空間と心理的な圧迫感

2017/12/14改訂
1999/09/15初稿

少子化の解消のために必要な環境の整備を

最近、日本において少子化が叫ばれています。

それらを防止しようと、時々、政府が公共広告を打ちますよね? あまりにストレートに「子供を産みましょう!」っていわんばかりの内容で、私は恥ずかしくって目を背けたくなる場合もありますけど(笑)。

あれじゃあ無理だと思いますよ。まあこれは私だけではなく皆さんも同じ意見だと思いますが。

コマーシャルとか啓蒙運動で犯罪が抑止できたり、子供をボロボロ産むようになる筈がない。社会的な構造とか根本に考えを正さないと効果がありません。

なぜ「国」が少子化に歯止めをかけたいかと言うと、将来的に税収が減るからです。放っとけばいいようにも思えますが、国や自治体にとってはそうはいかないのです。

年金などのシステム(保険医療制度も同じです)はピラミッドになっています。生まれてくる「次の世代の子供達が」税金を支払うことで高齢者の社会保障を賄おうという考え方で成り立っているのです。

少子化が進むとそのピラミッドが根底から崩れます。土台になる筈の底辺が減ってしまい、上(高齢者)の人数が増えれば、頭でっかちで不安定な形のピラミッドになりますから、都合が悪くなります。

このまま少子化が進めば、近い将来、若い世代にかかる負担(税金)は今までの何倍にもなるでしょうね。皆さんは親子間、親族間でも段々と情が薄れている現代において。

それを若い世代ががんじえる(受け入れる)と思いますか?

無理でしょうね(笑)。

自分のおじいさんおばあさんどころか、親の世話も下手をすれば自らが生んだ子供さえも、きちんと面倒をみることを嫌がります。その状況で見ず知らずの赤の他人とかそれも縁もゆかりもない高齢者の方々を。「おまえの収入や利益で賄え」と言っても飲めるわけがないと思います。

現にアメリカの44代大統領のバラク・オバマが同じようなことをやろうとしました。

日本の国民保険制度に近いものをアメリカにも導入して。貧困層や貧民層でも病院にかかれるような医療改革を政権の柱としていましたが結局は挫折しています。任期中に一応は法案の形で成立はさせたmのの、富裕層とか高収入を得ている企業などからの反発も激しくて骨抜きになってますよ。

人間関係や情の希薄な現代社会において「見たこともない他人」のために高額な税金を払うシステムを「義務として」押し付けたところで、結局は実行は不可能です。暴動が起こりますよ。

過激な政党が出てくる時代背景

自分の家族とか肉親でも関心が持てないのです。なのに介護とか養育の義務、高い医療負担とか年金支払いだけ負わせても納得しないでしょう。

それを若い世代に無理矢理に押し付けるならば、将来的には高年齢者(この場合は年金生活者)などの排斥運動にも繋がりかねませんよ。

現時点の材料や環境から将来を推測すれば「役に立たないなら、いっそそんな連中全部殺してしまえ!」といった浅はかな連中が出現するのは目に見えるようです。

第二次世界大戦において、旧ドイツにナチス党(ヒトラー総統)が台頭してきたのは、前戦争(一次世界大戦)の賠償に苦しみ自国の不況や就職難、生活の困窮からそちらに「傾こう」と思う人が大勢いたからです。

理由もなく唐突に独裁者が現れるのではありません。

生活が苦しく、先行きが不安だからナチスのような政党に説得力が出ます。不況が長引き、子育てが難しい、仕事がないなどが相次ぐ中で徐々に不満が高まり内圧から過激な政党が台頭してきます。

不満が高まらない場合は人気が継続しません。瞬間最大風速的な形に留まり継続は難しくなるでしょう。

独裁的な政治は怖がりますし嫌気もさします。ですので、強引な手法を用いれば用いるほど支持率が急落します。興味深いのは共産主義とか社会主義を掲げるもの、平和活動とか戦争反対を謳って当選した者ほど、自分たちが政権を獲った後には前言を撤回して身勝手な行為や保身に走りますよ。

政敵を皆殺しにしようとか粛清しようとすることも多いですね。いったん政権を奪取した時点で好き勝手を始めて法律を自分たちの都合のいいように変えようとしたり、選挙制度そのものを廃止ししようとしたり外敵(外患誘致罪や外患援助罪と言います)を招き入れようとするのです。

過激な政党が台頭してくる背景には国内の不満のうっ積があります。

国内における内圧が高まっている場合には少々、強引な行為をやっても大衆に叩かれません。むしろ好意的に受け取られます。不満の内圧が低い場合は誰かが政権をとってもすぐにひっくり返ることになりますが、旧ドイツのような状況に陥った場合にはそれは当て嵌まりません。

旧ドイツにおいては先の敗戦で多額な賠償を抱えていました。総額1,320億マルクという大変な額でした。なのに経済が破綻するほどの賠償を平気で科してきた戦勝国(主にイギリス)や、それを支持した国際社会に対する強い不満もありました。

「このままでは我々は餓え死にするしかない!」という感覚から超右派な政治家が急速に支持されるようになりました。ナチスはそういった背景から急速に力を蓄えることになったのです。

少子化の原因は「居住空間、環境の狭さ」

第二次世界大戦以前にヨーロッパ各地で起こったユダヤ人の排斥や、移民に反対する活動も不況とか社会的な不安から起こっています。

金持ち(ベニスの商人のモデルもユダヤ系を描いた、と言われています)ユダヤ人を排除したり、移民を追い出すことで自分たちの働く場所が確保できたり、「生活が楽になるのではないか?」といった期待感や錯覚から、ドイツという国全体が暴走してゆきます。

