしれないとか、自分の判断を疑う人なら周囲に相談するでしょう? もし振り込め詐欺や販売詐欺に引っかかったとしても、今の時代はスマホもメールもLINEやTwitterだってあるのですから。親族や友人、家族や恋人、誰もいなければネットの住人に相談することができます。

頑な(かたくな)だったり固定観念の強い人は自分の判断を盲信します。ですから間違っているとは思わないのです。傍から見ればあからさまな詐欺でもすでに自分が信じ込んでしまっていますから。

何も疑わないですし自身の判断能力を信用してしまいますから、周囲に話を漏らしません。

結果として対処が遅れて後手に回ります。

巨額な被害をもたらしている振り込め詐欺もそもそもは心理学の知識の応用ですよ。日本人は「俺、俺」と電話してくることが多いですよね? 海外のように、

「俺だよ、マイクだよ」

から会話は始まりません。

固有名詞、ファーストネームを電話でも会話でも最初に話すという習慣がないからです。

山田太郎、もしくは山田マイクさんが「自宅に電話をした」として。

「俺だよ、山田だよ」

とは言いませんよね? それは名字なんだから(笑)。出る方も同じ家族で「山田さん」です。

日本は一人称、つまり「私」とか「俺」とか「儂」って単語から話し始める習慣があります。名前からは話さない。その習慣を利用して身内や親族であるかのように電話をかけてきて、突発的な事故や不幸が起きたと言い張り、お金をだまし取る手法が存在しています。

海外ならファーストネームを名乗ります。日本でもその習慣、確認作業が一手間あれば振り込め詐欺は激減すると思いますよ?

ただし、占い師でも詐欺師でもカルト宗教でもそうですが・・・。悪意を持って誰かを操ろうとしたり何かを奪い取ろうとするものは下調べをよくやっています。

息子や娘さん、お孫さんの年齢や名前を詐欺者が知っていて同年代を用意して、実在の同級生の名前を騙って病院から電話があったらどうでしょう?

虚を突かれると頑なで自分は大丈夫だと思い込んでいる人ほど脆い(もろい)ものです。心の隙間が開いてしまう。電話がかかってきた側に詐欺に対する知識が少々あったとしても、犯罪で鍛えた連中は慣れており手強かったりもしますよ。

一旦、慌てさせて感情をひき出してしまえばズルズルとそちらに傾いてしまうでしょう。早く息子や家族を助けてやりたいとの感情から冷静な判断を失い、確認を取る作業を怠るようになります。

そうなると本当の状況とか家族とは関係なく、詐欺師にお金だけを振り込むことにもなりかねません。

洗脳や詐欺の被害に遭う方に「頭の良し悪し」は関係ありません。もちろん「男運」も関係ないですよ? ご本人が疑り深いければ騙されないかというとそうでもないですね。

必ず事実を確認する。途中経過を誰かに相談や報告する。独りよがりで完結しない。その「単純作業」を怠らない人が手強いですし、簡単には騙されないのです。

自らの判断だけを信じて孤立しないこと、誰かを頼ること、相談することのほうが大事なのです。それが柔軟性です。

詐欺や洗脳に遭って逃げられないケースでは、頭の良し悪しよりご本人の性格とか生活習慣に根差すもののほうがはるかに大きいですね。

収録や取材などに参加すると面白い

私は番組の収録とか雑誌の取材等でも相当な数の人達に催眠をかけました。これがまあ、よくかかったと思います。

タレントさんやディレクター、プロデューサーに「素直で単純で馬鹿な人」「素直な人」が大勢いますか?

いないと思いますよ(笑)。どちらかというと拗ねてる人というか、スレてる人のほうが圧倒的に多いでしょう。

素直で単純で真面目な人? そんな人いましたかね? 私はそんな素敵な人たちが番組関係者やマスコミ関係者、タレントさんにいるならばぜひ会ってみたいと思います。

どちらかというと擦れてて二枚舌で嘘つきばっかりですよ(笑)。

確かに表面上、そういった演技を行う人はいますよ?

