催眠の必殺技って?

2017/12/04改訂
1997/08/23初稿

実は「必殺技」みたいなものもある

すでに過去の番組出演等で証明したつもりですが、実際には催眠には必殺技「みたいなもの」が存在します。

1997年このコーナーに初めて文章を載せた時にはそこまで明言していませんでしたが、そろそろいいでしょう。一部分だけ種明かししておきます。

私と付き合いのあった方、過去に一緒に飲みに行ったり遊びに行った事のある方なら、何人かは不思議な光景を目撃している筈ですよ。

それを瞬間催眠だとか急速催眠だとか、特殊なものだと気がついた人は少なかったようですが(笑)。

催眠とは暗示の内容、働きかけの部分だけだと思い込む人がいます。

そういった錯覚や思い込みは医療関係者にも多いですね。指導にいったお医者さんとかカウンセリングを行う場合にもそういった指摘をする方が結構いました。

あえて突っ込んだ話はしなかったのですが、そうではないんですよ。

被験者のトランスとか潜在意識と呼ばれる領域にまで施術者側が「入れるかどうか?」がまず大前提になります。それが達成できていないのに、ごちゃごちゃと暗示の内容だけ考えても無駄ですよ(笑)。

これはやはりテレビ番組とか小説、漫画やアニメ、広い意味では「ショー催眠」初代引田天功などからの影響ではないか? と思うのです。

考えてみてください。洗脳騒動に巻き込まれた芸能人や著名人、一般人は数多くいますが。彼らは「一般人の考える」催眠状態のような感覚で操られ、出歩いていますか?

普通に受け答えをしているし喜怒哀楽もありますよ? ロボットのように動いているわけでも常に黒子が付き添っているわけでもないですよね? 一人で遊びに出掛けたり飲みに行ってることもある。教団や占い師が常に一緒にいるわけでもないのです。

ここにヒントはあります。

ショー催眠のインパクトが強すぎて本質を見失います。外からの話しかけや施術を行い、まったく意識を失わないとか指示に従わないとか動かないケースはあります。

では、催眠誘導、広い意味では「暗示」に一切かかっていない、影響を受けていないと思いますか?

違うんですよね。目の前で倒れたり意識を失う、下手をすれば「目を瞑らなくても」相手に言葉で暗示をかけたり操っている実例、反応を引き出す方法はあったりします。

かける方法は・・・「ある」

実際には、多少強引でも催眠に導く方法もありますよ。必殺技は「実はある」のです。

ロケや収録に参加した際に使ったこともあるのですが。いわば舞台裏でしょう。大切な手順とか技術や経験を、その場で懇切丁寧に説明するほど私はお人好しではないですよ(笑)。

どうせ説明しても理解できませんし。

「催眠にかからない」と言い張っている人の誘導に、私が何度も成功したのは様々な場面、タイミングに接触できるポイントがあるから・・・。

私の以前のビデオ(練習会に来た方で筋の良かった数人にはminiDVでテープをお渡ししています)とか、テキストセット(初級講座、取材のコーナーでのワンシーン)を参照してください。

テキストは何度も改訂や編集を行ってきましたが、その部分は削除せずにわざわざ残しています。よく読み返して確認すればみればわかる筈です。

接触法、パスと呼ばれる手法もそういった手順の一つに入ります。

雪山のロケで寒風吹きすさぶ中、私が手袋を「どうしてもしなかった」のは、そこに大切な「何か?」が存在するから。注意深い人とか感覚の優れた方なら言われなくても気付く筈ですね。

催眠術とはね。言葉「だけ」ではない。

この辺りについては出版予定の小説で触れています。

テンポ、タイミング、「呼吸」の読み方。そういったものに留意して映像を確認したことがありますか? これもこのホームページやテキスト、練習会で何度も何度も繰り返し教えてきました。

タイミングをとるには何種類か手法があって、その瞬間を素早く「見極める」必要があります。タイミングを取りづらい場合、雪山で吹雪いてるとか暑くて意識を集中できない場合は、施術者本人、つまり私からの働きかけで「きっかけを作る」方法が存在しています。

それを理解しないままで、言葉による働きかけだけに傾倒しても何の効果も得られませんよ(笑)。

先に例として使いましたが、ではカルト宗教やいかがわしい占い師はどうやって信者を獲得し、操って思い通りにしているのでしょう? 初対面の占い師やスピリチュアルカウンセラーの前で「いきなり意識を失って」倒れている人なんて、そんなに見ないのではないですか?