仕事とか収入が不安定で先行きがみえないのに子供だけ作る人は少ない。不況でいつ首になるか工場が潰れるかわからないのに子供はふやせないでしょう。

後に述べますが、先進国で暮らす人ほど婚期が遅れますし子供を作ることに慎重です。

私が政府の行う公共広告に苦笑いするのは、「なぜ、少子化が起こっているのか?」をまったく考えていないからです。

「子供を作りましょう!」とテレビコマーシャルで言われて、それをそのまま真に受ける人が増え、簡単に問題が解決するなら誰も苦労などしませんよ(笑)。

考えなければならないのは、なぜ晩婚化が起こっていて少子化が起こっているか、それが日本だけではなく多くの先進諸国と言われている国々で生じているかの「原因」を考えることです。

現時点でも少子化の原因は幾つか考えられています。結婚年令の高齢化、女性の社会的な地位、収入の向上による自立、若い世代の意識の変化などが上げられます。

ですがね、それならアメリカやヨーロッパも同じでなければなりません。先進国の出産率は確かに下がっていますが、日本ほど極端ではないでしょう。

社会保障や育児休暇、扶養手当を厚くして出生率を回復した国(スウェーデン、デンマーク)も存在します。ではなぜ、日本だけが「国が慌てるほどに」出生率が下がり続けるのでしょう?

心理学とか生物学などから考えれば理由は簡単です。

「生活している部屋が狭いから」

「家が小さくて近くに公園が無いから」

そんな馬鹿な!? ですって? これについては後で解説を加えます。

実は部屋の広さや生活空間のサイズには出生率に大きな意味合いがあるのです。

(先にも一部触れましたが)他にも要因として

「収入が安定しない」

「将来に不安があるから」

などが少子化に大きく関係しています。

貧しい国々での子供の現状

貧しい国々にとって、子供は「子供」ではありませんよ。

労働力なんです。

かつての貧しかった頃の日本においても、子供達を「労働のために」酷使することは当たり前のように行われていました。

今の東南アジアや中国、インドなどの現状とも重なっている所があるでしょう。そういった地域や国で、これから発展を目指そうという国々にとって、子供は重要な財産であり貴重な労働力でもあるのです。

「働かせるな!」といくら言っても聞き入れないでしょう。「働かせるために」彼等を生んだ、と思っている人たちにとって、それは元々の考え方に反するからです。

フィリピンなどでは親のために子供が犠牲になるのは当たり前だとの感覚や風習も色濃く残っていますよ。宗教的な背景もあって子供達もそれを当然だと受け入れている部分があります。フィリピン人の女性が海外に出稼ぎに出て風俗業や水商売に身を投じるのは。

それがもっとも簡単な商売で資格とか免許証、身分証明証や学歴を必要としないからです。

山間部や田舎になると娘を口減らしのために売り渡したり、出稼ぎに出します。

酷いことだと思うかもしれないですが、日本においても数十年前までは行われていたことです。東北の寒村などでは珍しくもなかった。「ああ、野麦峠」などの小説は日本が貧しかった時代に、紡績工場に売られてゆく(働きに行く)娘の悲哀を描いたものです。

NHKの「おしん」などが東南アジアで放送されて大人気を博していましたが、それは地域社会が日本の昔に似ているからです。

そういった地域や考え方が根強く残っている地域の場合、少子化問題は発生しません。それこそ、自分達で「作れるだけ」がんばって作ります。いくら子供が増えても「産んだ分だけ」自分達の生活は楽になる筈ですから・・・。労働力といった観点で見るならば一時は苦しくても徐々に楽になります。

少子化に悩む日本とは正反対に、人口の増え過ぎた中国では出産規制を導入しています。

「一子化制度」(別名、一人っ子政策で一家庭に子供は一人)といいますが、労働力欲しさにどんどん子供を作ってしまうので法律で規制しています。

もっとも、その法律そのものを無視して子供を作ろうとする人も後を絶たないそうですが・・・。そういった形で生まれた子供は出生届を出さないので、国籍すら持たない子供になってしまいます。

黒孩子(ヘイハイツ)といってこれも社会問題化しているんですよ。数千万人から数億人がいるともいわれており、中国では一人しか「子供が持てない」となると、跡継ぎとして男児を望むので女の子を簡単に売り飛ばす事例も増えています。

そういった違反に手を焼いた中国では違法出産された子供や家庭を発見した場合、高額な罰金を課するようになりました。それらが功を奏し、現在では少しずつ減少の傾向にある模様です。

少子化に悩む日本や先進諸国とは正反対に、人口がパンクしないように悩む国もまた存在するのです。

先進国の場合は義務と責任「リスク」が生じる

先進国、つまり、経済的な基盤を手に入れた国の場合、少々、色合いが変わってきます。教育や生活のレベルがある一定水準に達すると、「子供達を強引に」仕事に従事させることは難しくなります。

年端も行かない子供を労働に従事させることが社会的に認められず受け入れなくなるからです。経済的な基盤もありますから「子供にそこまでさせなくていい」といった考え方が、社会全体の意識として芽生えるのでしょう。

昔の諺(ことわざ)で「貧乏人の子だくさん」というものがありますが、これは日本だけではなく世界各国に当て嵌ります。貧乏だからこそ子作りに励みますし、生まれてきた子供には働かせるのです。