馬鹿だとか単純だと思い込んでくれていれば、相手の懐に入り込みやすく警戒されにくくなりますから。情報を引き出すにはそう振る舞ったほうがいいでしょう。世間知らずで何もわからないふりをするというのは意外と効果的な方法なんです。

プライドが邪魔してつい高圧的になったり、肩書きや背景をちらつかせる人のほうが圧倒的に多いですけどね。威圧して相手を萎縮させようとか言いなりにさせようとするほうが精神的には楽なんです。

私がロケ中や取材中、自分よりも一回りも年下の人間に敬語を使うのは。何も自分が格下だとか相手に媚を売っているわけではありません。

接客業や営業が長かったですから。これは長年の生活で身についた習慣のようなものです。相手から情報を引き出すためにはそのほうが都合がいいからでしょうね。

私は喧嘩が弱いとか論戦が弱いわけではないですよ? もちろん経験量が少ないわけでもないでしょう。知らないフリや解ってないフリ、気付かないフリをしたほうが拾える情報が多いのです。

雑誌の取材で催眠をかけに行った時にも、著名な漫画家がいました(笑)。もちろん、こちらが呼んだわけでも雑誌社から要請されてやって来たわけでもないですよ?

予定になかった人です。どこかから催眠術の取材があると聞きつけたのか勝手についてきちゃった。その人は今も番組等でコメンテーターやご意見番風のことをやっています。

おそらくですが「催眠術なんて信じない」「私がインチキを解き明かしてやろう!」くらいの鼻息でやってきたんだと思います(笑)。

参加スタッフや他の作家が自分の目の前で催眠にかかるのをみて、非常に驚いていました。

見たこともない、経験したこともないのにその漫画家、コメンテーターの方も「催眠術なんて嘘だ」と思っていたことになりますね。だから驚くことになる。

そういった人に限って危機意識が薄いのです。理由もなく自分の勘、判断力を信じているから。そういう人は家族や仲間、友人が詐欺にあったりカルトに取り込まれた時にも気付かないでしょうね。

残念なことに私と一緒に番組出演していた女性芸人やタレント、スタッフさんにもこのタイプの人がいました。

本来なら知らない技術を無闇に否定するのではなく、確認して知識として蓄えておくべきなのです。

その有名な漫画家というかコメンテーターも、あちこちの番組では断定的な物言いをしていました(笑)。正直、私個人としては苦手なタイプ。

事実関係や内容を確認していないのに「そうに違いない」と言い張る人は話し合いに応じなかったり自分の意見を一方的に押し付ける人が多いので。苦手なんですよ。

心理学、催眠を学ぶなら偏見を持ってはならない

私はその方に気づいていなかったわけではなくて。正体とか素性、魂胆にある程度は気づいた上で目の前で実演をしてみせたのです。

見せなきゃわかりませんから(笑)。

この女性の漫画家さんはマシなんですよ。目の前で現実を見せられたら素直に受け入れて驚いていたのですから・・・。

最後はお辞儀をして「いい体験をさせてもらいました」と、丁寧にお礼を言って帰られました。

これも収録中に何度も経験して驚いたのですが。目の前で一般の被験者、何の仕込みもない相手が催眠に次々にかかるのを見ても信用しない人達がいます。

一緒にコーナーを担当していたタレントにもいましたし。収録に参加している筈のスタッフにもいる。節穴というかなんというか・・・。あんた達は目の前で何が起こっているかもわからないのか? と少々呆れたのを覚えています。

「私はかかってないからインチキなんだ!」と言い張るのでしょうね。後にその芸人さんが別の番組に出演して催眠術なんて嘘でインチキだと言い張ってるのをみて驚愕しましたよ。

私の番組の収録や取材への参加、講演(公演な)どには二つの側面があります。

1.カウンセリング施設の宣伝、タレント化してのお金儲け

2.被験者、参加者を集めてのデータ収集

お金儲けとか知名度、商売として何かを得る目的も確かにあるのですが、私としてはもう一つの側面のほうが大切でした。

そういったものに参加すれば、多くの人達と触れて多くの情報を得る、つまり被験者を一気に得る事が出来てデーター収集が容易です。

大勢に触れ合える分だけ、反応を読むこともできるのです。

番組収録ならランダムに人集めができます。コギャル(?)風の若い人からヤンキー風の若いお兄ちゃん、年配の男性や果てはテレビ番組の世界で成功している人まで、様々な人達に触れ合う機会が得られるんですよ。

これはなかなかの好条件で。催眠術師? としては抗いがたい魅力がありますよ?