異常を察知して友人や知人が止めたり、他の常連客や並んでいた観衆が救急車呼びますよ? 番組にもなりませんし大騒動なりますから、やろうったって出来ないでしょうね。

意識のロスト、時間感覚の喪失などにこだわり過ぎても意味がない。ああいった現象は視聴者が「この人は催眠に入った!」ということをわかりやすく理解するために必要なだけです。

「意識を失う? そんなもの、無くたっていいの!!」

たくさんの誘導を行って症例を触っていれば理解できますが、被験者が意識や時間感覚を失わなくても効果をあげたり影響を与えることは可能です。

大切なのは施術者が被験者の「心の内部」に立てるかどうかであって。施術者の言葉が本当に表層意識を突破して深層部に届いたかだけになるので。相手を「倒したかどうか?」ではないんですよ。

それじゃ柔道の試合です。

元々は警鐘のために書かれた文章

早々に意識を失い、身体の力が抜けて催眠がよくかかっているように見える。なのに後催眠、目を覚ました後の指示には「まったく従わない」し何の反応も得られないという人も結構な割合で存在するんですよ。

これらは何百人、何千人と誘導を行ってきた私だから言えることかもしれないですが。それが理解できないのは誘導数が足りてないからです。

番組収録で被験者を探す時、私は膨大な数のテストを行っています。

施術者でショー催眠とかカウンセリングを、一定数以上(おそらく最低でも数百人)行ったことがあるなら私の言ってることは理解できるはずです。

施術者側が「かかった筈だ」と考えていても反応がない。思ったような具体的な効果が現れない。私もディレクターも収録中に苦労したものです。ADが一押しの面白いキャラクターの女性とか男性にはかからないとか、反応がないってのもありました。

時間が過ぎた今考えると。AD(アシスタント・ディレクター)や番組プロデューサーが頼まれて連れてきた、どこかの芸能プロダクション所属のタレントさんとか女優の卵だったかもしれないですね。大きな番組とかゴールデン帯になると、どんな形でもいいから出たい人はいるものです。

反応が薄い場合、特に収録やショー催眠、イベントにおける実演では困ったことにもなります。

収録やショー催眠では初期段階で反応がない人は外されるので。視聴者とか一般人には目にする機会がないんですよ。私の後にそういったもの、催眠を使ってタレントになろうとしたり収録に参加して実演を行おうとした人達も。その意味を理解したり学ぶ機会が少ないのです。

私の助手かアシスタントでもやっていて。私から被験者集めの意味とかコツでも教わっていれば「同じ手法を」再現することが可能だったでしょう。

このホームページは開設が1997年です。当初より悪用や誤解を防ぐため、ホームページ内部では常識的な範囲でのみ心理学や催眠について触れてきたつもりです。

実際に長期に渡り催眠やサブリミナル効果などを実践、仕事として携わって勉強していると一種の必殺技みたいなものもあることに気が付きます。

例えばですが、非暗示性が低く、通常の催眠誘導では催眠状態に入れない人を強引にかけてしまう方法もなくはない(というよりある)のです。

私がそういった方法について詳しいのは、依頼で様々なケースにぶち当たっているから。自らが望んだものではないですが、成り行きでかなり危険なものにも関わることになりました。

おかしな宗教団体からのご家族の奪回やデプログラム(洗脳からの脱出)を手がけることもあったりね。相手のとった手順を逆行したり、使われた方法を学ばなければならなくなりました。