ニューヨークやニューオリンズ(2005年大型ハリケーン、カトリーナの直撃を受けた)でも黒人の貧民街のほうが出生率は高いでしょう。どんなに先進国になった、自由の国アメリカだと言っても全員が学校に通って勉強に励めるわけではなく。

地域格差や人種差別も厳然としてあります。子供の頃から働きに出てしまうため黒人の子供は識字率(文字が読めるかどうか)が白人よりもかなり低いとの統計があります。

収入や状況によっては子供が働いている実例もあり一概には判断が難しい部分もありますよ。

先進国にとって子供を労働に従事させることは(表向きはですが)罪になるのです。法律でも規制を受けますし、社会通念や国際常識としてもそうなります。

ほんの何十年か前まで日本でも子守りは子供の仕事、といった側面がありましたね。前出の「おしん」でもやっていたでしょ? 赤ちゃんや小さな子供の面倒をもう少し大きな子供やおねーちゃんが見て、大人(親)はその間せっせと外で働く、といったパターンです。

地方や農村ではそういった光景が当たり前でしたが、現在はまったくみられなくなっています。

アメリカにおいては明確な法令違反です。両親が未成年者に子守り(ベビーシッター)を頼んで出かけてしまい、その間に火事や事故で子供が起きたら収監されますよ。他の家庭や子供を巻き込んだら、巨額の賠償を請求されて親権も失います。

先の貧しい国々の人は子供を「自分達の生活を豊かにするための道具である」と本気で思っている部分はあります。だから厳しい生活状況でも子供を増やすのです。また生活のためにそれが仕方ない部分もあり、周囲もそれを常識として受け入れています。

ですから働かせることそのものが罪にはならないし禁忌感もない。子供が多くいたほうが家族全体の生活が楽になりますから「私達には一人でも多くの子供を作る権利がある」ことを主張する訳です。

子だくさんになったからといって親が冷たくなるだけではありません。愛情を持って子供達に接している例も多いでしょう。すべてが道具のように扱われているわけではないですよ? 誤解なさらないように。むしろ少子化が進んだ日本のほうが親による子供の虐待などは多いかもしれないですね。

ですが、物理的に貧乏なので。生まれてきた子供に満足な教育とか食事も与えられないままに、劣悪な環境で働かされている例も世界には多数あると思います。

先進国では子供に対して「親の持つ権利」を行使して勝手に働かせることができません。可哀想だという概念が働きます。違法ですし、社会全体ががそういった行為を嫌うようになるからです。

ですから先進国では子供に対して大人は「義務」を負って養育するようになります。

権利を「得た」のか? 義務を「背負わされた」のか?

日本も少し前まではそちら側(子供を労働力に数える国々)に近かったのでしょう。今は違うでしょうね。子供を労働力だと考えている親は極少数で。小学校や中学校、義務教育を受けさせない家庭というのは殆ど存在していません。

日本における中学までの就学率は男児で99%、女児で100%を達成しています。

そりゃ歌舞伎役者とかね。何らかの特殊な家業を継ぐとかお家が大金持ちでずっと家庭教師をつけてもらったりね。よほど変わった環境にいないと小中学校に通っていない子供はいませんよ? そんな子がどこかにいたら警察か民生委員に通報されてしまいますので。

子供が学校に通っている=その間は仕事ができない、に繋がります。

商品の多様化はそのまま文化の成熟度ですし、価値観の多様化です。様々なニーズに答える必要が出て来たから企業は資金投入して何かの商品を「作る」のです。

社会としての「欲求」は、「他の人とは違う何か?」を欲しがる文化でもあります。個別の意識、他の人とは違う商品を求める所有欲が消費を押し上げます。

まあ、私も元は営業マンで。家電製品や宝飾品を売っていたわけですが。人間は他と同じ行動とか同じものを欲しがる習性もありますが、反対に「他の人とは違う」商品とか、自分だけのためにカスタマイズされたもの、限定商品にも弱いんですよ。

ここでは、労働力として子供を求めるのではないケースについて解説します。

ある程度の社会的な成熟と経済的な基盤を持つことに成功した国があったとして。教育の水準も上がって子供達を労働に従事させることを「善し」としない雰囲気が社会に出来上がったとします。

すると、こういったことが起こります。

「アーラ、◯◯さんのお子さん、どこの大学に入ったの?」

「◯◯大学ですって」

「凄いわねー」

先に述べましたが、「子供に労働させ賃金を得る」といった「権利」を主張する側は、子供にまったくといっていいほど教育を施しません。すぐにでも働かせることが基本なのです。学校に行かせるだけの経済的な余裕がないことも確かに理由ですが、文化的な成熟度が足りないから。

地域社会全体、町や村そのものが子供を労働力として認めていて欲しています。

周囲をみれば「他の子供も働いている」のに自分の子供だけを「学校に行かせる」必然性を感じないでしょうね。読み書きができても仕事がない。

学校に行きたいという子供や勉強したいと言い出す子供に「余計なことは考えるな!」親の言う通り「仕事の手伝いをしなさい!」と怒鳴られるなどもあるんですよ(笑)。

少し前の日本でも当たり前のように行われていました。

うちの母親も山間部の出身ですが、田舎が農家だったので勉強のためにランプや電気(当時は白熱灯)点けてると「もったいない」「早く寝ろ」と怒られたそうです(笑)。勉強しろと怒られることもある現代では信じられないような話かもしれないですね。

子供が働いてくれればお金も入ってくる。貴重な労働力です。おまけに自分で「生産」した子供ですから、賃金は発生しません。働き蟻のような論理ですが生物学の基本、「繁殖」種としての繁栄にはそのような側面も確かにあるのです。