臨床をやっている方なら私の気持ちは理解できると思います。大学の研究室でもない限りランダムに被験者集めをやって触れることのできる機会なんてありませんから。

放送で使われるのは一瞬で数人でしょう。ただし現場で被験者集めやアンケート収集(アンケートも私が自分でやってました)に参加する人は大勢います。

一回の収録で数十人から数百人までのデータを一気に集めることが出来ます。

そこには老若男女、様々な職業と年齢層があり、しかもタレントとか普段の生活では触れることのない人たちまで含まれています。

散々に苦労し、嫌な思いも重ねながらそういったものに参加したのは、自らのスキルを高め、情報を大量に得る意味合いが強かったと思います。

人は様々だし「ぱっと見だけ」ではわからない

馬鹿な人が催眠にかかる、単純だからかかるんだ、は単なる偏見です。

馬鹿なフリを上手に演じる人が本当に馬鹿な訳ないでしょう(笑)。面白さを求め、仕事としてそう演じている人はいます。

相手を見た目の印象やキャラクターだけでそう捉え、思い込んでしまうのは愚かな人のやることです。少なくとも、催眠をこれから学ぼうとか心理学を自分の商売に活かしたい人は固定観念を捨ててください。

そういった知識(心理学やマーケティング)を取り入れてこれから頑張ろうと思っている人に頑な(かたくな)な感覚は必要ありません。

芸能関係者のみならず、テレビ関係者や弁護士、医師や検察官も催眠にはかかりますよ? というか、私には実際にかけた経験があります。官僚とか、自衛官もあります。

驚くほど高学歴で知識レベルや地位の高い人でも誘導は可能です。

もっともかける側、すなわち施術者側が「ビビらなければ」という前提付きですが(笑)。

雰囲気に飲まれれば必ず失敗します。

いわゆる「危ない職業の人」にでも誘導はできますよ? このホームページにも何度かその手の話が出てきていますが、私はヤクザ系で地位の高い方にも催眠誘導を成功させたことがあります。

私が実際、「素直でも馬鹿でも単純でもない人の誘導に成功してきた事実」は、一部の漫画や書籍で書かれるイメージ、催眠には馬鹿で単純な者がかかるなどの知識が間違っていることを指し示します。

催眠に関しての正しい知識が浸透するようになれば、そういった間違いや錯覚、勘違いに気が付くようになるでしょうし、漫画や書籍で描かれる姿も変わることでしょう。

この仕事を始めてからは本当に人を見る目が変わりました。

人の本質なんて外見からはわかりませんよ? 様々な方が相談に訪れましたが驚くような地位がある方とか知名度がある人だっています。

以前から接客業や飲食店の運営などにも携わってきたので人の裏表にも多少は詳しいつもりでしたが。ネット経由で依頼を受けたり催眠を深化させるようになると、それでも表層部分しか私は知らなかったのだと思い知らされましたね。

凄く真面目そうな方が自分の性癖で悩んでいたりね。結構な著名人や有名人が、まさかそんなことにと思うような大きなトラブルに巻き込まれていることもある。

普段の生活において緊張を伴い、高度な駆け引きを必要とするような仕事に従事する人や、地位が高かったり多くの責任を背負ってストレスの多い仕事、常に集中力を高める必要のある人は、息抜きのためにちょっと変わった趣味や息抜きを持つ人も結構いらっしゃいますし。