著書に書いたTBSの番組(番組は終了しておりすでに存在しません。司会は解散した松竹芸能のオセロのお二人でした)に出ていた頃などは、番組ロケの最中に必死に相談者のご家族に指示していました。

ちょうど、そういった依頼を複数抱えていましたので。

スタッフやタレントさんには不思議な光景だったでしょうね。催眠の先生がロケバスで携帯電話を使い、相手を叱り飛ばしていたり必死に励ましているのですから・・・。

相手(宗教団体)とこういった接触方法はいけない、こういった食事(中に薬物を投与される例がある)飲み物は飲まないようにと指示したり、その団体に潜入までして内情を探っていたこともある。

おそらくその時の体験談、詳しい内容だけで何冊か本が書けますよ(笑)。

そういう行為を嫌っていて危険な香りのするものは排除してきた私が、わざわざ催眠術に「必殺技がある」などと書いたのは、多くの方への警鐘(けいしょう)のためです。

大昔の神託、お告げやトランスにヒントがある

一部の悪質な宗教団体や思想集団や、強引な勧誘や販売を行う所には、強引で危険な方法で、洗脳まがいを行っている所があります。私はおそらく「現時点においては」日本においてそういった行為を行う連中の動向、信者を取り込んでゆく手法についてはかなり詳しい側です。

ここではあえて深くは書いていません。ネットを通じ安易に間違った感覚で手法や技術が伝わることで、悪用するグループの力になってはならないからです。

具体的な団体名や手法を書けば「それが自分の何かに利用できるのではないか?」と思い込む人も出てきます。また結果として私個人や家族、友人に危険が及ぶのも困ります。

そういった集団は悪質で執拗ですし、自分の姿を偽って近寄ってくる連中も多いですから・・・。

技術について何かの解説を載せれば、詳しく教えろと騒ぐ人もいます。「お前だけが独占するのか!」「知っているのに教えないのは卑怯だ!」「どうせ何もないんだろう!」と罵る内容のメールを執拗に送りつけてくるお馬鹿さん達も過去には何人もいました。

ですので、このホームページ上ではそういった記述は行っていないのです。

ヒントだけ与えておくと催眠の基礎は文明機器とか便利な道具が何も無い時代に築かれています。ネットも電話も車もろくにない時代でも神懸かりになる者、シャーマン、巫女、託宣を行う者はいました。

面白いのはね、シャーマン(トランスに入る者)は名前こそ違いますが世界各国にいるのです。アメリカならネイティヴ・インディアン、オーストラリアならアボリジニの中にも存在するのです。

フィリピンにも大掛かりなお祭りがあります。ロシアにもありますよ。ヨーロッパにはジプシーと呼ばれた人達もいますし、未だにその子孫が占いやトランスの儀式、手法や作法を伝承して守っている人もいますね。私はこのホームページを開設する前から資料集めに奔走していました。

ちなみに精神分析の始祖とも言われているフロイトもヨーロッパの地方都市に出向いてトランス(催眠)を学んでいます。その催眠方法を伝えたのがジプシーだという説が有力です。

何の前触れもなく、いきなりトランス状態になって神懸かり(?)になった人もいます。不思議だとは思いませんか? 興味がある方は歴史書や過去の事例を調べてみるといいでしょう。

人間にはそもそも、他人を「操る」というよりも、自然にある「何か?」と合一になって自意識を失い、危険や将来を察知しようという能力、いわゆる催眠状態(トランス)に陥ったり入る才能や体質が元々備わっていると考えるのが普通でしょう。

被験者を現地で見つけて実演を行う

それらを調べ、統計立てて状況や環境を推測し、催眠や心理学、過去の実験例や自分の体験談と照らし合わせると、当然、見えてくるものがあります。

私は指導や講演(公演も含む)を行う時、必ず現場で実演を行っています。そしてだいたいにおいて、こちらからは被験者を連れて行っていません。

現地調達です。好意的に迎え入れてもらえる事は稀で、むしろ会場に訪れる方は懐疑的であって非協力的です。あからさまな悪意や疑いの目で見られる事も多々ありましたね。

多少なりとも番組に出演したり講演会を重ねたり、ネットでの情報公開が20年に及ぶほど長くなると温かい目で迎えてくださる方々やイベントも増えはしましたが、初期の頃は酷かったですね。