人間も所詮、動物にすぎませんから。

そこで「権利」(労働力として働かせること)を諦め、親が「養育の義務」だけを背負ってしまうと「子供を生んで育てるだけでは」自分には利益が生じないのです。

「子供に利益を求めるなんて!」とお怒りになる方もいらっしゃるかも知れませんが、世界各国でそれが現実です。日本が戦後、多少豊かになったので忘れているだけで日本でも繰り返されてきたことなんですよ。

「おしん」の例などを引いて東北の寒村の話などをしましたが、集団就職が一般化した1960年代まで子供が売られることは普通に続いていたのです。

現在は親にとって、子供は自分が「育てなければならない」存在でしかなく、労働力としての対価や利益は生みません。要するに子供は一方的に「重荷として背負うこと」でしかなくなるのです。

それでは面白くない(笑)。権利よりも義務が増えて親からすると負担が増えただけにも思えます。

すると、例に出したように子供を周囲に自慢できるような教育を施し、一種のブランドとか、ステイタスのように扱ってしまう場合があります。

心理的な圧迫感

まあ、これはちょっとおおげさな例ですけどね(笑)。全てがそうではありません。

ご夫婦の中には子供を産み育てることだけで深い満足感や幸福感、一体感や繋がりを得られるケースもあります。

そういった人たちにとっては子育ては義務ではなく、自分達に与えられた喜びであり、素晴らしい権利として扱われるでしょう。

そういった両親の元で生まれたお子さんは恵まれています。そこには家族の絆が生まれるでしょう。子供たちの人数の多い少ないではなく、一人っ子だろうと大勢の兄弟、姉妹に囲まれようと義務感ではない愛情、子供を育てる喜びが個々に注がれる筈なので。

ただ、そうではない家庭にも心当たりのある人も多いのではないでしょうか?

「なんで私があなたを育てなければいけない」と考える人もいます。自分達で勝手に作っておきながら「あんたさえ居なければ」と言い出す身勝手な親もいますよ。子供を誰かに押し付けて遊び歩いたり、施設や病院前に捨てる親もいます。

まとめると義務感だけで「子供を育てようとする人」は少ないことを指すんですよ。何かの満足感とか幸福感、納得が得られないと人間はなかなか行動が起こせません。

まして、先進諸国で子供を生んで養育するのには多大な費用と膨大な時間がかかります。

途中で簡単に行ったり、止めたりはできないのですよ。昔の日本とか貧しいアジア諸国とは違って、人身売買は法律で禁じられていますし、社会的に受け入れられませんから・・・。

子供が一人生まれれば義務が生じます。

昔のように強引に働かせる訳にはいきません。親は養育の義務を負い、ずっと子供の面倒をみなければならない。少なくとも義務教育終了(中学校卒業)まではそれが当然になります。

まあ今の時代なら普通は高校までが義務でしょうね。職人にでもなるのでない限り、中学を「出してやったから働け!」は日本の実情にそぐいません。就職先が無いですから。

板前になるために住み込みで働く、とか相撲取りになるために入門するなら話は変わりますが、日本においては高校卒業までが教育の最低ラインでしょう。

これは場合によっては大きなストレスになります。

収入が安定しないとか離婚を経験する、父親がリストラの憂き目にあったとか借金に追われている、先行きが不透明で将来性がみえないなどは恐怖感に繋がるでしょう。

子供がまだ小さい頃、虐待や虐めを行ってしまう母親が時折いますが、それらの多くは育児によるストレスから「やってはいけない」とは感じつつも、そういった行為を行ってしまうことにもなります。意図的にとか最初からそういったことをやるつもりだったのではなくてね。

ストレスが溜まったり生活環境が不安定だったり、不安やイライラが募るとそうなっていきます。

核家族化が進んでいますから、親との同居とかおじいちゃんおばあちゃんが孫の面倒をみてくれた時代とは違うんです。逃げ場がなかったり行き場がない。育児の経験のない若い世代がいきなり母親や父親になることはある。それに圧迫感を感じない人はいませんよ。

むしろ子供を労働力として捉え、社会全体が受け入れて使っている場合にはそういった問題は起きません。誰もが貧乏で誰もが懸命に働いて、孫まで含めた三世帯とか親族一同でコミュニティを形成している場合には、肉親とか血縁者の誰かが子供の面倒をみることができます。

別のストレスはあるのでしょうけどね(笑)。四六時中誰かが泣いてて、オシメを変えたり洗ったり。ただし一人になろうったってなれません。孤独に耐えかねて子供を虐待する余裕もないでしょう。

ところが先進諸国においてそれは難しい。

つまり「労働力」として期待できない子供を「生活や将来に不安感があるのに」無理に作ろうという人は、よほどのんきな人か後先を何も考えない人でもない限りあり得ないのです。

責任感があればあるほど、難しくなるでしょうね。子供の面倒を見てくれる人も必要です。養育の義務があって多額の費用の負担もある。なおかつそれから逃げ出さず、結婚して家族や恋人(奥さん)を思って、きっちり計画をたてる人ほど無理はしなくなるでしょうね。

今は「出来ちゃった結婚」すら減っているんですよ(笑)。すると必然的に出生率は下がります。

子供を持つこと心理的に圧迫感があり、手助けが近くにないとかサポートの体制がない。子供を持つことに充足感ややりがいが感じられない。パートナーも含めよほどの理解とか周囲の理解と協力がないと背負うべき義務だけが、飛躍的に増えます。