SM趣味がある、幼児プレイをやってますから始まってクルーザーや飛行機、自動車を高速で走らせる、博打にのめり込む、女装癖がある、裸で散歩するなど様々です。

その程度ではいまさら驚きもしなくなりました。

はっきり言いますが人間なんてそんなモンですよ(笑)。真面目なだけで精神のバランスがとれる筈もない。優秀な人ほど多少は歪みも持っています。

そうじゃないとバランスがとれないから。息抜きも必要なのでしょう。常にマッチョで頼りがいがあって、仕事のできるタフな男なんて不可能でしょう。ストレスで死んでしまいますよ。

多少の歪みやおかしな部分を持ってるのが「普通」です。私はそう考えています。

決められた方向にだけ正確に動いて、一切の過ちや歪みのない人間なんてロボットと同じですよ。気持ち悪いだけです。人間としての魅力も少ないように思います。

歪みも過ちもおかしな部分も全て含めてその人の個性、パーソナリティであり人格なんでしょう。

どんな趣味や性癖、息抜きの方法があるにしても、周囲に多大な迷惑をかけるものでなければ、ある程度までは社会で許容されるべきなのかも知れないですね。

過去の経験からの感想

それを「いけないことだ」の一言括ってしまえば、心理学など成り立たない。強引に「正しい方向に向けよう!」「画一化しよう!」が心理学でも催眠でもないでしょう。

そっちはまあモラリストというか宗教家や法律家、警察や裁判所にでも任せますよ。

生活や仕事、人間関係での苦しみや哀しみを理解したり、ストレスを軽減したり心の闇の部分を周囲に迷惑をかけないように解消しようというのが本来の目的です。お互いがお互いの個性を理解、尊重した上で共に歩ける道筋を探すのがカウンセリングであり催眠であるべきではないでしょうか?

法律とかモラルも元々の意味は「それぞれの生活や環境を守ろう」「トラブルを防止してお互いが安心して生活できるようにしよう」が基本だと思います。

時代と共にモラルや常識なんて幾らでも変化します。たった数年で人々の常識や価値観がガラッと変わってしまうこともよくある。

ですから、何かに当てはめて簡単に括る(くくる)ことは無意味でしょうね。

漫画家になろう、っていうと鼻で笑われた時代もありました(笑)。今じゃ反対する親は激減してるでしょうね。ラノベ作家や漫画家が大金持ちになってる実例も結構ありますので。

多少話が逸れましたが、要するに相手に偏見を持てば持つほど本質からは遠ざかるんですよ。常識なんてものはそれぞれが勝手に決めてしまった物差しです。その物差しですら、時代とか年代、世代。個人の感覚によって次々に変化してしまう。

自分で何かを学ぼうと思うなら相手を理解しなければなりません。相手を最初から色眼鏡で見て「この人はこんな人に違いない!」と決めつけるような人は、最初から心理学や催眠、マーケティングの基礎を学ぶのに向かない人です。

催眠をかける場合も同じです。施術を行う前に「この人は無理だ」とか「かからない」反対に「頭が悪そうだからかかるだろう」と思い込むなら成功率は大きく下がるでしょう。

確認もしないのに最初から、自らがそう思い込んでいるのですから・・・。

私個人としては「頭が悪く」誰の言葉にも簡単に左右される人(自分の意思を持たず、ある意味単純な人)はむしろ、催眠誘導が難しいと思っています。催眠そのものがあまり深化しません。

これは私も意外でした。

ここからは私個人の推理、推論に過ぎませんが、色々な人の暗示とか言葉に片っ端ひっかかる人は「誰の言葉にでも」反応しますから、暗示が解けやすいのではないでしょうか?

初期反応はとても早い。ですので馬鹿とか単純な人は催眠にかかりやすいとの錯覚も生みやすい。ところが解けるのも早い上に言葉の意味を正確に理解できませんので。

思ったような効果が得られず、少なくともショー催眠には向かないでしょうね。

「優柔不断で意思の弱い人が催眠にはかかるんだ」と思い込んでいる人は多いのですけどね。現実には違うように思います。

そういった方々の発想そのものが、過去の報道とか漫画とか小説の影響であり「暗示」にかかっているだけではないですか?