最初から嘘を暴いてやろうとか、催眠術なんて無いとか、中にはスタッフとか共演者、司会者までが敵側というか懐疑的で否定的なままでのスタートが多かったです。

それはやはり相当なプレッシャーとなります。

それから逃れるためにネットとか巷に溢れている自称「催眠の大先生」は、弟子やアシスタントを大勢連れ歩いて大名行列で乗り込んでくる訳ですな(笑)。私のように各地で、しかも何も事前連絡せずに単身で乗り込んで実演を行うものは皆無でしょう。

その難しさは身に沁みています。ですが、だからこそ番組のスタッフや講演先で信頼もされましたし、医療関係者や弁護士、社会的な地位の高い方が私の所で催眠の指導を受けるようになったのです。

被験者を「会場ではなく事前にどこかから用意したい」とか「仕込んでおきたい」とは誰しもが思うことです。施術者としてはそのプレッシャーは半端ではないですから。

驚いたことに初代の引田天功さんもそうしていたそうで・・・。

私は後にテレビ番組の収録に参加するまで、そういった事実を知りませんでした。

ただし、私のやったような「スケジュールがない番組の収録」とか、「遠隔地での講演」になると仕込みは事実上不可能です。

青年商工会とか労組、学園祭で部外者がうろついていたら一発でバレますよ(笑)。

その状況で私は単身、または助手を一人か二人だけ連れて現地にいってその場で見知らぬ学生や観客相手に誘導を成功させています。事前に何の準備も被験者の用意も指定もしませんよ? 現地で人数を集めて事前の被験性テストを行っただけ。これも会った事のある方ならわかる筈です。

相手に会場の様子とか集まる人達のことを訪ねることもなく、現地に行っていきなり成功させている。そこになにか秘密があるとは思いませんか? それも一度や二度ではないのですから。

それがただの偶然だと思いますか? 催眠が俺にも出来る、と自慢げにメールを送りつけてくる他の連中と私は何が異なっていたのでしょう? 私がこれまでにやった収録や講演、面談の全ては偶然の賜物で強運の積み重ねに過ぎませんか? だったらその強運は超能力レベルですね(笑)。

その難しさは、ご自分で誘導(ショーや実演)をやるようになれば必ずわかるはずです。

知識、技術、経験が全て

私からテキストを購入したり練習会に参加して催眠を学びながら、だーれも一度も訊こうとしなかった部分なので一度だけここできちんと解説しておきます。

何年か前に出会い、その後、ご自身で催眠を勉強し実践した方なら今になって当時、私が現場で簡単にやったことの難しさ、不思議がわかるはずですよ?

その意味がわからないとか気付かない、当時と同じ感覚のままなら才能ありません(笑)。一生、真理に辿りつくことはないですから催眠のことなどスッパリと諦めてください。

繰り返しますが私が技術や知識の一部を伏せるのは危険な団体を警戒したり、一度知識を手にした人が自分の立場や力を勘違いして強引な行為を行わせないためです。また一部のマスコミ関係者から余計な知識が流れ出さない為でもあります。

番組関係者に出演依頼を受けた時、これまで幾つか伏せていたことを話したら。その数日後にはものまねサイトが立ち上がってテキストの販売を始めていた屑がいましたよ。「ああ、あいつか」というのがすぐにわかりました。

一部の愚かしいサイトや掲示板では一時期盛んに

「谷口が技術を出し惜しみしてる!」

と書いてあったようですが、そんな浅い感覚ではありません(笑)。

事実、モノマネサイトや盗用者は私の書いたテキストとかこのホームページに書かれた内容、一部の番組関係者にしか話さなかったことを「自分で思いつたかのように」得意げに晒していました。

もっと難しい内容とか特殊な概念や手法を公開していた場合、彼らがどう動いたと思いますか?