残業で帰ってこれないとか仕事や接待で片方が家を空けられない場合、幼い子供の面倒を誰がみますか? 親兄弟と一緒に暮らしていないおじいちゃんおばあちゃんもいない家庭で。それは至難の業ですよ。保育園や託児所もお金がかかる上に最近はいっぱいです。

子供を「作る」側からすれば、その現実は「とても背負えないような」重みを感じるでしょう。

もう一つの問題「生活空間」

地方自治体などによっては、そういった状況を鑑みて新婚さんの補助とかで住宅の手当てなどを行っていますが、それらを利用しても子供は一人か二人作れればやっとでしょう。

何もないよりは少しはマシですが、その補助だけを当てにして何人も子供を産もうと考える人は少数だと思います。

何も私は「だから子供達を働かせろ!!」っていってるのではありませんよ(笑)。そんな考え方は時代に逆行します。私の言いたいことはもう少し先にあります。

私は政治や教育、社会をとりまく環境に解決の糸口を求めているのです。児童の虐待で悩む女性や、子育てをするお母さん達のストレスの原因の一つに住宅環境の不整備があります。

子供は泣くものです。

子供が小さいうちは大声で泣きます。それを止めることはできません。子供は本来、泣くことで自己を確立し精神を成長させて安定させます。泣く子は育つとも言いましたが泣くのが仕事です。

元々は赤ん坊は「授かり物」とまでいわれ、それを社会全体で守ることが当たり前だったのです。ですからまだ貧しい国で、子供を労働力だと受け取っている国は「子供が泣いた程度では」動じませんよ(笑)。みんな、平気な顔していたり時には自分で子供をあやしたりします。

ですが日本だと最近ではどうですか? アパートやマンションで子供の泣き声がすれば、当然のことながら周囲には迷惑がかかるでしょう? 良い顔はされません。小学校や保育園の音がうるさいからと訴訟にまでしてしまうお年寄りがいますよ?

その小学校より後に引っ越してきた方がです。それも高齢者で昔は子供を育てた経験があるかもしれないですね。それでも子供が走り回る音や野球の練習でバットに当たる音が不快なんだそうで。この種の訴訟は一件だけではなく全国で複数あります。

実際に小さなお子さん連れの状況では、マンションやアパートへの入居を断られるケースすらあります。他の住人から苦情が出て部屋が空くからですね。

それでどうやって2人目、3人目を生むんですか?

入居拒否の理由が壁とか床を汚すとか、うるさいからですって(笑)。いつから人間の赤ん坊は、ペットと同じ扱いになったんでしょう? それで誰が子育てなんてしますか?

飛行機に乗った時にたまたま赤ん坊が同乗していて。その子が泣くからといって怒って席を立って。飛行機を止めろ、降りると大騒ぎしたテレビ番組のコメンテーター、女性文化人もいますよ。

それが日本の現実なんですよ。狭い部屋で子育てをしたい人はほとんどいないでしょう。自分だってストレスが生じますから。ですが、だからといってすぐに分譲のマンションや一戸建てを買うだけの余裕のある人がいったい何人いるのでしょうか?

ともかく日本は生活空間が「狭い」のです。社会全体が「子供を育て、受け入れる」ための体制が整っていない部分もあります。子供が泣くことはいわば当然であって、子育てに社会が協力することは当たり前のことだったのに、実際には部屋探し一つ、飛行機での移動でも協力が得られないのです。

その現状で子供だけ作る馬鹿がどこにいますか?

ちなみにね。貧乏な国、先に例に出したアジア諸国では各家庭で子供が「泣き叫んで」いますよ(笑)。どこの家にも赤ん坊がいるのが普通の風景だから。子供を理由に入居を断ったりできません。泣き声とか子連れであることを理由に断るほうが非常識なんです。

政府もくだらないコマーシャル作る暇があるなら、そっちから何とかしなさいって。子供が泣くことが許せないって風潮が強まったら余計に少子化が進みますよ。

マウスの実験

紙のように薄いって言われてる「◯◯パレス24」で。子育てしたい若い世代がいますか?

マンションやアパートの規約では。子供が生まれた途端に出ていってくれってものもありますよ。

若くして何かの仕事で成功するか、親の援助で結婚した人なら話は別ですが、そんな恵まれた人ばかりではありません。

親がよほどお金持ちで気前よく大金をくれるか、何かでよほど成功してお金持ちにでもなっていない限り、そうそう分譲マンションや一戸建ては買えませんよ。若い頃は社宅や寮、賃貸住宅に住み、周辺との兼ね合いを考えながら生活するしかないんです。

私にも覚えがありますが、ともかくお金がない。若い世代がガンガンセックスしてガンガン子供産むなんて妄想ですよ。普通は相手を思ったり余裕がないから「しばらく待とう」になります。

マウスとかラット(鼠のことです。パソコンの話ではありません)の実験で興味深いものがあります。

狭い部屋(空間)でマウスを飼って育てるものと、大きな部屋でマウスを育てて違いを比較し、出生率を比べようというものです。ねずみ算式という表現がありますが、マウスとかラットの繁殖スピードは異様に早いんですよ。生命サイクルが短いので生物学の実験などではよく用いられます。

エサと水は十分に与えます。

比較対象で異なっているのは「部屋の広さ」だけにします。一つのつがい(オスメスペアにしたカップル)には十分な生活空間(広さ)を与え、もう一方には複数のつがいを狭いままで押し込めるのです。

するとね、どんどん子ネズミは生まれるのですが、一定数を超えると恐ろしいことが起こります。

狭い部屋に押し込めていた個体グループが、いきなり共食いをしたり喧嘩を始めるのです。

しばらく前に話題になった詐欺商法で「実験用のラットを育てて一儲けしよう!」ってシステムがありました。テレビ番組などでも紹介されたことがあり、借金を抱えているお笑い芸人が「一攫千金」を夢見て挑戦するという企画もありましたね。

あれはね。絶対に成功しないようになっています。

ペットショップの関係者が、もっともらしく「儲かりますよ」と薦めて高額な飼育セットを顧客に販売するのですが。「生まれたらウチで買い戻しますよ」ってね。「だからあなたは育てるだけ」ってパターンんなのですが、手を出したら大変ですよ?