心理学や催眠を学ぼうとするものがそういった感覚では、先が思いやられます。

残念ながら確かに単純で馬鹿な人は暗示を「受け付ける」のは早いですが、「解ける」のも早いんですよ(笑)。集中力が続かないのであまり意味がないように思います。

催眠は言葉で深化させます。ですから言葉に反応しない人や、言葉の意味が正確にわからない人は、催眠誘導は難しくなってしまうのです。

催眠が得意技能で接触テレパスや精神感応のようなものであるなら。外国人だってコロコロかかるでしょう? 言語圏が違う人にかけることに成功した実例が皆無です。どんなに素晴らしい天才だと言われた催眠術師でも最後は「言葉」で誘導を行っています。

ボキャブラリが豊かで確かな常識を持つ人の場合、回りくどいクドクドとした説明は入りません。いきなり、「たった一言の単語」で、物事の核心をつくことができます。

頭が良いというか、知識や情報が多く詰まっている人のほうが、誘導する側にとっては有利ですし都合がいいんですよ。

もちろん、施術者側もその語意に対応するだけの知識とかボキャブラリの幅は必要ですが・・・。

番組関係者や共演者の「自己矛盾」

催眠によくかかるのは、やたらと頭の回転の良くて機転のきくタイプの人であったり、男っぽい強そうな人であったりします。

だからこそ催眠の映像とか実演はインパクトがあるのでしょうね。

馬鹿っぽい人とか普段から簡単に騙されそうな人ががかかってもインパクトがありません。それでは誰も驚かないですし、番組になりません。

本来ならスタッフや共演者こそがよくわかっているはずですね。

そこが催眠で収録に参加しながら催眠術はない、と言い張る番組関係者や共演者の自己矛盾になります。馬鹿や単純な人がかかりやすかったり、反対に催眠術が架空の出来事で八百長とか嘘、全てが仕込みだったとしましょうか?

ではなぜ、同じような番組を作って放送しないのでしょうか?

私の出演した番組、そのコーナーは軒並み高視聴率でした。

素人とか一般人が参加するものが多かったので、制作費が安かったのも事実です。

本物の催眠術師ではなく偽物でかまわないでしょう? 役者を仕込めば簡単に同じものが出来上がるはずです。催眠なんて嘘で存在しないとしたら。安上がりで仕込みで済んで簡単に儲けられる素晴らしいコンテンツということになってしまう。

演技ではない何かがあって。その異質さとか怖さ、雰囲気を人間が敏感に感じ取るからああいった映像はインパクトがあって見るものの心を奪うのではないでしょうか?

私が子供の頃に見た初代引田天功の映像も、そういったものでした。それがきっかけでこういった職業をやっておりホームページの公開を選んだのですから・・・。

「催眠術なんて嘘や!」と言い張る共演者とかスタッフの多くは恐れているだけです。そういったものが本当に実在すると解ったら怖いんでしょうね。

このホームページでは利用方法と催眠誘導の仕組みについてそれこそくどいくらいに説明を繰り返してきています。理由は簡単で催眠誘導はすでに世の中に存在するからです。

講演会でも実演を繰り返しその証明を行っています。講演会の最後には必ず「こういった技術があることを知ってください」と話しかけます。

一度、流出した技術は止まりません。本来は誰かを助けるために作られたものでも、悪意を持って歪めたり誰かを騙そうとするものだって現れることになります。

だから存在を知る必要がある。嘘でインチキで八百長で「催眠術なんて存在しない」って言い張る人が増えれば増えるほど、被害者の言い分も社会から信用して貰えません。

本当は騙されたり操られているのに「お前は自分の意志でその商品を買ったんだろ?」「自分で男のところに出掛けて行って関係を持ったんだろ?」って家族や友人から罵られたらどうしますか?

巧妙な手口を使う占い師を信じて全財産や仕事を失ってもご本人だけの責任になるのでしょうか? 「そんな占い師を信じる奴が馬鹿なんだ」「馬鹿だから洗脳されたんだ」「自己責任だ」って話になって。ご本人もご家族も泣き寝入りすれば済みますか?