自分だけが知っている特殊技能だとか、自分が開発した技術だと煽って練習生を集めようとしませんか? 超能力者だとか霊能力者だと煽りませんか?

たとえ私が善意で公開したとしても結果として何も知らず、彼らに関わった被験者や相談者、練習生や一般人が危険にさらされることになるでしょう。

何度も苦い思いはしてきていますからね。結果として私は営利目的でそういった技術を切り売りしたり、安易に公開したり自慢しないだけです。

私が経験上から導き出した解答を口にした途端にそれを自分で見つけた、自分自身で開発したかのように言い始める輩もいますから・・・。

自分が知りたい情報を公開しない、教えてくれないというだけで掲示板に執拗に批判を書き込んでる彼らが、その後どんな対応をするかは容易に予想ができると思いますよ? 盗人は反省も努力もしません。ただただ文句を言い「黙って全部を盗ませろ!」とわめくだけです。

基礎を納めたのなら自分で考えるのが筋です。まして専門家を名乗ったり自身で相談サイトを立ち上げたりしているのなら、他の誰かの知識や経験を当てにするのはルール違反ですよ。

少なくとも私はそういった行為(他人の知識や経験の盗用)をやったことがありません。

一度流出し始めた知識は止めることができません。残念ながら、一部の能力開発セミナーなどと銘打っている所の中には催眠や心理学の技術の悪用としか受け取れないところもあるのです。

「あなたは明日までにこうしないと死んでしまう」とか「先祖供養をするために墓地や墓石を買え」とかね。「この壺や書籍を買わないと家族に不幸が襲いかかる」などもあります。相手を精神的に追い込んでしまうやり方として、もっとも卑怯で最悪な手法の一つですね。

先祖を敬い家族を大切にし幸せになって欲しいとの思いから、引っかかってしまう手法もあるのです。

そんな汚いやり方を「暗示=相談者や依頼者」への働きかけ、有効な金儲けの手段だとして推奨してる連中も世の中にはいますよ? 占い師だか催眠術の第一人者を名乗ってる男もいます。

依頼を受けて調査したことが何度かあるのですが過去の被害者の名簿、家族名と住所と連絡先、職場や「心理的に相手を追い込むためのマニュアル」まで存在しています。

催眠を「教えている」サイトとか相談を掲げる施設にもそういった詐欺まがいの連中はいます。

催眠や暗示には誰でもかかる

彼らは相手を一方的に罵らないと優位に立てない。圧力をかけたり脅したり、肩書きを利用して高圧的に迫らないと注目を自分に集められないのでしょう。要するに二流、三流だから肩書きにこだわるのです。

私の希望としては流ちょうに話し、穏やかで優しい風に乗ったかのような爽やかさで心地よい言葉を拾っているうちに、気がつけば気持ちよく催眠状態に入っている。それが最終目標ですね(笑)。

高圧的な脅しとか騙しとか、大きな催眠団体への所属、理事だ幹部だなんて肩書きを使う卑怯なテクニックなんていらないと思っています。

やはり、知識と経験、技術に対する真摯な姿勢と研究や観察が大事です。

知識に基づくきちんとした練習や準備、それらの繰り返しの果てに辿り着いた様々な経験こそが「高い技術」に繋がってゆくと信じています。そこにはその人の人柄とか姿勢も含みますよ。

その姿勢こそが催眠術師? というかカウンセラーとして身を守る楯(たて)であり、どこかに切り込む際に必要となる矛(ほこ)となるのです。練習者の方はきちんと磨きましょう。

はっきり言ってしまえば、私は催眠や暗示にまったくかからない人はいないと思っています。一定の手順と時間があれば、全員が間違いなくある程度の影響は受けます。

ただし、それぞれに反応は異なる。意識を失ったり眠ったような反応は一切起こさない例もありますよ? 効果がすぐにはっきりと現れたり暗示の内容が発動するものもあれば、ゆっくりと時間をかけて浸透するものもある。また、そのためには様々な手法とかタイミングも重要です。