そんなに簡単なら、なぜそのペットショップで育てないんでしょう?

セットを買った方から「育たない!」といった苦情があったようですが当たり前です。一定のスペースを確保しないと、お互いの個体に強度のストレスが生じるので我慢できなくなって喧嘩、共食いを起こして死んでしまうのですから・・・。

生物の専門家なら当然知っていますよ。

一部のペットショップではそれらについて詳しく知っていながら「お金もうけのために」それらを売り付けていました。私はそれに手を出していませんが予想は付きますよ?

「もっと広いケージが必要です!」

「近親交配を避けて別のペアを入れましょう!」

「餌をもっといいのに変えて明かりをタイマー式にして体調管理を徹底しましょう!」

「共食いを避けるために24時間監視できるカメラシステムを入れて録画しましょう!」

儲かるでしょうね(笑)。後からいくらでも理由やオプションがくっつけられます。

生育条件がそれほど過酷ではないマウスやラットですらその有り様なのです。生物の繁殖っていうのは「エサさえ十分なら問題がない」というほど単純ではありません。

求められるのは若い世代への補助

ブロイラーですら短期間(約数ヶ月)で種鳥は入れ換えになります。

人間には理性があります。道徳や高い知能もあります。ネズミやラットと同じとはいいませんが、いいかえれば、人間も動物には違いないのです。

パーソナルスペースのコーナーでも書きましたが、人間にも一種の「縄張り」というか、触れて欲しく無い空間があります。

子供を育てるのにはある程度の広さ「生活空間」が必要なんですよ。

カップルで暮らすにはいいですが、子供が生まれて生活するとしたらそれまでの住宅環境では無理があります。単純に一人増えると言うだけではなく泣き声や学校の問題も関わってきます。

後先を何も考えず、環境や状況、不安感を無視して子供だけををバンバン作るような人が増えたら、税収を上げるどころか、国の財政そのものが破綻しますよ?

日本政府にしても欲しいのは安定した税収でしょう? 本音を言えば国としても「子供が欲しい」訳ではない。ならば必要なのは「子供を生みましょう!」というCMとか政策ではなく、子供を生んだ後で安心して子育てできる環境になると思いますよ。

それを政治家ども(あえてこう書きますが)が何も見ていない。だから小手先のCMとか目先だけしかみてない対応策を次々出すのです。結局は利権にぶら下がっているだけですから。

最近はもうね、少子化に歯止めをかける有効な方法がみつからないから、海外、特にアジア圏から移民を受け入れようなんて言い出しています。もっともこれを主導しているのは政治家ではなく、労働力不足に悩む経済界や企業側なんでしょうが・・・。

ユーロの失敗をみて何かを感じないのでしょうか? 同じような感覚、安い労働力を確保しようと移民受け入れをしたユーロ各国は。宗教の差、収入の格差や人種による差別もあって、移民者と元からいた住人が啀み合って襲撃騒動や無差別テロまで発生して揺れています。

持つものから奪い取ろうとする者は大勢集まりますが。真面目に働こうとかその国の一員になって受け入れてもらおうとする人ばかりではないですよ? 税収アップどころではないでしょうね。治安の維持や犯罪の抑止にも膨大な手間と費用がかかります。

豊かな国にいってコミュニテイの一員になり、犯罪行為を行わずに真面目に暮らして納税しようという人が大勢いればいいんですけどね。そうでは無かったからユーロは後になって受け入れ拒否と言い出したり強制送還、移民を施設に放り込んで外に出れない措置までとっています。

実際に「子供だけ作ってあとは責任を負わない」親が増えたらどうしますか? 国が面倒みれますか? 養育費、学費を含めれば義務教育終了までに数千万かかりますよ。

だからといって殺してしまう訳にもいかない。

中国が恐れるのは、まさにそれでしょうね。だから一人っ子政策をやって規制しているのです。

それを無視して「強引に数だけ増やそう」と思えば、邪魔になった子供を放置したり、虐めや虐待で殺してしまうような悲惨な出来事も後を絶たなくなります。

少子化に歯止めをかけたい、税収を上げたいとしたら、現在、日本の政府が行っている小手先のコマーシャルや啓蒙活動などでは何の意味がありません。本来なら「若い世代への」住宅補助、子育てが安心してできる環境、確実な収入が得られる職場でしょうね。

「日本人はウサギ小屋に住んでいる」といわれて久しいですが、バブルの絶頂期からこれまで、日本人の住宅を取り巻く環境は何も変わっていません。相変わらず、「一部の人間を除いては」ウサギ小屋ですし、アパートや賃貸住宅で生活している人も多いのです。