それでは結局、カルト宗教やいかがわしい占い師、スピリチュアルやカウンセラーを名乗る詐欺師が蔓延る(はびこる)温床となってしまうでしょう。

心理学のテクニック、催眠誘導の「暗示」探偵を使った情報収集としか思えない方法で奇跡とかよく当たる占い師、教祖を演出しようとする者もいます。

手品と同じでね。種があるとかやり方があるとわかれば崇めはしないんですよ。凄いとは思うかもしれない。ただしそういった技術とか職業とか「手法がある」ことを多くが知れば、超能力とか神の力だなどとは思わないでしょう?

少なくとも盲信して取り込まれるとか言いなりになる「洗脳状態」からは逃れることが出来ます。

催眠術は「凄いことも」確かにできますが、決して崇め称えるものではない。神秘の技術でもないですし何でも出来る素晴らしいツールでもないですよ。

選ばれた特殊な人だけが用いられるものでもない。

それを辛抱強く、二十年にも渡って説いてきたのがこのサイトです。

見分ける方法が・・・、実はある

パッと見だけで頭が悪い人とか、素直で単純な人が催眠にかかり易い、とするならば心理学なんて成り立ちませんよ。それは単なる偏見と呼ばれるもので、施術者なら真っ先に排除すべきものです。

私はタレントさんに催眠をかけに行く時、事前に幾つか質問をしてもらってそれに答える様子をVTRに撮影して送って貰っています。

それが全てです。これまでに難しい誘導に成功しているのは、過去の経験から考えたそれなりのノウハウ、手法を利用しているからです。

これも試行錯誤の末でしたね(笑)。

今になって考えれば一番最初に参加した番組(TBS系)のロケがもっとも過酷でした。番組の予算がない上に無理難題が多い。

他の先生方が断ったからこそ私に依頼が舞い込んだ訳で、当初の私には何の実績もない。ですから普通の手法で催眠をやっても話題にもなりゃしませんし、そんなことは誰も望んでいないのです。

結論として路上でいきなり、通り掛かりの人に催眠をかけようになった訳ですが、殆ど超能力の世界(笑)。よく成功したと思いますし、あれで催眠に対する新たな可能性が見えた気がします。

おそらくは、いかがわしい宗教団体やカルト系が必死に欲しがる知識でしょう。外を通ってる人が催眠にかかるかどうかを始めて番組で検証したことになります。

番組ネタにできるかどうかが、一瞬の反応でわからないといけませんから。

その当時の私は、誘導の成功率をあげようと必死に様々な手法を探しました。色々な誘導や暗示を行ったと思います。実際に放送されたのはごく一部ですが、私が現場で膨大な被験者に声をかけています。

その全ての人にナンバーをふり、持ち物から話しかけた時の反応、年齢、職業、服装や色、髪形まで詳細に記録しました。それを自身の頭に叩き込みます。

その後、それが習慣というか私の定型になりました。

他の番組でも講演会でも自分が受け持った相談者、友人、知人、過去のデータまでを詳細に分析し記録に残し、後から調べるようになりました。

失敗したなら失敗したでいいんです。成功例ばかり追いかけても仕方がない。すると、うっすらとでも、見えるものがあります。

本当は脳内ホルモン分泌とか脳波の検査とか催眠中の被験者の温度変化(サーモグラフ)とか、ドーパミン比率まで調べてみたい所ですね(笑)。

まあ、流石にそれは贅沢な話だとは思いますが。

結局は経験です。経験から得た知識を分析、その上でそれらを詳細に調べて自らの「能力」を高める。それが誘導の成功の比率、特殊な内容を行う秘訣だと思っています。

催眠を勉強される方は誤った先入観や固定観念を持たず、正しく勉強されて下さい。

このコーナーの初稿は2000年、私が開業当初に書いた内容です。年数が経過しましたので2017年のサーバー移転の際に読みやすいようにレイアウトと一部に加筆修正を加えてあります。

2000年04月15日 初稿

2017年12月02日 加筆、修正

谷口信行

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