身体を触る手法(専門用語でパス)や、言葉を用いる手法、光を用いる手法以外にも様々なバリエーションがあって、最近では私も音響効果や映像を用いることが出来ます。

潜在意識下に情報を投影する方法は従来通りある手法、つまり「これからあなたに催眠術をかけますよ〜」と声をかけて近づくことだけではないでしょう。

私は番組収録やイベントにおいて、自分が催眠術師だとも催眠をかけますよとも言わずに誘導することに成功したことがあります。先にも触れましたが、見ていた共演者(V6の坂本さん)が「いつかけたんだ?」と驚いて呟いたことがある。

語意(ボキャブラリ)を増やし、感受性を豊かにすることです。反応を見逃さずに被験者に正確なタイミングで話しかけることで「眼を瞑る」ことすらさせずに成功した実例もあるんですよ。

数千人の被験者の身体と意識を触って様々な誘導を行った結果、あるテストでダメだった人はAの手法ではかからないが、別のBの手法を用いると簡単にかかる、ということも朧げにわかってきました。

私個人としては脳内のホルモンの分泌などによって結果が左右するのではないか? と考えています。

状況やきっかけによっては人は容易くコントロールを受けます。 真面目な人とか学歴もあり社会的な地位もある人が時折、そういったトラブルに見舞われるのはそのせいでしょう。

「催眠術を信じているかどうか?」というのは関係ありません。被験性、被暗示性というのは頭の良し悪しとはまったく関係がありませんので・・・。

カルト宗教とか占い師に取り込まれてしまった人も最初から信じていたわけではないと思いますよ? 取り込むための特殊な手法や相手を追込むための手続き、方法もあるんですよ。

実例や利用方法、知識をきちんと学んで

「催眠なんてかからない!」「存在しない!」と思い込んでいると悪用する人に付け入られかねません。

実際の話、詐欺商法や路上販売にひっかかる人、振込め詐偽やワンクリック詐偽、SNSやTwitter、LINEで騙されるケースもあります。

悩み事の相談にのってくれる優しい人と待ち合わせした筈が、相手が殺人鬼だったり強姦魔や強盗犯だったりも本当にあります。

悪意を持っている側は手を変え品を替え近寄ってきますので、その全てを見破るのは至難の業です。

普通に考えれば怪しげで絶対に信用しないはずの話、それも多額の金銭をだまし取られるような状況になってしまう人も後を絶ちません。後で考えれば不自然さが際立ちますが、話し込んでる最中には取り込まれてしまっており当事者はなかなか気がつかないのです。

だから私としては「そういった手法」催眠も含めた特殊な方法も「ある」ことを自覚して欲しいのです。そのためにあえて「必殺技もあるんだよ」と初期の頃の1997年にここに書いたわけですね。

本来なら仕事とか職業としてこの場所を選んだ時点で。マイナスのイメージがある内容は載せたくないところなんですよ。言い換えるなら私もネットの住人です。

縁もゆかりもない閲覧者の立場から考えるなら「怪しげな催眠術師」です。

それがマイナスの内容とか「必殺技もある!」なんて書いたら。

「依頼が減るでしょ?」

それでもそれをあえて書いたのは。私も若い頃に詐欺商法(リトグラフ販売や会員権詐欺)に引っかかりそうになったり、アムウェイなどの紹介販売やマルチ商法に友人や知人、家族が騙されたからです。

お金儲けのためにご本人が納得ずくで始めるなら誰も悪くないですよ?

ただしそれなりの手順、手法を用いることで警戒心を緩めたり、心の内側に入り込むやり方で取り込まれてしまった人達が一方的に苦しんだり搾取されるのは良くない。

仕入れと称して高額な商品の在庫を抱えてしまったり、人生経験の少ない若い世代が紹介販売やマルチ商法の餌食になってしまって、中学校の名簿を片手にメールやLINE、連絡しまくってるっていうのはどうでしょう? 久しぶりに会いたいと連絡してきた相手がネットワークビジネスと連呼していたら?