行政とか国が主導でやるべきことはあると思いますが

そういった人たちに何らかの援助や配慮を行わない限り、出生率が上昇し少子化に歯止めがかかるなんてあり得ませんよ。皆、自分達の生活ですら手一杯なんですから。

普通のアパートとかマンションに暮らす人達が、安心して子育てに励める環境とか安全とか支援制度がないなら、出生率が劇的に改善するなんてあり得ません。

「子供を作りましょう」なんてキャンペーンをはるくらいなら、防音設備の整った公共住宅でも建てなさいって(笑)。ここがとても大事です。

「子供の泣き声や子供の足音が響きません」「周辺に気兼ねせずに住めます」「ピアノを弾いても聞こえないくらいの防音性能です」それくらいやったら若い夫婦にも人気が出ます。

家主や施工主、ゼネコンに補助金でも出した方がいい。子育てをすることを条件にして年収が低い家庭でも入居が可能にして、住宅費の補助を行うことですね。近年の好景気で労働力不足に悩む企業や産業も。そういった支援制度の一員になったほうがいいでしょう。

給料は無尽蔵に出せませんよ。景気には波があるので良い時ばかりではない。何らかの国際情勢や大きな震災、戦争一発で一気に悪化することだってあります。

それが怖いから賃金を上げることができないので。ならば賃金ではなく住宅補助を厚くしたり、託児所を政府と一緒に作って運営管理すればいいだけです。結果として収入が増えたのと同じになります。

政治家の皆さんは託児所にいくらかかるか知っていますか? パートに出ている奥さんの全収入になったりもしますよ(笑)。本末転倒でしょう? 子供を育てるため預けるために仕事を増やす必要があるんですから。そういった状況に陥っていますから当然、時給が少しでも高いパートやアルバイトに殺到します。

同じマンション内にとか町内会やグループ内で保育所や幼稚園、託児所を経営し、そこにそういった住宅の入居者は優先して入れる。子供を預ける際の費用は補助を加えるか無料にする。

半端に「子供を持つ家庭に直接、現金ばらまきます!」なんて政策は愚の骨頂ですね。過去に民主党って連中が実際にやらかしたものですが。

巨額の費用がかかる上に日本人じゃない人達までが対象になっています。税収を上げたくて悩んでいる時にせっかく集めた税金をまた、ばらまいて戻すのですか? それも海外から移住してきたり一時だけ日本に住んで引き上げてゆく人達に? 日本人の稼いだお金ですよ?

結果として税収が足りなくなって増税は間違いないでしょう。それでは国の税収アップどころか、破綻へとまっしぐらですよ。

どうせ公共工事を行ったりゼネコンに税金を投入するのなら

日本特有の文化というか、特殊な商売に「ラブ・ホテル」っていうのがあります。

アメリカなどだと性行為の様子が筒抜けなんてのもよくありますよ(笑)。アジア諸国でもそうでしょう。自然な営みとして受け入れる例も多いですし、性行為の騒音で苦情になって銃撃戦とか殺人事件というのはあまり聞きませんね?

ところが日本人は嫌がりますよ。誰でもやってることですが、伏せたり隠したりもする。

ご夫婦とか普通に付き合ってるカップルが隠すのも変ですが、激しい営みの声がすればそれを冷やかしたり悪く言う人もいますよ。だから日本ではラブ・ホテルなどの商売が成り立つのです。

元は居住スペースが狭くてね。壁も薄かったのです。だから家族とか子供とか近所の住人にも知られてしまう。それを冷やかされたり馬鹿にされたりしないために、ラブホテルというシステムが日本では定着しましたし、車の運転免許取って「マイカー」(これも死語ですね)で出かけたのです。

サンデードライバーといって日曜日にしか車に乗らないのに、わざわざローン組んで買ったのは。当時の日本では車持ってないと「やれない」からですよ(笑)。

今ならスマホやTwitter、LINEを捨てるようなものです。女の子をナンパしたり職場の子を誘い出すにも車が必要で。ラブホテルにでも行かないと家族とか友達、近隣住人にすぐバレました。

どうせ公共投資や税金を投入するなら、いっそ安くて広い空間を提供する住宅を建てたらどうでしょう? 自治体や政府が公共工事を次々に発注する例もあります。景気をする意味もあるんでしょうが、どうせなら国民にもっとメリットのある話にすればどうでしょうか?

当然、防音完備ですね(笑)。若い世代を中心に収容します。子育てする意思があること、すでに子供を持っている家庭とか二人目や三人目を生んで育てることを望む世帯を中心に賃貸します。

それによって、結局は「国が大家」になる訳ですね。

借地権なし(賃貸人の権利が無い形)での特別立法が理想でしょう。そうしないと過去に国営、公営のマンションに数十年間居座ってしまい、建て替えができなくなった実例がありました。

仕事を辞めないなら優先して入居出来るようにして、安定した労働力を確保したい企業とも連携します。保育所や託児所を併設、入居には一定の条件を設けます。例えばですが、年収とか子供の数とかご夫婦の年齢、これまでの納税記録などでしょうね。

真面目に仕事をして子育てに頑張ってきた人に支援を行うなら、税金の滞納も起きにくいと思いますよ。家賃が下がったり託児所の負担が軽くなるならば「二人目を育てたい」とも思うかもしれない。なので出産予定の方とか幼い子供がいる家庭を中心に、若いカップルにチャンスをあげればいでしょう。

年配の年金生活者や子育てが終わった方々にも別口で入居をして戴きます。年金生活者は賃貸料を一般の入居者よりも更に格安に設定します。その代わりマンションの賃貸料は「年金から天引き」にすればいいのです。それなら取りっぱぐれがない(笑)。

と同時に、ボランティアとして若い世代に子育ての指導をしてもらったり、保育所や育児所の運営に携わって戴くことを入居の条件にしてはどうでしょうか?