私個人としてはそんな社会としては歪んでいると思うのです。

何の繋がりも下準備もなくても取り込む手法、こちらに注意を引きつける方法はある。私が実演で会場内から選んだ「初対面の被験者」の誘導に成功するのがその一例ですよ。

相手がそれなりのスキルや経験を合わせ持つ場合には半端な警戒心だけでは対抗できないのです。カルト宗教やマルチ販売の現場では、対象者をわざと怒らせるとか大げさに泣いて見せるなどもあります。

お年寄りや子供を利用したり突発的な事故を装うとか。仲間が会場に複数いて都合のいい方向に煽るなどの手法を用いる連中もいます。善意があるからこそ騙されたり取り込まれます。

良心とか優しさ、人間らしい感情の動きや同情心があるから騙されたり取り込まれる瞬間も生じます。元恋人とか同級生から久しぶりに連絡があったら会いに行くこともあるでしょう?

それを「騙される奴が悪い」とか「馬鹿な奴が引っかかるんだ」で括って欲しくはないのです。

催眠を全て否定するのではなく「かかっても不思議はない」程度にとらえておくと、不思議でもなんでもなくなります。変に否定したり、現実を見てもいないとかまったく知識や経験がないのに「わかったつもり」になってしまうことが危険なんですよ。

否定していた分だけ、見たり体験した途端に崇めてしまう例が往々にしてありますから・・・。

正しい知識をきちんと持てば予防もできます

日本の医療現場でも初期の頃に催眠について勉強するんですよ。

一部の教本には今も「夜尿症(おねしょ)の治療には催眠療法が有効」との記述もあります。催眠が存在しないならそういった記述も存在しません。

催眠や心理学の一部、マジックなどを多用して超能力ぶったり、教祖ぶって凄いパワーがあるかのような偽りや宣伝を行う連中もいます。

そういった喧伝を予備知識もなくいきなり行われるとビックリするんですよ。人々があまり触れた事のない技術ですから・・・。

何も知らないで接すれば驚いてしまいます。それが凄いことのような錯覚を起こすのです。

現象をよく知れば、それが医療でも用いられる方法の変形(アレンジ)で、別に不思議でも何でもないことが理解できると思います。そうすれば誰も驚かなくなる。種が知れ渡ったマジックと同じ。

マジックはショーです。種があるからインチキなのではなく、そういった「仕掛け」のある演出を観客として楽しむためのものです。それは間違いではないですし立派なエンターテイメントでしょう。

ただし、そのショーや演出を「サイキックパワーだ!」とか「霊能力だ!」として煽り、金集めや信者集め、勧誘に用いたり物品の販売に用いるのは詐欺行為だと思いますし許すべきじゃありません。

事前にマジックだと断り、そのマジックを楽しんでくださいと告げるのは罪でも何でもないでしょう。いけないのはそのマジックを「私にしかできない不思議な現象だ」「超能力だ」と煽ったり、それを用いて誰かを騙したり金集めに利用する連中なのです。

催眠においても同じですよ。

知識が十分にあれば、必要以上に相手を崇めて利用されたり騙されたりすることが防止できます。催眠や心理学を悪用しようとする人にあったり、同じような手法を使って、怪しげな宗教、物品の勧誘をやっている人にあった場合でも断りやすくなるはずです。

正しい知識を身につけ、犯罪の防止をしましょう。催眠に関する正しく知識を持つ人が増えることが、結局は催眠や心理学を悪用しようとする人達の抑制につながるはずですから・・・。

技術者の育成、正しい知識を持った人の数を増やすことしか、トラブルの予防の方法はありません。

そのためにこの文章はこの場所にずっと掲載されています。

このコーナーの初稿は1997年、私が開業当初に書いた内容です。年数が経過しましたので2017年のサーバー移転の際に読みやすいようにレイアウトと一部に加筆修正を加えてあります。

1997年08月23日 初稿

2017年12月04日 加筆、修正

谷口信行

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