シルバー人材センターなどというものも現実に存在します。一昔前は60歳といえば老人の範疇でしたが、今ならまだまだお元気ですよ。子供を育てた経験のある方も大勢います。パソコンを使った最先端の仕事ならともかく、子育てに関しては老齢者のほうが上手ですし、知識もお有りでしょう。

それならこれからの高齢化社会にも適合できます。子育ての経験のない世代へも指導できるのです。と同時にコミュニティとしての一体感も生まれますから、犯罪の抑止に繋がります。

それなら家賃などが焦げ付くこともないでしょうし、家賃が安いかわりに全体の税収は上がるでしょう。少なくとも宗教対立や犯罪の火種になりそうな移民政策を、強引に推し進めるよりはよほど建設的だと思うのですけどね? 皆さんはこういった手法をどう思いますか?

※このコーナーが最初に書かれたのは1999年です。2006年に各地で起きている幼児や児童の連れ去り事件や外国人労働者(ブラジル人)による女児殺人事件などを見て追加記述しています。

国民のコンセサンスを

空港や河口堰、高速道路の建設に反対する市民が多いのは当たり前です。いくら景気を刺激したりゼネコンを助けるためとはいえ、すでに計画自体が古く過去の遺物となってしまったものや、自分達に何のメリットもないものなら諸手を上げて賛成する人などいないでしょう。

私なら上記の提案の「共同マンション」を円形に並べて建てます。中央に小山や公園を配置し、そこで子供達が安心して遊べるような空間や施設を作ります。こういったご時世ですので不審者に対する対応は必要ですよ。

その上で、部外者が入り込んで誘拐や子供への悪戯などのトラブルに見舞われないように、自治会などで監視の体制を作ります。

一階にはスーパーやコンビニなどを配置しますが、高齢者にも配慮を行い、電話やファックス、専用端末での注文機(パソコンやデスプレイで商品を選べる)ようにして、マンション内での宅配のシステムを構築を提案したいですね。

昨今はネット通販が全盛になり過ぎてですね。トラック輸送や宅配便がパンクしかけています。共同マンションなら集配所を一箇所にまとめたり宅配ボックスも置けます。

近い将来には大型ドローンを使った輸送も始まると思いますが。基点となるハブ空港、大型ドローンの宅陸場所にこのような政府主導のマンションが存在すれば危なくないのではないですかね? ドローンの難点は「撃ち落とされたり盗まれる可能性があること」ですよ。

トラブル無く降りれる場所や集積所はあったほうがいい。そうすれば障害者の方や高齢者の負担は軽くなりますし、主婦や深夜遅くまで働くような人も安心して手ぶらで買い物ができます。

バリアフリーでスロープがあり広い通路が確保できればいいですね。病院や診療所、託児所なども収容できれば、医療費の軽減にも役立つでしょう。中に病院の施設があれば長い待ち時間が入りません。動けない人は医者が往診するか、検査で必要な施設を使う時だけ時間を決めて伺えばいいのです。

お互いがイライラしないですむ空間が公共の力で生み出されるのなら、それに越したことはないですね。

おそらく、これらは一企業ではできません。「国」や自治体だからこそできるアイディアです。

まあ、この国の政治家がそこまでがんばれるとは思っていませんが(笑)。最近の公共工事などの現状をみていて、「もうちょっと何とかならんのかいな?」と思って、こう書きました。

私は少々ずるいですから、私が政治家ならもう一ひねりして一階に体育館か投票所を建てます。選挙(投票)はそこで行えるようにします。きっと投票率が上がるでしょう。

雨にも濡れませんし、通勤の途中でも投票ができますから・・・。

まして自分達の住宅を建てたり、整備するためにがんばった政治家や政党ならそこの住人の評価は高いでしょうね(笑)。大型のマンションを建て、活環境をきちんと整備すればするほど、自分達の票が伸ばせる訳です。将来的には安定した票数が読めます。

税収を伸ばし、少子化を解消してゼネコンや銀行に税金を投入しても国民の了承を得るには、そういった方法がいいように思います。

社会保障制度を高めて少子化に歯止めをかけたスウェーデンやデンマークのように、リタイア後も国が生活を保証してくれる制度でもできれば、少しは風向きが変わってくると思うんですけどね?

日本だけなんですよ。住宅(賃貸や住宅ローンも含めて)にこんなにお金がかかる国っていうのは。少子化に歯止めをかけたいのなら住宅環境を整え、子育てに社会的な協力体制が必要です。

アパートやマンションを借りる時すら制限があり、子供が泣き声一つたてられない社会で「2人目、3人目」をボロボロ産んだり育てるカップルや夫婦がありますか? 現状は「有料の託児所」すら満足にない国ですよ? お金払っても入所できないのに。

違法というか無認可保育園に預けるしかなくなってます。そういった状況では。常識があったり計画性があればあるほど、むしろ二人目、三人目を生むのは勇気が必要になります。

狭い空間で心理的な圧迫感を受けながらでは、そりゃ育児に励む人は減りますよ(笑)。

そこを何とかしない限り少子化なんざ止まりません。

このコーナーの初稿は1999年に書かれています。年数が経過しましたので2017年のサーバー移転の際に、読みやすいようにレイアウトと一部に加筆修正を加えてあります。

1999年09月15日 初稿

2017年12月14日 加筆、修正

谷口信行

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